2015/12/27 - 2015/12/29
12位(同エリア417件中)
旅行三昧さん
12/27〜29の2泊3日で家族のクレームも顧みず、今回も愛車「ワゴンR」で旅に出ました。
海外旅行の計画は。。。中国駐在から帰国して1年経たないので、なかなか行けません。ついては、日本の世界遺産を訪ねる旅に出ようと思い立ったのは北関東と鎌倉。長距離アクセスは高速で、関東域は下道で、時間を掛けて巡りました。
-10℃近い草津はとても寒かったですが、色んなグッズが役に立ち、ぐっすり眠ることができました。
ただ、年末の飲み会でやってしまった左踵の剥離骨折が響いて旅行後は足が言うことを効かない状態に。まぁ、年始ゆっくりしていれば何とかなるだろう。と、楽観的に。
長野・佐久で雪景色を堪能した後、初日の目的地「富岡製糸場」「草津温泉」に向けて車を走らせました。
ただ、綿密な計画は立てていなかったので、少々残念なことに。。。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
長野・佐久で雪景色を堪能し、、、
-
綺麗な松並木がある中山道の笠取峠を越え、、、
向かうは群馬県下仁田町の富岡製糸場と絹産業遺産群として世界遺産登録されている「荒船風穴」。
いくつもの峠を越え、もう少しで荒船風穴に到着するぞ〜!。。。ん???
な、なんと!通行止め!?え?12月〜3月は見学できない。。。!?
頭の中が『&%$#”〜={_‘*+>?<¥・」:;「@¥』って、パニックに。イカン!冷静に。。。
そうだググってみよう!。。。って圏外じゃん!冷静に冷静に。。。
そうか、こんな山奥だから、冬季は見学できなくなってるんだ!
無計画に旅立ってしまったからこんなことが起きるんだ。一度スマホの電波がキャッチできるところまで行って確認してみよう!
と、5分程車を走らせググってみると、下仁田町ウェブサイトの荒船風穴のトップページに、ババーン!
「11月30日をもって、今年度の荒船風穴の見学期間を終了いたしました。見学再開は翌年4月1日からです。」
デカデカと書いてあるではないですか!
教訓「目的地ホームページは見て行こう」(五七五調で)
さて、気を取り直して、富岡製糸場へ! -
近くの公営駐車場に停め、辿り着きました「富岡製糸場」。
2014年に世界遺産登録されて脚光を浴び、大河ドラマにまで取り上げられた富岡製糸場。来てみたかったんです。 -
入場料1,000円を支払い、まず目にするのは「東置繭所」。100m超の建物は流石に大きいです。
ただ、無計画に訪問したため、200円で解説員によるガイドツアー(約40分)に参加することにしました。
まず説明頂いたのは富岡製糸場の歴史。
1872年(明治5年)11月4日官営にて操業開始
⇒1893年(明治26年)9月10日 三井家に払い下げ
⇒1902年(明治35年)9月13日 原合資会社に譲渡
⇒1939年(昭和14年)4月29日 片倉製糸紡績会社(片倉工業)に合併
⇒1987年(昭和62年)2月26日 操業を停止
操業停止後も片倉は一般公開せず、最高で1億円/年の費用を掛けて維持管理し続けたことにより良好な保存状態を確保できたのだそうです。
では次。 -
この「東置繭所」、建設当時は年に1回しか繭が収穫できなかったためにこのような大きな建物にしないと大量生産ができなかったのだそうです。
因みに今は、春蚕、夏蚕、初秋蚕、晩秋蚕、晩々秋蚕、初冬蚕と言ったように技術革新で年に何度も収穫できるようになっているそうです。 -
蒸気釜所の煙突。
当初の煙突は高さ36 mだったが、1884年(明治17年)9月26日に暴風で倒れたため、この高さ37.5 mの煙突はコンクリート製で1939年に建造されたものだそうです。
操業当初の煙突の基部が残されていて、フランス製鉄製煙突で、蒸気釜所の「附」(つけたり)として重要文化財登録されているそうです。 -
乾燥場は昨シーズンの大雪で倒壊したそうで、現在修復中。
歴史建造物あるあるですが、老朽化対策大変なんだろうな。入場料が少々高くても気持ちよく支払おう! -
「西置繭所」ですが、こちらも改修中。
分かります?これ、だまし絵です。壁の絵が描かれたシートで覆われているんです。パッと見、分かりません。 -
振り返って再度「東置繭所」。
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東置繭所中央の通路のアーチ。
アーチ中央の「明治五年」の石、キーストーンと言ってアーチの楔になって崩れないようになっているんだそうです。関心、関心。 -
「ブリュナ館」裏側。
「ブリュナ館」は、製糸場の建設指導者として雇われたフランス人のポール・ブリュナが家族と共に暮らした建物。L字型で、建物の面積は916.8平米だそうです。ひと家族で住むために提供された家としては、破格。
給料は現在の貨幣価値で5000万円以上、当時の大臣と同等かそれ以上だったそうで、どれほど製糸業の指導を重要視していたかが伺える。 -
後の時代には工女寮、学習や娯楽場として使用されたようです。
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富岡製糸場にある建物は、ブリュナ館をはじめ多くはコロニアル様式です。
コロニアルとは、「植民地の」というコロニーの形容詞で、植民地時代にヨーロッパ様式を取り入れた建築様式のこと。
周囲をバルコニーで囲まれ、高床式で、白が綺麗なこのコロニアル様式がアジアのリゾートに多いのは、植民地時代のヨーロッパ列強支配が色濃く残っているからなんだなぁ。 -
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女工さんの寄宿舎。
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寄宿舎の手前は発掘調査中で立ち入り禁止になってました。
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製糸場内の診療所。
片倉工業の名残で片倉診療所となっています。 -
製糸場内は、文字通り古い工場といった感じ。
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日が傾いて来ました。
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繰糸工場を見学します。
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自動化が進んでいたことが分かります。
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繰糸工場の屋根はキングポストトラス構造になってます。
