2008/11/14 - 2008/11/16
53位(同エリア501件中)
ショコラさん
もう12年も前の2008年の北ドイツの旅ですが、1冊目の旅行記をアップしたあと、続きを作成していませんでした(1冊目ですら、旅行から7年後のアップ……。どんだけ遅いんだ^^;)。
あまりにも時間が経ってて、だいぶ忘れてしまっていますが、写真整理をするため作成しました。
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この北ドイツの旅では、ハンブルクに2泊して、1日目はツェレへ日帰りで出かけ、2日目と3日目にハンブルク市内を散策しました。
北ドイツは秋から冬は雨が多いと聞きますが、3日間とも曇り空ではあったものの、雨には遭わずにすみました。
この旅行記では、ハンブルクで町歩きと食べ歩きをした2日間についてまとめています。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【1日目】
ハンブルクへは飛行機で行き、空港からエアポートバスでハンブルク中央駅へ(*現在は、空港から中央駅までSバーンでアクセス可)。
宿泊ホテルの《パーク・ハイアット・ハンブルク Park Hyatt Hamburg》は、ハンブルク中央駅から200mほどのとても便利なロケーションで、ショッピング・アーケード〈レヴァンテハウス(Levantehaus)〉に隣接。
アーケードからもホテルに入れるはずが、入口がわからず、裏手に回ってしばしさまようことに。
ちなみに、隣接の〈レヴァンテハウス〉は、アーケードの屋根がすべてガラス張りで、自然光が差し込むようになっていました。全館ソーラーシステムで、電気はそれで賄っているそうです。
写真はホテルの正面玄関。
★ホテル《Park Hyatt Hamburg》
http://hamburg.park.hyatt.com/en/hotel/home.htmlPark Hyatt Hamburg ホテル
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2階にフロントがありました。
ホテルの建物の一部は円筒形の吹き抜けになっていて、 -
最上部には美しいステンドグラスがはめこまれています。
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チェックイン時間よりかなり早かったので、荷物だけ預けさせてもらうつもりでしたが、すでにお部屋の用意ができているとのことで、お部屋へ案内していただけました。
エレベーターで客室の階へ上がってきました。 -
先ほど下から見上げた吹き抜けを、今度は上からのぞきます。
見下ろす方が高さを感じる。じっと見ていると、吸い込まれてしまいそう。 -
客室階のエレベーターホール。
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こちらが客室。落ち着いたインテリアです。
間接照明の明かりがやわらかい。 -
広~い。
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中庭に面したお部屋で眺望は今いちだけれど、とても静か。
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大理石で設えられたパウダールーム&バスルーム。
ダブルシンクではないけれど、カウンターが広いのはうれしい。
バスルームもゆったり。 -
アメニティはロクシタン。
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ひと息ついてから、ツェレへ出かけました。
写真はハンブルク中央駅のアーケード〈ヴァンデルハレ(Wandelhalle)〉。
※ツェレについては「晩秋の北ドイツ(1)」でまとめています。
http://4travel.jp/travelogue/11050814 -
夕方、ツェレから帰ってきました。
夕食はホテルから徒歩7~8分の所にあるレストランへ。
訪れた当時、このお店はミシュランガイドでビブグルマン(コストパフォーマンスよし)のマークが付いていました。
2020年度のミシュランガイドでは、ミシュランプレート(ミシュランの基準を満たした料理)を獲得しているようです。
★レストラン・ブルック《BROOK》
http://www.restaurant-brook.de/index.html -
大人なお洒落な雰囲気~。照明の使い方も素敵です。
ビストロを想像していたけれど、もっと洗練された感じ。 -
お料理がどんなだったか、もう記憶の彼方ですが――
前菜に頼んだのは、サモサや、ブルスケッタ、サラダなどの盛り合わせだったかな。 -
こちらは夫のメインディッシュ。
ポークソテーか鴨のソテー? -
わたしのメインディッシュは、白身魚のムニエル、マッシュポテト添え(たぶん)。
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デザートは、アイスクリームとメレンゲ菓子などの盛り合わせ。
お料理全体のボリュームは、日本人にはちょうどいい感じ。
雰囲気のいいレストランで、ゆったり食事が楽しめました。 -
てくてく歩いてホテルへ戻りました。
ダウンタウンにいるとは思えないほど静か。Park Hyatt Hamburg ホテル
