2014/12/31 - 2014/12/31
4位(同エリア109件中)
エンリケさん
年末年始のラオス旅行5日目後半。
2014年の大晦日はラオス最南部のシーパンドン(“4,000の島々”の意)で年越し。
ラオス南部の中心都市パクセを出発し、午前中、メコン川を彩る大瀑布、“コーンパペンの滝”を見学した後は、いよいよメインの島、デット島&コーン島へ。
ガイドブックにはほとんど情報がない島だけあって、いったいどんなところだろうと不安を抱えながら上陸したところ、そこで見た景色は・・・子どもの頃に見たような、のどかで平和な風景が広がる、まさにノスタルジーあふれる桃源郷の世界。
何気ない景色でもつい感傷的になってしまうほどの懐かしい情景にあふれたこの島は、ノスタルジック度でいえば、ラオス一の人気都市であるルアンパバン以上。
なぜこの島の滞在にもっと時間を割かなかったのかと後悔するくらい、今回のラオス旅行で一番、いや、これまでの海外旅行でもベスト5に入るくらいの、素晴らしい思い出の残った忘れられないスポットとなりました。
<旅程表>
2014年〜2015年
12月27日(土) 成田→バンコク
12月28日(日) バンコク→ルアンパバン
12月29日(月) ルアンパバン
12月30日(火) ルアンパバン→パクセ→チャムパーサック(ワット・プー)→パクセ
○12月31日(水) パクセ→シーパンドン(デット島&コーン島)
1月 1日(木) シーパンドン(デット島)→パクセ
1月 2日(金) パクセ→ヴィエンチャン
1月 3日(土) ヴィエンチャン→バンコク
1月 4日(日) バンコク→成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 船 自転車 徒歩
- 航空会社
- タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
12月31日(水)
ラオス最南部、カンボジアとの国境近くにあるメコン川最大の滝、“コーンパペンの滝”の見学を終え、12時15分、この日のメインの観光地、デット島&コーン島(Don Det&Don Khon)に渡るため、ナッカサンの船着場にやってきました。
コーンパペンの滝からはトゥクトゥクで15分程度。
途中、パクセへ戻るミニバスと出会い、同じトゥクトゥクに乗っていた日本人4人(皆一人旅)のうち男性1人がそのままパクセへ戻ることに。
・・・パクセからラオス最南部のシーパンドンまでやってきて、コーンパペンの滝だけ見て帰るのはもったいない気もしますが、残りの3人で島の観光を楽しんでいきたいと思います!ナカサン港 駅
-
先ほどのコーンパペンの滝もメコン川の一部ですが、こちらももちろんメコン川。
“4,000の島々”という意味のシーパンドン地方(*)では、大河メコンに浮かぶいくつもの島々によって川の流れが分断されており、こんな波一つないような穏やかな姿のほか、コーンパペンの滝のような激しい流れなど、様々な大河の表情を見ることができます。
*シーパン(Siphan)=4,000、ドン(Don)=島 -
さて、どうやら向こうに見える小屋が、デット島への渡し船が出る乗船場のようです。
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小屋に入り、カウンターで予めパクセトラベルで購入しておいたチケットを提示。
往復になっている一連のチケットを全部提示したところ、復路分のチケットももっていかれそうになりました(笑)。
危ない危ない。 -
さあ、この小屋の中から、そのまま船に乗り込みます!
