【子連れヨーロッパ1ヶ月の旅】フランス国境にほど近いサウゼドゥルクスへ

2015/07/30 - 2015/08/01

今回の旅行は涼しそうな山のリゾート地に多めに滞在したいという感じで旅程を組んでいます。
当初はオーストリアのアルプスの麓辺りに長期でいる予定でしたが、宿代が予想よりも高くて頓挫し、苦し紛れのパリからアルプスをぐるっと周遊する感じの旅程になりました。

今回2泊するサウゼドゥルクスは最初はTGVのリヨン→バルドネッキアの切符を買ったのでバルドネッキアで考えていましたが、予算と内容が見合うホテルが見つからなかったので、バルドネッキアからそう遠くないサウゼドゥルクスという村に宿泊することにしました。

このSauze d'oulxという村、日本語でググってもあまり情報がありません。どうやらトリノオリンピックの何かの会場になっていたようです。

果たしてそんな村での滞在は楽しめたのでしょうか？

【旅程】★が付いているのがこの旅行記に該当するスケジュール
7/28〜30：【フランス】リヨン
★7/30〜8/5：【イタリア】ピエモンテ州（サウゼドゥルクス、ヴェナーリアレアーレ、トリノ）
8/5〜12：【イタリア】トレンティーノ・アルト・アディジェ州（トレント、カッリアーノ、ベセネッロ、メッツォコローナ）
8/12〜18：【オーストリア】チロル州（キルヒベルク・イン・チロル、ヨッホベルク・イン・チロル、ゲルロス）
8/18〜21：【ドイツ】バイエルン州（ニュルンベルク、バンベルク）
8/21〜24：【ドイツ】バーデン・ヴュルテンベルク州（エヒターディンゲン、シュトゥットガルト、ルードヴィッヒズベルク）
8/24〜26：【フランス】ストラスブール

【使用機材】
カメラ：Sony DSC-RX1

エリア イタリア

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 2.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

フランスのリヨンからミラノ行きのTGVに乗ってバルドネッキアまでやって来ました。
リヨンから2時間45分乗って運賃はたったの22EUR（大人1人11EUR、3歳児は無料）です。丁度一番安い運賃がこの日しかなかったので、旅程を組む際にサウゼドゥルクスの前に滞在していたリヨンに2泊することが決まりました。

バルドネッキアから予約したホテルのあるサウゼドゥルクスに行くには、まずは電車でウルクス駅まで行き、そこからサウゼドゥルクスに行く路線バスがあるようです。

バルドネッキア駅では丁度乗継が悪く、1時間近く電車を待ちました。
乗ってきたミラノ行きのTGVはウルクス駅にも停車しますが、あいにくバルドネッキアまでの切符を買ってしまっていたのでバルドネッキアで降りてトレニタリアの普通列車にわざわざ乗り換えています。

バルドネッキアからウルクスまで電車でやって来ました。
ウルクスからサウゼドゥルクスまで行くバスが40分位あるので、丁度お昼時だし軽く食べて行こうかと駅前のレストランに入ったのが運の尽き。

オーダーしたカプチーノ。

オーダーしたとてもハウスワインは美味しかったです。

出されたメニューが分かりづらく、メニュー表に乗っていた12ユーロのセットを頼んだつもりがなんと隣のページの20ユーロのセットを頼んでいたのが会計時に発覚。1週間程度の短期の旅行ならともかく、1ヶ月の長期旅行で昼飯に1人20EURなんてかけてられないのでこの旅一番のやらかしでした。

そして料理はそこそこ美味しかったですが、2品出てきたので1時間か2時間に1本のバスを逃してしまった！！

味はそこそこなんだけど、量も多くて完食出来ないし、完全に失敗したｗ
食べ終わってから12ユーロのやつなら適正な量だったろうなと色々後悔。

そんな感じで食べ終わってから会計時にその事実を知り、凹みつつ駅の待合室でバスが来る迄1時間位座って待ってました。

ただ、1ヶ月もフランス、イタリア、オーストリア、ドイツと3歳児連れで旅行してこの旅一番のやらかしがこの程度だったのは不幸中の幸いかもしれません。

バスはウルクス駅の横に駐車場があるのでそこに止まっていました。
バスのチケットはバスの運転手から買うのではなく、駅に入っているバーで買うことが出来ました。
最初、てっきり運転手から買うものだと思って荷物をバスの下のスペースに入れてから運賃は幾らか聞いたら、バーで買ってこいと言われたので走って買いに行きました。流石に1時間か2時間に1本のバスを逃すわけにはいきません。

