2015/06/23 - 2015/06/25
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ペコちゃんさん
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この前、夫が古希を迎えたらと思っていたら、今度は私の番。
記念にどこかに出かけようと旅行誌を見ていたら、『水上高原ホテル200 のんびり滞在 3日間』のツアーが目にとまり、私の誕生日にあたる2日目に尾瀬の散策が出来ることもあって、早速申し込みました。
尾瀬は一度行ってみたかった所です。
「鳩待峠」から「山の鼻」までの往復は、私には少々きつかったのですが、広大な湿原に設置された木道を歩きながら見た花々や至仏山・燧ケ岳などの素晴らしい風景は、疲れを忘れさせてくれます。
また、200万坪の敷地を持ち白樺林に囲まれたホテルは快適で、温泉も食事も充分に楽しめました。
そして3日間とも天気に恵まれ、良い記念旅行となりました。
写真は、雪が残る至仏山と尾瀬の美しい風景。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 新幹線
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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<1日目>
今回の旅行は、上越新幹線で大宮から上毛高原まで行き、そこからホテルの送迎バスに乗ります。
トレッキングシューズ等かさばる荷物があるので、車でJR川越線・指扇駅まで行き、駅近くの駐車場に車を3日間預けることにしました。 -
指扇駅の改札口を入りホームに下りるエレベータに乗ってみると、何と六角形になっています・・・こんな形のエレベータは初めて。
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大宮駅で列車を待っていると、この春開業した北陸新幹線の「かがやき 529号」金沢行が入線してきました・・・一度、グランクラスに乗ってみたいですね。
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その後に私達の「Maxとき 327号」新潟行が来ました・・・この列車はオール2階建て、16両編成。
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私達の席は2階だったので車窓からの景色が楽しめます。
群馬県では、この時期、田植えの真っ最中。 -
上毛高原駅に着いたら雨。
ホテルの送迎バスに乗り、諏訪峡大橋を渡って水上の街を通り抜けます。 -
標高966mの「水上高原ホテル200」に到着・・・雨も上がり、高原の爽やかな風が吹き抜けます。
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敷地内にゴルフ場も備えた200万坪の水上高原ホテル200・・・マイナスイオンたっぷりの森森と緑に囲まれ、標高が高いので東京より6℃も低い高原リゾートです。
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広いロビーと売店。
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フロントの先にある大浴場からは、目の前に広がる美しい山並みや高原を一望できて、開放感抜群です。
この温泉はアルカリ性単純硫黄温泉で、肌触りが柔らかく、すべすべした感じとなる「美肌の湯」・・・何回も入ったおかげで、美肌になった(?) -
外に出ると、エントランスの横に足湯もあります。
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駐車場を挟んでホテルの向かいにある別棟の露天風呂「凛楽(りらく)」。
凛とした水上の澄んだ空気の中で、自然の景色と温泉が楽しめます。
但し、温泉は大浴場の「つるすべの美肌の湯」と違うので、美肌がご希望の方は大浴場の方へ。 -
この露天風呂は宿泊客専用なので、入口の扉を鍵で開けて中に入ります。
二つの湯船(白樺の湯と眺望の湯)は、一日ごと男女入替。 -
白樺の深い森林に包まれた「白樺の湯」。
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越後の山々を望む雄大な眺望が自慢の「眺望の湯」。
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露天風呂の建物の横には「大井戸の湧水」があります。
冷たくて美味しいので、帰る日にボトルに入れてきました。 -
白樺林の中に、テニスコートが4面あります・・・テニス仲間と来ても十分楽しめそうですね。
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白樺の新緑を見ると、高原の初夏を感じます。
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ルピナスの先に見えるのはゴルフコース。
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ホテルに隣接した「水上高原ゴルフコース」は3コース・54ホールもある壮大なスケールです.
