2015/05/22 - 2015/05/24
84位(同エリア956件中)
ベームさん
5/22(金)、4日目。
アンスバッハからローテンブルクに行き2泊します。
ローテンブルク、ロマンチック街道一の人気の町です。「生きている中世都市」といわれ、今もなお由緒ある古い建物、町を囲む城壁に中世を感じ取ることが出来ます。タオバー渓谷の高台の町で人口1万人強。
960年頃近郊のデトヴァンクに集落が出来る。1142年、ホーエンシュタウフェン家のコンラート3世が今のブルク公園に城塞を建設。ローテンブルクの発祥。1274年帝国自由都市。15世紀に最盛期を迎える。
1525年の農民戦争で農民側に加担、町の衰退が始まる。
ドイツ30年戦争の最中、1631年カトリック皇帝軍の攻撃で町は壊滅の危機に瀕した。が
前の市長ヌッシュのマイスター・トゥルンク/名人芸の一気飲みで救われた。
先の大戦で大きな被害を受けたが世界中からの援助で昔の姿に戻る。
今回の訪問時思わぬことに出合いました。私の訪問に合わせたかのように22日から25日まで年に一度の「マイスター・トゥルンク」のお祭りが行われていたのです。毎年聖霊降臨祭の時に行われるお祭りで、私がスケジュールを立てた後に知りました。
最初から分かっていたらスケジュールを変えていたかもしれません。なぜならそんな時は町はごった返しているだろうし、ホテル代も高いだろうからです。でもそんなことはありませんでした。とても良い機会に恵まれたと思っています。
祭りの写真を沢山撮ったので3回に分けました。
写真は市民劇「マイスター・トゥルンク」の一場面。
皇帝軍のティリー将軍と、慈悲を乞う町の貴婦人。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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一番上のヴュルツブルクから下のフュッセンまで。
黒丸で囲ったところが訪問した町。
ローテンブルクは行程の約四分の一の所にあります。 -
丸で囲ったのが訪問した町。
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アンスバッハ発14:10のRB。
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シュタイナハで乗換え。
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ローテンブルクには14:49に着きました。正式にはローテンブルク・オップ・デア・タオバー。
鉄道で来たのは初めてです。 -
ローテンブルク。天狗の頭みたいです。
左上クリンゲン門。中左ブルク門。下端シュピタール門。中右駅に続くレーダー門。右上ガルゲン門。
真ん中にマルクト広場、市庁舎と聖ヤコブ教会。 -
ローテンブルク駅。
人気の町の駅としては地味です。観光客の多くはバスか車で来るのでしょう。 -
駅前のショッピングセンター。
閑散としています。 -
レーダー稜堡/門。町の東の入り口。
14世紀末の建設。
ホテルは旧市街地の中なので荷物を引きずって歩きます。駅から10分ほど。 -
レーダー門。
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レーダー門の向かいには帝国都市薬局という名前のいかめしい薬屋さんがありました。
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レーダー門の横の空き地にテントが張ってありました。マイスター・トゥルンクの祭りで皇帝軍の野営地です。
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アーチの下をくぐるのは車、人は横の通路から門内に入ります。
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門を入ったレーダーガッセから振り返ります。
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レーダーガッセの先にレーダーアーチとマルクス塔が建っています。
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黄色の建物は人気のホテルマルクストゥルム。
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内側からのマルクス塔とレーダーアーチ。
12世紀末。塔の高さ27m。
この門は第1次城壁の一部で、これから内側が最初のローテンブルクの町。 -
通りの半分を占領しているオープンカフェ。
その横をごろごろ荷物を引きずりながら通り抜けます。 -
舗装はすべて石畳。
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今日明日の宿ホテル・ライヒス・キュッヘンマイスター、直訳すれば帝国料理人か。旧市街地のほぼ真ん中、マルクト広場の裏にあります。
これも人気がありますね。4Traの旅行記によく登場します。 -
バスタブ付の部屋でした。
今回の旅行でバス付きのホテルに恵まれました。バート・メルゲントハイムもそうでしたし、これからも幾つかそうでした。風呂好きの日本人にはうれしいですね。 -
チェックインし早速出かけました。
ホテルの横が聖ヤコブ教会です。横の空き地にテントが張られていて祭りの準備です。ここに入るのにはお金を払わなければいけません。 -
聖ヤコブ教会。
1311~1485年。ローテンブルク第1の教会です。
これからの説明はおおよそ観光局発行のパンフレットに依っています。 -
身廊。
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中央祭壇/12使徒祭壇。
ドイツで最も重要な祭壇の一つ。1466年、ローテンブルク市長ハインリヒ・トップラーの寄贈。 -
中央祭壇/12使徒祭壇。
彫刻はシュヴァーベンのマイスターの手による。キリストの下に6人の聖人。左右扉の絵はフリートリヒ・ヘルリン作。
下のローソクの向こうにキリストと12人の弟子が描かれています。 -
サクラメント壇。
14世紀の石の彫刻。 -
身廊後方。
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パイプオルガン。
69の音栓と5500本のパイプを持つそうです。どのくらいの大きさを示すのかよく分かりませんが。
1968年製。 -
側廊。
奥にマリア祭壇。 -
マリア祭壇。
リーメンシュナイダーの弟子の作。1520年。 -
祭壇中央。
聖母戴冠のようです。聖母マリアは死してのち天国に昇り戴冠されました。 -
祭壇下部。
聖母マリアの死の場面のようです。 -
トゥールーズのルートヴィヒ祭壇。
中央の像はティールマン・リーメンシュナイダーの若年時の作。 -
中央部分。
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一番上の人物はマルチン・ルターのようです。
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これはフィリップ・メランヒトンか。
とするとこの教会はプロテスタント派。 -
教会の至宝、ティールマン・リーメンシュナイダー作「聖血の祭壇」。
1499から1505年にかけて聖遺物キリストの血を納めるため市の注文で作成。 -
中央:最後の晩餐。
左扉:キリストのエルサレム入城。
右扉:オリーヴ山の祈り。 -
真ん中横向きの人物がユダ、その左、上を向いているのがキリスト。
「あなたたちの一人が私を売るだろう」。 -
中央扉のすぐ上、二人の天使が支えている水晶の丸い玉にキリストの血/聖血が納められています。
この血は十字軍遠征の終わりにエルサレムから当地にもたらされ、巡礼者が押し寄せるようになりました。 -
