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もともと歩くのは好きな方ではないのですが、歴史好きなために前々から古街道を歩いてみたいという希望がありました。<br />夏休み期間が土日と2日しかなく、同僚に勧められたホテル木曽路に予約をして、一泊二日で行ってまいりました。<br />東名高速道路を、小牧JCTから中央道、中津川ICで降りて、約一時間下道をコトコトやってきますと、ようやくホテル木曽路に到着です。思ったより綺麗で大きなホテルでした。すっかり山の中であります。妻籠宿まで2キロ程あるので、車でない方は送迎バスか、タクシー利用が無難です。<br /><br />さてホテルに9:00着。無料バスで馬籠宿に送ってもらいました〜ヾ(@⌒ー⌒@)ノ<br />馬籠ー妻籠間は歩く需要も多いのか、遠い方の馬籠までバスが出ているのです。ちなみにこの時は9:30のバスを利用しました。<br />さて送迎バスの運転手さんに歩くというと、「えっ!歩かれるんですかっ?」と食いつかれまして、中山道沿いのバイパスに進路変更までしてくれまして、解説ノリノリであります。<br />一方 、こちらとしては大変な暑さが予想できる中、今から歩く「7.7km」がどれだけの距離か体感してしまい、ガクガクブルブル((((;゚Д゚)))))))<br /><br />「脱落しそうになったらどうしたらいいですか」早くも弱気な質問にも「大丈夫!一時間に一本くらいはバイパス沿いのバスあるから!」明るい見送りを受けて、馬籠宿入口に立ちますと…うわぁ…山道の両側に店屋が並んでるだけって言わない?これ。<br />とにかく暑い、急勾配。うーん。熱中症で死にそう。<br />全然大丈夫じゃなさそうなんだけどこれ。<br />と、そこで「美容スプレー」なる単なる湧き水を詰めたものを発見しました!美容には興味ありませんが、水をかけることで蒸発する際の気化熱で熱中症を防ぐ可能性を考慮し、500ml1000円で購入です!ヾ(@⌒ー⌒@)ノこれは、結果的に夫が購入した水で首を冷やすグッズより役立ちました。ミネラルウォーター購入して詰めるとすぐに冷たい水噴射として使えるのです。<br /><br />馬籠宿そのものも長く、多分1キロくらいは登ったと思います。途中食べられないといけないので早めの昼食。<br />11:15頃、馬籠宿出立。そこから馬籠峠まで200mの登りです。距離は多分2キロ程ではないかと思います。<br />岐阜県側はあんまり整備が良くなくて、歩きにくくて辛かった!峠の茶屋で一服。12:00。予想以上の時間をとっています。<br />もう無理なんじゃ?と絶望感を抱えつつ、カキ氷で体を冷やし馬籠峠のバス停の誘惑に負けずに長野県に入りました。<br /><br />長野県側はうってかわって整備が良く、下りで(標高400mを下ることになります)、林の中の道が続きます。石畳もちゃんと往時のもので、ただひたすら林の中をてくてく歩きます。もはや苦行になってきて、和宮様や明治天皇や新選組の歩いた街道なのに、ちっともロマン感がありません。途中、明治天皇ご休憩場所とか、歌碑とか、歴史的面影はあるんですが、所詮どうせまた妻籠も馬籠みたいなもんなんだろうし。行きたいとか思えないんだよな〜ぶつくさ思うこと3時間。ただ単に疲れて足が麻痺して脳が溶けているだけかもしれませんが。虫除けスプレーを買っておくべきだったということと、クマ注意って何を注意するのか、クマよけに鈴でももってくるべきだったかと思いつつ、意外にも外国の方々の往来が多く、ちょっと心が和みました。<br />足が痛くなったり、ミイラになったり3回ほど休憩。三回蕎麦食べました。カキ氷売切れでしたのでそれ以外、売ってないんだもの!ざるそばなら十分に体が冷えます。<br />で、中山道と言っても、「古中山道」と「中山道」にわかれてる箇所もあったりして、宮本武蔵がお通とあった舞台(フィクション)の男滝女滝を見逃しましたが、もうそれもいい。もう帰りたい一心です。<br /><br />3時頃にようやく妻籠宿に到着!このペースはとても遅い方だと思いますが、多分休憩のせいです。<br /><br />妻籠宿は売店以外何にもない馬籠宿と違って、平らだし、地形も良く残ってるし、本陣も再建してあるし(馬籠、妻籠共に本陣は火事で焼失)脇本陣なんか、明治天皇のお小水したトイレ残ってるし!和宮様の長持が保管されているし!脇本陣跡にもちゃんと入れますし。歴史好きにとっては、宿場としては妻籠の方が勝ちでした!妻籠でお団子(五平餅がみたらし型なのです!ビックリ)を食べて、ホテルに4時頃戻ってきましたヽ(;▽;)ノお風呂が良かったです!<br /><br />もうちょっといい季節に行けるといいかな。夕食はかなりグルメを自称する私にも大満足な和食でした。日本酒にしましたので敷地内で製造されているビールがどうだったかは不明です。<br />夜には近くで花火があったため、訊いてみたら送迎バスを出してもらえる大サービスまでつきました。スターマインなど大都市のと比べると小規模ですが、花火の間の闇夜に広がる星々の美しさや、ビニールシートに寝転がって、ビールを頂くのもおつなものでした。<br /><br />翌日は妻籠城跡まで行ってきました。土塁の山城で、まむし、クマ、遭難にお気をつけください。<br />手練れのお城マニアにしか勧めません。整備はされている方ですが、城レベルとしては中級以上です。<br /><br />帰りには中津川インター近くの中津川市中山道資料館に。中山道は幕末は倒幕派の暗躍地帯だったようで、桂小五郎の書など、機密的なものもあり、重要文書もありました。脇本陣跡復元をササッと見学し、和宮様、長州関係の密書や天狗党書類(中津川宿には熱心な後援者がいたようです)を撮影禁止に歯ぎしりしつつ、とにかくいざといったらあそこに資料があるということを目録もらって、でももうあんまり時間がなくって。中央自動車道との小牧JCTをできるだけ早く越さないと渋滞に巻き込まれる〜…&gt;_&lt;…<br /><br />城跡マニア以外も必見!苗木城跡!<br />中津川資料館から車で15分かからないところです。こちらは石垣や整備状況のかなり整ったお城でした。一万石の大名、遠山家のお城です。遠山の金さんも縁戚。幕末期には若年寄やってました。すごい石垣!眺望!チョー感激です!天文年間に作られたとのことで、後に織田vs武田の紛争地域となった一帯です。<br /><br />石積みが6タイプ見られる珍しい城でした!野面積みから整合積みまで行ったあと、谷積み技法まで。息の長い城ならではの部分があるのですよ!年代の早い本丸近くでも後年に修理したのか、野面の中に、整合積みが見られたり、明治になってから正室のお母様がお帰りになった外郭部分に、御殿を新築したためか、谷積み技法が見られるわけでして(((o(*゚▽゚*)o)))谷積み技法は現在私達がよく目にする石垣です。<br />結局、国指定史跡の苗木城が一番、景観が良くて素晴らしかったです。