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ホテルの周りを歩くと、綺麗な花が咲いていました。
これはミヤコグサ。 -
コウリンタンポポ。
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ノアザミにとまるウラギンヒョウモン。
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タニウツギ。
2日目にホテルから鳩待峠に行く途中の道沿いにも、沢山咲いていました。 -
キイチゴ。
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フタリシズカ。
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ベニバナイチヤクソウ。
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周りの山々には、雪が残って追います。
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ゴルフ練習場からは、残雪の朝日岳(標高1,945m)が見えます。
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夕食・朝食のバイキングは、1階の「白樺ダイニング」で。
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夕食は、厳選食材を使った和洋中60種類のバイキング・・・ローストビーフや天ぷら・刺身など美味しく頂きました。
デザートもソフトクリームやオーギョーチなど洒落ています。 -
<2日目>
朝食は、和洋20種のバイキング。 -
今朝の気温は13.5度・・・高原の夏は涼しい!
今日は、楽しみにしていた尾瀬のハイキングです。 -
7時15分に小型バス2台に分乗して鳩待峠に向かいます。
約1時間の間、運転手さんが見どころを通る時にガイドをしてくれました・・・途中で見えた山々にも雪が残っています。 -
急カーブが連続する水上片品線の山道を登って行くと、奈良俣ダムが見えてきました・・・首都圏や群馬県へ上水道・工業用水を供給し、発電も行う多目的ダムです。
平成2年に完成したロックフィルダムで、高さ158mは日本で3位。 -
以前、友達と泊まったことがある「タヌキのお宿・洞元荘」の看板が見えてきました。
源泉かけ流しの100%天然温泉は木々に囲まれ、露天風呂など全部で6つのお風呂を楽しめます。 -
しばらく走ると、紅葉の名所「照葉峡」の渓谷が見えてきました。
利根川の支流・楢俣川沿いにある峡谷には11の小滝があり、清流と一体となった紅葉の素晴らしさは必見ものだそうです。
これは「白龍の滝」。 -
滝の名前は、俳人の水原秋桜子が命名しました。
下流より、潜龍の滝、岩魚の滝、白龍の滝、山彦の滝、翡翠の滝、木精の滝、つづみの滝、不断の滝、時雨の滝、木の実の滝、ひぐらしの滝。
これは「木精(こだま)の滝」。 -
ホテルを出てから30分ほど走ると「尾瀬国立公園」の標識が見えてきました・・・この辺りは、ブナの自然林が広がっています。
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バスは途中で昼食のおにぎり弁当を積み込み、8時6分に鳩待峠入口のゲートを通過。
ゲートの係員は朝4時に事務所に来て、先ずストーブを焚き、5時にゲートをオープンするそうです。 -
ホテルからちょうど1時間、8時15分に標高約1,591mの鳩待峠に到着。
駐車場の傍には鳩待山荘があり、トイレは奥の建物です。
冬の尾瀬は5m前後の雪が積もり、山荘も10月下旬から4月中旬まではクローズ。 -
大勢の小・中学生が訪れています。
木道を歩きながら、フィリピンや台湾の人達とも話をしました・・・尾瀬もインターナショナルになったものですね。 -
8時25分にハイキングスタート。
尾瀬国立公園は2007年に指定されたばかりで、それまでは日光国立公園に組み込まれていました。
尾瀬は、福島県・新潟県・群馬県にまたがる盆地状の高原で、只見川の源流になっており、中心の尾瀬ヶ原は、約1万年前に形成された湿原です。 -
尾瀬は、活火山である燧ケ岳の噴火活動によってできた湿原で、ミズバショウなどの貴重な植物群落があり、歩道以外への立ち入りが制限され、日本の自然・環境保護運動の象徴になっています。
尾瀬が元祖の「ごみ持ち帰り運動」は1972年に始まりましたが、それまでは設置したゴミ箱にゴミが溢れていたそうです。
登山口には種子落しマットが設置され、外来植物が尾瀬に持ち込まれないように努めています。 -
尾瀬は、至仏山・燧ヶ岳・袴腰山・中原山などの2000m級の山々に囲まれています。
東側(福島)の尾瀬沼で標高1,660m、西側(群馬)の尾瀬ヶ原が標高1,400m。
先ず、鳩待峠から3.3km先の山ノ鼻まで、約200mの標高差を1時間かけて下っていきます。 -
最初は石畳のような下りです。
前夜の雨で滑りやすくなっていたので、人を避けるために右側を歩いていたら転びました。 -
石畳の次は、木道の下りが続きます。
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途中で見えた至仏山と、透き通った青空。
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白いヤブデマリとピンクのムラサキヤシオ。