教会の前に建つ巡礼者の像。
左手に巡礼者の印ホタテ貝。 -
たしか教会の前だったと思います。日本人の経営でしょうか。4traのほかの方の旅行記に載っていたと思います。
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このお店です。
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クリンゲンガッセ。
奥にクリンゲン門。 -
中世の庶民の衣装の人たちが増えてきました。
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今日6時半からマルクト広場で開会式が有ります。
その前哨戦でしょう。 -
クリンゲン門塔。
1395~1400年。37m。 -
旧市街地の北西端の門。
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塔の中段からクリンゲンガッセと聖ヤコブ教会。
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この辺り稜堡になっています。
石のアーチを潜るとデトヴァンクの方に行けます。明日行くつもりです。 -
門の先にある聖ヴォルフガンク教会。
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聖ヴォルフガンク教会。
1475~1493年。羊飼いたちにより造られたので羊飼い教会とも云われるそうです。 -
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地下は堅固な要塞になっています。
聖ヴォルフガンク教会は要塞兼教会なのです。 -
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クリンゲンバスタイ/稜堡。
1500年頃。 -
クリンゲンガッセを戻ります。
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メインストリートヘルンガッセに来ました。
ヘレン/紳士たち、旦那たちの名のごとく、町のお偉方、旦那衆の住む家が並ぶ通りでした。白い塔は市庁舎。 -
お土産屋。
大きな熊の縫いぐるみがお客を出迎えています。 -
ヘレンガッセの聖フランチスカーナー教会。
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なにやら演奏中です。またにします。
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陽気な修道士、大ジョッキになみなみと。
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ブルク公園の方に行きます。
市最古のブルク門。 -
ブルク門の手前にある人形劇場/ローテンブルク・ハンス・ザックス劇団。
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ブルク公園側のブルク門。
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門のお面。
この目と口の穴から襲撃者に熱い瀝青とか熱湯が注がれます。 -
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ブルク公園。
1142年ホーエンシュタウフェン家がこの場所に城塞を築きました。ローテンブルク発祥の地です。
1356年の地震で城塞は破壊されてしまいます。 -
城塞で唯一残った/再建されたのがブラジウス礼拝堂です。
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公園からの眺め。
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シュピタール門方面。
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コボルツェラー教会とドッペルブリュッケ/二重橋。
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ヘルンガッセに戻りマルクト広場へ。
白い塔は市庁舎。 -
マルクト広場。
ゲオルクの泉、1446年。 -
マリエン薬局。
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マルクト広場。
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左市庁舎と白い建物は市参事会宴会場。
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お祭り衣裳の人が増えてきました。
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クリスマスグッヅの店ケーテ・ヴォールファート。ドイツの観光地にある幾つかの店の本店のようです。
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ぼちぼちお祭りの雰囲気になってきました。6時半からマルクト広場で開会式です。
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市庁舎の階段で待ちわびる子供たち。
後で分かったのですが「マイスタートゥルンク」劇の出演者たちでした。 -
市庁舎。正面が1572から1578年に建てられたルネッサンス様式、ちらりと見える白い塔の部分が1250から1400年に建てられたゴシック様式。
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有名な祭りにしては人出が少ないです。
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日本人観光客には有名でも、ドイツでは一地方のローカルなお祭りなのでしょう。
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地方の祭りでも評判されると全国から見物に人が集まってくる日本とはだいぶ違うようです。
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子供は可愛いですね。
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シャボン玉がふわふわ飛んでいます。
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ハーフェンガッセをマルクス塔の方に歩いてみます。
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なにやら盛り上がっています。
お店の前で大将らしき人物が一席ぶっています。 -
終わると店の人はビールとかワインをお礼に差し出します。
いわば門付けです。 -
威張ってるのは車より人。
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夕食はルーヴルという和食の店。
クリンゲンガッセにありガイドブックにも載っています。若い気持ちの良い店員さんでした。日本食の店なのになぜルーヴルかと訊くと、以前ルーヴルというフレンチの店で、今の経営者が引き継いで日本料理店に替えるとき屋号はルーヴルのまま、という条件だったそうです。
久しぶりの味噌汁と日本酒。
味噌汁に巻きに熱燗。寿司は駄目だがお酒は美味しかった。 -
食事を終わりマルクト広場に戻ると開会式は終わっていて、市庁舎の中で「マイスター・トゥルンク」の劇がもうすぐ始まるところでした。
