薬の町・高取～壺阪寺　土佐街道を歩く その１

2015/11/16 - 2015/11/16

「大和の薬売り」ってご存知ですか？　
薬売りと言えば「越中富山の薬売り」があまりにも有名で「大和の薬売り」の知名度が薄いと言う事を大人になって知りました

昔はどこのお家にも行商人さんの置き薬が常備されていましたよね

子供の頃、行商人さんが定期的に薬の交換に訪れていて
おまけの風船が楽しみだった記憶があります

大和郡山にも富山の行商人さんが出入りしていたと思いますが
わが家では「大和の薬売り」さんでした

城下町、大和郡山で生まれ育った私は 大学も奈良市内
当然友人も奈良市内に在住

壺阪にもお友達が住んでいたこともあり
高取・壺阪は幼いころから馴染のある地でもあるし
お世話になった病院も残っています

エリア 御所・葛城(奈良)

高市郡高取町ってどこ？ って方へ　簡単に言うと吉野に行く手前です

吉野からの峠越えの途中にある町です
なので車で吉野に行かれる方は、必ず素通りされていると思います

　　　　　　　近鉄南大阪線　吉野行き急行で約50分

　　　　　この日は実家泊まりだったので
　　　　　近鉄郡山から橿原神宮で乗り換えて壺阪山駅へ

　　　　　　　数えきれないほど歩いた町並みを 数十年ぶりに歩く

明日香村に隣接する高取町は古来から薬草の地として有名で
石畳の路面には、所々に花を描いたタイルが点在しています

薬草タイルには「薬効：しもやけ・整腸・胃かいよう」という文字が刻まれて勉強にもなりますよ(*^^)

　　　『日本書紀』の推古天皇20年（612年）の条には
　　　この地で「薬猟（くすりがり）」が行われたと記されています

　　　　　　今も奈良県の製薬産業の中心地で・・・

　　　　　　町内には薬局・病院、薬膳料理の店までも存在

　　　　　　　　　　「健幸の町」　高取です

　　　　　　城下町らしいたたずまいの家並みがつづきます

　　　懐かしい！！　独身時代、最後の最後までお世話になった石川医院

　　　城門を移した医院です
　　　ここの先生は高取藩の御典医のご子孫

超有名で、診察をしてもらうには１日がかりでした

香川からお越しの〇○さま、福井からお越しの〇○さまと言った感じで
遠路はるばる他県から、藁をもすがる思いで来られる患者さんがたくさん

夜中に家を出て５時前には医院に到着しましたが、
すでに数名の患者さんが外待合室で順番待ちしていました！が茶飯事でした。

私も毎回、ここに住む友人に頼んで早朝に診察券を入れて貰っていました

『先祖伝来の秘薬』で、どんな湿疹もよくなります
診察が丁寧で、１人の患者さんに対して長く時間をかけお話してくださいます

　　　　　　町家ですが、実は製薬会社だったりもします

　　　　　　　　　　　土佐街道を　てくてく♪

土佐街道の土佐は高知県の土佐を指していて

大和朝廷の都造りや古墳造りの労役に土佐から駆出された人々が定住したのが由縁

　　　　　　　　土佐街道、一方通行ですよ〜

この両側石畳は、阪神大震災の復旧工事で出てきた阪神国道の路面電車の石畳を利用しているそうです

　　　　　　　　　くすり資料館

2万5千石の城下町として栄えた高取の、繁栄の中心であった土佐の町

　　　　　低い軒さき格子戸の古いこのお家は・・・

　　　　　　　　　助産院でした

　　　　　　　　　　　　　酒造もあり・・・

　　　　　　　　　　　　地場野菜の無人販売も有り・・・

　　　　　　　　　　　　街の駅「城跡（きせき）」　カフェスポットも！

　　　　　　　　　　　両側石畳は　ここまで

　　　　　　　　　　右折して　壺阪吉野道を歩きます

　　　　　　　ゆる〜い 上り坂を　てくてく♪

　　　　　　　　　　　　ここからは下り阪

資料館でもなんでもなく、一般のお家の方が薬に関するものを納屋に展示されていて自由に見学可

犬派のわたしは、あまりニャンコちゃんの写真は撮らないのですが

坂を下って来る時からこの子は、微動だにしないで、ずーと私を凝視
なるべく遠回りでこの子の前を通り過ぎ・・・
なんとな〜く気になり振り返ったみると・・・まだ見られていた(^_^;)

