2015/12/07 - 2015/12/07
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ミズ旅撮る人さん
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2015年12月、オランダ・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギーを巡る駆け足ツアーに参加しました。
第2回は、アムステルダムを特徴づける運河を巡るクルーズです。
世界の都市の地図を見せられても、アムステルダムの地図だけはわかります。
アイセル湖に面した北辺にある中央駅を頂点に5つの運河が環状線を描く様子は、一目瞭然です。
今回のクルーズは、5つの運河の一番外側、シンゲル運河の南端、ハイネケン・エクスペリエンス前から乗船し、プリンセン運河に入り、アンネ・フランクの家を見ながら北上。
オランダ国鉄の線路の下をくぐってアイ湾に出ます。
中央駅のすぐ脇から再び運河に入り、赤レンガの駅舎を見ながらトラムに沿って南下。
モンテルバーン塔や市庁舎を見て、ダイヤモンド工場で上陸しました。
頭の上を自転車が通って行ったり、ボートに手を振る人にこちらも振り返したり。
たくさん係留されているハウスボートも実に様々で、私の写真はハウスボートの展覧会状態。
ハウスボートはずっとそこにいるとは限らないんですよ。家ごと引っ越すって、かたつむりみたい。
いつもより、目線の低い観光旅行にご乗船あれ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 船 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
国立美術館横にある運河。まっすぐ北上して来て、シンゲル運河に注ぎます。
これから、こうした運河を巡るクルーズ船に乗船します。
アムステルダムの環状の5つの運河のうち、シンゲル運河は元が外堀だったので一番外側にありますが、一番内側の運河も同じシンゲルの名前が付いています。
世界遺産になっているのは、内側のシンゲルとヘーレン運河・カイゼル運河・プリンセン運河の4つです。 -
乗船場に向かう途中、おかしな形の自転車を見つけました。
まるで昔の乳母車みたい。そう。これは子供を乗せるためのもの。
子供を一緒に自転車に乗せて出勤する人が普通に見られます。 -
赤レンガの大きな建物の上に緑の大きな文字。ハイネケン・エクスペリエンスです。
クルーズ船には、あの前から乗船します。ハイネケン体験 博物館・美術館・ギャラリー
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オランダを代表するビール、ハイネケン。
1988年まで実際に使われていた工場を博物館として改装したものです。2階の窓から大きな蒸留釜が見えています。
映画館の入り口のように混んでいますが、18ユーロの入場料を払うと2杯までビールが飲めるのが人気なのだとか。
日本のビール工場見学では、無料でジョッキ3杯まで試飲できますが。
ビール好きの方は「アサヒビール北海道工場見学と「マッサン」のニッカウヰスキー余市蒸溜所」で紹介していますのでご覧ください。ハイネケン体験 博物館・美術館・ギャラリー
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ハイネケン・エクスペリエンスのまん前に、乗船場はあります。
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クリスマスの飾りなのでしょうが、松ぼっくりを紐でむすんでリースから垂らすというのは、初めて見ました。
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この船に乗るのかな?