私も一番安い席6ユーロを買って観ることにしました。
衛兵の差し出す剣の間をビクビクしながら通って市庁舎皇帝の間に入りました。 -
出演者。皆素人、市民です。
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皇帝の間の舞台。
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出演する女の子と一緒に写真を撮ってもらいました。
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始まりました。
ドイツ30年戦争時のカトリック皇帝軍とプロテスタント側のローテンブルクの町の攻防戦のエピソードです。 -
なにやら揉めています。
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ティリー将軍率いる皇帝軍が攻めてくるとの報せ。
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市のお偉方、市参事会員。
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困ったな。
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どうしたものか鳩首協議する参事会員たち。
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小田原評定。
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ああでもないこうでもない。
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結局堂々と迎え撃つしかあるまい。
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いざ出陣。
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神のご加護が有りますように。
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そこへ負傷した兵士が駆け込んできて「わが軍破れたり」。
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たちまち舞台は皇帝軍の兵士に埋め尽くされました。
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皇帝軍の大将ティリー将軍の登場です。
中央左の光る衣装の人物。 -
市の参事会員を睥睨しどっかと座るティリー将軍。左端。
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ティリー将軍。
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参事会員たちは上等のワインでもてなすも、無駄な抵抗をした貴様ら参事会員は全員斬首、町は略奪の上焼き払う、と宣告。
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恐れおののく参事会員どもにかわり貴婦人登場。
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市長夫人が将軍に慈悲を乞う。
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「うんにゃ駄目だ」とにべもない将軍。
「わしは女には弱いが他の武将の手前受けるわけにはいかぬ」と言ったかどうかは分かりません。
「なんて食えない人!」と夫人が言ったかどうかも分かりません。 -
ところが先ほどの美味しいワインを思い出し気が変ったのかティリー将軍、「この大ジョッキ一杯のワインを飲み干せるものがいたら許してやる」。
そこで進み出たのが前の市長ヌッシュ。 -
やおら3.25リットル入りのジョッキを手に飲みだした。
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グビリグビリ。
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グビリグビリ。固唾をのむ将軍以下周りのもの。
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ついに飲み干したヌッシュ。
「いかがです将軍」。 -
「武士に二言は無い」。
町は救われた。舞台右手で椅子に倒れ伏すヌッシュ。三日三晩眠り続けた。 -
ありがとう将軍様。
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大団円。
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目出度しめでたし。
舞台に全員登場。 -
演出家でしょう。
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カーテンコール。
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出演者が次々と登場。
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全員市民の素人俳優です。
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退場。
2時間近くの熱演でした。面白かった。 -
外に出ると10時過ぎ。
みなさんボチボチ引き揚げます。 -
広場にはまだ余韻が残っています。
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マリエンアポテーケ。
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月が。
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市参事会員宴会場では今日最後の仕掛け時計の窓が開き、マイスター・トゥルンクが始まる。
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左ティリー将軍。右ヌッシュ。
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こうしてローテンブルクの第一日は終わりました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- dankeさん 2015/07/03 01:49:06
- みーつけた!
- ベームさん、
ベームさんを見つけましたよ!可愛らしい少女たちととってもいいお写真ですね。地元の方の劇も鑑賞されてすばらしい体験ですね。しかもベームさんはドイツ語が堪能でいらっしゃいますから余計に楽しめたのですね。ローテンブルクの可愛い町並みだけではなく、地元のお祭りの様子も見られたのはこちらも嬉しかったです。
- ベームさん からの返信 2015/07/03 12:39:39
- RE: みーつけた!
- dankeさん、
お恥ずかしいです。よぼよぼの年寄で申し訳ありません。
ドイツ語は旅行会話程度しかできませんが、大体の筋は分かっていましたので今の場面はこうだろうと見当をつけました。市民の皆さんなかなかの熱演で2時間近く飽きませんでした。
旅行記はようやく三分の一まで来ました。もう少しおつきあい願えれば幸いです。
ベーム
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