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12時25分、次から次へ集まってくる観光客を乗せ満員になった船は、ナッカサンの船着場を出発。
人の横幅ほどしかなく、前から順番に一人ずつ座っていく形状のこの船は、いちばん後ろにモーターがついていることを除けば、まさに原始的とも言えるかたち。
メコン川がこんな穏やかな流れだからこそ安心して乗れるわけで、波風が強いときはやはり運行中止になってしまうのでしょうかね・・・。 -
モーター音を鳴り響かせながら進んで行く船の上から周りを眺めてみると、こんな網を使って漁を行っている漁師の姿も。
ラオスは水上でも牧歌的な風景がいっぱいです。 -
後ろを振り返ると、ナッカサンの街がもうあんなに遠くに。
ナッカサン、船着場があるだけの寂しい漁村かと思っていたら、カンボジアなどへの国際バスも発着している、欧米のバックパッカーで賑わうそこそこの街なのですね。 -
周りの景色を眺めているうちに船はぐんぐん進んで行き、目の前に緑に包まれた大きめの島が迫ってきました。
あれが目的地のデット島か・・・。 -
12時35分、船はナッカサンから10分ほどでデット島の尖端、ファデットの船着場へ。
もうちょっとのんびりな船旅になるかと思っていたら、あっという間という感じです。
目の前の砂のビーチ(?)にはガタイのいい欧米系の観光客がいっぱい。
まるで別の世界に来たようです(笑)。
アジアの田舎の国ラオスの、それも南の端の小さな島とは到底思えませんね・・・。 -
そんなこんなで船はファデットの船着場に接舷し、砂の浜に上陸。
重い荷物を降ろします。 -
ちなみにこれが我々の乗ってきた船。
よくまあこんな原始的な船に恐れもせず乗ってきたものです(笑)。
波しぶきがかかったり、船底から水漏れがしたりなんてことはまったくなかったので、写真で見るイメージよりは安全な乗り物なのかもしれませんね。
改造を重ねた結果、どこかのニュースのように沈んでしまう船もあるわけで、ここは“シンプルイズベスト”ということで。 -
ファデットの船着場からまずは宿を探しに内陸の方へ歩いて行くと、ここでもまた、ナッカサンの街と同様、タイやカンボジアなどへの国際バスの一覧を掲げる旅行会社の看板が。
値段を見てみると、ナッカサンのバスターミナル経由で、
・ヴィエンチャン 180,000kip=約2,800円
・ルアンパバン 350,000kip=約5,400円
・フエ 280,000kip=約4,300円
・ダナン 300,000kip=約4,600円
・バンコク 270,000kip=約4,200円
・プノンペン 30ドル=約3,600円
・シェムリアップ 38ドル=約4,500円
と、日本の物価からすると、いずれもかなり安め。
同行の日本人女性2人のうち1人は、翌日カンボジアのプノンペンに抜けるとのことで、早速ここで国際バスの手配を行っていました。
今回わたしはできませんでしたが、アジアの国境をバスでまたぐ旅も味があっていいですね。 -
残った2人はいずれもデット島での宿を予約していなかったので、そのまま宿探し。
海外旅行で現地で宿を探すなんて何年ぶりだろう・・・。
こんな懐かしい匂いのする土の小路を通り、サンセットがよく見えると評判の、メコン川沿いの島の西側のエリアへ。 -
メコン川沿いの西側のエリアは暖かな陽光が降り注ぎ、水面も川とは思えないほど静かで空の青と混じり合っていて、噂に聞いていた以上に落ち着いていて素晴らしい眺め。
この景色をゆったりと観賞しようと、ハンモック付きのバンガローの宿を片っ端からあたってみますが、さすがに大晦日のこの日はどこも満室状態・・・。
コーンパペンの滝を見学に行っていたせいで、宿探しのスタートが遅れてしまったか・・・。 -
と、宿探しの間にも、メコン川の素晴らしい眺めを見つけては写真を撮りまくり。
空と川の青、木々の緑が何とも清々しい・・・。 -
低木でできた緑の小さな島々が、まるで浮かんでいるようにいくつも連なっているその姿は、まさに“4,000の島々”(シーパンドン)。
-
何軒当たっても満室状態が続き、宿探しに嫌気がさしてきた頃、近くで遊んでいた地元の子どもたちに遭遇。
-
観光客慣れしているのか、みんな写真を撮ってとせがんできます(笑)。
このあたりはフランスやドイツの観光客が多く、(チップをばらまく)アメリカ人は少ないのか、この子らはチップを要求するクセはついていないようですね(笑)。 -
こちらをじっと見つめる、海外旅行雑誌の表紙を飾れそうな少女。
こんな小さいうちからポーズを決められるなんて、将来がコワいですね(笑)。 -
地面に横たわる大きなイモムシのようなものは何かと思ったら、ひもでつながれた小さな子ブタさん。