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【2日目】
朝です。11月なので日の出も遅く、まだ薄暗いです。
窓の下に見えるのはホテルの中庭。ガラス張りのとんがり屋根の下は、レヴァンテハウスのアーケード。 -
朝食をいただきに、ホテルのレストランへ。
ラグジュアリーな雰囲気。
5つ星ホテルだし、いつもなら予算オーバーだけれど、オフシーズンの週末はかなりリーズナブルな料金になっていたので泊まれました。 -
テーブルはゆったり配置されています。
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朝食はバイキング。
ドイツの朝食は、どのホテルでもボリュームたっぷりで種類も豊富。 -
卵料理はオーダーしたんだったかな。
朝からモリモリ食べちゃいました。 -
ゆっくり朝食をいただいて、町の散策へでかけました。
まずはハンブルクのランドマーク、市庁舎へ。
ガイドツアーに参加して、内部を見学します。市庁舎 (ハンブルク) 建造物
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ツアーが始まるまでこの1階のホールで待機。
ホールの装飾は圧巻のひとこと。
1897年に建てられたネオルネッサンス様式の庁舎。
部屋数はイギリスのバッキンガム宮殿よりも多いというからびっくりです。 -
ツアーがスタート。
参加者は20人くらいだったかな。 -
天井の装飾もとても手が込んでいます。
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ドイツ語ツアーがちょうどスタートするタイミングだったので参加したけれど、やっぱりほとんどわからない……。ドイツ語学校に通ったのになぁ……。
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◆ハンブルク市議会議場
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議場の天井は重厚な木造仕上げ。
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続いて、〈塔のホール〉へ。
肖像画に囲まれたすごく豪華なお部屋~。
市庁舎内で最も美しい部屋のひとつだそう(納得!)。 -
絵画がはめ込まれた天井も見事!
お役所とは思えない。まるで宮殿みたい。 -
ここは会議室でしょうか。
窓のステンドグラスが綺麗です。 -
廊下も美術館のよう。
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◆上院会議場
重厚な雰囲気。 -
◆祝宴の間(大宴会ホール)
720平米もある大広間。
400名ものゲストを迎えて晩餐会を開くこともあるそう。
周囲の壁にはハンブルクの歴史が描かれています。 -
窓から中庭が見えました。
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見学ツアーを終えて、中庭へ。
中央にそびえる塔の高さは112m。 -
屋根の装飾も素晴らしい。
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中庭の噴水
この噴水は、1892年にハンブルクで大流行したコレラの犠牲者(約8600人)への追悼のために造られたものだそう。
噴水の中央の像は、健康と衛生を司る女神ヒュギエイア。疫病を表す竜を倒しています。 -
このあとは街をぶらぶら。
ふと見上げると、〈ツヴィリング 〉(ドイツの老舗キッチンブランド)の双子マークが。
この建物にショップが入っていたのかな?
我が家ではツヴィリングの包丁や爪切り、毛抜きを愛用しています(毛抜きはしっかりつかめてメチャクチャよいです)。 -
運河沿いの家並み。
運河からもアクセスできるんだな。
港町って感じがするなぁ。 -
ビルの前に鎮座していたスクリュー。
これはいったい? めちゃくちゃ目立ってる!
このオフィスビルにスクリューを製造している会社が入っているんだろうか? -
橋の向うに見えるのは、ハンブルクのランドマークのひとつで、2015年に世界遺産にも登録された〈倉庫街〉。
古い港町の面影が今も残るエリア。倉庫街 (シュパイヒャーシュタット) 散歩・街歩き
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この倉庫街の規模は、19世紀末当時、世界最大で、延べ床面積は30万平方メートル。倉庫群としては、現在でも世界最大級の規模だそう。
19世紀当時、コーヒー、紅茶、香辛料、タバコ、生糸、絨毯などがここで取引され、とくにカカオ豆と絨毯の取扱量は世界一だったそう。倉庫の一部は今も現役。それ以外の建物は、現在は博物館やレストラン、ショップ、オフィスなどに使われています。
横浜にも赤レンガ倉庫があるけれど、ハンブルクのこちらは規模が桁違い。
今回、倉庫街の中は散策しなかったけれど、いつか再訪できたときにはゆっくり歩いて、ショッピングやお茶もしたいな。 -
倉庫街から西へてくてく。
ハンブルクの観光スポット〈旧商工組合福祉住宅(Krameramtswohnungen)〉へ。
