はじめてのニューヨーク10日間（３）

2015/10/28 - 2015/11/08

3日目です。ニューヨークは碁盤の目に区画されていますが、縦と横の通りの感覚がまだつかめません。地下鉄の駅を目指して歩いているうちに思いもよらぬところに出てしまったり。地図を見れば一目瞭然なのに！ これで方向を見失うなんて！！！　体内磁石を狂わす磁場が存在しているとしか思えません。

10月28日　JL006にてJFK空港へ　→　Airbnbチェックイン　→　アポロ劇場
　　29日　メトロポリタン美術館　→　セントラルパーク　→　ジュリアード音楽院
　●30日　MOMA　→　自然史博物館　→　メトロポリタン歌劇場
　　31日　サークルラインクルーズ　→　ハロウィンパレード見物　→　ミュージックホール
11月01日　ニューヨーク市マラソン見物　→　ハイライン散策　→　ブルーノート
　　02日　9.11メモリアル博物館　→　スタテン島フェリー　→　家主さんと飲み会
　　03日　（移動日）オークションハウス・クリスティーズ　→　ビッグアップルサーカス　
　　04日　（休養日）エンパイヤステートビル（午後と夜の2回）
　　05日　ニューヨーク市図書館、グランドセントラル駅見学　→　ブロードウェイ「レミゼ」
　　06日　グッゲンハイム美術館　→　ニューヨークフィル
　　07日　JL005にて成田へ
　　08日　成田着

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

間借りしているAirbnbの台所です。自由に使ってよいと言われています。奥の窓にはめ込み式のエアコンがあります。私の部屋はこの向かいなので、暑かったらつけてね、とリモコンを渡されています。
同じ形式のエアコンがリビングとPさんの部屋にも備わっています。Pさんは暑がりらしく、帰宅すると3台のエアコンがフル稼働しています。わたし的にはまったく暑くないし音がうるさいので、このエアコンはオフにしてしまいます。

リビングです。Pさんはアート関係の仕事をしています。中国の書画や皿、彫像などのコレクションもあります。

バスルームです。夜中のシャワー、トイレもOKなのはありがたいです。とはいえ整理整頓が行き届いているので、クリーンに保つようにしなくては。ホテルならシャワーを浴びたら裸でベッドに、なんてこともできますが、なにかと気を遣います。

3日目は宿から歩いて行けるほどの距離にあるMOMA（近代美術館）から始めます。
歩いて行けますが7日間乗り放題のチケットを購入しているので地下鉄で行きます。5 Av/53 Stで下りて少し歩くと「ここかな」。入り口はもう少し先でした。

ニューヨーク近代美術館 博物館・美術館・ギャラリー

予約確認書があるので、チケット売り場に並ばないでチケットをもらってすぐに階上へ。金曜日なので4時から入場無料なのですが、混雑する中で見て回る気にはなれません。同じ考えの人が多いのか、けっこう混んでいます。

外の景色もいい感じです。

別の窓から見下ろすと。

カフェテリア「cafe2」ここで朝食をと思ったのですが…
青いAの文字は衛生面のグレードを表しているようですね。街で見かけたのはAばかりで、ほとんどBはなく、Cは一度も見なかったような気がします。

予算的にきびしいのでパス。ここに限らずニューヨークは物価が高く感じます。

これを見て食べたつもりになろう（落語みたい。とほほ）。ますますお腹がすきました。

このタワシみたいのは舟です。矢が刺さってハリネズミです。写真ではわかりませんが、赤い旗は五星紅旗です。政治的な意図はさておき、電動式にしてホールの天井を一周しながら下りたり上がったりするようにすれば、もっと面白くなりそう。

私はあんがいこういうのが好きだったりする。この青色がたまりません。

このいうの、うちにもあるんだけど。

誰もが好きなゴッホ。

好きな人は好きなアンリ・ルソー。

去年ウィーンで見たな。クリムトなんかもあります。

ミレーの晩鐘を思わせる二人が上にいて、その下にバゲットパン。女性の額と口元にはアリがたかっています。
一見したところでは「パンがなければお菓子を…」みたいな女性を揶揄した作品のように見えますが、その解釈は浅はかでしょうね。

ピカソの彫像展が開かれていました。時代による変遷が興味深いです。戦後サブカルチャー史を扱ったテレビ番組で「ヘタウマ」は日本発祥と言ってましたが、こっちのほうが元祖では！ってのがいっぱい。