ひもが食い込むほど縛られてしまって、もしかして、今夜の○○○にされてしまうのでしょうか?? -
サンセットが楽しめそうな島の西側で宿探しを続けるも、空いているのはメコン川の方を向いていない、トイレ・シャワー共同のゲストハウスであったり、窓が壊れているものだったりして、結局、来た道を引き返して、東側のエリアをあたってみることにしました・・・。
-
東側もサンライズが眺められそうな川沿いのゲストハウスはやはり満室状態・・・。
もしかしたら今日は宿なしか?と焦り始めた頃、ダメ元であたってみたのが“地球の歩き方”にも載っているこちらの“ミスター・モ・ゲストハウス”(Mr. Mo Guest House)。
船着場に近いファデット・エリアの東西の別れ道からすぐ東側にいったところにあるゲストハウスで、交通の便が良いところにもかかわらず、ちょうど2室、空きがあるとのこと!
*写真は夕方に撮影 -
しかし、1階の部屋を見せてもらうと、こんなふうに日が射さずじめっとした感じ・・・。
明るい日射しの好きな欧米人が好きそうもない部屋で、空き部屋になっていたのがよく分かります・・・。
それでも、宿無しになるよりはマシなので、相手の提示した1泊80,000kip(約1,200円)または10USDで即OK。
これでようやく、島の観光に出かけられます。
時計を見ると13時40分で、島に着いてからちょうど1時間、宿探しをしていたことになります・・・疲れた。
ちなみにすでに埋まっていた1階の隣の部屋は韓国人の様子。
やっぱり欧米人は皆、日が当たるところを好むのね。 -
ちなみにこのゲストハウス、1泊千円ちょっとと廉価ながらもトイレ・シャワー付き。
あわせてエアコンも付いています(この時期は夜は涼しいので使いませんでしたが)。
島の西側の多くのバンガローのように、眺めはよくてもトイレ・シャワー共同は嫌だという人には重宝するかもしれませんね・・・。 -
さて、お腹も空いてきたので、観光に出かける前にまずは同行の日本人の方とランチ。
船着場に近いファデットエリアの東西の別れ道にある食堂で、座敷があって海の家のような感じ(笑)。
奥に見える欧米系の観光客も楽な姿勢になってくつろいでいます。
喉がからからになっていたのでまずはダーク・ビアラオ(10,000kip=約150円)を注文。
・・・美味い、美味すぎます(笑)。 -
メインで頼んだのはルアンパバンでも食べた米の麺、フー(Feu、15,000kip=約230円)。
食べてみると・・・ルアンパバンに比べ麺が細く、味もなんだかいろんなものが混じり合っていて、これまでにこの国で食べてきたものに比べ、やや落ちる感じ。
うーむ、これまでのラオス料理はどれも美味しかっただけに、ちょっぴり残念な気持ちも。
島の雰囲気がいいだけになおさらです・・・。
【ラオス紀行(3) ルアンパバンのフー】
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=37621662 -
それでも、この島のあまりののどかな雰囲気に、しばらく食堂の座敷でだべってしまって、気付くともう15時半。
いけない、いけない。
この島には1泊しかしないので、この日のうちにできるだけ観光しておかねば。
・・・デット島は船着場のある北端のファデットからコーン島への橋がある南端まで、全長4kmほどの小さな島。
その先のコーン島はデット島の2倍強程度の広さで、両島にはバスが走っていないため、レンタサイクルで周るのが一般的。
早速わたしもゲストハウスで自転車を借りて(1日10,000kip=150円)、南のコーン島を目指すことにします。
同行の日本人の方はそれぞれ川遊びをしたり読書をしたりするそうで、一旦ここでお別れです。 -
ゲストハウスの前からデット島縦断サイクリングスタート。
まずは島の東側、メコン川沿いの道をゆっくり南下していきます。
車1台通るのも難しそうな乾いた土の道は、なんだか遠い子どもの頃に見た風景とそっくり・・・。
心の中のノスタルジーが掻き立てられます。 -
ハンドルを握る左手にはこんな景色。
島の東側も小さな島々がたくさん。
さすがは“シーパンドン”(4,000の島々)。 -
右手の内陸側を見ると、こんな高床式の家や倉庫が。
ラオス伝統の建築様式ですね。 -
その先には延々と農地が広がっています。
島民のほとんどは農業や漁業に従事していて、職業選択の自由はないけれども、必要十分な生活を送っているのでしょうかね・・・。 -
島の東側の道は自転車を降りて写真を撮りたくなるような景色ばかりで、なかなか先へ進めませんね(笑)。
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水辺の木の陰には七面鳥?
