2015/06/05 - 2015/06/07
104位(同エリア549件中)
ごんじさん
魔の山・谷川岳を西黒尾根から登ってきました。
谷川岳は標高2000mに満たないのに死者800名以上、世界の山のワースト記録として
ギネスブックにも登録されています。
さらに、西黒尾根というルートは日本三大急登の1つとされ、健脚者向き。
おまけに谷川岳の山開きは7月5日なので、今はまだ夏山シーズン前。
そんなところに、初級者の私が行ってもいいのだろうか?
でも西黒尾根に登ってみたいという欲望が抑えられず・・
会社の山おじさんに話したら一緒に行ってくれるというので挑戦することにしました。
6月第二週から1ヶ月近く、定期点検のためロープウェイが止まります。
ロープウェイが動いている最後の週にチャレンジです。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
東京から新幹線で行く場合、越後湯沢まで行って戻ってくるルートの方が早いけど
今回はあえて高崎で降りて、下りの鈍行に乗り換えます。
なぜなら、有名な某駅に降りてみたかったからです。
“日本一のモグラ駅” 土合駅!
上り線ではダメ、下り線でないと楽しめないんです。 -
着きました、土合駅。
平日なのに思ったより降りた人、多かったな。ほぼ全員が登山者。
考えることはみんな一緒か・・
さぁホームから462段の階段を登ります。
ウォームアップにぴったりだね!
階段の左横にはエレベータ設置予定だった部分がありますが・・
設置されることはないでしょう。
1日5本しか止まらない、1日の乗降者数20人足らずでは設置する費用対効果がないしね。 -
いやしかし・・
マジきついっすー。ひーひー。いきなり大汗かいちゃった。しんどー。
えっ?まだ終わりじゃないの?あと24段? -
486段。。。ようやく地上にたどり着きました。。。
-
ホームから改札まで10分かかったよ。。
無人駅なのに、なんだこの立派な改札口は? -
土合駅の外観。
こうやって見るとまぁ普通の駅なんだけど、下りホームへは奈落の底へ向かう
探検家の気分で行くべし。
うん、満足です。
でも1回来たら十分かな。なんせシンドイです。486段。。 -
今日は土合駅の裏にある「山の家」に泊まります。
山小屋?民宿? -
二階建ての、学校みたいな外観。
-
なんと今日の宿泊者は我々だけ。貸切です。
お部屋もふた間続きを2人で、つまり1人一部屋で使わせていただけました。 -
荷物を置いて、一ノ倉沢トレッキングにでかけます。
山の家から車道を歩いて30分くらいかなぁ?ロープウェイ乗り場に到着。
平日だけど、そこそこのお客さんがいました。
途中に見えた滝。谷川連峰の雪解け水か?水量が豊富。 -
ロープウェイ乗り場から一ノ倉沢まで電気バスが走っています。
その名も「一ちゃん」「倉ちゃん」、2台あわせて「一ノ倉沢」(笑)
でもこれ、歩行困難な方や赤ちゃん連れのみが乗れるんです。 -
まずは「マチガ沢」。
その昔、マチガ沢の出合いには三軒程宿があったらしく、畑や墓石が残っています。清水峠を越えて越後から山道を夕暮れ時に下ってきた人が、このあたりで灯火を目にして「ああ、町が見える」と喜んで発した言葉が、マチガ沢の由来といわれています。(案内板より)
町が〜町が〜、でマチガ沢? うーん、本当かね? -
さらに30分ほど歩くと、いよいよ「一ノ倉沢」です。
当地方の方言で岩や岸壁のことを「クラ」と呼んでいますが、この岩場は世界でも最も登攀の困難な岸壁の一つに数えられ、日本アルプスの剱岳、穂高岳とともに日本三大岩場として知られており、谷川連峰随一の岩場であることから「一ノ倉」と名付け圧れています。(案内板より)
なるほど・・ -
「谷川岳宙吊り遺体収容」なんていうのもここであったんですよね・・・
なかなか衝撃的な映像ですよね、あれは・・
現場の「衝立岩」は真ん中右寄りの標高差300mほどの大きな岩。
よくまぁ、あんなところを登ろうと思うよね。。 -
谷川岳は800名以上の死者を出した魔の山としてギネスに登録されているけれど
その主な現場はここ一ノ倉沢。
近くの岩にはたくさんの慰霊のプレートが埋められていました。
ほとんどが20歳代の若者のようでした。 -
こんなにたくさんの慰霊プレート、初めて見ました。
-
続いて「幽ノ沢」。
雪の上を通ってくる風が冷たい!
