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毎年この時期になると、大阪の義妹夫婦から、瀬戸内海の牡蠣を食することをメインとした家族旅行のお誘いが来、今年は初日の宿を鳥羽にすると云う。<br /><br />2日目に淡路島に泊り、翌日お馴染みになった赤穂で牡蠣を食する予定。<br /><br />数年前、NHKで「海の細道をいく」と云う番組を見た。<br /><br />現代の俳人長谷川櫂さんの「海の細道」(中央公論新書)の土台になったものだ。<br /><br />私も「奥の細道」を1年半にわたって完歩し、その後芭蕉の最期の旅路も辿っていたが、西国への芭蕉のさらなる夢の存在をこの番組で初めて知った。<br /><br />以来私の心に「海の細道」の旅への憧れが生じていたのだが、交通手段が主として”舟”の様で、個人ではなかなか難しく、何処かの旅行会社が企画してくれないかなと願っていたが、終に今日までその案内を目にすることが無い。<br /><br />今年傘寿(満80歳)を迎える私には、いつまでも何処かの旅行会社の企画を待っている状況でなくなりつつある。<br /><br />そこで意を決したのが2016年冬の家族旅行を兼ねた「傘寿旅行・海の細道周遊旅情」。<br /><br />舟を主とする旅とはいかないものの、公共交通手段が無理な部分を、義弟が車で辿ってくれると云う。<br /><br />お蔭で舟ではないものの、瀬戸内海沿岸を陸路で辿り、中国地方と四国間の瀬戸の海を、両岸に跨る明石海峡大橋、瀬戸大橋、しまなみ海道と3度横断。<br /><br />九州の旅は主として芭蕉の弟子”各務支考(かがみしこう)が、芭蕉が果たせなかった西国行脚の夢を果たさんと旅したと云う「梟(ふくろう)日記」を参考にした。<br /><br />加えて可能な限り線としての「海の細道」を描く事に配慮して、「海の細道」経路の、芭蕉に直接係わりない私個人のこれまでの個々の旅で補うことした。<br /><br />また櫂さんを見習って個人的に芭蕉に句を詠んで欲しいところも補足してみた。<br /><br />私のこの旅の最後は太宰府天満宮である。<br /><br /> ”旅に病んで 夢は枯野を駆け巡り”<br /><br />芭蕉が最後に詠んだこの句の”枯野は”九州筑紫野であったろうと云う。<br /><br />”太宰府天満宮”は九州筑紫野のど真ん中に鎮座する。<br /><br />芭蕉は22歳の時武士を捨て、28歳で俳諧の道で身を立てる決意をし、故郷伊賀上野の上野天満宮に初の句集「貝おほひ」を奉納し、江戸へ発つ。<br /><br />芭蕉は天満宮の元祖太宰府天満宮を訪れ、「奥の細道」を奉納し、功成った今の姿に感謝の意を捧げたかったのではなかろうか。<br /><br />この旅の途上、西日本を襲った記録的な大雪で、予定のコースを変更せざるを得なくなった。<br /><br />この様な状況の中で、彼方此方での温故知新の方々はもとより、この旅で初めてお会いした人々の優しさ、温かさに満たされ、日本人は素晴らしいとしみじみ感じた旅でもあった。<br /><br /><br />2016冬家族旅行プラス傘寿旅行・海の細道周遊旅情 目次<br /><br />1,芭蕉が奥の細道を終えた大垣から向かった伊勢地方<br />2,「海の細道」 序<br />3,「海の細道」のメインロード瀬戸内海<br />4,記録的な大雪でも素知らぬ顔の松山<br />5,雪雲下の豊後水道と別府温泉<br />6,九州横断の4本の道<br />7,瀬戸内海の西の門・関門海峡<br />8,有明海東沿岸風景<br />9,3つの海に囲まれ120の島からなる天草<br />10,芭蕉が夢見た長崎<br />11,古代からのアジア大陸との玄関・唐津<br />12,黒田藩の城下町・博多

