2015/07/27 - 2015/08/05
482位(同エリア783件中)
じゃくさん
ヘルシンキを玄関口に、エストニア/ラトビア/リトアニアを巡る10日間のパッケージツアーに参加(阪急交通社)。ヘルシンキからフェリーでエストニア・タリンへ。そこからバルト3国をバスで周遊。タルトゥ(エストニア)、リガ、バウスカ(ラトビア)、ヴィリニウス、トラカイ、カナウス、シャウレイ(リトアニア)と南下。折返して、スィグルダ(ラトビア)、パルヌ、タリン(エストニア)と戻り、最後にスオメンリンナ(フィンランド)を観光して帰国。
観光擦れしていない素朴な風景とゆったりとした雰囲気を楽しめた。たまたま、時々雨が降る不安定な天気で、処により肌寒いくらい。しかし、日本の酷暑を脱出できて幸せだった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 船 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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成田からの直行便でヘルシンキに到着。日本から10時間余りで着けるヨーロッパの入口。ヘルシンキ・マーケット広場あたりでブラブラして時間調整をして、エストニア・タリン行きのフェリー・ターミナルへ。
タリンは、ここから約2時間の船旅で着ける。トラックも乗る大型フェリーが往復しており、行き来は盛ん。エストニアのEU加盟後は国内移動扱いなので、乗船券だけで乗れる。パスポートチェック、荷物チェックもなし、食べ物等の持ち込み自由。船内はFree WiFiあり。ヘルシンキ 西ターミナル 船系
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ヘルシンキの街並みを見送りつつ、船旅が始まる。
船の中は、有料のラウンジや船室以外は、自由席。ほとんどがテーブル席になっているが、どこでも座れる。また、サンデッキもあり、防寒対策をとって外の風を感じることもできる。レストラン、カフェテリアもあり、値段もリーゾナブル。
フィンランドとエストニアではかなりの物価差があるので、気軽に買い物に出かける人も多い。船内には免税店やスーパーがある。 -
日本から移動の長い1日が終わる。タリンのホテルは、Park Inn by Radisson Meriton Tallinn(旧メリトングランドコンファレンス&スパホテルタリン)。この日は本館に泊まる。設備が整い、快適なホテル。タリンは旧市街がまとまっているが、その西端「のっぽのヘルマン」の外側に位置しており、観光に便利な場所にある。
2日目は、タリンの観光は後回しとして、朝からタルトゥへ南下。パーク イン バイ ラディソン セントラル タリン ホテル
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タリンから3時間弱でタルトゥ到着(約185Km)。クーニ通りに面したビル内にあるレストランEntriにて、まずは、ランチから。前菜は、エストニア伝統料理のニシンのマリネ(写真)。生臭さはなく、あっさりと食べられる。メインは、チキンロールとリゾット、フルーツケーキのデザートで、とても洗練された味つけ。
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ホイップバターが石の上に盛られている。なぜ石の上?バターが温まりにくくするのか?
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タルトゥは大学を主にした落ち着いた街。この時期は夏休みとあって、街全体がとても静かだった。
街歩きの基本、街の中心の市庁舎とその前のラエコヤ広場から。写真は、市庁舎。タルトゥ 散歩・街歩き
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市庁舎前の細長い石畳の広場、ラエコヤ広場。ああ、ヨーロッパに来た、と実感できる。
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ラエコヤ広場のエマユギ川に近いところにタルトゥ美術館がある。写真ではわかりにくいが、かなり傾いて立っている。軟弱地盤の上に建てられているためだが、そこがちょっとした観光ポイントにされている。
タルトゥ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ラエコヤ広場から坂を登り、緑豊かな公園へ。坂の上には、木造の陸橋「天使の橋」がある。恋人たちに人気の橋らしいが、人影はなし。
天使の橋 悪魔の橋 建造物
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公園は、タルトゥ大学のキャンパスを兼ねており、大学の建物が散らばっている。写真は、大学博物館。
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トーメの丘にある大聖堂(トームキリク)。東側は、大学博物館として修復されて利用されているが、西側は大聖堂跡として残っている。大きな教会があったことがうかがわれる。
タルトゥ大学博物館 (大聖堂) 博物館・美術館・ギャラリー
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緑豊かなトーメの丘から坂を下り、聖ヨハネ教会へ。煉瓦作りの珍しい教会だったとされ、外壁には聖人などの塑像が埋め込まれていた。
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外壁に聖人や功績者の塑像が埋め込まれていたが、現在は修復中で、教会内に移されている。白い窓のようなところや、ポツポツと空いている穴に塑像が飾られていたらしい。
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教会内に置かれている塑像。本来は外壁に飾られていた。