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すっきりとした涼やかなデザインで、足が速そう。
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乗船口はここ。意外と狭い。中の階段も急なので、注意して乗船。
多くの橋の下をくぐるので、屋根が低いんですね。 -
船の中から撮ると階段が急なのがわかります。
オランダ人は世界で一番身長が高いんだとか。出入りは窮屈そう。 -
テーブルには中心街の地図が貼ってあります。地図、右上の灰色の長方形が中央駅です。現在は、一番手前の緑地のそばにいます。
説明はイヤホンガイドで聞くことが出来ます。窓際のジャックに差し込んで使います。 -
言語はこれで確認します。日本語は8番のチャンネルを選びます。
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さあ、出発。可愛いボートが係留されています。
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シンゲル運河に面したこの辺の建物は、とても重厚感があって絵になります。
冬枯れのお陰で、木々に邪魔されず、よく見えます。 -
塔のある建物。わあ、すてき。
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アメリカンホテル。クルーズ船乗り場があります。
クレイトンホテルアムステルダムアメリカン ホテル
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ベルビュー劇場。
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右から、日産・トヨタ・マツダ。日本では当たり前の光景でも、ヨーロッパでは日本車が3台も並んでいるのは珍しい。
オランダのナンバープレートは黄色。ユーロの星マークの下は「NL」。ネーデルランド。 -
別の船とすれ違う。こういう時がおもしろい。
ここで曲がって、シンゲル運河から一本内側のプリンセン運河を目指します。 -
運河の半分に垂れかかる柳。日本ではあまり見なくなった柳も、オランダではかなり普通に見かけます。それも特大サイズで。
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シンゲル運河から内側に向けて曲がると、いよいよアムステルダムらしい間口の狭い家並みが見えて来ます。
日本でもそうでしたが、昔、間口の広さで税金を取られたので、奥に長い建物になったそうです。 -
プリンセン運河を渡るライゼ通りに、トラムがやって来ました。
トラムに乗って、次々と運河を渡っていくのもおもしろそうです。 -
こちらの運河からは、船がやって来ます。
ここで、左に曲がってプリンセン運河に入ります。 -
3つの橋ごしに船が見える。こういうのがクルーズの楽しみです。
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プリンセン運河に面した家は、どれも横一線に並んで、きれいです。
随分、改修されたんでしょう。古びた建物は、ほとんど見かけません。
このプリンセン運河から内側が世界遺産になります。
プリンセンの名前は、オラニエ公ウィレム1世にちなんだものです。
ウィレム1世(1533〜1584)は、オランダの事実上の初代君主でした。 -
運河に架かる橋の欄干は、自転車を括り付けて置くのに重宝されているようです。
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さあ、ハウスボートの登場です。
常に波に揺られ、水面すれすれの場所で生活するのって、どんな気分なのでしょう? -
これなどは、船の原型そのままです。自力で航行できそう。
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このハウスボートは、もう船というより家そのもの。浮かんでいるようにすら見えません。
こうしたハウスボートが持ち主の事情により、係留先を変える場合は、専門の船に曳航してもらいます。
アムステルダムは住宅難のため、普通の家賃と同程度の金額で係留許可を取得することを認めています。
好き勝手な場所に留めているわけではありません。 -
舳先や屋根が庭になっているハウスボートも。
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五つ星ホテル、ピュリツァー(Pulitzer)のシャトルボートのようです。
左端に船着場が見えます。
長崎のハウステンボスのホテルアムステルダムへも、入場ゲートからクルーザーで行かれます。
本物の町並みをそっくり再現したハウステンボスの様子は「長崎4(ハウステンボス1)」から4話連続で紹介しています。ピュリッツァー アムステルダム ホテル
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西教会の塔が見えて来ました。
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西教会の塔は、アムステルダムで一番高い85m。軟弱な地盤なので、これより大きなものは作れなかったそうです。
プロテスタント教会で、レンブラントが葬られています。西教会 寺院・教会
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人がたくさん集まっている場所が見えて来ました。運河沿いは似たようなレンガの建物が並んでいたのに、ここだけが現代風の建物です。
「アンネ・フランクの家」という博物館です。
ドイツ・フランクフルトで生まれたユダヤ人のアンネたち一家が、ナチスの迫害から逃れて、ここに2年間隠れ住みました。
1944年に発見され、アンネは収容所で亡くなります。
この隠れ家で過ごした時に書かれた日記が「アンネの日記」です。アンネ フランクの家 建造物
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角の広場からここまで、ずっと人の列が続いています。
クリスマスの近い冬の時期に、これだけの人がやって来る「アンネの家」。
日本のツアーは横を通り過ぎるだけです。 -
白い車の通っている橋の向こうに、第2の運河、カイゼル運河があります。
カイゼルは皇帝の意味。その名にふさわしく、一番幅の広い運河となっています。
カイゼルとは、ハプスブルク家のマクシミリアン1世(神聖ローマ皇帝)を指します。 -
涼しげな水色に大きな窓のハウスボート。背後の赤い窓扉の家と好対照です。
この家は、4つ子なのかな?同じデザインですね。
家の最上階に出っ張りがありますが、これは家具などを吊り上げるためのクレーンです。実際に今でも使われているのを見ました。
階段が狭いので大きな家具などが搬入できなくて、窓から出し入れするのです。
頭の上を大きなソファが宙ぶらりんになって上がって行くのは、なかなか見られない光景です。ついつい手に汗を握ってしまいます。 -
こちらのハウスボートは、水の上が飽きたら、どこかの地上に移してそのまま使えそう。それとも、家を船の上に置いたのかな?