2016冬家族旅行プラス傘寿旅行・海の細道周遊旅情(目次)

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2016/01/20 - 2016/01/29

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WT信

WT信さん

毎年この時期になると、大阪の義妹夫婦から、瀬戸内海の牡蠣を食することをメインとした家族旅行のお誘いが来、今年は初日の宿を鳥羽にすると云う。

2日目に淡路島に泊り、翌日お馴染みになった赤穂で牡蠣を食する予定。

数年前、NHKで「海の細道をいく」と云う番組を見た。

現代の俳人長谷川櫂さんの「海の細道」(中央公論新書)の土台になったものだ。

私も「奥の細道」を1年半にわたって完歩し、その後芭蕉の最期の旅路も辿っていたが、西国への芭蕉のさらなる夢の存在をこの番組で初めて知った。

以来私の心に「海の細道」の旅への憧れが生じていたのだが、交通手段が主として”舟”の様で、個人ではなかなか難しく、何処かの旅行会社が企画してくれないかなと願っていたが、終に今日までその案内を目にすることが無い。

今年傘寿(満80歳)を迎える私には、いつまでも何処かの旅行会社の企画を待っている状況でなくなりつつある。

そこで意を決したのが2016年冬の家族旅行を兼ねた「傘寿旅行・海の細道周遊旅情」。

舟を主とする旅とはいかないものの、公共交通手段が無理な部分を、義弟が車で辿ってくれると云う。

お蔭で舟ではないものの、瀬戸内海沿岸を陸路で辿り、中国地方と四国間の瀬戸の海を、両岸に跨る明石海峡大橋、瀬戸大橋、しまなみ海道と3度横断。

九州の旅は主として芭蕉の弟子”各務支考(かがみしこう)が、芭蕉が果たせなかった西国行脚の夢を果たさんと旅したと云う「梟(ふくろう)日記」を参考にした。

加えて可能な限り線としての「海の細道」を描く事に配慮して、「海の細道」経路の、芭蕉に直接係わりない私個人のこれまでの個々の旅で補うことした。

また櫂さんを見習って個人的に芭蕉に句を詠んで欲しいところも補足してみた。

私のこの旅の最後は太宰府天満宮である。

 ”旅に病んで 夢は枯野を駆け巡り”

芭蕉が最後に詠んだこの句の”枯野は”九州筑紫野であったろうと云う。

”太宰府天満宮”は九州筑紫野のど真ん中に鎮座する。

芭蕉は22歳の時武士を捨て、28歳で俳諧の道で身を立てる決意をし、故郷伊賀上野の上野天満宮に初の句集「貝おほひ」を奉納し、江戸へ発つ。

芭蕉は天満宮の元祖太宰府天満宮を訪れ、「奥の細道」を奉納し、功成った今の姿に感謝の意を捧げたかったのではなかろうか。

この旅の途上、西日本を襲った記録的な大雪で、予定のコースを変更せざるを得なくなった。

この様な状況の中で、彼方此方での温故知新の方々はもとより、この旅で初めてお会いした人々の優しさ、温かさに満たされ、日本人は素晴らしいとしみじみ感じた旅でもあった。


2016冬家族旅行プラス傘寿旅行・海の細道周遊旅情 目次

1,芭蕉が奥の細道を終えた大垣から向かった伊勢地方
2,「海の細道」 序
3,「海の細道」のメインロード瀬戸内海
4,記録的な大雪でも素知らぬ顔の松山
5,雪雲下の豊後水道と別府温泉
6,九州横断の4本の道
7,瀬戸内海の西の門・関門海峡
8,有明海東沿岸風景
9,3つの海に囲まれ120の島からなる天草
10,芭蕉が夢見た長崎
11,古代からのアジア大陸との玄関・唐津
12,黒田藩の城下町・博多