17世紀頃のハンブルクの典型的な住宅が今も残されています。旧商工組合福祉住宅 建造物
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こちらが入口。これがけっこうわかりにくく、入口の鴨居のプレートを見落とすと、通り過ぎちゃいます。
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入口をくぐって中に入ると、絵本の中に迷い込んだようなかわいい路地が♪
この狭い路地の両側に建つ木組みの家が旧商工組合福祉住宅で、1676年から商工組合会員の未亡人のための住居として使われていたそうです(両側にそれぞれ5つの住居)。その後、老人ホームとしても使われたとのこと。 -
路地の端にあった壁画。
1189年はハンブルクに港が開かれた年、1989年は「ベルリンの壁」が崩壊した年。
なるほど、これは開港してからの歴史が描かれているんだな。 -
見上げると、荷物を上階に上げるのに使われたと思われる滑車が。
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1970年代になって建物の一部が17世紀の住居の様子を再現した博物館になり、現在、他の部分はアンティークショップやレストランになっています。
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壁にはめ込まれている天秤のレリーフ。
「正義」の印でしょうか。 -
窓を覗くと、ブタさんがいました。
博物館は見なかったけれど、入ればよかったな。 -
旧商工組合福祉住宅から道をはさんで向かいに聖ミヒャエル教会があります。
1762年に建てられたバロック様式の教会で、塔の高さは132m。
この塔には展望台があるそうなので、行ってみよう。聖ミヒャエル教会と周辺 寺院・教会
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展望台へは階段だと思ったら、エレベーターがありました。
なんて近代的。
この写真がエレベーター(だったと思う)。
階段もありますね。 -
エレベーターを降りて、らせん階段を上ってさらに上へ。
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展望台に到着。
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ハンブルクの町が一望のもと!
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教会の尖塔がいくつも見えます。
晴れていたらもっと眺めがよかっただろうなぁ。
そういえば、教会は見学していなかった……。
ガイドブックによると、正午にパイプオルガンの演奏があるようです。 -
聖ミヒャエル教会の近くに立っていた銅像。
左手の人差し指がピカピカです。触るといいことがあるのかな? わたしも触っておこう。
台座には、〈ツィトローネンイェッテ(Zitronenjette)〉と彫られています。
直訳すると「レモンのイェッテ」?
1841年から1916年まで生きた方のようです。籠の中に入っているのはレモンでしょうか。 -
あとで調べてみたら、「レモン売りのおばあさん」として、ハンブルクでは知らない人はいないほど有名な女性で、演劇の主人公としても取り上げられているのだとか。生前、この近くに住んでいて、それでここに像が立てられたようです。
イェッテさんは生活のために昼も夜もレモンを売り歩き、アルコール依存症になったり、警察に捕まったり、精神に障害があるとされて病院に入れられたりなど、波乱の人生を送ったようです。
銅像の表情はとても優しげで、こちらを見てくれているよう。
差し出された指に触れると幸運が訪れるそう。触っておいてよかった! -
ショッピング街のゲンゼマルクト方面へ向かって、てくてく。
ハンブルクはドイツ第2の都市で大都会だけれど、すっきりと落ち着いた雰囲気だなぁ。
運河やレンガ造りの建物など、ちょっとオランダと似てる気がする。 -
運河沿いのこの建物の1階はレストランみたい。
窓際の席は眺めがよさそう。 -
◆ゲンゼマルクト界隈
こちらはガラス張りのパサージェ〈ハンザ・フィアテル〉。
ハンブルクにはこのようなパサージェ(Passage)と呼ばれるショッピングアーケードが13か所もあって、ヨーロッパ最大規模なんだそう。
アーケードがたくさんあるのは、ハンブルクは雨が多いから? -
下を見ると、紋章がはめ込まれていました。
なんの紋章だろう? -
お昼を過ぎておなかがすいてきたので、パサージェ内のこちらのお店〈レ・パリジェンヌ(Les Parisiennes)〉でランチをすることに。
カフェレストランのようなカジュアルな雰囲気です。 -
頼んだのはパスタ。
ドイツのイタリアンレストラン以外でパスタを注文すると、ブヨブヨという経験をしたことから、注文するときに「アルデンテでお願いします」とスタッフに伝えました。ところが、このスタッフはアルデンテの意味がわからないようで、きょとん。
わたしのドイツ語力ではもちろん、英語でもアルデンテの意味をうまく伝えられず困っていると、隣のテーブルでやりとりを見ていた年配のご夫婦が代わりにスタッフに説明してくれました。おかげでやっとスタッフにアルデンテを理解してもらえました。ご夫婦に感謝!
