2015/12/07 - 2015/12/07
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ミズ旅撮る人さん
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2015年12月、オランダ・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギーを巡る駆け足ツアーに参加しました。
第4回は、オランダの政治の中心地であるデン・ハーグを訪れます。
北海に面したオランダ第3の都市で、国会議事堂があり、日本大使館もあります。
デン・ハーグは長崎のハウステンボスが出来た当初にあったホテルと同じ名前です。
大層豪華で品のあるホテルでしたが、現在はウォーターマークホテルとなっています。
ハウステンボスという名前も、オランダ王家の住まわれる宮殿のことで、とても親近感のある町なのです。
現在、デン・ハーグのハウステンボスに住んでいるのは、現国王ウィレム アレキサンダーで、2013年に退位したベアトリクス女王は、ラーゲ フールセにある宮殿にお移りになりました。
デン・ハーグでは、ビネンホフと呼ばれる国会議事堂などの集合体の中庭を通って、マウリッツハイス美術館を見学しました。
オランダ・フランドル絵画の名作があることで有名で、フェルメールの「青いターバンの少女」があります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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デン・ハーグの中心地ビネンホフの北側には、ホフフェイファの池があります。
画面右側がビネンホフで、その並びの一番奥の少し飛び出した白っぽい建物がマウリッツハイス美術館になります。 -
ビネンホフは、国会議事堂や総理府などの独立した建物の集合体です。
13世紀から17世紀に掛けて建てられました。
美術館の手前にある六角形の塔は、「ヘット・トレンチェ(小さな塔)」と呼ばれる首相の執務室だそうです。なかなか素敵な場所にありますね。
奥に見えるマウリッツハイス美術館へは、まず、右手からビネンホフの中庭に入ります。ビネンホフ 城・宮殿
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ビネンホフの前をトラムが走って行きます。
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ビネンホフの中庭への入り口は、黄色い服の自転車に乗った人の向こうに見える、アーチの部分です。
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ビネンホフ入り口の脇にあるのですが、誰だかわかりません。
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ビネンホフの中庭です。ビネンホフという名前自体も中庭という意味があるそうですが。
正面にあるのが、「騎士の館」です。13世紀に建てられた元舞踏場です。
毎年9月第3火曜日の「王子の日」に、国王が国民に向かって宣誓文を読み上げる国会の開会式が行われます。 -
ネオゴシック調の噴水。
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今、入って来たアーチの方向です。
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政治の中心部にしては、警備が手薄な気がしますが、たまにこうして警備の人が二人組みで歩いています。
内部の見学は、ガイドツアーでのみ出来ます。
但し、オランダ語での説明で、オーディオガイドも英語はありますが日本語は無いようです。 -
重厚感と、頑丈さが伺えます。この辺は、中世の城のようです。
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こちらは、古い建物なのですが、各窓の上に畳まれている日除けが、現在も使われているんだなと感じさせます。
これらが全開になっている時は、ずいぶん可愛い雰囲気になりそう。 -
この辺などは、お城探検が出来そうで、楽しそう。
元々は貴族の館として建てられたので、こういう造りなんですね。 -
中庭をまっすぐ抜けて、東側の門をくぐります。
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出てすぐに、目的のマウリッツハイス美術館があります。美術館の後ろにホフフェイファの池があります。
美術館の入り口は、地下にあるため、前庭にある円筒形のガラスに囲まれたエレベータに乗るか、その横の階段を下ります。
美術館の名前が、4-トラベルではマウリッツハウスとなっていますが、美術館の日本語ガイドブックでは「マウリッツハイス」となっていたので、「ハイス」で通します。マウリッツハイス美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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美術館の前をそのまま曲がらずにまっすぐ見ると、高層ビルがいくつか見えます。
古い建物はここだけで、あとは政治の中心に相応しい町並みとなっているのでしょう。 -