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ミズバショウの見頃は6月上旬ですが、まだまだ咲いています。
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シラネアオイ。
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エンレイソウ。
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尾瀬を歩いている間、何カ所かで見かけた「熊よけの鐘」・・・これで、本当によけてくれるのかなぁ(?)と思いつつ鳴らします・・・ ” カンカ~ン ” 。
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群生するコバイケイソウ・・・とても気まぐれな花で、3~4年周期で咲きますが、今年はコバイケイソウの当たり年。
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ルイヨウショウマかな(?)
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いくつもの沢水を集めて尾瀬ケ原に流れ下る川上川・・・尾瀬から只見川に注ぎ、最後は阿賀川に合流して日本海へ。
山ノ鼻までは川上川沿いに進みます。 -
ニリンソウ。
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綺麗な花を見ながら1時間下り、9時25分に山ノ鼻ビジターセンターに到着。
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ここでトイレを済ませて、一息入れます。
もちろん使わせて頂いた後には、気持ちを込めてお礼のお金を入れておきました。 -
至仏山荘は鳩待山荘と同じ経営で、東電系列の尾瀬林業が運営している山小屋。
尾瀬林業は尾瀬に5軒の山小屋を経営しており、自然保護と同時に入山者の世話もしています。 -
日本では明治以降の電力需要に対応するため、水力発電の建設が進められました。
そこで、尾瀬の豊富な水を発電に生かそうと、大正5年に利根発電が尾瀬の群馬県側の土地を取得、大正11年には関東水電が水利権を取得しましたが、計画が実現しないまま東京電力(昭和26年設立)に、尾瀬は引き継がれました。
現在、尾瀬国立公園全体の約4割、特別保護地区の約7割の土地を東電が所有しています。 -
鳩待峠からの帰りのバスは13時15分に出発するため、11時45分までに山ノ鼻に戻ってこなければなりません。(鳩待峠⇔山ノ鼻は、下りは1時間でも登りは1時間半かかるため)
したがって、約2時間のハイキングとなります。
ということで、9時35分に尾瀬ケ原方面に向けて出発! -
山ノ鼻には、3つの宿泊施設があります。
これは、国民宿舎・尾瀬ロッジ。 -
ミズバショウが所々に咲いています。
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ミヤマキンポウゲ。
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山の鼻から先は、尾瀬らしい雰囲気の眺めが続きます。
尾瀬ヶ原より望む至仏山。 -
尾瀬はほとんどの場所に木道が整備されており、湿原だけを回る場合は標高差が最大でも260m程度なので、歩行はそれほど困難ではありません。
但し、木道から落っこちないように注意しながら歩きましょう・・・周りの景色も気になりますが、歩きながらのよそ見は禁物です。 -
リュウキンカ。
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ズミ。
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至仏山(しぶつさん)は、みなかみ町と片品村との境界にある標高2,228mの山で、日本百名山の1つ。
山からは尾瀬一帯を眼下に見下ろせ、また、山体が蛇紋岩で出来ているため、特殊な蛇紋岩植物と呼ばれる植物群が生育することで植物ファンにも人気があります。
登山が可能になるのは7月1日前後の山開き以降です。 -
燧ヶ岳(ひうちがたけ)は福島県にある火山で、至仏山とともに尾瀬を代表する山・・・東北地方最高峰(2,356m)であり、日本百名山にも選定されています。
火口付近には5つのピークがあり、最高峰は「柴安ぐら」。
約8,000年前に燧ヶ岳などの噴火による溶岩流が只見川をせき止めて、現在の尾瀬沼や尾瀬ヶ原のもとになる湖をつくったと言われています。 -
タテヤマリンドウ。
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ヒメシャクナゲ・・・本当に小さな花ですが、湿原帯にたくさん咲いていました。
今回はこの花が一番好きだったかもしれません。 -
これから本番を迎えるニッコウキスゲもスタンバイ。
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手前のオレンジはレンゲツツジ。
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沼に映る「逆さ燧」。
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ウワミズザクラ。