どのハウスボートも、住む事が目的なので、あまり船らしい外観にはこだわっていません。 -
工房かなにかになっているみたい。
こうしたハウスボートを紹介したハウスボート・ミュージアムもあります。
インドのカシミールのように、ハウスボートホテルもあればいいのに。 -
なんてことはないのに、橋をくぐるのは楽しいです。
橋の上で語り合う若者、何かを撮っているおじさん、自転車を括り付けている女の子。
当たり前の光景が、何か特別なものに見えます。 -
船が曲がる時は、意外にエンジンの大きな音がガラガラとします。
そうしてウィーンと舳先が曲がって行くのがまた結構おもしろいです。
窓の外の景色も90度曲がって、再び進み出す様子は、水の上ならではの滑る感じが楽しいです。 -
橋の向こうの運河に白鳥が一家で舞い降りて来ました。
ハウスボートに向かって行きます。常連さんなのかな? -
「庭付き一戸建て」風。エアコンの室外機も壁板と同じ色の箱に入っています。
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アイ湾に出る直前に閘門(こうもん)があります。なので、信号もあります。
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閘門を振り返ると、大砲がちらっと見えました。
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窓ガラスの反射で見難いですが、プリンセン運河最後のハウスボートは2階建てでした。
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さあ、このハールレンメル・ハウトタイネン通りをくぐって、オランダ国鉄の線路の下をくぐったら、アイ湾です。
アイは地図によってエイだったりします。「IJ」なので、音が日本語では表現しにくいのかもしれません。 -
鉄道をくぐってすぐに右に曲がります。アイ湾といっても、ここはアイゼル湖です。
かつてはゾイデル海でしたが、1927年から6年かけて、「ゾイデル海開発計画」により、全長32kmもの大堤防(アフスライトダイク)を築いて閉鎖してしまいました。
これにより、干拓地が増え、洪水の危険を回避することが出来たということです。 -
なんだか気になる変わった建物。
「Prorail West -Nederland NoordelijkeRandstad」とグーグルマップには書かれていたけれど、何か不明。
線路が途中で途切れているような・・・昔は貨物の引込み線でもあったのかな? -
アイ湾に出ると、さすがに大きな船が現れます。
「MS Rigoletto」桟橋には赤い遊覧船が停まっています。
アムステルダム港には白い大きな客船が停泊しています。 -
赤い船の向こう側に見えるドーム型の建物が中央駅です。
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中央駅のアイ湾を挟んで向こう岸にある「EYEフィルム博物館」です。
オランダの観光HPによると「2012年にウィーンの建築家によりデザインされたオランダで唯一の映画と動画に関するミュージアム。中央駅の裏から無料の渡し舟があります。午前10時〜午前1時(週末は午前2時)」 -
アイ湾から見た中央駅。
この夜、ツアーを離れて自力でここから鉄道でホテルに戻ったのですが、思いもかけなかった困難に合い、たいへんな思いをしました。
その顛末は、後日鉄道編で紹介します。アムステルダム中央駅 駅
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アムステルダム市内で、よく目にする「Hop On-Hop off」の赤いボート。
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こちらは「LOVERS」のカナル(運河)クルーズ船。
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中央駅のまん前に見える乗船場。
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運河クルーズの会社はたくさんあります。
この白鳥はずっとここにいるのかな? -
「Hop On-Hop off」の運行地図です。
赤線がツアーバス、青線がクルーズ船です。 -
ホテルにこんなクーポンブックが置いてありました。市内観光の情報が掲載されているので参考になります。
ハイネケン・エクスペリエンスが1ユーロ割引。
ダム広場にあるマダム・タッソーの蝋人形館が2.5ユーロ割引になります。 -
クーポンブックと一緒にディスカウント・バウチャーも多数ありました。
右端のバウチャーを使えば、先ほどの地図の運河クルーズが21ユーロから15ユーロになります。