　　　　　　　　　　まだまだ下っていきます

　　　　　　　　どっしりとした風格の家並みを　てくてく♪

　　　　　　下ったと思えば　ゆるやかな上りに

　　軽トラが余裕で通れる道幅　　(郡山は道幅がもっと狭く、そして複雑）

　　　　　　あわただしく過ごす毎日だけど・・・

　ここを歩いていると時間が止まっているかのように感じさせてくれる

　　　　　　　　　　　　　　　船戸橋を渡ると・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　車道と合流

　　　　　　　　　　　　　　　壺阪寺を目指します

　　　　　　　　　　しばらく車道を　てくてく♪

奈良交通バス　壺阪山駅→壺阪寺前まで運行（約15分）

だけど平日だと１日４本しか運行していません
そんな貴重なバスが壺阪寺から降りてきた

　　　　　　　　500ｍほど車道を歩いたら、山道へ

　　　　　　杉や桧が高くそびえ、ちょっと薄暗いなかを てくてく♪

　　　　　　　桧と土の香りがぷんぷん　最高の森林浴

　　　　沢の音が聞こえ、鳥の鳴き声を聞きながら　てくてく♪

　　　　　　　　　　　　　小さな滝つぼ

　　　　　　　　　　　湿地帯でひんやり　心地いいよ〜

　　　途中、道幅が狭くなって足元注意場所もあったけど
　　　お散歩気分で歩けるコースなり

ちょっと物足りなく思っていたら、ラストに急勾配が待っていた♪
狭くて急な上り、初めて手も使い、よじ登るように進む
ヤッタね(*^^)vこうでなくっちゃ

　　　　　　　　標高３００ｍの所に建つ壺坂寺に到着

　　　　　　駐車場から　奈良盆地・飛鳥を一望　 秋だぁ〜(^^♪

　　　　　
　　　　　　　　 ***その２へ続く***

この旅行記へのコメント （4）

• 天星さん 2015/11/22 20:20:42

  杉の森

  薬の町、高取......
  初めて聞きました！
  越中富山だけでないんですね！
  
  皮のでかいケース？カバン？を
  荷台に乗せ、バイクに乗って
  我が家には富山の薬屋さんが
  1年に一度来ていたような気がしますね〜
  フーセンもありましたね〜
  紙風船の時代もあったとか聞いてます！
  
  古い町並みは、情緒ありますね。
  石川医院さんは、あのTVドラマ「仁」を
  思い出しますね〜
  普通の民家に薬の資料展示にもビックリですね！
  格子戸や古い看板、味がよく出てます〜
  
  で、1日4本のバス停降りて
  杉の森の中へテクテク......
  だんだん暗く、狭くなって、え〜やばそう.....
  と思ったら駐車場に出るんだ（笑）
  いのししとか、タヌキとかたくさんいそうですね（笑）
  高取城スケールのでかい山城、石垣がほぼ原形で
  残ってるそうですね。ネットで見ちゃいました。
  
  見晴らしがよさそう.....
  
  3
  
  
  
  
  

  豚のしっぽさん からの返信 2015/11/24 20:50:28

  RE: 杉の森

  えっ？　えぇぇ〜〜〜！！！！
  
  高取城址、ネットで見ちゃいましたかぁ(~_~;)
  その２で紹介しようって思ってたのに・・・
  
  こんばんは！　
  お疲れさまです。
  
  薬の町、高取としては
  やっぱり認知されてないようですね
  
  大分にも富山の薬売りが・・・
  私は紙風船もらってたよ
  
  石川医院
  たしかに「仁」の世界だね
  あのドラマ大好きだったからなぁ〜
  
  薬剤を調合される作業が見えるのよね、ここ
  天秤で計って作業されるの、ずーと見てた子です
  
  
  
  > で、1日4本のバス停降りて
  > 杉の森の中へテクテク......
  
