音楽を聴きにウィーンへ　（シェーンブルン宮殿コンサート）

2015/09/29 - 2015/10/09

芸術の秋！　バルトークの｢管弦楽のための協奏曲｣を聴きに｢音楽の都｣ウィーンに行ってきました。
｢管弦楽のための協奏曲｣は、ナチを嫌いハンガリーからアメリカに亡命したバルトークが白血病で体調がすぐれないなか、また戦争で印税収入が滞り困窮した生活の中で、1943年米国で最初に作曲した代表作です。

＜ウィーンで音楽を堪能＞
○10月1日　ウィーン王宮オーケストラ　　
ヨハン-シュトラウス：｢こうもり｣、｢美しき青きドナウ｣、等
○10月2日　ドイツ騎士団修道会｢サラ・テレーナ｣　
モーツアルト：セレナーデ｢アイネ-クライネ-ナハトムジーク｣等
◎10月3日＆10月4日　楽友協会｢黄金の間｣　
バルトーク：管弦楽のための協奏曲　等
＜2日間、ウィーン交響楽団の同じプログラムを鑑賞＞
○10月5日　国立オペラ劇場
　オペラ｢蝶々夫人｣
○10月6日　国立オペラ劇場
　バレエ｢ドンキホーテ｣
○10月7日　シェーンブルン宮殿｢オランジェリー｣　
　フィガロの結婚、ワルツ美しき青きドナウ等

☆午後からシェーンブルン宮殿を見学し、夜「シェーンブルン宮殿コンサート」を聴きました。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

シェーンブルン宮殿はハプスブルク家の夏の離宮です。
シェーンブルン宮殿は｢美しい泉｣と言う意味だそうですが、ハプスブルグ家がベルサイユ宮殿に匹敵する宮殿を目指して１６９６年から建設された。マリア・テレジアの時代に改築され、彼女の好きはテレジア・イエローに塗られたとの事です。部屋の数は1441室

シェーンブルン宮殿内は撮影禁止でした。

シェーンブルン宮殿の見学には1時間強かかりました。宮殿の見学を終えて西の庭園から南に回りました。

庭園側から見たシェーンブルン宮殿

2階左側蘇鉄の向こうに鏡の間が有ります。6歳のモーツァルトがマリア・テレジアやマリー・アントワネットの前で演奏した部屋です。

はるか彼方に小雨に煙るグロリエッテが見えます。

余りにも広大な庭園です。

ネプチューンの泉まで来ても、グロリエッテは遥か遠方なので、ここで引き返しました。
宮殿内を1時間強、見物した後なので、もう足に来ています。

ネプチューンの泉
ギリシャ神話の海神ポセイドンに祈る女神テティスの彫像の大噴水です。

シェーンブルン宮殿見学と「シェーンブルン宮殿コンサート｣のセットチケットで入場しましたが、コンサートまでは、まだ時間が有るので一度ホテルに戻る事にしました。

今日は11日の旅行中、最初で最後の雨でした。ウィーンの人も傘をさしているので本格的な雨です。

一度ホテルに戻り休憩後｢シェーンブルン宮殿コンサート｣に出直しました。

シェーンブルン宮殿正面2階の室内に照明がついている大ギャラリーで「シェーンブルン宮殿コンサート」は開かれました。

15時からシェーンブルン宮殿を見学した時は宮殿内全域撮影禁止でしたが、この「シェーンブルン宮殿コンサート」はこの豪華絢爛な大ホールが撮影可能でした。

「シェーンブルン宮殿コンサート」は1994年創設の国際的な人気を集めている室内管弦楽団です。

今日のプログラムは

①モーツアルト：フィガロの結婚

②モーツアルト：魔笛

③ヨハンシュトラウス：ポルカ　ウィーンのボンボン

④ヨハンシュトラウス：ウィーン気質

⑤ヨハンシュトラウス：こうもり

⑥ヨハンシュトラウス：ポルカ　雷鳴と稲妻
ポルカはチェコの民俗舞曲で速い2拍子のリズム。

⑦ヨハンシュトラウス：美しき青きドナウ　他。

⑧ヨハンシュトラウス1世：ラデッキーマーチ
北イタリアの独立運動を鎮圧に行くラデッキー将軍を称えて作曲された。また、ニューイヤーコンサートのアンコールの最後の曲として伝統的に演奏されています。今日も、最後に演奏されました。

「シェーンブルン宮殿コンサート」の大ホールは豪華絢爛ですが、コンサートホールでは無いので音が反響して少し聞き難かった。音楽自体を楽しみたい場合は、このコンサートでは無い方がよろしいかと思いました。

シェーンブルン宮殿2階の大ギャラリーは縦長の窓や白と金のスタッコ 仕上げの壁、これを映すクリスタルの鏡と重厚な天井画が一体化した芸術品です。現存するロココ様式の遺産の中でも最も素晴らしい空間のひとつとして誇り輝いています。　　

ロウソクタイプの照明は、ロウソクの炎が少しゆらゆら揺れる様な雰囲気を出すため、僅かにチラチラとした輝きでした。18世紀の雰囲気を再現するため手の込んだ演出です。

中央の天井画はイタリアの芸術家グレゴリオ・グリエルミ作です。マリア・テレジア女帝の統治下の帝国が画かれており、当時の栄華が偲ばれます。
　

「シェーンブルン宮殿コンサート」終了後、地下鉄で帰りました。