ホテル木曽路 馬籠ー妻籠宿まで中山道を歩きました

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2015/08/14 - 2015/08/15

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Imagine

Imagine さん

もともと歩くのは好きな方ではないのですが、歴史好きなために前々から古街道を歩いてみたいという希望がありました。
夏休み期間が土日と2日しかなく、同僚に勧められたホテル木曽路に予約をして、一泊二日で行ってまいりました。
東名高速道路を、小牧JCTから中央道、中津川ICで降りて、約一時間下道をコトコトやってきますと、ようやくホテル木曽路に到着です。思ったより綺麗で大きなホテルでした。すっかり山の中であります。妻籠宿まで2キロ程あるので、車でない方は送迎バスか、タクシー利用が無難です。

さてホテルに9:00着。無料バスで馬籠宿に送ってもらいました〜ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
馬籠ー妻籠間は歩く需要も多いのか、遠い方の馬籠までバスが出ているのです。ちなみにこの時は9:30のバスを利用しました。
さて送迎バスの運転手さんに歩くというと、「えっ!歩かれるんですかっ?」と食いつかれまして、中山道沿いのバイパスに進路変更までしてくれまして、解説ノリノリであります。
一方 、こちらとしては大変な暑さが予想できる中、今から歩く「7.7km」がどれだけの距離か体感してしまい、ガクガクブルブル((((;゚Д゚)))))))

「脱落しそうになったらどうしたらいいですか」早くも弱気な質問にも「大丈夫!一時間に一本くらいはバイパス沿いのバスあるから!」明るい見送りを受けて、馬籠宿入口に立ちますと…うわぁ…山道の両側に店屋が並んでるだけって言わない?これ。
とにかく暑い、急勾配。うーん。熱中症で死にそう。
全然大丈夫じゃなさそうなんだけどこれ。
と、そこで「美容スプレー」なる単なる湧き水を詰めたものを発見しました!美容には興味ありませんが、水をかけることで蒸発する際の気化熱で熱中症を防ぐ可能性を考慮し、500ml1000円で購入です!ヾ(@⌒ー⌒@)ノこれは、結果的に夫が購入した水で首を冷やすグッズより役立ちました。ミネラルウォーター購入して詰めるとすぐに冷たい水噴射として使えるのです。