結局バーでバスのチケットはあっさり買えてバス代は大人1人1.9EURでした。

バスは山道をどんどん登って行って、登り切った辺りでウルクス駅に折り返しそうな感じだったのでそこで降りてみたら大正解。
ホテルから一番近いバス停でした。

予約したのはルレ デ アルプス（Hotel Relais des Alpes）という4つ星のリゾートホテルです。1泊9千円代なので余り期待はしていませんでしたが、立地も良く部屋も広かったです。

これはマスターベッドルームの写真。

そしてこちらはシングルベッド2台の部屋。
トリプルルームを予約しましたが、ベッドルームが2つある部屋に通してくれて良かったです。

バスルームはシャワーのみでした。
お湯が出るのが遅くて多少イライラもしましたが、お湯がちゃんと出たら後は快適でした。

ケトルも常備されています。ポイント高し。
ただ、ネット環境が非常に残念で、WiFiが1日30分しか使えない上、WiFiの電波も悪く速度も激遅なので使い物になりません。
せいぜいメールチェック位しか出来なかったので後にベビーカーにトラブルが起きて調べ物をしたかった時に使えなかったりでネット環境にはかなり不満が残りました。

バルドネッキアからウルクスまでの電車賃は大人1人2.1EUR、ウルクスからサウゼドゥルクスまでのバス代は大人1人1.9EURです。

上がバスのチケットでウルクス駅のバーで購入しました。
下は電車のチケットでバルドネッキア駅にあるトレニタリアの自動券売機で購入しました。

ひとまずホテルを出て街を見ることに。
ホテルの横には銀行があり、すぐ横にスーパーのカルフールエクスプレスがあって便利な立地です。

サウゼドゥルクスは高地にあるので、夏でも晴れていない時は気温が低く長袖が必要でした。

サウゼドゥルクスは山岳リゾートという感じです。
スキーリゾートのようなので夏よりは冬の方が活気がありそうな村です。

村の中心にそこそこ大きな公園があったので、3歳児連れの私達には良かったです。
公園が柵で囲まれていて道路に飛び出す心配も少ないので安心して子供を公園で遊ばせられました。

遊具はブランコや滑り台、シーソーなどがありました。

公園で子供を遊ばせた後は村を散策してみます。
道は石畳だったり舗装されていたりでそれなりに歩きやすいのですが、勾配があるところが度々あるのでベビーカーを押しながらだとちょっと大変でした。

店は一応スキーリゾートなのでレストランやカフェ、バーは数件あります。スキー用品やアウトドアの店もあるし、薬局も2件位はあったので規模の割にはそこそこ充実している方でしょうか。
流石に山に入った土地なので近くに大型スーパーやショッピングモールは皆無みたいです。銀行やATMはありましたが、SIMを契約できるTIMやVodafone、3などの携帯会社の店舗や電気屋は見当たりませんでした。

この村は石造りの家が多いです。新興リゾート地で大型ホテルが何件かある以外は廃れている村ではなかったのが良かった。

この先にもまだ家々があるようですが、今日のところはこの辺で引き返します。

途中の教会に入ってみようと思いましたが、ミサ中なのでやめました。

やたらベビーカーが押しにくいと思ったら右後方の車輪の空気が抜けていました。

私達はエアバギーミミという3輪バギーのベビーカーを使っていて、タイヤが自転車と同じようなチューブタイプのタイヤで普段は走破性が良いのですが、たまにパンクするという欠点があります。

2年前に行ったギリシャでベビーカーがパンクしてその際は修理キットなんて持ってきていなかったので結構苦労して大変な目にあったので、今回は空気入れやタイヤのパッチは持ってきていますが、とりあえず空気を入れて様子見です。

ホテル横のカルフールエクスプレスでサラダや水、ジュースやお菓子などを買ってホテルに戻りました。

昼食で予算オーバーしてしまったので節約します。

窓の外を見ると21:30でもこの明るさです。
夏のヨーロッパは日が長いです。

部屋で持参してきたカップラーメンとスーパーで買ったサラダなどを一緒に食べました。

この日はそれで終了です。

翌朝、気持ちのよい朝です。
ホテルの朝食が料金に含まれていたので朝食を食べましたが、味と種類が期待以上の朝食でとても良かったです。チーズやハム類が美味しかった上、イタリアの朝食で良くある甘いパンやケーキ類も美味しかったです。