先ほどの子ブタといい、デット島の家畜はバリエーションに富んでいて楽しいですね。 -
こちらはまるで刈り込みでもしたかのように、きれいに島が並んでいます。
-
自転車を走らせていて本当に気持ちのいい道ですね。
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何気ない景色も撮りまくりです。
・・・やはりノスタルジーでしょうか、後から見返しても、捨てるに惜しい写真ですね。 -
島の中ほどまで来たところで、色褪せた案内板を発見。
デット島&コーン島を中心にしたシーパンドンエリアの観光案内図で、地図のいちばん右(東)にある8番には、午前中見たコーンパペンの滝も掲載されています。
これによると、コーン島に渡って左(西)に行ったところにある7番には、またまた大きな滝、“ソムパミットの滝”があるとか・・・。
とりあえずコーン島に渡ったらこの滝を目指すことにします! -
また少し自転車を走らせて行くと、対岸に高床式の家々が連なる街並みが見えてきました。
あれが目指すコーン島か・・・。 -
16時10分、デット島の北側のゲストハウスを出発して30分が過ぎた頃、ようやく島の南端、コーン島へと渡る橋が見えてきました。
何度も自転車を止めては写真を撮りながらの移動だったため、ここまで来るのに予想以上に時間がかかってしまいました・・・。 -
橋が間近に見える位置までやってきました。
16時を回り、だいぶ日が陰ってきていますね・・・。
このデット島とコーン島を結ぶ橋、実は19世紀末にラオスを植民地化したフランスにより建設されたもので、もともとは、この辺りのあちこちにある滝(急流)を避けて物資を安定的に輸送するための“鉄道橋”として造られたものでした。 -
橋の上までやってきてパチリ。
欧米系の観光客も、橋の上からあちこち写真を撮りまくっていますね。
両島の島民も、風の通る橋の上で夕暮れを楽しんだりして、何とも平和な風景です。
・・・フランスの残したかつての鉄道橋は現在は線路が取り払われ、島民や観光客の足として大活躍ですね。
某隣国だったらこんな屈辱的な植民地時代のものは取り壊されて、違う橋が建てられていそう・・・。 -
橋の中ほどから東側をパチリ。
左側のデット島と右側のコーン島の間を流れる川はもちろんメコン川。
シーパンドンエリアではメコン川はいくつもの小さな流れに分かれて、それぞれいろんな表情を見せてくれます。 -
そして西側をパチリ。
まだ日は少し高いところにあるものの、これからだんだんと傾きを増していきます。
この辺りは当然ながら街灯がないので、日が落ちると周囲は真っ暗に・・・。
日が出ているうちに戻ってこないと、運転がかなりコワいですよね。
さすがに写真ばっかり撮っていないで先を急がないと・・・。 -
・・・と言いつつ、川の中で木を刈り取っている兄妹が何やら印象深かったのでまたパチリ(笑)。
いや、これでほんとに最後にしないと・・・。 -
橋を渡ってコーン島に上陸すると、こちらは土ではなく砂利の道。
自転車では少々走りにくいですが、相変わらず目に付く欧米系の観光客たちは、当たり前のように自転車をこぎまわしています。
さて、橋を渡ってすぐのところには、かつて2つの島の間を往復していた蒸気機関車と線路が展示されていたのですが、日没まであまり時間がないので、スルーして目的のソムパミットの滝までの道を急ぎます。 -
16時30分、メコン川に並行して南下していくと、広い敷地の中にポツンとたたずむシンプルな建物に出くわしました。
