2015/09/29 - 2015/10/01
4位(同エリア145件中)
フサコさん
仕事を辞めて有給休暇消化中、ひとりシベリア鉄道の旅。
女性一人旅。デーブシュカ!(お嬢さんの意)と呼ばれることにも慣れた。
期間
2015年9月27日(日)〜10月15日(木)
日程(末尾※マークが今回の記事内容です)
9/27(日):成田→ウラジオストク
9/28(月):ウラジオストク
9/29(火):ウラジオストク→シベリア鉄道乗車※
9/30(水):シベリア鉄道※
10/1(木):シベリア鉄道※
10/2(金):シベリア鉄道下車→リストビヤンカ
10/3(土):リストビヤンカ
10/4(日):リストビヤンカ→イルクーツク
10/5(月):イルクーツク→シベリア鉄道乗車
10/6(火):シベリア鉄道
10/7(水):シベリア鉄道
10/8(木):シベリア鉄道下車→モスクワ
10/9(金):モスクワ→赤い矢号乗車
10/10(土):赤い矢号下車→ペテルブルク
10/11(日):ペテルブルク
10/12(月):ペテルブルク
10/13(火):ペテルブルク
10/14(水):ペテルブルク→飛行機
10/15(木):飛行機→成田
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
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◎9/29(火):3日目
ホテルの朝食。
野菜不足のためベジタリアンフードを選択。質素。
鉄道の発車時刻が11時過ぎのためまだ時間はある。
郵便を日本へ送ってみようと絵葉書を買いに出かけ、ホテルで記入。駅前の郵便局へ。
朝9時頃、利用者は中に5人ほどいた。窓口は4つ開いていたけれど、どこに並んだらいいか表示は見当たらない。適当に並んでみると。
利用者A「何を出したいんだ?」
利用者B「葉書? どこへ?」
利用者C「それなら切手を買って出すんだ。ついてこい」
あれよあれよと隣接する売店に誘われ、切手の購入をさせてもらい、郵便局に戻って列に割り込んで葉書を出してくれた。お、おお…!?
どうもありがとう!!と、手を振ってホテルへ戻った。
ちなみに、最後にお礼を言う段階まで利用者ABCともにしかめっ面だった。別れるときはにこにこだった。
ロシア人は怒ったような顔で親切をしてくれる人ばかりだった気がする。この印象は最終日まで変わらなかった。
絵葉書24ルーブル/約48円、切手32ルーブル/約64円。
10日ほどで日本に無事到着したらしい。 -
ゴロゴロ荷物を引いて、駅へ。
舗装されていてもガタガタな坂道だけれど、ホテルから駅までは下り坂だったので楽だった。徒歩5分くらい。 -
駅の待合室。
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ロシアは駅や空港の入口にセキュリティチェックがあることが多い。
旧ソ連の特徴なのかウズベキスタンでもそうだったので、特に戸惑いはなかった。あちらのほうが厳しい雰囲気だったし。 -
掲示板。
乗るのは上から2番目。発車まで1時間を切っているのに、何番ホームからでるのかは「?」表示。この10分後くらいにようやく1番ホームと表示された。 -
ホーム。
駅舎の手前にある歩道橋を使えば、セキュリティチェックを受けずにホームに入れる。セキュリティチェックの存在理由は分からない。 -
この列車でまずはイルクーツクまで!
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3泊お世話になった8号車と、車掌さん。
車掌さんは男性と女性で、おそらく夫婦と思われる。2人とも優しくて綺麗好きだった。ありがたい。 -
いざ乗り込む!
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サモワール!
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通路に貼ってあった車内販売一覧。
ただし在庫がなかったり、載っていないものがあったり、とりあえず車掌さんに訊いてみないと何が買えるか分からない。 -
通路に貼ってあった時刻表。
この列車の停車駅、到着時刻、停車時間、出発時刻が書いてある。
シベリア鉄道における時刻はモスクワ時間なので、ウラジオストクの段階で時差7時間。この時差がどんどんなくなっていくのが楽しかった。 -
2等車の客室。
右上の席が3日間、我が根城となる。折りたたみ式の梯子を使って上り下りする。
上段にも荷物をしまうスペースはあるが、大きなスーツケースなどは下段席の下のスペースを貸してもらう。乗車中に開けなくてもいいように、必要なものは別途まとめて、上段に持っていけるようにしていった。 -
出発して少しの景色。窓の外側が汚れているのでなかなか写真を撮るのが難しい。
自分は上段席なので、客室内の窓からは外を見づらい。そのため景色は通路に立って眺めることが多かった。そういう乗客はたくさんいた。
昼間は下段の席に座らせてもらうのが普通らしい。自分もこっちに座りなさいと呼ばれてたいてい下段に居たが、下段の主が昼寝をする時などは、上段でごろごろしたり通路に出たりしていた。 -
小さい駅にも停まる。
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景色を見ていたらあっという間に夕方。
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列車内でずっと過ごすなんて、人生についてとか考えちゃうんじゃないの、と思っていた自分は浅はかだった。
