2014/12/31 - 2014/12/31
1位(同エリア107件中)
エンリケさん
年末年始のラオス旅行5日目。
2014年の大晦日。
この日はラオス南部の中心都市パクセを一時去り、メコン川を挟んでカンボジアと向き合う位置にあるシーパンドン(“4,000の島々”の意)エリアのデット島で年越し。
とその前に、デット島に渡る船着き場から近い場所にある、有名な“コーンパペンの滝”を見学。
すっかり観光地化されてしまった感のある遊歩道を通り抜け、ゴツゴツした岩場の先に姿を現したのは、“東南アジア最大”と謳われる巨大な滝の姿。
轟音を響き渡らせながら落下し、幾重にも連なる白い波を打って流れていくメコン川の姿は、水量の少ない乾季の時期ながらも迫力十分。
またひとつ、ラオスの大自然の魅力を味わうことのできたひとときとなりました。
<旅程表>
2014年〜2015年
12月27日(土) 成田→バンコク
12月28日(日) バンコク→ルアンパバン
12月29日(月) ルアンパバン
12月30日(火) ルアンパバン→パクセ→チャムパーサック(ワット・プー)→パクセ
○12月31日(水) パクセ→シーパンドン(デット島&コーン島)
1月 1日(木) シーパンドン(デット島)→パクセ
1月 2日(金) パクセ→ヴィエンチャン
1月 3日(土) ヴィエンチャン→バンコク
1月 4日(日) バンコク→成田
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- タイ国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
12月31日(水)
2014年の大晦日です。
この日はラオス南部の中心都市パクセから、メコン川に浮かぶカンボジアとの国境の手前にある島、デット島へと移動し、そこで年を越します。
6時20分、宿泊しているピー・ダオ・ホテルの部屋の窓を開け、ベランダに立って東の方向を見遣ると、空はうっすらと朝焼け。
・・・この日もまた、未知への旅が始まります。ピー ダオ ホテル ホテル
-
ふと、前の道路を見ると、オレンジ色の袈裟を着た、6、7人ほどの托鉢僧の行列が。
あわててカメラを構えますが、半分建物の陰に隠れてしまったこのような写真しか残すことはできませんでした・・・。
ルアンパバンだけでなく、都市化が進んだラオス南部のこのような街でも僧侶の托鉢修行が行われているのですね。 -
さて、このホテルの宿泊プランに朝食はついていないので、朝食がとれるお店を探しに早朝のパクセの市街をぶらぶら。
この辺りは外国人観光客は多いけれども地元市民の活動エリアではないのか、朝のこの時間帯は街を歩いている人はほとんどなく、静かな感じ。
気温も、ラオス南部というと暑いイメージがありますが、年末年始のこの時期の朝方はひんやりして涼しいです。
長袖シャツ一枚では肌寒く感じるほど。 -
7時過ぎ、前日夕食をとった“チャムパーディ”(Champady)というお店が朝早くから営業していたので、テラス席に座ってスパイシーチキンのお粥(Boiled Rice with Chicken、15,000kip=約230円)を注文。
これがまた、スパイスがピリッと効いている割には優しいお粥の味で、特に玉子のアクセントがよく、とても美味しくいただけました。
ここまでラオスの料理にハズレなし! -
8時、ホテルをチェックアウトし、前日一緒にワット・プーを見に行った日本人の一人旅の女性とも合流して、ホテルの隣にあるパクセトラベルの前に集合。
道路脇には、すでに移動用のミニバスが待機していました。 -
ドライバーにチケットを提示し、早速デット島へ渡る船着場まで行くミニバスに乗り込みます。
*チケットは前日パクセトラベルのカウンターにて、デット島までの往復券(乗船料込みで1人130,000kip=約1,980円)と、オプションとしてコーンパペンの滝までのトゥクトゥク往復券(1人60,000kip=約920円)を購入済。
ミニバスは1日1往復で、毎日8時にパクセトラベル前を出発し、デット島へ渡る船が出ているナッカサン(Nakasang)に10時半頃到着(船はピストン輸送で随時出発し、11時過ぎにはデット島に到着)。
そこから11時半過ぎにデット島からの帰りの客を乗せ、14時頃パクセに戻ってくるという運行スケジュール(したがってミニバスを使ってのデット島日帰りは不可能)。
ミニバスはドライバー含め15人乗りで、外国人観光客ばかりであっという間に満席に(うちアジア系は日本人ばかり4人程度)。
席が足りなければ数台増発されるものと思いますが、チケットはパクセ到着後、早めに確保しておいた方がよいでしょう。 -
外国人観光客を乗せ、満員になったミニバスは、間もなくパクセトラベル前を出発。
前日のチャムパーサック行きとは違ってラオス日本大橋は渡らず、メコン川左岸(東岸)の一本道をひたすら南へ、南へと下って行きます。 -
車窓からは、こんな枯れた農地に放牧されている牛の群れや・・・。
-
農家の屋敷らしき建物などが目に入ってきます。
・・・ノスタルジーを感じさせる昔ながらのラオスの風景です。 -
パクセを出発して1時間ほど経った9時15分、南への一本道沿いのドライブインへ。
しばし休憩です。 -
このドライブインは南のシーパンドンエリアへ向かう車の唯一の休憩所らしく、駐車場は外国人観光客を乗せた大型の車やトラックばかりでほぼいっぱい。
ブランドはトヨタやヒュンダイだけではなく、レクサスやフォードもあったりして・・・外国人相手の観光業って、そんなに儲かるんですかねえ。
ちなみに、後ろに見える建物では、土産物や“クワイ・チー”(Kuai Chy)と呼ばれるバナナを焼いたラオス独特のお菓子などを売っていましたが、店員は強引に物を売りつける様子もなく、のんびりと仕事をしている感じ・・・わたしも結局何も買いませんでした。 -
シーパンドンエリアまでの道路は一本道とはいえ空いていて、こんなふうに道路のど真ん中で余裕で撮影ができるほど。
青い空の下ののんびりとした雰囲気っていいなあ・・・またラオスに行きたくなってきました(笑)。 -
ミニバスによる一本道の南下を再開し、10時30分、船着場のあるナッカサンへの別れ道に着いたところで、コーンパペンの滝オプションツアー組は下車。
降りてきたのは日本人ばかり4人(笑)。
あらかじめ用意されていたオート三輪型のトゥクトゥクに乗り換え(荷物もトゥクトゥクの屋根に積み替え)、いざ、コーンパペンの滝へ!
