2015/06/07 - 2015/06/10
45位(同エリア1980件中)
TKさん
綺麗なバラには棘がある。
美しい女性に、不用意に近づくと大怪我をするというたとえである。
アルプスの中でもひときわ美しい容姿をこれでもかと見せつけている、マッターホルン。
初登頂の人たちへさえ、その無事の下山を許さず。貴方はこれまでどれだけ多くのアルピニストを魅了して、何百人の登山家を袖にしてきたことか。
でも、この美しい姿を見たら、普通の人でも、もっと近づいてみたいと想う気持ちはもう抑えきれなくなる。
今回、スリにパスポートを狙われようが、アルプスで道に迷おうが、
来て良かった! と思いました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ここはイタリア、ミラノ中央駅。今日は、これからツエルマットへ向かいます。
今年の(も?)ミラノがあまりにも暑いので、涼みに行ってきま〜〜〜す。
でも、ここは、イタリアのターミナル。油断は禁物。 -
3番ホームには近代的なEC特急が待っていました。
お!、カッコイイじゃん。赤と白のツートンカラー。 -
念のため行き先を確認。
行き先表示板には、ジュネーブの文字が。 よし! OK。 -
さあ〜〜乗車。 と その時、事件は起こった。
重いスーツケースを乗せようとしたとき、車内の上から親切な女性の人が、荷物を持ち上げてくれた。しかも後ろからはナップザック越しに、別の女性が押してくれるではないか。
あ〜〜イタリアの人は何て親切なんだ! でも ん?!
その瞬間 本能的にナップザックを前に回して確認すると、ジッパーが全開に。
幸い、パスポートは、まだポケットの中に。
女はそのあと何も知らないふりして、離れていった。 -
これがその悪い女です。車内で手伝ってくれた女の人とは仲間ですね。
さっさと、ホームの下り階段へ。
皆さん気を付けてくださいね! このあたりでは常連の窃盗団のようです。 -
反対側の列車の車掌さんが(白い制服の女性)すぐ、鉄道警察官を呼びました。
「あっちよ!」
すぐ追いかけていったけど。。逃げられたようですね。
(だってお巡りさん走らないんだもん。少しは追いかけるそぶり見せなさいな) -
気を引き締めて旅を続けましょう。
負け惜しみではないけど、いい刺激になりました。
「旅慣れていると思って油断するな!」という神様の愛のむちでしょう。
EC特急をスイスのブリーク(Brig)で下車して、MGB(Matterhorn Gotthard Bahn)鉄道へ乗り換えます。 -
この電車に乗り換えます。
Zermattという、表示板を確認して乗りこみます。 -
中はこんな感じ。スイスらしい解放感のある電車です。
-
電車の中にはこんなきれいなトイレがあります。
さすがスイス鉄道。 -
約1時間半で、ツエルマットに到着。
-
この街はみんな、電気タクシーです。
ガソリン車は走っていません。環境に配慮した街です。
素晴らしい。 -
ツエルマットの街中。
お!窓には、あの有名なお花が!
アップしてみましょう。 -
そうです、あの 可憐な白いエーデルワイズが。美しい!
この花を見ると、スイスへ来ましたと改めて、感動。 -
イチオシ
ホテルにチェックインして、ベランダへ出てみると。お〜〜〜!
美しいマッターホルンが紺碧の青空の中に微笑んでいました。
美しい! 神々しい美しさ! なんでこんなにカッコイイの?
娘心とよ〜〜♪♪ 山の天気はよ〜〜♪♪ の歌があるように
天候はすぐ変わるもの。
晴れている今がチャンスとばかり、軽いザックを持って、
ゴルナークラート鉄道駅へ。 -
これが、ツエルマットにあるゴルナーグラート登山鉄道駅です。
なんかスーパーマーケットみたいだけど。奥に切符売場、改札口と続きます。 -
この電車に乗って、さ〜出発進行。
-
電車は急こう配を、力強く登っていきます。窓からは、ツエルマットの美しい街並み楽しめます。
-
ゴルナークラート登山鉄道は頼もしい。
標高1620mのツエルマットから標高3089mのゴルナークラートまで、約30分で到着する。
途中の景色の眺めも感動の連続である。席は右側をお勧めする。 -
登山電車はこんな急こう配の美しい景色のところをスイスイ登っていきます。
さすが、世界に誇るスイスの登山鉄道技術! -
急こう配を登れる秘密はこれ。レールの真ん中にぎざぎざが見えるでしょう!