  　　☆ん？バスには乗ってないよ
  　　　駅からずーと歩いて森の中へ
  
  　　　桧の香りのシャワーを浴びながら山道を
  
  > だんだん暗く、狭くなって、え〜やばそう.....
  
  　　☆はい、後半はやばかったです
  　　　やばいとわかりつつ、高取城址をめざし　山中へ
  
  > いのししとか、タヌキとかたくさんいそうですね（笑）
  
  　　☆いのししは出ないけど
  　　　夏場はマムシがでるから夏季は行かないほうがいいかもね
  
  
  > 見晴らしがよさそう.....
  
  　　☆さて見晴らしはどうだったのでしょうか〜
  　　　続編をお楽しみに♪
  
  
  　　　　　８

• きーちゃんさん 2015/11/22 19:15:33

  おばんでーす<(_ _)>

  ねぇねぇ。。。
  
  昭和だわ
  
  　　　　　っていうか〜　開拓の村でしょ
  
  “城下町”って言葉、北海道では使わないでしょ
  　　　　　　　　　　
  道産子から見たら、「北海道開拓の村」の町並みですぞ・・・
  
  　　　　　っていうか〜　江戸時代村のようだし
  
  時代劇のセットのようだし
  道産子にとってこのような町並みはタイムスリップ！
  
  　　　　　っていうか〜　道路・・・せまっ！・笑
  
  どう見たって、歩道でしょ・笑
  こんなところに車が走って来たら、、、
  
  　　　『ぴーぴーぴー！！　ここは車は通れませんよー！』
  
  って言いたくなるような窮屈な道
  
  「納屋」　　おかっぱ頭の小さいきーちゃんとシッポさんが
  「ケンケンパー」って遊んでいる光景が浮かびましたよ(*^^*)
  
  　　道路は狭いけど。。。のどかだね
  
  　　　　　きーちゃん
  
  
  
  
  
  

  豚のしっぽさん からの返信 2015/11/23 20:20:08

  RE: おばんでーす<(_ _)>

  おばんで〜す　＆　お疲れさま〜
  
  朝、電車が空いてるな〜って思ったら・・・
  今日は祝日だったんだね(^_^;)
  
  
  
  > 昭和だわ　　っていうか〜　開拓の村でしょ
  > “城下町”って言葉、北海道では使わないでしょ
  　　　
  　　　☆あららぁ〜ん
  　　　　反対に開拓村は、内地には・関西には存在しないよ〜
  　　　　開拓村＝北海道
  　　　　社会科で習ったわん(^_-)
  
  　　　　時代劇のセットにみえますか〜？
  　　　　でもね、けっこう残ってるんだよ！
  　　　　城下町の街並みが・・・奈良には
  　　
  　　　　武家屋敷・庄屋・お公家様
  　　　　地域によって、微妙に違うんだけどね
  
  
  > っていうか〜　道路・・・せまっ！・笑
  
  　　　☆実家の郡山はもっと狭いよ
  　　　　毎回、ハンドルきれずにコツンコツンあててます(>_<)
  
  　　
  > 「納屋」　　おかっぱ頭の小さいきーちゃんとシッポさんが
  > 「ケンケンパー」って遊んでいる光景が浮かびましたよ(*^^*)
  
  　　　☆ケンケンパー♪
  　　　　そんな遊びしていたね
  
  > 　道路は狭いけど。。。のどかだね
  
  　　　☆北海道のひろ〜い大地ののどかさとはまた違う
  　　　　のどかな空気がながれているでしょ〜
  
  　　　　
  　　　　　　ありがとでしたぁ(#^.^#)
  
  　　　　
  　　　　　　　シッポ