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天使の橋から見る街並み。大学を中心にした文教都市らしく、静かで清々しい雰囲気。観光ポイントはコンパクトにまとまっているので、2、3時間でゆっくり散歩がてらに歩いて回れる。
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タルトゥから国境を越えて、約4時間でラトビア・リガへ(約245Km)。ホテルは、Days Hotel Vef。旧市街からは離れた郊外にあるごく普通のビジネスホテルクラス。バスタブなしのシャワーのみで、悪くはないが、良くもない。久しぶりにブラウン管のテレビを見た。
3日目は世界遺産・リガの観光からスタート。Rija VEF Hotel ホテル
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まずは中央市場から。朝はすいていて観光しやすい。ダウカヴァ川畔にある蒲鉾型の建物が目印。昔は飛行船格納庫だったものを再利用しているので、1つが細長い巨大体育館といった感じ。
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4つある蒲鉾型建物の中に、魚、野菜、チーズ等、スーパーマーケットなどがある。市場の雰囲気は世界共通で、函館の朝市を連想させるが、規模ははるかに大きい。特に、ここのサーモンは主力商品。
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建物内にも、外回りの露店にも市が広がる。
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花、植木も扱われる。
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新市街に移動する。新市街「ユーゲントシュティール建築群」。アルベルタ通りを中心に様々な建築様式の建物が並ぶ。歴史的に意味のある外観ではなく、施工主の趣味で建築されたため、デザインのカタログのような街並みが生まれた。
ユーゲントシュティール建築群 建造物
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ユーゲントシュティール博物館の玄関から上を見上げると装飾豊かならせん階段が見られる。ここまでは無料で入ることができる。
ユーゲントシュティール博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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旧市街に移動して、リーガ大聖堂へ。生憎、鐘楼は修理中だった。バルト3国を旅行しているとたびたび騎士団、ギルドやハンザ同盟の話が出てくる。中世ヨーロッパの「国」という概念だけでは理解できない暗黒のイメージが垣間見える。いくつかの騎士団がその勢力を競うという歴史がおもしろい。
中にはパイプオルガンがあるが、これも現在修理中だった。リーガ大聖堂 (ドゥァムス) 寺院・教会
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中に中庭と回廊があり、かつての修道院の雰囲気を彷彿とさせる。
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街歩きをしながら、ブラックヘッドの会館などを見ながら、聖ペテロ教会へ。鐘楼へはエレベータで登れる。
聖ペテロ (ペーテラ)教会 寺院・教会
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塔に上ると街が一望できる。朝に行った中央市場の建物が良く見える。
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聖ペテロ教会横にブレーメンの音楽隊の物語にちなんだオブジェ。ガイドブックに載っているポイントなので、一応。鼻先は、みんなから触られて光っている。
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猫の家。猫は右の黄色の建物のとんがり屋根の上にちょこんと左を向いている。左側の建物は大ギルト会館。右側の家主がギルドに加わろうとしたところ、差別を受けて拒否されたところから、猫はギルト会館に尻尾を向けてつけられた。その後、ギルト会館がコンサートホールなどに利用されるようになってから、猫は音楽に惹かれて頭を向けたそうな。
建物前のリーヴ広場は波のモチーフがいたるところにある。猫の家 建造物
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リガに残るわずかな城壁。スウェーデン門と見ながら歩く。
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旧市街リーガ城裏にあるレストランAlusで昼食。
穴倉のような雰囲気で食事を楽しめる。 -
メニューは、サラダ、ロールキャベツ、チョコレートパイ。ここでなぜ、ロールキャベツ?と思いつつも、おいしい。ロールキャベツはロシア料理、ということらしいが・・・
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リーガ城。なんとも、張りぼてっぽい。修復中。これてにてリガの観光終了。
ここから、国境近くの街、バウスカへ。(約1時間半)リーガ城 城・宮殿
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バウスカの市街から離れたのどかな風景の中にルンダーレ宮殿がある。
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バウスカの観光スポットといえば、ここ、ルンダーレ宮殿。宮殿ガイドとともに中を見学する。宮殿内での撮影には別途チケットが必要。宮殿建設に関わる人間関係がややこしく、完成までに時間がかかったらしい。中は華麗だが、華美なごちゃごちゃ感はない。