移りゆく景色を何時間でも見ていられた。読書すらろくにできないまま3日間が過ぎていくことになる。人生について考えてみたかった。 -
◎9/30(水):4日目
上段席。
布団はずっと敷いておいてもいいのだが、自分は万年床が嫌だったため昼間はたたんでいた。シーツと枕カバーは前日出発直後に車掌さんに配られ、自分でつけた。 -
足元のほうに荷物を入れる広いスペースがある。
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携帯電話とタブレットを充電。
この時の車両は旧型なので、2等車1両につき通路3箇所とお手洗いにしか差し込み口は見当たらなかった。利用が重なることはなかったので支障なし。
充電中、通路でぼんやり景色を眺めていたら、男性車掌さんが日本のコインが欲しいと話しかけてきた。その時は勤務時間外だったのかTシャツにジャージ姿だったので、すぐに車掌さんだとは気付けなかった。
たまたま持っていた5円玉と10ルーブルコインを交換。
差額15円分くらい申し訳ないので、こちらからは煎餅をつけた。 -
食事は客室内のテーブルで取る。だいたい同室者全員一緒に。
日本から3つカップ麺類を持っていったけれど、現地でも安く買えるので得に必要なかった。
同室者は、下段におばあちゃん2人、上段におじいちゃん1人(3人ともロシア人)。 -
15分以上停車する駅では、同室のおばあちゃんたちに誘われて外に出ることが多かった。みんな気さくな人たちだった。
また、8号車には小型犬を連れた人がいて(多分ミニピン)、停車中ごとにホームを散歩する姿を見かけては癒された。おとなしいいい子だった。 -
おばあちゃんの1人は先に降りていき、次にその席に乗り込んできたのはロシア人のおじちゃん。体格のよろしい強面眼鏡。
そしてまた夜が来る。 -
◎10/1(木):5日目
早朝。同室者はまだ寝ていたが長めの停車駅のため、外に出て売店でピロシキを買ってみた(40ルーブル/約80円)。魚肉のものを選択。冷めていたが美味しかった。
そして内陸部に向かうにつれ寒くなっていく。ダウンコート必須。 -
秋の景色。
男性車掌さんにだけ煎餅を渡したんじゃな、と思い、女性車掌さんにも煎餅を差し入れた。その後しばらくして、客室を訪れた女性車掌さんにチョコやグミを両手いっぱいもらった。 -
自然の中を走行中は、電話もネットも繋がらない。
駅停車中や集落通過中にみんな電話をかけていた。 -
見えないかもしれないけれど、雪が結構降っている。
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ウラン・ウデに到着。つまりバイカル湖はすぐそこ。
ここで同室のおばあちゃんとおじいちゃんが下車。
おばあちゃん、いろいろ連れ回してくれてありがとう。おじいちゃん、カップ麺やゆで卵やパンやお菓子を食べさせてくれてありがとう。明朝は起きてもおじいちゃんの裸の背中を見れないんだね。
おじいちゃんは極東をいろいろ回って3ヶ月振りの帰宅とのことで、駅に奥さんが迎えに来て熱く抱擁しあっていた。 -
下車した2人が写真を撮りなさいとしきりに勧めてきたクマさんの像。意外と小さくて、おおっと、となった。
客室には下段に若めのロシア人男性が加わり、上段は1つ空席のまま、ウラン・ウデを出発。次の駅がイルクーツク(ただし翌朝着)。
荷物を軽くまとめて、早朝に着くから下段のおじちゃんが寝ているところスーツケースを取り出させてもらうことにドウシヨウと悶々しつつ、就寝。
ちょっと髪はベタついてきていたけれど、その他はとても快適に3日間を過ごした車両とお別れするのが、少し寂しかった。
シベリア鉄道前半戦の感想。
3日に1度くらい入浴できるなら、何日間でも快適に乗っていられると感じた。慣れれば入浴も不要になるかも。
同室者に毎食満腹になるまで食事のおすそわけを受けたので、食堂車に行けなかった。私から返せるものは粉末日本茶くらいで申し訳なかった。
当然、車掌さん含めロシア語しか話さない(簡単な英単語も滅多に通じない)が、もしロシア語を一切知らなくてもなんとかなるんじゃないかと思う。ありがとうとごめんなさいを伝えられれば大概大丈夫。
〜リストビヤンカ・イルクーツク編に続く〜
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この旅行記へのコメント (2)
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- tabinakanotaekoさん 2016/02/15 22:00:08
- 初めまして、tabinakanotaeko です
- フサコさん、
四月に6日間ほどでシベリアへ行こうかと検討を始めたばかりです。じっくりと読ませていただきたいのでフォローさせていただきました。
tabinakanotaeko
- フサコさん からの返信 2016/03/03 22:33:57
- RE: 初めまして、tabinakanotaeko です
- コメントありがとうございます。御礼が遅くなり申し訳ありません。
ようやくロシア旅行の全日程を上げました。いつのまにかいろいろ変わっていくお国なので、半年近く経った今とでは細かいところが少し異なっているかもしれません。
シベリア素敵ですね!
私も、またロシアに行けるならば、今度はじっくり狭い範囲を味わってみたいです。
4月のシベリアはまだまだ寒いと思います、お気をつけて行ってらっしゃいませ。
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