しかも雨がポツポツ降ってきた〜。 -
雪になぎ倒された木が邪魔して通りにくい。
-
猿が。
人を襲う素振りはなく、こちらをチラチラ見ながら解散していきました。 -
-
4時間ほど散策して、宿に帰還。
今日は貸し切りなので、時間を気にせずお風呂に入って汗を流します。
お湯めっちゃ熱い! けど、なぜか全然温まらない・・なぜだろう?
部屋の中がやたら寒いんです。ありったけの服を着て寒さに震えます・・
夕食。
なぜかカニがウリなんですよねー。カニねぇ、美味しいんだけど面倒なんだよねぇ。 -
夜が明けて・・さぁ谷川岳・西黒尾根チャレンジの朝です!
4時起床、朝食は部屋で各自適当に。
玄関先でゴソゴソ準備していたら、宿のおじさんが「登山口まで送ってあげようか?」と。
こんな早朝から、なんて親切な〜。 -
あっという間にロープウェイ乗り場に着きました。
おじさん、ありがとう!
登山指導センターで登山届を出し、登山口に向かって歩きます。 -
西黒尾根の登山口。
うーむ、一歩目からいきなり急登ですなー。 -
ばてないように、意識的にゆっくりゆっくり登ります。
急ではあるけど登りにくい道ではありません。 -
たまに雪があったり。
カチカチに硬かったです。 -
幻想的な森の中を進みます。
天気は曇り、気温も高くなく、歩きやすいです。
これがよかったのかな〜、日本三大急登と呼ばれる道だけど全然しんどくなかったのは。 -
有名な?90度に曲がっているブナの木。
-
こうやって見るとなかなかハードなコースなんだけど、登っている時は
しんどいとか辛いとかなかったんだよねー。
いつもハァハァ荒い息で登っているのに、今回はしんどかった記憶がない。
不思議なパワーに後押しされた感じ。 -
ついに雪渓登場!
と思ったら、右側に道がありました。 -
マイヅルソウ
いつ見ても、この葉っぱは美味しそう。塩コショウで炒めたらいけるんじゃないかと・・
思うのは私だけか。 -
おや、日射しが?! 晴れてきたかも〜(^ω^)
-
タニウツギがたくさん咲いていました。
-
ついに樹林帯を出て視界が開けた、と思ったらガス・・ あれ、日差しはどこへ?
-
-
クサリが出てきました。なかなかの垂直度です。
足をかけるところがあまりなくて、鎖に頼って腕力で登っちゃいます。 -
これから登る道が見えました。うーん、まだまだ遠いなー。
-
ついについに、青空が〜!やったぁ〜!
-
大きなツルツルの蛇紋岩の壁。
両神山の鎖場は全然滑らなかったし、足がかり手がかりがあったので難しくなかったけど
ここは足場がなくて、どうやって登ればいいか悩む。またしても腕力で・・ -
天神尾根方面が見えます。
でもこの後すぐガスってしまい、そしてもう二度と見えることはありませんでした。。 -
-
-
-
西黒尾根と並行している厳剛新道との合流点。
若者が1人、登ってきました。
そういえば、西黒尾根でも男性1人に抜かされただけ。
やっぱりこの時期にここを登る人は少ないのかなー。 -
黄色いペイントをたどって岩岩の道を登ります。
山頂は完全にガスの中・・ああ・・
でも登るしかない。 -
見晴らしは悪いけど、このあたりからお花が登場してきました。
岩の隙間にちょこちょこ、健気に咲いています。
ホソバウスユキソウ -
ハクサンイチゲ
-
ハクサンコザクラ
-
白いイワカガミ。ヤマイワカガミってやつかな?