「農村と風車」のコースが45ユーロから40ユーロ。これは船とバスでザーンセスカンスに行く5時間半のツアーです。
これらのツアーは、GPSでのガイドがあり、16言語での説明を聞くことが出来ます。もちろん日本語もあります。 -
「TODAY I LOVE YOU」の文字が見える橋。
奥に旧教会の塔が見えます。 -
nHバルビゾンパレスホテル。5つ星です。
NH コレクション アムステルダム バルビゾン パレス ホテル
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聖ニコラス教会。聖ニコラスは船乗りの聖人ですが、サンタクロースのことです。
12/6は聖ニコラスの日で、ヨーロッパではサンタクロースが子供たちにお菓子をあげる姿を見掛けます。聖ニコラス教会 寺院・教会
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聖ニコラス教会の前の地下にある地下鉄の駅。
運河に面して口を開けているのは、ここから船に乗れるのかな? -
再び運河めぐりです。今度は右回りに南下して行きます。
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ハウスボートのオーナーは、船も持っているのかな?
この辺は、駅も近いからすぐにアイ湾に出られます。 -
ハウスボートの隣に庭を増築。
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この下をくぐったら、頭ぶつかりそう!
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街路樹の葉が落ちているので、街並みはよく見えますが、やはりちょっと寂しいですね。
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モンテルバーンス塔。白い六角製の部分は後から増築されたそうです。
モンテルバーンス塔 建造物
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鋼鉄の跳ね橋(ペペルブルグ)がありました。
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この船は小さいのでそのままくぐりますが、大きな船が通る時は、跳ね橋が上がるのでしょうか?
以前、運河めぐりをした時におもしろい船を見ました。
巡視船のように船橋が高くなっている船でしたが、橋の手前で、船橋が沈下して潜り抜けて行きました。
2階部分が1階の中に沈んで収納される仕組みになっていたのです。うまく出来ているなあと、ひたすら感心。
今回は巡視船にも、船の引越しにも会えず、残念。 -
現代的でおしゃれな一角に来ました。
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終点のダイヤモンド工場です。この辺は建物が現代建築です。
旧市街の外側に来てしまったのでしょう。ガッサン 専門店
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ダイヤモンド工場の見学を終えて、一路、風車の里ザーンセスカンスに向かいます。
途中、本物のマヘレの跳ね橋を見ることが出来ました。 -
インターコンチネンタルアムステルホテルです。5つ星です。
インターコンチネンタル アムステル アムステルダム バイ IHG ホテル
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バスは市内を行ったり来たり走るので、アムステル川を渡る際、サルファティ通り越しに、もう一度マヘレの跳ね橋を見られました。
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地上から見たハウスボートです。
手前は自転車専用道路。相当なスピードで走って来ます。 -
小さな船が岸を離れて行きます。
それを眺めていたご夫婦がカメラに収めています。
なんとも、のどかな風景です。 -
運河に町並みが写り込んで綺麗です。
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最後のおまけです。
国立美術館の前のシンゲル運河の舗道上に、こんな案内板が嵌め込まれています。
下部のアドレスを開くと観光案内が表示されます。
かつてシンゲル運河はアムステルダムの町の外堀でした。
かつては城壁があり、点在した櫓のうちの一つがここにありましたが、堀を作るために破壊されました。
では、次回はザーンセスカンスに行きます。
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