アメリカ自然史博物館 にやってきました。

アメリカ自然史博物館 博物館・美術館・ギャラリー

「ナイトミュージアム」などの映画の舞台になってますね。巨大な恐竜がさほど大きく感じられないほど壮大な建物です。

この薄暗さがたまりません。

このショーウィンドウは見覚えがあります。

スカーレット・ヨハンソンの映画「私がクマにキレた理由（わけ）」を思い出して、ニヤッとする人もいるんじゃないかな。

見応えはありますね。作り物も多いけどよくできてるし。

話しかけたら、うなづいてくれそう。

とにかく歩き回って疲れました。持病の坐骨神経痛で足がしびれてきました。私も横になろうかな。ほんとうはもっと暗くて雰囲気があります。

地下のカフェテリアで見かけた水飲み機。

ふたたび地下鉄で移動です。

昨晩に続いてリンカーンセンターにやってきました。

メトロポリタン歌劇場です。開場までまだ時間があります。

「トゥーランドット」の開演が20時なので、そばのカフェで時間をつぶします。
コーヒーしか飲んでないのに、ついうとうと。よだれが…。開演と同時に爆睡だな。ただでさえオペラを観ると眠ってしまう確率が高いのですが、この時差ぼけ状態では。

去年はウィーンの国立歌劇場は眠らずに済みましたが、バルセロナでは熟睡してしまいました。食事代をけずって高いチケットを買ってこれですから酔狂が過ぎます！ それはわかってますが、旅の恒例行事ということで。

メトロポリタン オペラ ハウス 劇場・ホール・ショー

ところがです。音楽的なことは分かりませんが「トゥーランドット」良かったです。なんと眠りませんでした。正直に言うと2幕目が始まってすぐ、数分意識がありませんでした。

でもそれ以外は舞台にくぎ付け。4人掛けのボックス席で一番見やすいのが私の席。舟をこいだりしたら、斜め後ろの人なんか何も見えなくなります。そういう緊張感もありました。

舞台美術、衣装、メイクなどがリアリティのある凝った作りで、西洋人の中国風コスプレが驚くほど板についているのです。もちろんおかしなところはあります。皇帝の衣装が黒！ それはないとか。でも所詮はファンタジーですからね。

これまで知ってる「トゥーランドット」はもっと大胆にデフォルメされて、兵士たちが人民服ぽい制服を着てたりする(風刺が利いた)のもあります。今どきオーソドックス志向はちょっとね… とさえ思っていたのですがはまりました。

リューという下女が愛する若さまのために命を捨てる。若さまはトゥーランドットに恋しているわけで、リューは要するに蝶々夫人です。若さまとトゥーランドットがすんなり結ばれてしまっては、男の身勝手さが目立ちすぎるので、ひと工夫凝らしています。とはいえ男もトゥーランドットもいい気なもので、なんだこいつら！というのはあります。

ありますが、冷血な人でなしの姫さまと無鉄砲で自信家の元王子が結ばれるというは、ありそうなことです。この先が楽しみといった点も含めて、わくわくします。「誰も寝てはならぬ」を聴きながら一瞬だけうるうる。オペラを見て感動するなんて、これも年のせいでしょうね。

ボックス席は仕切りのない開放的なスタイルです。

なんという広さ。3800席だとか。

宿に帰りつくと夜中を過ぎてました。２４時間営業のスーパーで夕食を調達しました。貧乏旅行なので食事はだいたいこんな感じ。半分は朝食のためにとっておこう。

この旅行記へのコメント （2）

• cheriko330さん 2015/11/19 10:09:34

  ニューヨークで芸術を満喫

  falanさんへ、初めまして♪♪
  
  ニューヨークへ行きたくて "初めての〜" に惹かれておじゃましました。私の方へも
  訪問と いいねを たくさん頂きありがとうございました。
  
  早速、今話題のAirbnbを利用され、なかなか良い所でしたね。少し気は遣うようですが、
  ＭＯＭＡへも徒歩で行ける距離で 立地も最高ですね。
  
  メトロポリタン、ＭＯＭＡ、セントラルパーク… 私的にも 外せません。
  いつの日になるか分かりませんが 行く時は参考にさせて下さい。
  
  続きも楽しみにしています。またおじゃまさせて下さいね。
  
  cheriko330

  falanさん からの返信 2015/11/19 10:45:04

  RE: ニューヨークで芸術を満喫

  cheriko330 さん
  
  こちらこそありがとうございます。
  特典航空券がとれたので、いつかはと思っていたニューヨークに行ってきました。ホテルがとんでもなく高いのでAirbnbはいいと思います。
  
  Airbnbはバルセロナ、ウイーン、フランクフルト、伊豆に続いて5回目の利用です。貸切タイプの物件もたくさんあって、そちらにすれば気を遣わなくてもいいのですが、ニューヨーカーの暮らしをのぞいてみたいと思って個室にしました。
  
  cheriko330さんはロシア、フィンランド、クロアチア、イギリスなど私が行ったことのない国を訪問されていらっしゃいますね。来年はイギリスに行こうと思っているので、参考にさせていただきます。
  
  これからもよろしくお願いいたします。
  
  falan