2015/07/06 - 2015/07/06
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Rolleiguyさん
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クレーンタール湖(Kloentalersee)は、チューリッヒから車で1時間半くらいのところにある、グラールス州の山の中の美しい湖で、今回三十数年振りに訪れた。周囲を高い山々に囲まれていて、昔は殆ど人がいなかったが、丁度学校が今週から夏休み入りしたこともあってか、小学生くらいの子供が大勢いた。それでも、すこし脇に寄ると人の声も聞こえず、静かな湖面と屹立する山々、木々の緑、雲をまとった岩壁が調和してとても気持ちの良い場所だった。本当はゆっくりしたかったのだが、チューリッヒからの高速道路が大混雑で3時間もかかってしまったため、先を急ぐ都合上、後ろ髪を引かれる思いで湖を後にした。次に、グラールス州の州都グラールスを経由してウーリ州に通ずるクラウゼン峠に向かった。この峠も昔よく来たのだが、殺伐とした峠が多いスイスにあって、辺りは緑の放牧地になっており、白い岩壁、清流、流れる雲、カウベルの音、ポストバスのホルンなどがとても良い心地にしてくれる峠だ。ただ一つ残念だったのは、ライダーが多く、車の後ろに付かれるとゆっくり走るのがためらわれ、日本のようにハザードランプを点けても何のことかいな、というように追い越してくれず、2度も嫌味を言われてしまったこと。スイスの運転マナーは行くたびに悪くなっている。車でもすぐ後ろについて早く行けとせっつかれることが度々あった。昔はヨーロッパで運転マナーの悪いのは某国と決まっていて、スイスでは決してそんな振る舞いはなかったものだ。スイス人に言わせると、そうしたドライバーは外国人だとのことだが、そうでもないと思う。(スイスドイツ語を話していたから)。
多少申し訳ないとは思ったが、後ろは気にせずゆっくり走ることにした。このコースは大変美しい景色だが、難点は車を停められる場所が少ないこと。絶景ポイントでは無理して停めることになるが、決して牧草地には車を乗り入れないようにしたい。なお、湖は車がないと行けないが、クラウゼン峠はポストバスで越えることが出来て、他の方の旅行記もあるので参考にして下さい。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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グラールスから湖を目指して右手の方向に行く。山に雲がかかって良い感じ。湖に行く標識は目立たないので注意して見ている必要がある。
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クレーンタール湖。谷間にある湖で、山の中の湖としてはかなり大きい。周囲に平地は少ない。この先の道はプラーゲル峠に通じて、フィーアバルトシュテッターゼー湖畔のブルンネンに行けるが、冬季と土日は閉鎖されている。
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湖畔から周囲の山々を見る。この辺りはグラルナー・アルペンと呼ばれていて、特にこのグレルニッシュ(2904m)はよく知られている。
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グレルニッシュ。クライミングの意欲をそそるような山で、アプローチが極く短いので人気がある。
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湖の駐車場。キャンプ場がある。
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「クレーンタールを清潔に。一緒にしましょう」という呼びかけ。こんな呼び掛けが必要になってしまったのかも。
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喧噪とは無縁の山の湖。観光船などが浮かんでいないのがいい。
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グレルニッシュに雲が絡まっているが、今日は天気は安定。
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少し東の方向を見たところ。
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1978年の秋に行った時の写真。 この時は、秋でもあり全く人がおらず、静かな湖を独占した。今では考えられないが、スイスにも自然だけではというような変化が出て、人の呼び込みがここでもあるのかもしれない。
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湖を後にして、グラールスに向かって戻る。
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ここまで下りると2車線になっていて、遠くの山々も見渡せる。あの辺りから、ユネスコの世界遺産に指定された、スイス・テクトニック・アレーナは近い。(アルプス造山運動の様子が露出しており、アルプスが褶曲によって出来上がった山々であることを実感できる)
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グラールスの手前の道案内。クラウゼンパス(峠)に向かう。
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谷の奥に向かって進む。前方にグラルナー・アルペンの最高峰テーディ(Toedi 3614m)が見えて来た。テーディは台形の山で、頂上部分が幅の広い万年雪や氷河になっており、ヴァリスのモンコロン(3637m)と非常に良く似ているため、双子と言われている。アローラから見るモンコロンはなるほどそっくりだ。
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グラールス州は外国からの観光客は余り来ないところだが、有名観光地にはない静けさと美しい山、谷、緑が気持ち良い。チューリッヒから近いので、山好きの人には毎週出かけたいというくらいの人気がある。Zuercher Hausberge(チューリッヒ近郊の山々)という山歩きの本は、難しすぎない山を紹介しているが、84のコースのうち、19がグラルナー・アルペンで、人気の高さを示している。日本だったら大人気で混雑するでしょうね。
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峠に向かって登る道からエルムの方角の山々を望む。エルムは、春と秋の数日、岩山に開いたマルティンの穴(Martinsloch.2600m)から、太陽の光が教会の尖塔を射すことで有名。谷からも穴が見えるので、立ち寄りたかったが渋滞でのタイムロスで残念ながら今回は諦めた。
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峠に近づいてきた。
