2015/04/24 - 2015/05/02
11位(同エリア66件中)
willyさん
- willyさんTOP
- 旅行記111冊
- クチコミ130件
- Q&A回答8件
- 122,003アクセス
- フォロワー41人
長い間、強い憧れはあったものの現実感の薄かったイランに、ついに行くことができました。
昨年同時期、ウズベキスタンのサマルカンドでであった、イラン人のローラさんがトリガーとなりました。
ローラさん、ありがとう。あなたのおかげで夢が一つかなえられました。あなたの言葉通り、そして期待した以上に素晴らしい国でした。
直前でイスラム国による日本人人質事件などもあり、周囲はネガティブでしたが、
きっといくという思いは揺るぎなく、何の迷いもなく、思い出に残る素晴らしい旅となりました。
本格的な記録は自ブログにまとめています。
http://kiminiyomu.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-191a.html
以下データです。
チケット:HISにて1月6日発券、12万弱
現地エージェント:イラン・トラヴェリング・センター(阪野様)$24700
・国内便(テヘラン - シラーズ)
・ヴィザ(イマーム・ホメイニ空港受け取り)
・全行程専用車、スルーガイド
・全泊、全食事、各施設入場料、おやつ、お茶、
4/24 22:20 成田発 カタール航空 QR807
25 04:45 ドーハ(+6h)
07:20 ドーハ発 カタール航空 QR488
10:55 テヘラン
15:35 テヘラン発 イラン航空 IR426 シラーズ泊
26 08:30 シラーズ市内、ナスィール・アル・モスク、
ペルセポリス、ナグシェ・ロスタム、パサルガダエ
(終日専用車にて移動)
19:30 ヤズド泊
27 09;00 ヤズド市内
マスジェデ・ジャーメ、バザール、ゾロアスター寺院、
沈黙の塔、ケーキ屋さんでお買い物
(午後専用車にて移動)
18:30 イスファハン イマーム広場
イスファハン泊
28 09:00 アーリー・ガープー、マスジェデ・イマーム、
シェイフ・ロトフォッラー・モスク、バザール、
ハージュ橋、市内散策、スィー・オ・セ橋、
イスファハン泊
29 09:00 イスファハン発(終日専用車にて移動)
11:30 ガムサール 薔薇水工房、薔薇園
14:00 カーシャーン タバタバイー、薔薇水屋さん
19:00 テヘラン市内散策
テヘラン泊
30 09;00 王宮、国立博物館、バザール、ダルバンド地区(離宮等)
テヘラン泊
01 08:30 ホテル発イマームホメイニ空港
11:55 テヘラン発 カタール航空 QR489
12:30 ドーハ
02 01:50 ドーハ発 カタール航空 QR806
18:10 成田
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
やっと到着。興奮します。なんといってもこの旅のハイライトですから。
ちなみにこの翌々日、シラーズ近辺のすべての観光地は突然お休みになったそうです。理由はえらい政治家が訪問するからとのこと。ちょくちょくこういうことがあるんです、ほんとに困るんですよね、と阪野さんが嘆きまくっていました。
私はそういう目に合わなくて済んでほんとによかった。ここまできて突然入れませんなんていわれたら、死んでも死にきれない。
入り口でチケットを買ってもらう間まっていると、なぜかコスプレの小学生の軍団が。
修学旅行かなにかでしょうか?かわいらしかったです。
イランの人はとってもおしゃれです。そしてなんとなく、きらきらしたものが好きそうです。アーリア系のなせる業でしょうか?
建築にも鏡を多用するし。 -
ああ、見るのがもったいない。近づいてしまうのがもったいない。
教科書の写真をみては遠く、手の届かない、異国に憧れていた。
その場所に来てしまった・・・。 -
広く、浅いステップの階段をゆっくり上りながら、喜びをかみしめる。
2500年前のひとと同じ場所をいま、自分が歩いている。
止めようったって鼻の奥がつんとしてくるのはどうしようもない。
あいたかった像がが目の前にある。 -
楔形文字。ペルセポリス、ペルシャ語でタフテ・ジャムシードに関する記録は実はあまり多くないらしい。主にギリシャ語の文献にしかなく、西洋人が呼ぶ王の名前と、ペルシャ語での王の名前が一致しなかったのが、たったひとつの楔形文字の碑文によって解明されたのだそうです。
文字の力は偉大です。一方、文字に残すことは汚らわしいこととする他文化もありました。 -
すばらしいですね。かっこいい・・・なんて雄々しいのでしょう。
こんな有翼の人面獣に守られていたのに、アレクサンドロス大王は防げなかった・・。
この門の上に木材を渡して天井としていたそうです。 -
百柱の間の戦士のレリーフ。
油のような日差しは当時と同じでしょうか。 -
凛々しい顔立ちの戦士。髪の毛やひげはカールしています。
-
逆光をさけたらわかりにくい画像になってしまいましたが、私としては好きなレリーフです。王様が鍛錬のためにライオンを狩っている場面。
ライオンは必死に、王様のおなかに足をつっぱって抵抗しています。
その描写が生き生きとしていて好きです。
今では絶滅してしまったインドライオンがペルシャにはいたそうです。
他にもペルシャトラが絶滅。カスピトラ(別名アムールトラ)は現存。ペルシャに残っているのはピューマやヒョウだそうです。
ネコ科猛獣が住む国、わたしにとってはまたしても魅力倍増です。 -