-
目の前に立ちはだかる壁。ここを登るのかい?(;´Д`)=3
つるんつるんで、登りにくい。
蛇紋岩が雨に濡れて滑るのを危惧していたけど・・現実となった。 -
氷河の跡と呼ばれる蛇紋岩の一枚岩。
ここで、以前テレビでみたトリック写真を撮るつもりだったけど、この雨風じゃ
そんなことやってる余裕なし! -
雪渓登場〜。
キックステップきかせればアイゼンなしで登れました。
が、ガスガスで視界が悪く、進むべき方向がわからない。
足元ばかり気にしていたら、いつの間にか崖っぷちのようなところを歩いていました。あぶねー。 -
すっかり方向を見失い、このケルン?に助けられました。
肩の小屋と書かれた方向に進みます。
風が強くて寒い。お腹すいた。トイレ行きたい。 -
肩の小屋に到着〜。
もう山頂なんてどうでもいい。小屋に入って落ち着きたい!
小屋の中には10人くらいいたかな?
みんな、山頂に行くのは諦めたみたい。行ってもどうせ何も見えないし、
どんどん風が強くなっていくのが見えて恐ろしくなってくる。。 -
結局1時間くらい小屋で待ってみたけど天気は回復する気配がないので下山することに。
帰りは天神尾根をくだり、ロープウェイで土合へおります。
身支度を整えて外に出ると・・さっきより風が強くて体が吹き飛ばされそう。 -
小屋直下の大斜面にはかなり雪が残っていました。
傾斜も思ったより急で、ちょっと怖い。
滑って転んで立ち往生している人も。
でも一歩一歩、しっかり着地させて歩けばアイゼンなしでもいけました。
それにしても・・こういうところでも半袖&短パンの外人さん・・どうなのよ。 -
下山路は大きなカメラはザックにしまって、防水カメラで撮影。
でもレンズに雨粒がついてしまって、ろくな写真が撮れず。
それにしても、こんな天気でもどんどん登ってくるんだよねー。
こんな岩場・鎖場があるコースなのに、Gパン・スニーカー、そして傘さして! -
こちら側のルートはまだまだ雪が残っています。
-
ちょっとした雪道トラバースも。
-
2時間弱でロープウェイ乗り場に到着。
あー、なんだか精神的に疲れました。
西黒尾根を登れたのはよかったけど、天気も悪いし山頂も行っていないし、
なんだかモヤモヤしたまま終わった山行でした。
今日は水上温泉に泊まります。 -
3日目。
なんということでしょう、ドピーカンです!!
今日登ればよかったーーー。
山並みの右端が谷川岳。今頃あそこにいれば、すばらしい絶景が見られただろうに・・ガッカリ。 -
気を取り直して・・今日はカヌーをやります。
ネイチャーナビゲータというツアー会社さんにお世話になります。 -
ここは鉄ちゃんの撮影定番スポットなんだそう。
下の線路をSLが走るので、SL+谷川連峰という構図ね。なるほど。 -
本日のカヌー会場、奥利根湖に到着。
東京都の水源・矢木沢ダムによりできた人造湖です。 -
すでに出艇しているカヌーがいますね。
-
ファルトカヤックというのかな? アルミフレームに防水布、これだけでは浮かないので
側面に空気を注入します。初めて乗るタイプかも。
なかなか安定性あるし足元も広いので(シングルだからかも)乗り心地よかったです。 -
出発〜。
なんていうかもう、、いい天気すぎる。
何度も言うけど、これが昨日だったら、、、
いやいや、そんなことは忘れてカヤックを楽しもう!
いい感じに追い風なので、漕がなくても進みます。楽ちん〜楽しい〜。
正面に見える山は谷川岳ではなく、名もなき山(というか聞いたことない山)、
左端にちらっと巻機山が見えます。 -
1時間くらい漕いで、湖の一番奥に着きました。
本当は奥に見える平らなポイントまで行く予定だったんだけど、水が少なくてたどり着けず。
ここでお昼ご飯にします。 -
-
ガイドさんが作ってくれた味噌煮込みうどん。美味しい〜。
ようやくバーナーを買った私は作り方に興味津々。
見ていると、すべての材料をいっしょくたに煮ているだけなのよね。超簡単。
でも外で食べるとなんでもめっちゃ美味しく感じるのよね〜。 -
食べた後は、付近を散策。
このあたりはまだまだ雪が残っています。
足元も水分が多くて、下手するとヒザくらいまでずぼーっとはまりそう。 -
カタクリが咲いていました。
-
青い空と新緑ー。気持ちいいー。
-
帰りはちょっと向かい風になったけど、もっとガシガシ漕ぐツアーでもよかったかな。
今日はのんびりコースでした(とか言いつつ、翌日は腕がダルダルの筋肉痛)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
74