16:06。日没が16:28なので、なんとか明るいうちに外観を見ることが出来ました。
飾り気の無いツリーもありました。 -
17世紀にマウリッツ伯爵の館として建てられました。
改修工事が2014年に完了し、新館も出来て広く明るくなったそうです。
アムステルダムの国立美術館も改修後に見ることが出来て、いいタイミングでした。 -
地下の受付でもらった地図とチケットです。
この美術館の目玉が「青いターバンの少女」なので、なんにでもこの絵が描かれています。 -
チケットと同時に渡されるのが、このオーディオガイドです。
ちゃんと日本語版があります。 -
「室2」というように、現在見ている部屋を選ぶと、その部屋の主な絵画が表示され、音声ガイドが聞こえて来ます。
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受付の真裏にロッカーがあります。作りが面白いので、撮ってみました。
左の人のいるところが、トイレの入り口です。 -
マウリッツハイス美術館から見るホフフェイファの池です。
これが、外の景色が見える最後になるでしょう。 -
いきなりルーベンスの「聖母被昇天」です。
これは、ベルギーのアントワープのノートルダム寺院に飾られている同名の絵と、ほぼ同じ構図、人物です。
絵の鮮やかさでは、こちらの方が優れているように思います。 -
こちらがアントワープの「聖母被昇天」です。
「フランダースの犬」のネロが見たかった絵として、日本人に特有の人気があります。
同じツアーでベルギーも訪れたので、この絵だけ先に紹介します。 -
この絵は、真ん中にもうひとつ丸く縁取られた絵があります。
構図が珍しいのと、膨大な数の果物と花に感服しました。
ヤン・ブリューゲル(父)「四季の精から贈り物を受け取るキュベレとそれを取り巻く果実の花輪」 -
珍しい巨匠の合作です。「「The Garden of Eden」。日本名「楽園のアダムとエヴァ」。
アダムとイブの部分をルーベンスが描き、ヤン・ブリューゲル(父)が背景や動物たちを描きました。
図録によると、馬・木・蛇もルーベンスが描いたものだそうです。 -
この絵の中にも宗教画特有の「象徴」が描かれていて、左端の七面鳥の隣奥にりんごをかじる猿がいます。
これは「原罪の予想」なのだそうです。
人間には似ているけれど、判断能力の無い猿は「悪」の象徴でした。
また、アダムの頭の上の木の葉の中に輝く白いぶどうの房は、キリストを象徴しているのだそうです。 -
アンソニー・ヴァン・ダイクの「クウィンタイン・シモンズ」。
肖像画で有名なヴァン・ダイクの作品がありました。
ロシアのエルミタージュ美術館所蔵の自画像が日本に来た時に、ヴァン・ダイクに一目惚れしました。
ベルギーのアントウェルペン(アントワープ)出身。
ルーベンスの弟子となり、イギリスのチャールズ1世の保護を受けて成功した画家ですが、病に斃れ、42歳でロンドンで亡くなっています。 -
ヤコプ・ヨルダーンスの「羊飼いの礼拝」
図録によると、この絵画の左上に、雲のように描かれているのが、3体の智天使ケルビムだそうです。
そうと知っていれば、もう少し寄って撮ったのに。
ここには、真ん丸の天使の顔だけが描かれています。 -
ペーテル・パウル・リュベンス(ルーベンスはドイツ語)の「ろうそくを持つ老婆と少年」。
ろうそくの放つ光の具合が絶妙な作品です。 -
ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム「花を生けた花瓶」
マウリッツハイスには、花の絵がたくさんあります。 -
オランダ・フランドル絵画には、このような日常の場面を描いたものが多くあります。
食材を生々しく描く作品は、この時代特有でしょう。
それまで、貴族の好む画風ばかりが描かれましたが、オランダ商人の台頭により、庶民的な絵画が生まれました。 -
ヤン・ブリューゲル「Rest on the Flight into Egypt」。意外に簡素な額縁です。
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2014年に修復したばかりの館内は、たいへん綺麗です。
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修復された「黄金の間」。
マウリッツハイスは1704年に火災により内部が消失。
その修復を、ヴェネチア人画家ジョヴァンニ・アントニオ・ペッレグリーニが行いました。
マウリッツハイスは、1822年にオランダ国家が王立美術館として整備してから今日まで一般公開されることになりました。
2012年から2年間の閉館中に、暖炉の煤でくすんでしまった内装も元通りに綺麗になりました。 -
木の壁が暖かく、そこに自然に溶け込んだ絵画が美しい、気品のある部屋です。
綺麗になってから見られてよかった。 -
宗教画もかなりあります。
たぶん、聖母マリアが右手に持つ赤い花には意味があるのでしょうね。 -
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ちょっと変わった表情の聖母子です。
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ハンス・ホルバイン(子)「ロバート・チェズマンの肖像」。
図録におもしろい解説があります。
「この肖像画は永い間、イギリス王室所蔵品であったが、17世紀末に総督ウィレム3世がオランダに送った。