“ワット・コーン・タイ”(Wat Khon Tai)と呼ばれる寺院で、建物の鮮やかさやきれいに管理された敷地から、コーン島における人々の信仰の中心となっている様子がうかがえます。 -
誰もいない寺院に靴を脱いでちょっとお邪魔。
写真ではピカピカに見えますが、実際は床は土ぼこりにまみれ、きれい好きな日本人だと、上がるのに臆してしまうほど。
舗装された道路もない、土ぼこり舞うこの島では、これが“当たり前”の世界なんですよね・・・。
そんな環境の中でも、寺院の色鮮やかな装飾をここまで維持し続けている人々の信仰力が素晴らしい。 -
子どもたちの笑い声が聞こえる寺院の脇の小路を通り抜けていき、16時45分、目的の“ソムパミットの滝”(Somphamit Waterfall)入口に到着。
小川の手前に設置されているキオスク型の受付で入場料(35,000kip=約540円)を支払い、橋を渡って進んで行くと、鬱蒼とした林のようなところに。
こんなところに本当に滝があるのか?と怪しみながらさらに進んで行くと・・・。 -
木々が少なくなって明るくなってきたところで、ゴゴゴゴという激しく水の流れる音が。
どうやら、向こうに見えるのが“ソムパミットの滝”。 -
さらに近づいてみると・・・ついに全貌が見えてきました。
ゴツゴツした岩の間を、波しぶきを上げながら流れていくいくつもの滝・・・。
午前中見たコーンパペンの滝と違って、メコン川がひとつの滝壺にドバッと流れ落ちるのではなく、ゴツゴツした岩の間を縫うように、いくつもの滝に分かれて流れ落ちていくさまが、また壮観です。
【ラオス紀行(6) シーパンドンのコーンパペンの滝】
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=38848470ソムバミットの滝 滝・河川・湖
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岩の間を流れ落ちていくたくさんの滝たちのうち、ひとつをズームアップ。
コーンパペンの滝と同様、落差は低いけれども流れは激しいというのがよく分かりますね。 -
滝によって白い泡のようになったメコン川の流れは、コーン島とデット島の間を、こちらから見えなくなる位置まで、ずっと続いて行きます。
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そんなソムパミットの滝を、2人の欧米系の女性がベンチに腰掛けたまま、静かに眺め続けています。
こんなアジアの奥地で2人は何を想うのでしょうか・・・。 -
幾重にも連なって流れる滝を存分に眺められたし、日もだいぶ傾いてきたので、そろそろ引き返すこととします。
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時計を見ると17時。
暗くなる前に急いで帰らねば。
自転車にまたがりいざ走り始めると、目の前には、夕日を浴びてオレンジ色に染まった、どこまでも続く一本の砂利の道。
ここでどうしたことか、何でもない景色のはずなのに、なぜか突然涙が・・・。 -
こんな草むらの中の一本道も、どこかで見た風景・・・。
そう、子どもの頃に遊んだあの道、あの帰り道・・・あのすべてが楽しかった頃の記憶がよみがえります。
本当に、この島には少年時代を思い起こさせる、懐かしい景色がいっぱい・・・まるでタイムトラベルをしているかのよう。