・・・と思ったら、ここでもまた、ルアンパバンでのクアンシーの滝ツアーと同様、まずは民家らしきところに立ち寄り、レトロな給油機でもって燃料補給。
うーむ、客を乗せる前に燃料補給するのが日本の常識なのですが、ラオスではそんなに事を急いではいけないようです・・・。 -
その後は大沢たかおの“深夜特急”に出てくるようなアジアの大地を走るトゥクトゥクの雰囲気を前日に続いて楽しみ、10時50分、ナッカサンへの別れ道から20分ほどでコーンパペンの滝公園の入口に到着。
ドライバーからは、1時間後の11時50分にナッカサンの船着場へ出発すると言われたので、それまでの間、公園内を見学。
入口の建物で入園料50,000kip(約760円)を支払い、プルメリアの双樹の向こうにまず現れたのは、真新しい寺院のような建物。 -
お供え物の先のガラスの中にはその形から涅槃仏が納められているのかと思ったら、よく見ると涅槃仏の形をした木。
ラオスにも人間が造った仏像ではなく、こんな仏の姿をした自然物を祀る信仰があるんですね。 -
涅槃木(?)の側面にもたくさんのお供え物。
きれいなお花や食べ物、キンキラな高価そうなものまでお供えされています。
こんなものが屋外にポンと置かれていても盗まれない、ラオスの田舎の治安の良さを感じます。 -
涅槃木のお寺から少し歩いて行くと・・・見えてきました、柵の向こうにメコン川。
そして白いしぶきを上げて流れ落ちていく滝の姿・・・そう、これが“コーンパペンの滝”(Khone Pha Pheng Waterfall)です。 -
メコン川沿いに設置された木のテラスから、滝の姿をズームアップ。
うーむ、勢いよく流れている様はよく分かるのですが、あまりにも遠すぎて感動がイマイチ・・・。 -
東南アジア系の他の観光客たちもこうしてテラスの上から遠目に眺めるだけ・・・。
これは、もしかしてがっかり系の観光スポットでは??
こういうことにかけては人一倍嗅覚のある欧米系の観光客は一人もいないし・・・。 -
こんな記念撮影用の椅子まで用意されていますが、このちゃちさにそんなことをする気力さえ起きず・・・。
-
・・・と半ば諦めかけていたら、同行の日本人女性が、滝の近くまで乗せていってくれるという園内バス(無料)を見つけてきてくれました。
こんなところで時間を空費してしまいましたが、11時20分、このバスに乗って、残り少ない時間、より近くで滝の姿に迫ってみたいと思います。 -
静かに走る園内バスから後ろの風景をパチリ。
園内はいい具合に木陰が映えて、気温も長袖シャツでいても汗をかくほど暑くなくいい感じ。
ラオスを旅行するなら、気温がちょうどいいこの時期がいちばんですね。 -
数分で園内バスは真の滝入口に到着。
赤土に生える木の向こうに白い大瀑布が顔をのぞかせます。 -
入口付近には滝の案内板も。
コーンパペンの滝は落差15m、幅は1kmに及ぶ東南アジア最大の滝とか・・・。
ここで園内バスを降りていざ滝へ向かおうとすると、ポストカード売りの幼い子どもたちが近寄ってきます。
ルアンパバンはおろかワット・プーでさえも一人も見かけなかったのに・・・シーパンドンの滝はカンボジア国境に近いことから、カンボジアからこの手の子どもを使った商売が伝染ってきたのか、それともこの子らは国境を越えてきたカンボジア人なのか。
・・・かわいそうかもしれませんが、わたしはこの手の商売には賛同しない主義なので、他の観光客同様、子どもたちを無視して先に進みます。
わたしにとって、これまでのラオスの旅がほかのどの発展途上国の旅よりも楽しく感じられたのは、こういった子どもをダシに使った商売に煩わされずに済んでいたからかもしれませんね・・・。 -
子どもたちを振り切って、林の小路を抜け、メコン川を望む高台に出てみると・・・ゴツゴツした岩場の先には“ゴゴゴゴゴ”という音を響かせる白い大瀑布が。
・・・ようやく、“東南アジア最大”という呼び声に似つかわしい眺めに巡り合えました(笑)。 -
岩場を降りていき、メコン川の水をすぐ前にしてパチリ。
このコーンパペンの滝、幅はここから見える範囲だけでも300m以上と結構あるものの、落差が15m程度とそれほどでもないため、写真だけだとイグアスの滝やヴィクトリアの滝は言うに及ばず、ナイアガラの滝などと比べても、どうしても見劣りしてしまいます・・・。