これにギアをかけて登っていくんです。アプト式といいます。
日本では、昔、信越本線の碓氷峠で使用していました。峠の釜めしを食べながら乗ったものです。いまでは、静岡の大井川鉄道で走っていますよ。 -
終点のゴルナーグラート駅に到着です。
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展望台に行く途中にレストラン(ヴィ・ザ・ヴィ)があります。
世界一眺めのいいレストランって言っても良いのでは? -
さっそく、マッターホルンをバックに記念写真。
感動の一コマです。 -
360度見渡せるゴルナーグラート展望台にある、眺望説明図。
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ここはスイスナンバーワンの展望台。
バックには、ヨーロッパ・アルプス第2の高峰、モンテ・ローザ(4634m)がそびえていますよ。 -
その右側には、雄大なグレンツ氷河が。
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氷河の途中には、真っ青なクレパスが。
あの硬い氷が河になっているのですね。 -
その先も、深くて雄大なグレンツ氷河が続くのです。
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マッターホルンを挟んでの反対側には、オーバー・ガーベルホルン(4063m)、ツイナールロートルホルン(4221m)の美しい眺望がこれでもか、と
続きます。 -
さて、せっかくここまで来たのだから、帰りはミニハイキングを楽しむことにしました。
ゴルナーグラードから一つ下の駅、ローデンボーデン駅で下車して、ハイキングスタート。
駅の下は、すぐこんな絶景。 -
あたりはまだ残雪が。。。
でも、この雪がスイスアルプスを美しく盛り立てています。 -
雄大なマッターホルンを眺めながらのハイキングは、素晴らしい。
このような山道を家内と一緒に楽しみました。
天気もいいし、見晴らしもいいし、道に迷うなんてありえないと思っていました。 -
こんな急な山道にもアドベンチャーはいるんですね。
途中で、マウンテンバイクで山下りしている男性に追い抜かれました。 -
スイスイ下っていきました。
夏の爽快さと、若者の清々しさの後には、さっきの静けさだけが。。。 -
そう、この360度の壮大な景色を独り占めしながら。。。
なんという贅沢! -
でも、良いことばっかりではない。
先に行くと残雪で、道が無くなっているんです!
あたりは、ぬかるみで、ぐちゃぐちゃ。周りには誰もいないし、もう夕方5時ころになってきて、寒くなり始めたし。。。。ひょっとしたら遭難?
「マッターホルンで日本人2人遭難」という新聞記事が頭をよぎります。
困ったねえ〜〜 -
でも、実際は余裕のよっちゃんです。(えへ;)
先のほうに、次の駅リッフェルブルグ駅が時々見えるんですよ。
道は見つからなくとも、方角だけは確認できました。(晴れていたのでラッキー!) -
最終の2つ前の電車で、無事帰還。
-
次の日も美しいアルプス日和。
今日は、スネガ展望台へ行きます。 -
このような、急こう配な地下トンネルで一気に(たったの10分)で登ります。
-
なんか、映画に出てくる宇宙基地のような造りと言ったら、怒られるかなあ〜〜。
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外に出るとそこは、マッターホルンを前にした超パノラマビューのレストランだ!