王の死後、相続者のアン女王がイギリス王室の財産として主張したが無駄であった。
そして1822年来、マウリッツハイスの最も美しい作品の中に含まれている」
王立美術館の図録に、こういう記述があるなんて、イギリスに恨まれそう。 -
フランドル絵画に付き物の静物画。
富の象徴である、高価で珍しい食材。画家の技量を示す新鮮な果物の描写。
「貴族趣味」から「にわか成金」へと画題が変わった時代でした。 -
テーブルの上の食材という題材が多くて、材料の質感を描いて見せるために、切りかけのレモンや、液体であるワイン、瑞々しさが命のぶどうやザクロが描かれます。
食器やグラスの素材感も、なかなかのものです。 -
ひょこっと窓の外を覗くと、天窓から地下の受付周辺が見えました。
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このような家族の肖像画?もありました。
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「狩人と眠るニンフ(妖精)」死んでるのかと思いました。
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ヘンドリック・アーフェルカンプ「スケートをする人々のいる風景」
1610年頃に描かれた作品で、農村の冬景色をそのままに描いています。
画面左には、氷が割れて落ちた二人がいます。 -
中央にはアイスホッケーのようなことをしている男。
その少し左上には、滑ってつんのめった女性のスカートがめくれ上がった様子。
その先には跳ね橋があり、渡った岸辺には風車もあります。
ようやく、絵画の世界に庶民が描かれるようになりました。 -
なぜか、フランドル派の風景画には冬の風景が多いです。
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1階の階段室です。さて、2階に上がりましょう。
大抵は上の階から降りてくるのですが、地図の室の番号がレベル1から符られているので、レベル1の1〜8室を見てから階段を上がることになりました。 -
反対側の階段です。左右の階段は踊り場でひとつになって、レベル2へ向かいます。
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レベル2の天井です。これは1900年代の新しい作品です。
周りの作品とあまりに違うので、ちょっと違和感があります。 -
2階の階段室です。壁中に作品が飾られています。
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サロモン・ファン・ロイスダール。ヤコプ・ファン・ロイスダールの叔父です。
オランダの風景画には、海と船の題材が多くあります。 -
食材の静物画は苦手ですが、花はすごいです。青いリボンが効かせ技かな?
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Gvde LAIRESSE、1641〜1711と刻まれています。
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斜めに並んだ柱と、屋根のアーチが騙し絵のような作品。
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Ambrosius Bosschaert?「窓辺の花瓶」
音声ガイドによると、ここに描かれている花は、よく見ると同じ季節には咲いていないものがあります。
それぞれをスケッチしたものを、画面で再構成した絵だそうです。 -
2階には、有名絵画がいっぱいあるので、どんどん紹介します。
ヤン・ステーン「医者の訪問」。2011年に修復されました。 -
レンブラント「スザンナ」1636年
水浴びをする貞淑な妻スザンナを覗き見する二人の老人という題材は、たいへん多く描かれて来ました。
この絵では、右の茂みの中に二人がいるということですが、一人の顔がかろうじて見えるだけです。 -
レンブラントの肖像画。
もう一枚、レンブラントの最晩年の肖像画も所蔵されています。 -
レンブラント
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とても小さな作品です。シャボン玉を飛ばす少年。
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レンブラント「寺院のシメオン」
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レンブラント「ホメロス」。
イタリア貴族の注文で描かれた物です。
1783年のシシリア地震による火事で、一部欠損しています。
2004〜2006年に修復されました。 -
ヘンドリック・テルブルッヘン「聖ペテロの解放」
図録によると「聖ペテロを救い出した天使」「クリーム色の肌をした幼い天使」なのだそうです。
悪魔にそそのかされている老人かと思った私は、異教徒の不信心者でございます。 -
アドリアーン・コールテ「イチゴのある静物画」
この室で唯一音声ガイドが紹介した作品です。
音声ガイドは、すべての作品を紹介しているのではなく、各室数点ずつ、それも全部の室についてあるわけではありません。 -
マインデルト・ホッベマ「農家のある森」1665年頃