三角形の構造のトラスの中央に真束と呼ばれる支柱の立っている形式で、三角形のトラスにすることで、負荷が分散されて柱を多く配しなくても大きな屋根を乗せられます。
山形トラスのほとんどがこの様式をとっていて、大規模木造建物に利用されていることが多いです。
建築は本業ではないので、間違っているところがあったら、どなたか教えてください(^^; -
加えて面白いのが、ボルト。今では六角ボルトが標準ですが、なんと四角!これで時代が分かります。
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最後に稼働していたのは、国産のニッサン(プリンス)製繰糸機。
トヨタも織機を元々生業にしていましたが、技術的に通じるところがあるのでしょうね。良く分かりませんが(^^; -
上のバケツで繭が運ばれて来て、
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この大型のジョウゴのようなところに振り分けられて、女工さんが糸にするんだそうです。
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こんな自動機械にもどことなく人の営みを感じることができる気がします。
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何故だろうか。古めかしい感じが人の営みを感じさせるのだろうか。。。
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大河ドラマを見ていた人「揚げ返し場」っていう言葉が度々出てきて、何だろう?って思いませんでした?
旅行三昧も当然知らなかったのですが、製糸場で枠に巻かれた糸を、改めて製品として一定の長さに巻きなおすことを言うようです。 -
ここが繰糸場に併設された揚返工場。
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ここは女工館。
ブリュナがフランスから連れてきた女性の技術指導者用に建設されたもの。 -
2階のバルコニー部分の屋根裏は格子状に木が組まれていますが、当時の流行りだったそうです。確かにオシャレに見える気がします。
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資料館内には行きたかった荒船風穴の紹介もありました。
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改めて東置繭所の建築構造を確認。
木骨煉瓦造(骨組みは木材、壁はレンガ)という西洋建築工法で建てられています。レンガの積み方はフランス積みと言われ、オシャレで優雅な積み方なのだそうです。
レンガの接着はモルタルを通常使うのですが、当時モルタルが高価且つ入手が困難であったため、漆喰で固められたそうです。
また、レンガは瓦職人が焼いたそうで、色がレンガ毎に異なるのはそのため。逆に良い味を出してますね。 -
さて、富岡製糸場を後にします。
診療所の看板もそうですが、このネームプレートも手作り感満載。
そういうの大好きです。 -
今日の宿泊地、草津温泉へ移動。
車窓から赤信号で撮った草津交差点。
赤信号で慌てて撮るとピントを合わせる時間もない。ぼっけぼけ。
途中から雪景色にかわり、気温も急激に下がってきました。 -
湯畑観光駐車場に停車し真っ先に湯畑へ。
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湯畑観光駐車場の前には足湯が!
あ〜温泉に来たんだなって感が煽られます! -
さて、湯畑に到〜着っ!
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湯煙と硫黄臭。
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そして、雪化粧。
草津温泉に来た〜〜〜。 -
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草津よいとこ
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徳川八代将軍御汲上之湯
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様々な有名人が訪れたようです。
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寒い筈です。
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慌てて湯畑に行ってしまったので、日帰りの湯に入るための準備を忘れ、再度車へ。
ウインクしている雪だるま。上手に作ってあります。 -
つららなんて、久しぶりに見ました。
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着替えを準備して、湯畑の前にある日帰りの湯、御座之湯へ。
久しぶりの温泉で、久しぶりの大きな湯舟。ゆっくり温まり、一日の疲れも吹っ飛びました。気持ち良かった〜。 -
今回の旅行は車中泊。
草津の寒さは想定外でしたが、草津温泉にほど近い道の駅で寒さ対策をした愛車で就寝。ワゴンRでも寒さ対策をすればここでも熟睡可能っ!
さて、今晩は出発時の体調不良を考慮して好きなお酒はなし。
シングルバーナーでお湯を沸かしてカップ麺を頂きました。
では、おやすみなさい。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Sakura_Kobeさん 2016/01/04 13:08:44
- 楽しく拝見しました。
- 今、台湾 高雄の空港ラウンジで旅行記を拝見しています。
暖かさを求めて日本を飛び出した私と違い、寒さを克服し体調不良にも負けないで、冬の美しさを堪能している旅行三昧さんに乾杯!!!
- 旅行三昧さん からの返信 2016/01/04 19:00:06
- RE: 楽しく拝見しました。
- Sakura_Kobeさん
旅行三昧です。
拙い小生の旅行記を拝見いただき、感謝感謝です(^^
台湾ですか!うらやましいです。いいなぁ。
でも、ホントに体調悪かったッス。シンドかったぁ〜。でも、今はOKです。後は飲み会でやっちゃった踵の剥離骨折が完治すればOKです。
今年も行きますよ〜!色々と!
また、宜しくお願いしますね。
旅行三昧
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