このモチーフが、造営者たちにはとても人気があったようであちこちに彫られています。正面からのレリーフは珍しい。複数の親方が彫刻に携わったため、同じモチーフでも少しづつ雰囲気が違います。
鬣の、ひげのなんて繊細な彫りでしょうか。鼻に寄った皺、ライオンは無表情なのに牡牛のカッと見開いた瞳から発せられる恐怖。
単純明快でありながら、すばらしい表現力です。 -
これも教科書にありました・・・。涙ものです。
大事そうに捧げる壺には何がはいっていたのでしょう。
この使節はどこの国だったか、あまりに多くて覚えきれませんでした。 -
謁見の間。壮大な空間です。
-
黒い部分は何かの理由でかけてしまったので、修復されたものだそうです
パッと見た色目は違いますが、たぶん同じ石材です。ぴったり合うようにきれいに削ってそこへ連続的に違和感のない彫刻で修復しています。
丁寧な仕事です。石をこれだけぴったり合わせるのは高い技術が必要そうです。 -
唯一、タフテ・ジャムシードにある女性像。どこにあるでしょう。
そうです、車輪の要。でも一見して女性だとはわかりません・・・。 -
背後の崖に造られたアルタクセスクセス2世の王墓より。遥か遠くまで見渡すことができました。海の向こうのアラビアから砂が飛んでくることも多く、そんな日にはこのような冴え冴えとした空は望めないそうです。
そういえば到着当日もそうだったのでした。空気は白っぽく靄がかかってなにも見えませんでした。 -
王墓の登っていたとき、高校生の一団に取り囲まれてしまいました。
他のトラベラーさんの記録でもよく拝見していましたが、私も遭遇。東洋人はもてるんだそうです。
まるで有名人になったような気持ちになるほど、キャーキャー騒ぎながら一人ずつ写真を一緒にとってくれとせがまれました。
ひゃあ。こんなおばさんでごめんなさい。
でも、被り物とサングラスで顔はわからないはずなのに、どうして東洋人とわかるんだろう。。。 -
いつまでもいたかったタフテ・ジャムシードを名残惜しく後にして、ナグシェ・ロスタムに移動しました。ここも王墓が並んでいる場所です。
すばらしい状態で今なお残っている2000年以上前のもの。何度感動しても足りないくらい、表現力がすばらしいです。
これは中でも好きだった、サーサーン朝の王シャープール1世が、東ローマ帝国のヴァレリアヌス皇帝をとらえた場面。強大な帝国でした。
この後イスラム権力に滅ぼされてしまったのですね。 -
こちらはペルシャ帝国成立以前のエラム時代のもの。さらに古い。
ペルシャ時代に比べると、平面的で稚拙な感じです。
でも連呼しますが、残っていることがすばらしい。 -
乾いた空に雲が湧いてきました。
軽やかな羽根のような雲でした。
荒野にポツンと佇むキュロス大王の王墓が、止めることのできない時の流れと、その時を超えた存在を感じさせるのでした。
いつまでも見つめていたい光景でした。 -
この旅のハイライトともいえるタフテ・ジャムシードとパサルガダエを後にして、一路今宵の宿、ヤズドへ。
途中、またピクニックです。
右がドライバーのザッレさん。いつもトランクにアツアツのお湯とお茶のセットを積んでいてくれます。
そしてピクニック適地を見つける達人だそうで、だれでもこんな風に簡単にいいところをみつけられないんだよ、とおっしゃってました。
その通り、何度か楽しんだピクニックはとても素敵な木陰でした。
日本に帰ったら、きっと紹介するね、とお約束したのがやっと果たせます。
ちなみにこの時、面白いお話が。
イランでは牛肉は最下位です。かたくてまずいという常識だそうで、阪野さんが「ビールを飲ませると柔らくておいしくなるんだよ」というと、
「いいな〜〜オレも牛になりたい・・」と何度もつぶやくザッレさんでした。
おや?イランは禁酒のはずですが。
いや、突っ込むのはやめておきましょう(笑)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ももであさん 2015/06/24 20:17:36
- 猫&牛になりたい
- willyさん こんばんは
イランって面白そうな国ですね。
映画「300 スリーハンドレッド」を見て特に気になっていました。
映画はギリシャ・スパルタの英雄たちにフューチャーした
ストーリーですが、あの時スパルタがあっさり破れていたら
今頃ヨーロッパはペルシャ文化にあふれ歴史が変わっていた
ように思います。
つまり。 世界中にペルシャ猫…
それはそれで嬉しかったりして。
ももであ
- willyさん からの返信 2015/06/24 23:52:13
- RE: 猫&牛になりたい
- ももであさん
こんばんは。メッセージありがとうございました。
つたない旅行記ですがご訪問いただきうれしいです。
イランは期待以上の素晴らしい国で、何度でも行きたいと思いました。
なによりも旅をしていてストレスがないです。
これなら次はフリーでも行けるな、と思いました。
なにしろ人類揺籃の地10のうちの一つに数えられる国ですから、歴史的観点でもちょっとやそっとの国ではありませんね。
人もいいし、食べ物もいいし、治安も全く問題ないし、行くなら今と思います。ぜひ!
ももであさんも猫好きでいらっしゃるとみました。
猫が愛される国はそれだけでニジュウマルです
ちなみにうちのネコはロシアンブルーです♪
そしてわたしは丑年です。関係ないですね(^^;)
willy
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
19