馬籠宿そのものも長く、多分1キロくらいは登ったと思います。途中食べられないといけないので早めの昼食。
11:15頃、馬籠宿出立。そこから馬籠峠まで200mの登りです。距離は多分2キロ程ではないかと思います。
岐阜県側はあんまり整備が良くなくて、歩きにくくて辛かった!峠の茶屋で一服。12:00。予想以上の時間をとっています。
もう無理なんじゃ?と絶望感を抱えつつ、カキ氷で体を冷やし馬籠峠のバス停の誘惑に負けずに長野県に入りました。

長野県側はうってかわって整備が良く、下りで(標高400mを下ることになります)、林の中の道が続きます。石畳もちゃんと往時のもので、ただひたすら林の中をてくてく歩きます。もはや苦行になってきて、和宮様や明治天皇や新選組の歩いた街道なのに、ちっともロマン感がありません。途中、明治天皇ご休憩場所とか、歌碑とか、歴史的面影はあるんですが、所詮どうせまた妻籠も馬籠みたいなもんなんだろうし。行きたいとか思えないんだよな〜ぶつくさ思うこと3時間。ただ単に疲れて足が麻痺して脳が溶けているだけかもしれませんが。虫除けスプレーを買っておくべきだったということと、クマ注意って何を注意するのか、クマよけに鈴でももってくるべきだったかと思いつつ、意外にも外国の方々の往来が多く、ちょっと心が和みました。
足が痛くなったり、ミイラになったり3回ほど休憩。三回蕎麦食べました。カキ氷売切れでしたのでそれ以外、売ってないんだもの!ざるそばなら十分に体が冷えます。
で、中山道と言っても、「古中山道」と「中山道」にわかれてる箇所もあったりして、宮本武蔵がお通とあった舞台(フィクション)の男滝女滝を見逃しましたが、もうそれもいい。もう帰りたい一心です。

3時頃にようやく妻籠宿に到着!このペースはとても遅い方だと思いますが、多分休憩のせいです。

妻籠宿は売店以外何にもない馬籠宿と違って、平らだし、地形も良く残ってるし、本陣も再建してあるし(馬籠、妻籠共に本陣は火事で焼失)脇本陣なんか、明治天皇のお小水したトイレ残ってるし!和宮様の長持が保管されているし!脇本陣跡にもちゃんと入れますし。歴史好きにとっては、宿場としては妻籠の方が勝ちでした!妻籠でお団子(五平餅がみたらし型なのです!ビックリ)を食べて、ホテルに4時頃戻ってきましたヽ(;▽;)ノお風呂が良かったです!

もうちょっといい季節に行けるといいかな。夕食はかなりグルメを自称する私にも大満足な和食でした。日本酒にしましたので敷地内で製造されているビールがどうだったかは不明です。
夜には近くで花火があったため、訊いてみたら送迎バスを出してもらえる大サービスまでつきました。スターマインなど大都市のと比べると小規模ですが、花火の間の闇夜に広がる星々の美しさや、ビニールシートに寝転がって、ビールを頂くのもおつなものでした。

翌日は妻籠城跡まで行ってきました。土塁の山城で、まむし、クマ、遭難にお気をつけください。
手練れのお城マニアにしか勧めません。整備はされている方ですが、城レベルとしては中級以上です。

帰りには中津川インター近くの中津川市中山道資料館に。中山道は幕末は倒幕派の暗躍地帯だったようで、桂小五郎の書など、機密的なものもあり、重要文書もありました。脇本陣跡復元をササッと見学し、和宮様、長州関係の密書や天狗党書類(中津川宿には熱心な後援者がいたようです)を撮影禁止に歯ぎしりしつつ、とにかくいざといったらあそこに資料があるということを目録もらって、でももうあんまり時間がなくって。中央自動車道との小牧JCTをできるだけ早く越さないと渋滞に巻き込まれる〜…>_<…

城跡マニア以外も必見!苗木城跡!
中津川資料館から車で15分かからないところです。こちらは石垣や整備状況のかなり整ったお城でした。一万石の大名、遠山家のお城です。遠山の金さんも縁戚。幕末期には若年寄やってました。すごい石垣!眺望!チョー感激です!天文年間に作られたとのことで、後に織田vs武田の紛争地域となった一帯です。

石積みが6タイプ見られる珍しい城でした!野面積みから整合積みまで行ったあと、谷積み技法まで。息の長い城ならではの部分があるのですよ!年代の早い本丸近くでも後年に修理したのか、野面の中に、整合積みが見られたり、明治になってから正室のお母様がお帰りになった外郭部分に、御殿を新築したためか、谷積み技法が見られるわけでして(((o(*゚▽゚*)o)))谷積み技法は現在私達がよく目にする石垣です。
結局、国指定史跡の苗木城が一番、景観が良くて素晴らしかったです。

旅行の満足度
5.0
観光
3.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
JTB

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