ルンダーレ宮殿 城・宮殿
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バウスカから、国境を越えてリトアニア・首都ヴィリニウスへ(約230Km、約3時間)。
ホテルは、Ecotel Vilnius。シンプルなホテル。ただし、旧市街とはネリス川の反対側で、観光スポットへ歩いてゆくのは少し遠い。今回は、最上階で、天井が斜めになっている屋根裏っぽい部屋だった。歩いて10分くらいのところにショッピングモールがあり、その中にスーパーマーケットもある。Ecotel Vilnius ホテル
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ホテルのレストランで夕食。
野菜スープ、ビーフストロガノフ、ベリーケーキ。写真はメインのビーフストロガノフだが、御本家ロシアのものとは少々趣が異なり、シチューという感じではない。癖のない食べやすい味つけ。 -
4日目は、世界遺産ヴィリニウスの観光。
朝、国立美術館そばのネリス川畔にある杉原千畝氏の碑から始める。碑の周りには桜の木も植えられている。バルト3国の中で、杉原氏のおかげでリトアニアという国名が日本人とユダヤ人に知られるようになっているのかもしれない。(把瑠都関のおかげでエストニアも知られるようになったが。) -
街の中心的存在の大聖堂へ。この右横には鐘楼があり、教会の裏側に王宮がある。
大聖堂 (アルキカテドゥラ) 寺院・教会
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大聖堂と鐘楼の間にある「人間の鎖」の起点となったことを示すプレートがある。心の中で願い事を念じて、この上で3回まわると願いがかなうという、色々なところで良く聞く噂がある。
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聖アンナ教会。ゴシック様式の煉瓦つくりの教会で、シャープな印象が強い(写真の左半分)。右側の部分は後に増築されたもの。
バルト3国ともに琥珀が有名だが、特にリトアニアは琥珀がたくさん採れるということで、いたるところに琥珀製品を扱う店がある。聖アンナ教会近くにも、博物館(というほどのものではないが)兼ギャラリー兼ショップがあり、地下に琥珀の展示がある。 -
旧市街の南の端にある夜明けの門へ移動。中世都市であったヴィリニウスも元々は城壁に囲まれており、要所に門が設けられていた。これが現在に残る門。門上には礼拝所が設けられている。
夜明けの門 史跡・遺跡
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夜明けの門に向って左側の壁に、夜明けの門に上る入口がある。ここから廊下を進んで、門上の礼拝所に行くことができる。
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門上から街並みを見る。
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夜明けの門からゆるゆると坂を下ってゆくと、聖霊教会がある。ロシア正教教会。また、聖三位一体教会、旧市庁舎と続き、そぞろ歩きに良い。
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次は、大聖堂の裏側の丘にあるケディミナス塔へ。
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歩いて登っても大したことはないが、ケーブルカーがあり、ほんの数分で丘の上まで行ける。ケーブルカーというよりも、斜行エレベーターという感じ。
リフト (ゲディミナスの丘) その他の交通機関
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丘の上にはゲディミナス塔。これが大聖堂横から見えていたもの。現在は、博物館となっており、塔に上ることもできる。が、登ってもあまり景色は変わらないらしい。
丘の上の城博物館 (ゲディミナス塔) 博物館・美術館・ギャラリー
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街並みが広がる。渡る風が心地よい。
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街の反対側には3つの十字架が見える。フランシスコ会僧侶の殉教の地。
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川沿いに戻り、旧市街からは少々離れている聖ペテロ&パウロ教会へ。均整の取れた外観だが、その中がすごい。
聖ペテロ & パウロ (ペトロ イル ポヴィロ)教会 寺院・教会
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中は真っ白であり、漆喰の彫刻が柱、壁、天井と多数作られていて異様とも感じる。様々な彫刻があり、細かく見ていると、きりがない。
中央には”ノアの箱舟”が吊り下げられている。なんとも優美な舟が見られる。 -
聖ペテロ&パウロ教会そばのレストランSakwaにてランチ。
前菜は、赤カブのスープ。あっさりとしていて飲みやすい。 -
メインは、リトアニア伝統料理コルドゥーナイ。まさに水餃子。あっさりスープの中にモッチリした皮に包まれた挽肉が入っている。味、量が日本人無けにアレンジされているのかもしれないが、とてもおいしい。
続いて、フルーツのデザート。
昼食後、ヴィリニウス郊外のトラカイへ(約28Km。約1時間)
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Rija VEF Hotel
3.31 -
Ecotel Vilnius
3.31
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