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クラウゼン峠の手前、ウルナーボーデンに近づいて来た。 右側の岩山が印象的。真ん中の岩山はメールヒャー・シュトックリ(Maercher Stoeckli.2382m)という名前で、クライミングなしで歩いて頂上まで行けるので人気がある。それでも、中間地帯に山をまたぐバンドがあり、落ちると下まで行ってしまう(そうだ)。(登山記録を読んだだけで、行っていません)。
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この小川を見て下さい。緑の牧場を横切って流れる澄んだ水。ここでお昼にしたいと誰でも思うでしょうね。そうしている人もいました。
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ウルナーボーデンの放牧地。ここはグラールス州かと思ったら、峠の向こうのウーリ州に属するようで、こんな名前(ウーリの土地)がついています。とても気持ちの良い場所ですが、残念ながら車を停める場所が殆どありません。これも運転席から撮った写真。
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放牧地の家。多分夏の間だけ住んでいるのだろう。
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峠に上り始める辺りから、来た方を眺めたもの。
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さきほどの小川の上流。こんな風に蛇行しながら流れているのが、何とも言えず美しい。
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更に上流の小川。ここはちょっと車を停める場所があって、小川のほとりでピクニックするには最適の場所です。丁度キンポウゲの花が辺りを埋め尽くしていました。
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峠の向こうから来て、ウルナーボーデンに向かうポストバス。黄色の車体が自然にマッチしていますね。
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峠を半分くらい上ったところからウルナーボーデンを見下ろす。
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緑の峠道から見える岩山。
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シェーヒェンターラー・ヴィントゲレン(Schaechentaler Windgaellen 2764m)が見えて来た。ここはもうウルナー・アルペンに属している。この山は比較的独立していて、如何にも登りたいという気持ちにさせてくれる山です。難しそうですが、岩登りのコースでも2級(「少し難しい」。手も使うレベルのコース)にとどまるので、人気があります。
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峠のチャペル。ここから沢山の登山ルートが四方に伸びている。
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峠の向こう、アルトドルフ方面、霞んでいて山が見えない。
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今来た峠方向を見たところ。眺望抜群のホテルがある。スイスは何でも高くつくのは確かだが、こうした山のホテルは案外安いことがある。あくせく走り回らないで、こんなところに2−3日泊まるのもいいなと思いました。
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写真の右端に見える道は、とても眺めの良いハイトマーネック(Heidmanegg)という集落に通じるが、今は住人以外は車の乗り入れが出来なくなっていて、残念だが行けなかった。
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バス停のそばにあった道標。ここは皆赤白の矢印で、高低差が大きかったり、道が険しかったりするコースであることを示している。
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谷に下りて行く。ライダーに人気があるのも理解できる。
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クラリーデン(Clariden.3267m)と、その右にある双耳峰のシェーアホルン(Schaerhorn.3295m)。流れる水を集めた沢が滝になってシェーヒェンタールに落ちている。
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クラリーデン。前述の「チューリッヒ近郊の山々」にこんな説明があった。「この一帯でもっとも人気のある山。チューリッヒから車で日帰り登山をする人もいる。勿論頂上まで車で行くのではない(まだ車道がない!)。それでもクラウゼン峠は1948mあるので、登る高低差は1300mくらいになり、登りやすい。しかし、氷河のコースがあるので、十分な注意が必要」。氷河からの水が沢となり、流れ落ちる滝の様子が良く見える。 こんな場所にも集落があるのには驚かされる。
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シェーアホルンと、右に伸びている山は多分グリースホルンだと思うが確認できていない。
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クラリーデンに向かう登山道。
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先ほどの滝をアップ。
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山の中の放牧地。こんな山の中で、このような美しい木の植え方をする人は、多分美意識も高いのだろうな、と最初は思いましたが、結構このように植えられた木を見かけるので、スイス人全体の意識が高いのかもしれません。余りに気に入って写真を撮っていたら、ライダーに怒鳴られてしまいました。混雑している道ではなく、交通の妨げにもなっていないのですが、気持ち良くオートバイを飛ばせないということなのかも。
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峠もかなり下まで下りて来た。この谷はブルンニタールで、遠く前方に霞んだ山は、左方向がグロース・ルーヘン(3138m)の1300メートルもある北壁,右方向がグロース・ヴィントゲレン(3187m)。この山に登るには、谷の奥にあるアルムの干し草小屋に泊まり、朝早く登りはじめるようにとアドバイスされています。この谷も大昔は氷河で埋め尽くされていたのかもしれません。
今回の旅はここまで。アルトドルフに向かい、今夜のお宿のセーリスベルクまであと小一時間走らねばなりません。
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この旅行記へのコメント (4)
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- jijidarumaさん 2025/01/05 00:56:43
- スイスはいつ見ても美しい!