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 1,芭蕉が奥の細道を終えた大垣から向かった伊勢地方 目次<br />1,-1新幹線を名古屋で乗り換え鳥羽へ<br />1,-2鳥羽展望台から英虞湾を一望<br />1,-3鳥羽港とミキモト真珠島のパノラマ鳥羽の宿は”かんぽの宿・鳥羽”。<br />1,-4伊勢神宮<br />1,-5”宇陀神宮”に仮想された・宇陀山麓の「道の駅・宇陀路室生」<br /><br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11101341<br />

    1,芭蕉が奥の細道を終えた大垣から向かった伊勢地方 目次
    1,-1新幹線を名古屋で乗り換え鳥羽へ
    1,-2鳥羽展望台から英虞湾を一望
    1,-3鳥羽港とミキモト真珠島のパノラマ鳥羽の宿は”かんぽの宿・鳥羽”。
    1,-4伊勢神宮
    1,-5”宇陀神宮”に仮想された・宇陀山麓の「道の駅・宇陀路室生」


    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11101341

  • 2,「海の細道」序 (目次)<br />2,-1芭蕉はここで長崎への旅に火が点いた・落柿舎<br />2,-2「海の細道」の出港地・現大阪住吉公園<br />2,-3芭蕉が光源氏が見た月を偲び訪れた須磨・現光寺<br />2,-4芭蕉が訪れた最西端の町・明石<br /><br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11102184<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

    2,「海の細道」序 (目次)
    2,-1芭蕉はここで長崎への旅に火が点いた・落柿舎
    2,-2「海の細道」の出港地・現大阪住吉公園
    2,-3芭蕉が光源氏が見た月を偲び訪れた須磨・現光寺
    2,-4芭蕉が訪れた最西端の町・明石


    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11102184








  • 3,「海の細道」のメインロード瀬戸内海  (目次)<br />3,-1源平戦場跡。一の谷<br />3,-2明石海峡大橋(明石の門)と淡路島<br />3,-3那須の与一が射止めた舟上の扇・屋島<br />3,-43方式、6っつの長架橋の総称「瀬戸大橋」<br />3,-5一人旅の始まり倉敷駅<br />3,-6しまなみ海道その1・尾道から大三島の宿「さわき」まで<br />3,-7しまなみ海道その2・大山祇(おおやまづみ)神社から今治まで<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11103149<br /><br /><br />

    3,「海の細道」のメインロード瀬戸内海 (目次)
    3,-1源平戦場跡。一の谷
    3,-2明石海峡大橋(明石の門)と淡路島
    3,-3那須の与一が射止めた舟上の扇・屋島
    3,-43方式、6っつの長架橋の総称「瀬戸大橋」
    3,-5一人旅の始まり倉敷駅
    3,-6しまなみ海道その1・尾道から大三島の宿「さわき」まで
    3,-7しまなみ海道その2・大山祇(おおやまづみ)神社から今治まで

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11103149


  • 4,記録的な大雪でも素知らぬ顔の松山(目次)<br />4,-140年ぶりの親友との邂逅の夜<br />4,-2秋山兄弟の遺構を訪ねる<br />4,-3道後温泉と坊ちゃん公園<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11106813<br /><br />

    4,記録的な大雪でも素知らぬ顔の松山(目次)
    4,-140年ぶりの親友との邂逅の夜
    4,-2秋山兄弟の遺構を訪ねる
    4,-3道後温泉と坊ちゃん公園

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11106813

  • 5,雪雲下の豊後水道と別府温泉(目次)<br />5,-1宇和島運輸フェリーで豊後水道を渡る<br />5,-2雪の別府温泉<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11107564

    5,雪雲下の豊後水道と別府温泉(目次)
    5,-1宇和島運輸フェリーで豊後水道を渡る
    5,-2雪の別府温泉

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11107564

  • 6,九州横断の4本の道(目次)<br />6,-1延岡から高千穂峡経由宇城(又は熊本)<br />6,-2別府、湯布院、阿蘇経由熊本<br />6,-3大分、日田経由久留米<br />6,-4別府、杵築、宇佐経由小倉<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11108963<br />