何の苦労もなしに、2288mの絶景ポイントへ行けてしまう。
さすが観光立国スイス。ここまで徹底的に顧客の便利さを追求するのがすごいと思う。 -
そこから、下へ50mほど行くと、池越えにマッターホルンが楽しめるビューポイントがあります。
あいにく雲が掛って、良く観えませんが感じは掴めると思います。
お楽しみください。 -
池の反対側は雲がないので、池に反射した逆さ山脈が楽しめました。
ここセネガから見えるパノラマビューも、やさしい感じで美しいと思います。 -
通常午後は、天気が悪くなるので、早めに下山して街の散策。
ツエルマットの街のあちこちには美しい花が咲き乱れていました。
オットこれは、ルピナス。ニュージランドで見て以来お久ぶりです。 -
私の大好きな、オダマキ。大きくて、青紫で堂々としていました。
-
さて、小屋の土台に乗ってる石は何でしょうか?
正解は、ネズミ返しです。昔の知恵ですね。 感動! -
昔の倉庫がまだ保存されています。
ここを散策するのも楽しいですよ。 -
おしまいの一枚はこれ。
スイスのあちこちにある、遭難者の慰霊塔。
美しいアルプスも時には、その牙をむく。
美しい薔薇には棘があることをお忘れなく。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- hot chocolateさん 2015/08/14 10:35:23
- 清涼感たっぷり♪
- TKさま
こんにちは〜
毎日暑いですね。
表紙のマッターホルンの美しい姿、やっぱりスイスっていいですね〜
次のヨーロッパ旅行は(今年ではありません)、スペインのコスタ・デル・ソルに行こうかと思っていましたが、迷ってしまいます・・・
イタリアでナップサックを後ろに背負うのは危険ですよ〜。
ホント、イタリアって油断できないですね。
でも、未遂でよかったです。
標高3089mの地点まで、登山電車で30分とは早いですが、早すぎて高山病は大丈夫でしたか。
ダイナミックな山岳風景と、高山植物が咲き乱れる爽やかな高原、この暑さをしばし忘れさせていただきました。
hot chocolate
- TKさん からの返信 2015/08/15 13:29:05
- RE: 清涼感たっぷり♪
- hot chocolateさん
メッセージありがとうございます。
> 表紙のマッターホルンの美しい姿、やっぱりスイスっていいですね〜
==>スイスは、期待を裏切りません。行ったのは、まだ6月の初めでしたので、まだ雪がたくさん残っていました。
他のトラベラーの8月の旅行記を見ると、私たちがハイキングした道には、もう雪がなかったです。
6月はまだシーズンオフなので、観光客も少ないし、ホテルもそんなに混んでいません。でも、もう花も咲いているし、結構ねらい目かもしれません。
> 次のヨーロッパ旅行は(今年ではありません)、スペインのコスタ・デル・ソルに行こうかと思っていましたが、迷ってしまいます・・・
=>迷うことありません。両方行っちゃいましょう。
南スペインの夏の暑さは殺人的です。おすす目はひまわりの群生が咲き乱れる季節の6月の訪問です。感動しますよ。もう一度言いますが、夏はダメですよ!スイスも6月が結構ねらい目かも?
>
> イタリアでナップサックを後ろに背負うのは危険ですよ〜。
> ホント、イタリアって油断できないですね。
> でも、未遂でよかったです。
=>ご心配ありがとうございます。彼らは、グループできます。ちょっとした気のゆるみを突かれますので、緊張感がいっぱいですね。イタリアは!
でも、料理が美味しく、一流の美術品がたくさんありますので、世界一の観光の国ですね。大好きです。
>
> 標高3089mの地点まで、登山電車で30分とは早いですが、早すぎて高山病は大丈夫でしたか。
=>ツエルマットは標高1200mくらいなので、実質1300m位の登山なので、高山病にはなりませんでした。敏感な家内も平気だったので、そんなに気にすることはないと思います。でも、昔、インターラーケンからユングフラウ・ヨッホ(4000m)ヘ一気に登った時は、正直、頭が痛くなりすいすいは歩けなくなりました。気を付けましょう。
> ダイナミックな山岳風景と、高山植物が咲き乱れる爽やかな高原、この暑さをしばし忘れさせていただきました。
=>是非、エーデルワイズを初め、華麗な高山植物をお楽しみください。そうすると7月か8月かな? 迷わしてごめんなさい。
by TK
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