(この滝の見学者に欧米人がほとんどいない理由はそれかもしれません・・・。) -
しかし、それほど秘境でもない(?)メコン川で、こんな波しぶきを上げながら流れ落ちる滝の姿を見られるのは、ほどよい娯楽としては“あり”なんじゃあないでしょうか。
南北アメリカ人やアフリカ人に比べ、“優しいアジアの人々”を象徴しているようでもいて。 -
・・・と、なんだかんだ言いながら、世界三大瀑布のどこにも行ったことがないわたしとしては、あちこち写真を撮りながら、このコーンパペンの滝の眺めをけっこう楽しんだりしています(笑)。
上の写真の位置からだと、手前の岩に隠れて滝壺がよく見えないため、左手の方向にある、観光客がたまっている少し高い岩場に行ってみることにします。 -
メコン川の中央寄りにある小高い岩場に登ってみると・・・おお、正面には沸騰して煮えたぎっているような、真っ白な滝壺の姿が。
-
煮えたぎった泡は、消えることなくメコン川を流れ・・・。
-
下流に向かって、何キロにも渡って延々と続いて行きます・・・。
-
ぐるりと360度、写真を撮って、時計を見ると11時40分。
いつの間にか、トゥクトゥクドライバーに言われた集合時間の10分前になっていたので、慌てて崖上の園内バス乗り場に戻ります。
・・・コーンパペンの滝、ラオスには珍しく欧米人の少ない観光スポットでしたが、滝初心者(笑)のわたしにとってはそれなりに面白かったです。 -
岩場を登りきったところで最後に振り返ってパチリ。
東南アジア最大とは言え、どこか優しさを感じる滝ですね。
・・・さて、これからトゥクトゥクでナッカサンの船着場へ行き、そこから船でデット島へ。
今回のラオス旅行でいちばん心に残ったデット島&コーン島でのひとときが始まります!
(ラオス旅行5日目後半〜シーパンドンのデット島&コーン島観光に続く。)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 川岸 町子さん 2015/06/03 22:39:57
- メコンの様々な表情
- エンリケさん、おばんでした☆
表紙のお写真、ビックリしました!
すごい迫力ある表情をしています。
これほどの滝がある事を知らなかったので、すごいって思いました!
真っ先に思いだすのが4トラのお仲間で、滝が大好きな方がおられるのですよー。
その方は、滝を見に、ラオスへ行きたいとおっしゃってます。
教えてあげないと〜(@^▽^@)
メコンって、のんびり・ゆっくり流れる所もあれば、こんな風に乾季でも圧倒するような所もあれば、水辺の人々の生活を大きく支える所もあるのですね。
確か、ラオスを中心としたメコン川を数日かけてクルーズするツアーを、BSの旅番組で見ました。
今回も、いつか自分が旅することを妄想しながら読ませて頂きました(笑)
ここまでラオスの料理にハズレなし!
→ますます良いですね〜(*^▽^*)
今回のラオス旅行でいちばん心に残ったデット島&コーン島でのひとときが始まります!
(ラオス旅行5日目後半〜シーパンドンのデット島&コーン島観光に続く。)
→えーーーっ、どんな所でしょうか?
すっごく楽しみです(*^-^*)
町子
- エンリケさん からの返信 2015/06/07 00:03:45
- ようやく東南アジアの魅力が分かってきました。
- 川岸 町子さん
こんばんは。いつもご訪問ありがとうございます。
やっぱり日本人は滝好きの方が多いですよね。
今回、コーンパペンの滝を見にミニバスを降りたのも日本人ばかりで、欧米系の観光客は目もくれずに船着場に行ってしまいました・・・。
メコン川クルーズの旅、素敵ですね。
もう少し時間があったら、気候が温和で物価の安い東南アジアの国々を数週間かけて周る、そんなゆったりとした旅をしてみたいですね。
今は時間がないので老後の楽しみでしょうか・・・(笑)。
デット島&コーン島の旅行記、素晴らしいところ過ぎてどう表現しようか考えてしまってなかなか作成が進みませんね。
他人にあまり知られたくない秘密の場所のようなところもあって、どう旅行記にするか考えどころです(笑)。
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