会津を訪ねて②　山裾に佇む塔と二つの観音詣り

2015/07/30 - 2015/07/30

亡き義父の生家に泊めていただき、ご先祖様の写真に囲まれて、奥様心づくしの会津名産の並んだお料理を前に思い出話に花が咲きました。

翌朝は、会津坂下の観音様をお詣りした後、柳津に行く旅程ですが、早朝の只見線か、バスを乗り継いで行くことにしておりました。

ところが、「バスと鉄道だけではまわりきれねえです。」というＭさんのご厚意で柳津まで送っていただけることになりました。そのうえ、「素晴らしい三重塔をみせてあげましょう。」と法用寺に案内していただきます。ただただ感謝です。

エリア 金山・昭和・会津美里(福島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 2.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前9時に若松市内をでて、20分ほど車を走らせ会津美里町の雀林という集落に来ますと、三重塔が見えてきました。
このあたりと見当つけて駐車場らしきところに車を停めます。

でも、ここは神社みたい。

間違ったのかしら？由緒ありそうだけれど・・・。

もう一度、来た道を戻ると、こんな案内板。間違ってはいないよね。

近くの方にお訊ねすると、先ほどの神社の奥に法用寺があるそうです。

やれやれ。
法用寺の境内に入りました。
鼻取地蔵様。

虎の尾桜。

会津五桜の一つ、ゴールデンウイークの頃、八重の花が咲くそうです。

金剛力士像は重要文化財。

会津三十三観音の第二十九番札所。

会津で二番目に古いお寺。

一番古いのは今日これから行く立木観音恵隆寺。

ありました！！
Ｍさんお勧めの三重塔。

仕事で何度もこの近くまで来ていて、美しい塔だと思っていたのですって。
ご自身も間近に見るのは初めてとのことだとか。

知る人ぞ知るお寺なのでしょうか？

訪れる人の姿はありません。桜の花の頃なら違うのかな？

完成は江戸中期。1780年。

飛騨の匠がここまで来て作っていったのですって。

美しい三重塔を思いがけず見られたことに感動しながら、法用寺を後にしました。

次の目的地は、会津ころり三観音の一つ、中田観音です。

只見線の根岸駅から歩いてこられるところにあります。

初めは、朝、おいとまして只見線に西若松から乗車、根岸駅下車、中田観音参詣。
その後、只見線で会津坂下の一つさきまで行き、立木観音をお詣りしよう…と簡単に思っていました。首都圏の感覚で・・！しかし只見線の時刻表を見て愕然。

朝、根岸駅に降り立ち参詣した後、午後まで列車はありません。

会津バスの時刻表を検索しても、中田観音経由立木観音は難しいようです。

中田観音はあきらめましょうか・・と出発前に考えていました。

会津ころり三観音のうち一つでもお詣りできればよしとしましょうよ・・。

そこに、Ｍさんのありがたいお申し出。

おーいにゃんこ、君もお詣りに来たのかい？

野口英世のお母さんシカさんも、英世の火傷の痕の快癒を念じてこの観音様にはお詣りしていたようです。

こうして、立派な御朱印も頂きました。

さらに車を走らせること20分ほど、会津坂下の駅を通り過ぎ、会津ころり三観音の一つ、立木観音恵隆寺。

会津地区で一番の古いお寺。

会津三十三観音三十一番札所。

お寺のある坂下（ばんげ）町は春日八郎さんの生地、町内に記念館もできたようです。

只見線の「塔寺」駅から歩いて15分ほどで来られるそうです。

只見線がもう少し本数が多ければ、会津若松から、順繰りに、先の中田観音（根岸駅徒歩10分）、この立木観音とお詣りできるようなのですが、、残念ながら、1日7本。

会津坂下のバス営業所から、柳津行バスに乗れば、塔寺立木観音前というバス停があり目の前で降りられます。

こちらでも御朱印を頂くことができました。

あら、ここにも三重塔が・・・。

境内にあった小金塔の礎石4個が発見されたのは昭和57年。

昔はまばゆいばかりの金塔がここにあったのでしょうとのこと。

以後寄付を募り、この三重塔を再建されたのが2000年のこと。

こうして無事会津ころり三観音様のうちの2つをお詣りできました。
ぴんぴんころりとまではいかなくても、ぴんころりぐらいで、人生の幕を閉じることができればいいなあと願います。

なお、もう一つの鳥追観音を含めた三観音めぐりは、マイカー（orレンタカー）以外では、難しく、地元のタクシー会社で貸し切りタクシーで、回るコースが用意されています。

立木観音様の駐車場の向かいにあるのが旧五十嵐家住宅。

昔の民家を移築して、中を見られるようになっています。

早朝の只見線で塔寺まで乗って、立木観音に行った後、10時33分発の柳津行きのバスに乗ろうなんて言っていたのですが、この観音様と、移築した民家を見て一時間近く過ごすのは至難の業であったろうと思います。

そうしているうち、Mさんの運転で立木観音をあとにし柳津に向かいます。
わたくしたちの前を走るのは、当初乗る予定だった柳津行きのバスが走っています。乗客は数人。本数が少ないのも無理ないのかな・・・。

「いやあ、柳津まではすぐですよ。」とのMさんのありがたいお申し出にすっかり甘え、昔は難所だったといわれる七折峠も、快適なトンネルをくぐりぬけ、柳津に到着しました。

本日のお宿、つきみが丘町民センターです。

「この町民センター、中学生の頃子供会のバス旅行できたことあるよ。」と懐かしがるMさんに、ただただ感謝しつつ、お別れしたのでした。

バスや列車を乗り継いでだったら、法用寺も、中田観音を、あきらめてもこの時間についたのかどうか？本当にありがとうございました。

この旅行記へのコメント （1）

• merumoさん 2016/03/24 09:06:26

  素敵ですね〜

  さんちゃんさん
  初めまして。あしあとから訪問されたのを確認し私も訪ねてみました。
  私も大都会より鄙びた裏道的なところを歩くのが好きです。
  
  クロアチアで久しぶりにツアー参加するので旅行記を拝見していました。
  
  帰ってきたら会津若松にも行きたいなと思っています。写真を整理していて
  両親が昔訪れたことがあるみたい、で、行ってみようかと。
  会津は車がないと市外は難しいんでしょうかね？
  
  これからも良い旅を(*＾▽＾*)ﾉ
  
  フォローさせてくださいね　
  　　
  　　merumo