運ばれたきたのがこちらのほうれん草とチーズのパスタ。ちゃんとアルデンテでした~。チーズもたっぷりでおいしい。
食べていると、スタッフが「アルデンテになってるか?」と聞きに来られました。
周りのお客さんの視線を感じながら、「ヤー!」と親指を立ててわたしが答えると、スタッフもみなさんもニッコリ。
隣りのテーブルのご夫婦と目が合い、「ダンケシェン!」とお礼を言うと、お二人もうれしそうでした。
かくして楽しいランチをすることができました。
ネットで調べたら、現在、このお店は閉店してしまっているようです。
コロナの影響かもしれませんね。残念です。 -
ランチのあと、再び街をお散歩。
アルスター運河北側にある、1,200mにわたるショッピングストリート〈ノイアーヴァル(Neuer Wall)〉。
ブランドショップが軒を連ねています。
ところで、ジル・サンダーやラガーフェルトはハンブルク発祥って知らなかった。 -
運河からすぐのところにある〈メリン・パサージェ(Mellin-Passage)〉。
天井と両側上部の壁画のなんと美しいこと! -
ミュシャを思い起こさせる画風。
ハンブルクのパサージェをいくつか通ったけど、ここが一番素敵でした。
このあと、このパサージェにあるバッグの専門店「TUMI」に立ち寄りました。 -
で、夫がTUMIで小さめのショルダーバッグを購入。
衝動買いでしたが、使い勝手がよく、夫は今も外出時に愛用中。 -
アルテ・ポストのアーケード内にある〈カフェ・アルテ・ポスト(Cafe Alte Post)〉でちょっと休憩。
お客さんでいっぱいでしたが、なんとか座れました。
天井が高く、シックな大人な雰囲気のカフェ。
スタッフはテキパキと応対してくれました。 -
このあとホテルに戻り、夕食を食べに予約していたシーフードレストランへ。
こちらもミシュランガイドでビブグルマン・マークが付いているお店。
電車でのアクセスになるので、ちょっと距離があるけれど、美味しいものが食べたいので労は惜しみません(笑)
ハンブルク中央駅からSバーンに乗って、5つ目のKoenigstraße で下車。
そこから徒歩5~6分なのだけど、どういうわけかエルベ川の土手の上に出てしまい、川岸にお店は見えるのに道がわからない……。
困っていると、犬の散歩中のおじさんが声をかけてくれて、途中まで案内してくれました。助かりました~。
というわけで、無事にたどりつきまた。
お店はエルベ川に面した眺望抜群のロケーションなのだけど、すでに真っ暗で何も見えず……。ランチか、日の長い季節のディナーだったら、眺めを楽しみながら食事ができそうです。
★シーフードレストラン《Rive》
https://www.rive.de/en/ -
店内は満席状態。予約しておいてよかったな。
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*前菜(夫)
生ガキをオーダー。
半ダースをぺろり。とてもおいしかったよう。 -
*前菜(わたし)
エビとマッシュルームのコンソメスープだったような。 -
*メイン(夫)
白身魚のグリル。
3~4種類のお魚の盛り合せで、とても満足感のある一皿。 -
*メイン(わたし)
ロブスターのグリル(半身)。
運ばれて来たときから、いい匂い~。ぜったいおいしいやつ。
で、めちゃくちゃおいしかった~♪
ここまで来てよかった! -
【3日目】
2日間、曇り空でしたが、3日目は青空が見えました♪
市庁舎広場ではクリスマスマーケットの準備が始まっていました。市庁舎 (ハンブルク) 建造物
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空へまっすぐに伸びる市庁舎の塔。
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市庁舎近くにあったレストランの看板が目に留まりました。
店名〈Schluessel Keller(シュルッセル・ケラー)〉の意味は「鍵の地下室」。
だから看板も鍵なのね。ドアにもいくつも鍵がついてる。 -
アルスター水路(Alsterfleet)
ハンブルクは水の都と呼ばれているそうだけど、たしかに。
水辺の街並みが美しい。 -
街歩きの最後に、アルスター湖を船で遊覧しよう。
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乗り場は内アルスター湖の南端。
すっかりお天気になったぞ。 -
さあ、出発だ!
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風がけっこう吹いている。
湖岸には大きな家が並んでいます。 -
カヤックをしている人もいます。
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立派なお屋敷。この辺りは高級住宅街なのかな。
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内アルスター湖と外アルスター湖の境のロームバルドス橋を、ちょうど電車が走っていきました。
赤い電車が絵になる。
1時間ほど湖上からハンブルクの風景を楽しみました。
ハンブルク&ツェレの2泊3日の旅もこれにておしまい。
いつかまた訪れることができるといいな。
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