しかし、昨日空気を補充したベビーカーを見てみると残念なことにまた空気が抜けていました。パンクしています。
修理の方法をネットで調べようとしたら、30分しか使えずに調べきれずに終わりました。

とりあえずタイヤの外し方はなんとなく覚えていたので4時間位掛けて何とかパンクの修理をしました。
原因はホッチキスの針がタイヤに刺さっていました。
（引っこ抜いたのですが、針が途中で折れて完全に引っこ抜けてなくてタイヤの中に針が残ってしまい、後々これが原因でまたパンクすることになります）

パンク修理で朝から疲れたし、修理する途中でちょっと怪我をしてしまって中々大変な一日のスタートになってしまいました。

ベビーカーも万全ではないので山道をハイキングするのもリスクがあるし、もう昼過ぎだしでやる気も余りなかったので、とりあえず村を歩いています。

昼食はカット売りのテイクアウトのピザです。
ここでも節約。というか地元の学生が大量に買っていたのでここなら安心かなという感じで選びました。

味はまあ普通です。1枚2.5EURでした。
公園のベンチで子供を遊ばせつつビザを食べます。

と、観光するにも観光スポットも無いし、山に行くにも車も無いしどこに何があるのかもわかってないので、公園で子供を遊ばせました。

1ヶ月の旅行で結構移動が多く、色々な街を調べなくてはいけなかったのでこのサウゼドゥルクスは余り調べずに来てしまったのもいけなかったですね。

公園で子供を遊ばせた後はツーリストインフォメーションに行ってみました。
目的はバスのチケットはどこで買えば良いのかを聞くことです。

ツーリストインフォメーションの中にこんな剥製が飾られていました。
この辺にいる動物たちだと思います。

とりあえず係の人にバスチケットはどこで買えばよいかを聞いてみたら、何とツーリストインフォメーションで販売しているとのこと。
無事帰りの分のバスチケットも買えました。値段は行きと同じく1.9EURです。

明日乗る予定のバスのチケットも無事買えて、天気も良いしベビーカーも今のところ調子が良いので昨日行かなかった所まで行ってみることにしました。

天気が良いとその場所の印象も変わりますね。
気持ち良く散歩が出来ています。

山奥の村なので、当然ながら治安も良いです。

ここは教会か博物館でしょうか。

嫁が気になるパスタのレストランを見つけたので、入ってみました。

パスタ専門のレストランのようですが、時間的にオープン直後で客が誰もいません。雰囲気は悪く無さそうなので入ってみると、英語も通じました。

頼んだのは一番安いトマトとバジルが入っているヘルシーなスパゲッティです。1つの鍋と2人分の取り皿が用意されて2人前からオーダー出来るようなので2人でこれを食べました。

味は・・・
まさかの激ウマです！！
トマトソースを舐めただけでフレッシュな甘いトマトの味が口の中に広がり、ソースになる前のトマトが想像出来ます。軽いので食べれば食べるほど美味しさを感じる絶品なスパゲッティでした。

こんな山奥でこんな美味しいパスタが食べられるとは。イタリア恐るべし。
ちなみに今回の旅行で一番美味しかった食べ物はこのパスタでした。

大満足して店を出ました。
明日も泊まっていたら明日の夜も絶対にここに来ています。
しかし明日はトリノ近郊のヴェナーリア・レアーレに移動する日です。

しかし、美味しいものを食べるとその地域の印象は劇的に良くなりますね。
この日はベビーカーのパンクを直したくらいで特に観光もあまりしていませんが、満足してホテルに戻りました。

翌朝、朝食を食べてからホテルをチェックアウトしバス停へと向かいます。
バスチケットは前日に購入済みなので安心して30分か40分位バスを待ちました。

バスが山を降りて行くと途中で霧の下に出て視界も開けました。

サウゼドゥルクスからこの後泊まるヴェナーリア・レアーレまでは大体3時間位の道のりです。サウゼドゥルクスからウルクスまではバス、ウルクスからトリノのポルタヌオーヴァ駅までは電車、ポルタヌオーヴァ駅からヴェナーリア・レアーレまでは路線バスを乗り継ぐという感じの移動になります。

サウゼドゥルクスではほとんどなにもしていませんが、スキーやハイキングなど目的があってここに泊まるなら結構良いエリアだと思います。
ただ、5つ星の設備のしっかりとしたリゾートホテルは無さそうなので、ある程度リーズナブルに過ごしたい人向けの場所だと思いました。