19世紀のバルビゾン派に大きな影響を与えました。 -
ニコラース・ベルヘム「クレタ島の幼いゼウス」1648年
裸婦と悪い男にしか見えないこの絵は、裸婦(アドラスティア)にもたれて眠っている赤ん坊(ゼウス)が主題です。
母に匿われ、アドラスティアが蜂蜜と山羊の乳で育てました。
「悪い男」に見えるのは「笑う半獣神」だそうです。 -
パウルス・ポッテル「若い雄牛」1647年
実に大きな作品で、そこに大きく描かれている牛。
これが、18〜19世紀には、大層人気があったそうな。
音声ガイドによると、この牛は実際に見て描かれたわけではなく、よく観察すると歯の年齢は3〜4歳なのに、角と胸垂は2歳なのだそうです。 -
Garel Fabritius「ゴシキヒワ」1654年
ファブリティウスの数少ない作品です。
「ゴシキヒワ」というあまり馴染みのない鳥ですが、足を鎖でつないでペットとして飼うのが流行しました(かごの鳥じゃないんですね)。
水入れから小さなバケツで水を汲み出すことが出来たので、ペットとして珍重されたのだといいます。 -
ヤン・ステーン「牡蠣を食べる婦人」1658〜1660年頃
牡蠣に塩を振りかけているところです。テーブルの上のピッチャーはデルフト焼き。
右端にカーテンのかかったベッドがあり、夜の大人のおやつである牡蠣を手に、こちらを向いている女が誘っている絵なのです。 -
ヤン・ステーンの「この親にしてこの子あり」1665年頃
「悪い見本が悪い行動を生む」ということわざを表した絵なのだそうです。
悪い見本の父親(右でパイプを息子に吸わせている)がステーン本人なのだとか。
この絵を撮りたくて、随分と待ちましたが、美術学校の勉強会なのか、講師らしい女性が10分以上たっても、この絵の解説をし続けていました。それほどうんちくのある絵なんですねえ。 -
ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)」1665年
「北のモナリザ」と呼ばれるマウリッツハイスを代表する絵です。
フェルメールの作品は現存数30数点と言われ、そのうち3点がここにあります。
音声ガイドの「あり得ないほど大きな真珠のイヤリング」という言葉が記憶に残っています。
確かにミラーボールのように金属的に輝いていて、やたら大きいです。 -
ヘラルト・テル・ボルフ「手紙を書く女」1655年
フェルメールと同時代に活躍し、似た作風で比較されることが多い画家です。 -
ハブリエル・メツー「作曲する婦人」1662〜63年
オランダの画家で、アムステルダムの国立美術館に作品が多数あります。 -
ヨハネス・フェルメール「デルフトの眺望」1660〜1661年
画面右にフェルメールが洗礼を受けた新教会があり、真ん中のスヒーダム門を挟んで、左に埋葬された旧教会が見えます。
絵を理想化しているため、実際の地形とは異なっているのだそうです。 -
ヨハネス・フェルメール「ディアナとニンフたち」1653〜54年
フェルメールの3作目です。
絵が若干斜めになっているのは、キャンバスに室内の照明が映り込むのを防ぐためです。 -
ヘラルト・テル・ボルフ「子供の髪をとかす母(ノミ取り)」1653年
「髪をとかす」なら、優しい母と子の情景なのですが、(ノミ取り)・・・?
17世紀では、ノミ取りは切り盛りの上手い主婦の美徳だったのだそうです。 -
レベル2の階段室。美術館ならではの贅沢空間です。
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階段室の端に、展示室への扉があります。
美術館として建てられた建物ではないので、小部屋が並ぶ作りになっています。
1・2階の展示室はすべて見終わりました。出口に向かいます。 -
美術館の売店で売っていたチューリップ用の花瓶です。
さすがはオランダ。
売店の商品は「青いターバンの少女」でいっぱい。図録の表紙もこれ。 -
絵葉書の種類は充実しています。
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受付です。この地下部分は、今回の大規模な修復工事で、前庭部分を掘削して作られました。
水面より下になるため、水圧に耐えられるよう、鋼のアンカーシステムが施されています。
また、新館となった旧プライベートクラブと道路の下で繋がっています。
この工事のために、元々あった配管やケーブルを大幅に移設する必要もありました。 -
おまけコーナー。地図の表紙と入場券の裏。
「Mh」がマウリッツハイスのロゴです。 -
建物の見取り図。本館が左で、道路を隔てて、右が新館。
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1階(Level1)の見取り図と主な展示作品。
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2階(Level2)の見取り図と主な展示作品。
「青いターバンの少女」は15の部屋。 -
外に出ると、味気なかったツリーに明かりが灯っていました。
これで、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館見学を終了します。
一路、アムステルダムに戻ります。
次回は、夜のアムステルダム小散歩と、国鉄で思わぬ事態に困窮した顛末を紹介します。
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