・・・こんな気持ち、誰もがいつでも味わえるわけでもなく、きっと、年齢とか仕事上でのこととか、まさに“今”のタイミングでこの島を訪れたからこそ、感じられたことなのでしょうね。 -
外国人が自転車ですぐ近くを走っていても、当たり前のようにして誰も気にしない民家の脇を通って、さきほどの寺院へ。
先を急ぎたい気持ちもある中、背後が気になり振り返ると、ヤシの木の間から夕日が差し込むマジックタイム・・・。 -
デット島へ戻る橋の手前、自転車を止めて行きにスルーした蒸気機関車と線路の展示をパチリ。
100年ほど前のフランス植民地時代のもので、赤錆びだらけですが、よく保存されています。 -
蒸気機関車を取り囲んでいるパネルには、フランスがコーンパペンの滝などの急流を避けてこの地に鉄道を通した、というようなことが書かれています。
-
17時15分、コーン島とデット島とを結ぶ、小メコン川に架かる旧鉄道橋に戻ってきました。
この橋の上に先ほどの線路が敷かれ、蒸気機関車が走っていたんですね。 -
そして橋の中ほどから西の空を眺めると、沈みゆく太陽が。
-
小メコン川を下っていく小船も、夕日を受けてオレンジ色に染められていきます。
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2014年最後の夕日です。
バンガローが立ち並ぶデット島のサンセットスポットで見ることはかないませんでしたが、この橋の上からでも見られてよかった・・・。 -
デット島再上陸後は、周囲が真っ暗になる前に宿へたどり着くべく、ひたすら自転車をこぎまくります。
それでも、せっかくなので行きとは違うルートを選択し、島の中央、内陸部を通って北の方向へ。
土がむき出しの一本道の右側には、ラオス伝統の高床式の民家が立ち並びますが、よく見ると庭にはパラボラアンテナが。
どのくらいのレベルの生活をしているのでしょうかね。 -
後ろを振り返ると、もうあと少しで日が沈みそう・・・。
-
土ぼこりをあげながらガンガン自転車を走らせて行くと、目の前には草を食む牛の群れ。
普通に道を渡ってくるので、接触しないようにすり抜けないと・・・。 -
タイミングを見計らって、群れの脇をすり抜けざまパチリ。
普通の牛かと思ったら、前日にチャムパーサックのワット・プー遺跡で見たのと同じ、立派な角の水牛ですね。 -
17時30分、太陽は地平線の下へ。
2014年の太陽もこれにておしまい。 -
帰宅途中なのでしょう、バイクもほこりを巻き上げながら、急いで家に帰っていきます。
・・・こんなふうに写真を撮っている間、後ろから来る自転車やバイクに次々と抜かれ、この辺りに残っているのはもうわたしくらい。
日も沈んでしまったし、急がねば。 -
デット島東側のメコン川沿いの道に戻ってきました。
行きに撮り忘れてしまった“ター・カムパン”(Tha Kampan)と呼ばれる埠頭跡をパチリ。
コーン島の南端から伸びていた線路は、先ほどの橋を通ってここまでつながっており、この場所で蒸気機関車から船へ荷が積み替えられていたとのこと。
滝を避けて物資を輸送するために、これほどの労力がかけられていたんですね。 -
ここまで来たら、デット島北端の宿まではもう少しです。
味のある木桁の橋を踏みしめながら再び自転車に乗ってGO! -
自転車を走らせながら右に見える東の空もこんなふうにオレンジに。
じっと眺めていたくなる静かな夕暮れです。 -
この景色も、子どもの頃どこかで見た夕暮れだなあ・・・。
-
17時50分、宿に到着。
は〜、おつかれさまでした!