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ミツガシワ。
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歩荷(ぼっか)の人が荷物を運んでいます。
重さは80kgほどもあるそうです。 -
山ノ鼻から約40分で、牛首分岐まで来ました。(10時18分)
時間的余裕がある人や健脚の人は東電小屋のルートを選ぶでしょうが、私達はもう少し先の下ノ大堀川まで行ってみます。 -
最近の木道は、比較的長持ちするカラマツ材が使われていますが、それでも10年前後で更新が必要になります。
木道の設置・更新工事は、福島県域では福島県、群馬県域では群馬県と東京電力、新潟県域では東京電力によって行われています。
皆さん、適宜休憩をとりながら尾瀬の初夏を楽しんでいます。 -
牛首分岐から15分ほどの所にある「下の大堀川」はミズバショウ群生地で、ビュースポットとして人気の場所です。
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折角なので行ってみると、美しい景色が広がっています。
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ミズバショウの頃は、本当に素晴らしい眺めでしょうね。
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美しい景色を楽しんだ後、山ノ鼻に引き返します。
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何とも言えない尾瀬らしい眺望。
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まだ11時ですが、小学生はもう昼食。
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目にも鮮やかなルリイトトンボ。
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イモリ。
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” これがクサモミジだよ ” と先生が小学生に解説していました。
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ユキノシタ科のズダヤクシュ(喘息薬種)。
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11時半に山ノ鼻に辿り着き、急いでオムスビ弁当を食べて鳩待峠に戻ります。
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クリンソウ。
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サンカヨウ。
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オオバミゾホオズキ。
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マイヅルソウ。
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ナナカマドの花芽。
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ミヤマシキミ。
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山ノ鼻から鳩待峠は、結構キツイ登りでしたが、バスの出発には十分間に合いました。
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<3日目>
最終日は13時40分発の送迎バスで上毛高原駅へ・・・出発までタップリ時間があるので、露天風呂に入り、ゆっくり朝食をとって白樺に囲まれたホテルの周辺を散策しました。
夫は左用の貸しクラブがあるというので、10年ぶりのゴルフです。 -
ナイスショット(?)
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昼食は白樺ダイニングで「蕎麦セット」と「奥利根和だしラーメン」をオーダー。
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ホテルの送迎バスで14時40分に上毛高原駅に到着・・・30分ほどの待ち合わせです。
この駅に停まる新幹線は1時間に1本程度・・・知らなかった~。 -
駅前の一角にある「水と緑とロマンの里」のカエル像・・・上の球体に書かれた「月夜野」町は平成17年に水上町・新治村と合併し、現在は「みなかみ町」となっています。
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豊かな自然が残る月夜野の清流では、6月上旬から7月上旬にかけて、たくさんのホタルが飛び交い、初夏の夜を彩ります。
場所は上毛高原駅から10分ほどの所です。 -
6月27日には矢瀬親水公園でホタル祭が開催されます・・・一度見に来たいですね。
無事に3日間も終わり、楽しい記念旅行になりました。
これから毎年、夏が来れば思い出すでしょう・・・ ” 遥かな尾瀬 ” を。
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