- Rolleiguyさん、
今晩は。いつもありがとうございます。
2025年、明けましておめでとうございます。
もう5日、いつも乍ら早々と時が過ぎます。
全部読んだつもりでしたが、まだまだ見ていない旅行記がありました。
スイスはいつ見ても美しい!のですが、道路からの谷間に見える小さな村落などを見ると、歳を取ってますます高所恐怖症がひどくなり、高速で走るのも駄目になってきました。もうこうした美しい景観は見ることが難しそうです。
年始に訪れた孫娘が大学の卒業旅行に、ミュンヘンなど南ドイツに行くんだとの話が出て、何やら羨ましく思ってしまいました(笑)。
本年も宜しくお願いします。
jijidaruma
- Rolleiguyさん からの返信 2025/01/05 13:59:47
- Re: スイスはいつ見ても美しい!
- Jijidarumaさん、こんにちは。
新年早々おいでいただき有難うございます。
月日の経つのがとても早く感じられ、この良好ももう10年も前になりました。コロナもあってここ数年は海外旅行をしておらず、もう一人では危険かもしれないと思い、半分諦めていましたが、次女が一緒に行ってもいいと言い出したので、今年の9月にスイス、ドイツ、オーストリアに行く予定を立て始めました。
jijidarumaさん同様に、彼の地で長く過ごし、いろいろなところを満遍なく歩いたように思えますが、今回は余り行ったことにない場所も加え、事前勉強をしっかりして行きたいと思っています。いままでは、帰って来てから旅行記を作成しつつ資料を沢山読み込むことを繰り返して来ましたが、それはやめて事前に歴史と背景をきちんと把握してから行きたいと思っています。オーストリアではRiegersburg城に行けるといいなとおもっています。地面から突き出たマグマが山になり、その上にあるお城で、一度だけ訪れたことがありますが、改めて良い城だとおもい、再訪したいと思っています。お城で思い出しましたが、以前一度4トラの旅行記のどこかでjijidarumaさんに差し上げたいものがあるとお伝えしてそのままになっているものがあります。
“Oesterreich-Burgen,Schloesser, Stifte. Panoramakarte und Bildfuehrer”というものですが、直接連絡を差し上げることが出来ず実現していません。何か良い方法がないでしょうか?
どうぞ今年も良い1年になりますよう。
Rolleiguy
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- cheriko330さん 2016/04/13 12:33:46
- 素晴らしい景色
- Rolleiguyさん、初めまして♪
こんにちは。先日は私の方への投票ありがとうございました。この辺りは、行った事がないのですが、すっかり気に入りました。
とってもいい景色ですね。小川も良いですね。こういう場所が、近くにあったら どんなに幸せでしょう\(^o^)/
写真も、とっても素敵です。
シャウハウゼンへも行きたいと思ってます。私の知らないヨーロッパが多く、また続きを楽しみに拝見させて下さいね。
どうぞ宜しくお願い致します。
cheriko330
- Rolleiguyさん からの返信 2016/04/13 21:18:20
- RE: 素晴らしい景色
- cherico330さん
コメントを有難うございました。
地元にいても暫くは知らない場所でしたので、まして遠隔地の人には
全く知られていない美しい場所というのはあるのですね。
そうした所がこのサイトでもっと紹介されるといいなと思っています。
シャフハウゼンは有名観光地ではありませんが、美しい街ですので、
機会がありましたら是非一度訪問してください。
こちらこそよろしくお願いいたします。
Rolleiguy
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