本当に、日没が恨めしいくらい、素敵な体験ができた島巡りのひとときでした。 -
さて、この時間、島の西側のサンセットスポットはどうなっているのだろうと思い、自転車を返して歩いて行きます。
てくてくと歩き、西岸に出てみると・・・メコン川に突き出たレストランの上では、皆、うっとりした表情で西の空を眺めていました。 -
日が沈んでしばらく経った後の紫色に染まった西の空とメコン川。
本当に静かな夕暮れです。 -
こんな景色を見ていると、先ほどの橋の上よりもこちらの夕日の方が素晴らしかったんじゃないかなあとちょっと後悔してみたり・・・。
まあ、1泊でこの素晴らしい島を去ることの方がどうかしているんですが(笑)。 -
この素晴らしい日没後の景色を見ていたら、先ほど別れた日本人の女性とばったり。
こんな小さな島なので、はぐれても落ち合うのは容易ですね(笑)。 -
紫色の空もだんだんと暗くなっていき・・・。
-
18時15分、西の空にたなびく雲を赤く染め上げて、夕暮れのマジックタイム終了。
最後の夕日には間に合いませんでしたが、デット島のサンセットスポットから見える日没後の景色、静かで素晴らしいものでした。 -
その後、もうひとりの日本人の方とも合流し、ランチを食べた食堂へ。
味よりも座敷になっていてくつろげるところからまた選んでしまいました(笑)。 -
まず注文したのは、もうひとつのラオスビール、ナムカーンビール。
ビアラオに比べて少々安いのがいいところですが、やっぱりビアラオの方が味が濃くて美味しいかな。 -
そしてラープやバッタイ(焼きそば)、もち米のカオ・ニャオと、ラオス料理を次々と注文。
それなりに美味しかったですが、ルアンパバンやパクセで食べたものに比べると、味は落ちるかなあ・・・。
このデット島、観光地となったのがルアンパバンなどよりも遅いせいか、料理の方はまだまだ洗練されていない印象を受けました。
料理が洗練されてくる頃には、このノスタルジーあふれる素朴な島の雰囲気も変わっているかもしれませんね・・・。 -
・・・とまあ、なんだかんだいいながら、平和な島の雰囲気と、日本人がそろった安心感からいい感じで酔っぱらってしまい、気付いたらいつの間にか22時30分。
4時間もこの座敷で過ごしてしまったのね・・・。
ちなみにお代は腹いっぱい食べて飲んで一人当たり67,000kip(約1,020円)。
ヨーロッパに比べ、断然コストパフォーマンスがよく、満足感が高いですね。 -
その後もお店でぐだぐだしていたら、もう閉店というので店を追い出されてしまい、23時30分、島の北端のファデットの船着場へ。
大晦日なのでカウントダウンイベントをやっているだろうと思って行ったら、案の定、欧米人ばかりが集まって、アルコールの瓶を持ち歩きながらキャンプファイヤーなどをしたりしていました。
ほんと、ここはアジアの奥地かよ・・・。 -
音楽もかけられて騒がしい砂浜から目を離すと、真っ暗な夜空の一角にはひと際明るいお月様。
う〜ん、個人的にはこの島の自然を愛でながら静かに新年を迎えたいのですが、イベントがあると気になってしまって・・・。 -
0時が近づいて、みんなそわそわしだしました。
いよいよカウントダウンか・・・。 -
そして時刻はついに0時。
2015年の到来とともに、浜にいた観光客たちは皆、“Happy New Year!!”と歓声を挙げます。
我々も、“明けましておめでとうッ!!!” -
0時10分、欧米人たちは年が明けた後も引き続き騒いでいましたが、我々は皆、朝が早いので宿に帰ります。
2014年の大晦日、宿がとれなくて一時はどうなることかと思いましたが、ルアンパバン以上にノスタルジーあふれる風景に満ちたこのデット島&コーン島で、まさにタイムトラベルでもしたかのような素晴らしいひとときが過ごせました。
最後は騒がしいオマケがついてしまいましたが(笑)。
さて、翌日は2015年の元旦。
素晴らしい初日の出を求めてデット島を早朝から探索です!