    6,九州横断の4本の道(目次)
    6,-1延岡から高千穂峡経由宇城(又は熊本)
    6,-2別府、湯布院、阿蘇経由熊本
    6,-3大分、日田経由久留米
    6,-4別府、杵築、宇佐経由小倉

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11108963

  • 7,瀬戸内海の西の門・関門海峡(目次)<br />7,-1壇ノ浦古戦場跡<br />7,-2攘夷戦の天保製長州砲と関門橋<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11119789<br />

    7,瀬戸内海の西の門・関門海峡(目次)
    7,-1壇ノ浦古戦場跡
    7,-2攘夷戦の天保製長州砲と関門橋

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11119789

  • 8,有明海東沿岸風景(目次)<br />8,-1筑後の水郷柳川旅情<br />8,-2旧柳川藩主庭園「御花」<br />8,-3北原白秋生家<br />8,-4金魚の町長洲と島原半島を結ぶ有明フェリー<br />8,-5金峰オレンジロード<br />8,-6加藤清正の熊本城<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11120313<br />

    8,有明海東沿岸風景(目次)
    8,-1筑後の水郷柳川旅情
    8,-2旧柳川藩主庭園「御花」
    8,-3北原白秋生家
    8,-4金魚の町長洲と島原半島を結ぶ有明フェリー
    8,-5金峰オレンジロード
    8,-6加藤清正の熊本城

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11120313

  • 9,3つの海に囲まれ120の島からなる天草(目次)<br />9,-15つの橋で本土と直結する天草<br />9,-2南蛮とキリシタン文化の香り漂う天草<br />9,-3天草と長崎を繋ぐ富岡港9,3つの海に囲まれ120の島からなる天草<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11127099<br />

    9,3つの海に囲まれ120の島からなる天草(目次)
    9,-15つの橋で本土と直結する天草
    9,-2南蛮とキリシタン文化の香り漂う天草
    9,-3天草と長崎を繋ぐ富岡港9,3つの海に囲まれ120の島からなる天草

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11127099

  • 10,芭蕉が夢見た長崎(目次)<br />10,-1天草から長崎への玄関・茂木港<br />10,-2新世界三大夜景・稲佐山からの眺望<br />10,-3雨のオランダ坂の大浦東山手居留地区<br />10,-4グラバー庭園大浦南山手居留地区<br />10-,5国宝大浦天主堂と「日本之聖母」<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11129855<br />

    10,芭蕉が夢見た長崎(目次)
    10,-1天草から長崎への玄関・茂木港
    10,-2新世界三大夜景・稲佐山からの眺望
    10,-3雨のオランダ坂の大浦東山手居留地区
    10,-4グラバー庭園大浦南山手居留地区
    10-,5国宝大浦天主堂と「日本之聖母」

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11129855

  • 11,古代からのアジア大陸との玄関・唐津(目次)<br />11,-1玄界灘を見据える唐津城<br />11,-2唐津くんちの曳山(やま)<br /><br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11143669<br /><br /><br />

    11,古代からのアジア大陸との玄関・唐津(目次)
    11,-1玄界灘を見据える唐津城
    11,-2唐津くんちの曳山(やま)


    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11143669


  • 12,黒田藩の城下町・博多(目次)<br />12,-1青春の思いでに浸った博多の夜<br />12,-2黒田城の外堀だった大濠公園<br />12,-3芭蕉が生前の最後の夢で駆け巡った筑紫野に鎮座する太宰府天満宮<br /><br />詳細は下記をご覧ください<br />http://4travel.jp/travelogue/11168532<br /><br /><br />

    12,黒田藩の城下町・博多(目次)
    12,-1青春の思いでに浸った博多の夜
    12,-2黒田城の外堀だった大濠公園
    12,-3芭蕉が生前の最後の夢で駆け巡った筑紫野に鎮座する太宰府天満宮

    詳細は下記をご覧ください
    http://4travel.jp/travelogue/11168532


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