(ラオス旅行6日目〜引き続きシーパンドンのデット島観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- chekimanさん 2015/07/19 13:22:22
- はじめまして
- エンリケさん、はじめまして
実は、4トラベルの会員になる前から、エンリケさんの旅行記のファンで拝見させて頂いていました。
それなので、僕の旅行記に訪問して頂き嬉しく思っています。
旅先で知り合った人と一緒に食事をして遊ぶ。いいですよね。
ルアンパバーンでは、僕も掛け替えのない友達を得る事が出来ました。
少しずつ旅行記を拝見させて頂きますので、今後ともよろしくお願いします。
chekiman
- エンリケさん からの返信 2015/07/19 23:53:48
- 旅先での出会いはいいものですね。
- chekimanさん
こんばんは。こちらこそ初めまして。
chekimanさんは4トラベルの会員になる前からわたしの旅行記を読んでいただいていたんですね。
会員でない方に読んでもらえることこそ、がんばって旅行記を書いた甲斐があったというものです。
そう言っていただいて素直にうれしいですね。
> 旅先で知り合った人と一緒に食事をして遊ぶ。いいですよね。
> ルアンパバーンでは、僕も掛け替えのない友達を得る事が出来ました。
旅先での出会い、いいですよね。
chekimanさんの独特の視点からのルアンパバン旅行記、いつかアップされることを期待しています。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
-
- 川岸 町子さん 2015/06/22 21:32:07
- 素敵な年の瀬
- エンリケさん、おばんでした☆
愛らしい表情の表紙から始まった待望の旅行記。
自分もラオスの風に吹かれるような気分で、じっくり拝見しました。
ホテル探しをされたのですね。
しかも大晦日なので、大変だったでしょう?
私も、タイで断られ続けた経験があります…(-_-;)
なんとかなるさーっておおざっぱだと、大変な目に合うこともあるのよねー(笑)
自転車で少年時代を思い出しながら、島の道を楽しまれ、どことなく懐かしい気分に!
なかなか自分の過去にマッチする光景には出会えないので、驚きもあったのでしょうか?
私もそんな風景との出会いをしてみたいと思いました。
橋の上からの風景は、のどかで優しいですね〜(*^-^*)
そして西側のサンセットポイントは、さすがに美しいです(@⌒ー⌒@)
ゆったりと流れるメコンの上を、オレンジから紫色に変わってゆく情感たっぷりの空。
いつか見てみたいな〜(*^▽^*)
まだまだ知らない素敵な所が、いっぱいあるんだなと今回も教えて頂きました。
ふふふ・・・私、タイやカンボジア行のバスの料金表を興味深く拝見しました(笑)
バスで周辺国に抜けられるのね〜!と妄想が膨らみます(笑)
そういえば、タイ語でも4は「シー」1000は「パン」と言い、同じですね!
町子
- エンリケさん からの返信 2015/06/24 21:24:59
- デット島&コーン島、おすすめです!
- 川岸 町子さん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます!
デット島はネット予約ができる宿がなかったので、最初から現地で探すつもりでこの旅を計画したのですが、大晦日というのをなめていましたね(笑)。
それにしても、このデット島&コーン島は素晴らしいところでした。
この4travelのサイトでもあまり情報がなかったので、果たして自分に合う場所なのかどうか不安でしたが、結果的に行って大正解でした。
ラオスに穏やかさや素朴な原風景を求めるなら、ルアンパバン以上に行くべき場所と認識しました。
> ふふ・・・私、タイやカンボジア行のバスの料金表を興味深く拝見しました(笑)
> バスで周辺国に抜けられるのね〜!と妄想が膨らみます(笑)
ナッカサンから周辺国に抜けるルートは“地球の歩き方”などでも紹介されていないので、東南アジア周遊を考えているトラベラーのみなさんに役に立つかと思ってまるごと掲載したところです。
早速町子さんに興味を持ってもらえてうれしい限りです!
> そういえば、タイ語でも4は「シー」1000は「パン」と言い、同じですね!
ラオ語はタイ語系なので、似ている部分がたくさんあるんですね。
ラオスにはタイ語を理解する方も多いそうなので、町子さんならタイ語でコミュニケーションをとられて、もっと素敵な旅になるんじゃないかと思います!
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