2015/05/21 - 2015/05/21
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めておら☆さん
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ナヴォーナ広場のほど近くに、カラヴァッジョ好き必見の教会が2つあります。一つは”サンタゴスティーノ聖堂(Basilica di Sant'Agostino)”、もう一つは”サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会(Chiesa di San Luigi dei Fsarancesi)”。
彼の作品を見た者は、そのオーラとインパクト、恐ろしいほどの存在感に圧倒され言葉を失います。彼の作品はもはや絵ではないから。目の前にあるのは演劇のワンシーン、今まさに演じられているその場面です。
その他にも、この2つの教会には素晴らしい装飾や美術品がたくさん。美術館を超えると言っても過言ではない感動を味わってきました。
1日目 5/15 東京(成田)→ローマ→ナポリ
2日目 5/16 ナポリ→ポッツォーリ→ナポリ
3日目 5/17 ナポリ
4日目 5/18 ナポリ→フィウミチーノ空港(レンタカー借出)→チヴィタ・ディ・バニョレージョ→オルヴィエート
5日目 5/19 オルヴィエート→ピティリアーノ→ソヴァーナ→ソラーノ→トッレ・アルフィーナ→オルヴィエート
6日目 5/20 オルヴィエート→ボマルツォ→オスティア・アンティーカ→フィウミチーノ空港(レンタカー返却)→ローマ
★7日目 5/21 ローマ
8日目 5/22 ローマ
9日目 5/23 ローマ→東京(成田)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
7日目 5/21(木)
バルベリーニ宮編の続き→ http://4travel.jp/travelogue/11016448
バルベリーニ宮を出てバルベリーニ広場に戻り、そこから西に伸びるトリトーネ通り(Via del Tritone)を真っ直ぐ歩き、次の目的地に向かいます。途中またもや警察車輛。”CARABINIERI”と書かれているので国防省警察官です。ここには数台停まっていて、警官も多かった。ほんと、どこに行っても警察だらけのイタリア。こんなの見たことないや。 -
バルベリーニ広場から10分ほど歩くとトリトーネ通りの突き当り。そこを左に折れるとすぐに目に飛び込んでくるのがこれ、”マルクス・アウレリウス帝の記念柱”です。コロンナ広場(Piazza Colonna)に辿り着きました。今度は広場南側の細道に入って行きます。
コロンナ広場 広場・公園
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すると右手に、今度はモンテチトーリオ宮殿(Palazzo Montecitorio)が見えます。ベルニーニが手掛けたものだそうです。デモやってるみたいで、人混みがすごかった(汗)
写真中央のオベリスクは、アウグストゥスが紀元前10年にエジプトから運ばせ、日時計として使っていました。世界にオベリスクは30本あり、そのうち13本がローマに置かれているのですが、このモンテチトーリオのオベリスクも、その中に含まれます。モンテチトーリオ宮 建造物
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モンテチトーリオの近くにこんな教会があります。”サンタ・マリア・イン・アクイロ教会(Chiesa di Santa Maria in Aquilo)”です。覗いてみたい気持ちいっぱいだったのですが次の目的地へ先を急ぐので、この教会はまたいつか立ち寄ってみることにします。
さて、目的地まではここから更に西へ5分ほど歩きます。 -
10:00過ぎ、着きました!”サンタゴスティーノ聖堂(Basilica di Sant'Agostino)”
14世紀の終わり、それまであった教会を壊し、聖アゴスティーノを奉るための新しい聖堂の建設に着手。1420年には終了しますが、規模が小さすぎた事とテヴェレ川の水位より低かった事から改修をおこない、1483年に現在のルネッサンス様式の姿となりました。サンタゴスティーノ教会 寺院・教会
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三廊式の内部は大理石を用いた両側廊のアーチが印象的。なにか修復中なのか、天井には覆いがかけられていて、ハッキリ見てとることができないのが残念。
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主祭壇。壁・柱・クーポラ、全てが鮮やかなフレスコ画で装飾されてる。天井に使われているブルーの美しさに目を奪われます。
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祭壇も色大理石の色彩が美しい。この祭壇はベルニーニが手掛けたものだそうです。
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主祭壇上部のステンドグラス。
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クーポラのフレスコ画も青をベースにして、とてもキレイ☆描かれてるのはキリストの12使徒かな?
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右側廊。やはり天井の青が美しい。
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左側廊。さて、この奥にこの教会の大本命があります!ワクワク♪
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カヴァッレッティ礼拝堂(Cappella Cavalletti)
ここに、カラヴァッジョの作品が収められているんです。何をおいてもコレが見たくてやって来ました。 -
ロレートの聖母(Madonna di Loreto)、別名、巡礼者の聖母(Madonna dei Pellegrini)。
1606年、カラヴァッジョがエルメーテ・カヴァッレッティの依頼を受け描いた作品。ロレートはマルケ州の町で、重要な巡礼地の1つ。2人の巡礼中の農民の前に、裸足の聖母マリアと裸の幼児キリストの幻影が現れた情景を描いています。 -
聖母のモデルは、カラヴァッジョの愛人であった高級娼婦マッダレーナ(通称レナ)だと言われています。そう言われてみると、神々しさの中にもどこか色っぽさのある聖母です。
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突然目の前に現れた聖母子の姿に、驚きながらも敬虔に傅く様子がよく伝わります。
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足の裏についた泥まで表現してます。芸が細かい!これによって、長旅を続ける巡礼者の雰囲気もよく伝わります。
それにしても、カラヴァッジョのこんな素晴らしい絵が無料で見られるなんて、太っ腹!やはり彼の作品は他の絵画とは一線を画してますからね。必見です。 -
聖トンマーゾの礼拝堂(Cappella di San Tommaso)
ここも大理石の装飾が美しい礼拝堂。中央の像が聖トンマーゾです。 -
聖モニカの礼拝堂(Cappella di Santa Monica)
この教会の名前になっている、聖アゴスティーノの母に当たります。 -
聖モニカ礼拝堂の祭壇画。
”ベルトを持つ聖母(Madonna della cintura)”
ジョヴァンニ・ゴッタルディ(Giovanni Gottardi)
1760年頃の作品。聖母マリアも幼子キリストも手にベルトのような物を持っています。写真では分かりませんが、聖母子の左には聖アゴスティーノ、右には聖モニカが描かれています。 -
聖モニカ礼拝堂の天井画。
”聖モニカの生涯(Scene della vita di Santa Monica)”
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチ(Giovanni Battista Ricci)
16世紀末期のものです。色鮮やかでとても美しかった。 -
トレンティーノの聖ニコラの礼拝堂(Cappella di San Nicola da Tolentino)
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聖ニコラ礼拝堂の祭壇画。
”悪魔と世界と肉を踏みつける聖ニコラ(San Nicola calpesta il diavolo, il mondo e la carne)”
トンマーゾ・サリーニ(Tommaso Salini)
17世紀初頭の作品。足元の悪魔はわかりますが、世界と肉はどこで表現されているのか・・・調べてもわからず、モヤモヤ〜。 -
聖ニコラ礼拝堂の天井画。
”聖ニコラと大聖グレゴリオの生涯(Scene della vita di San Nicola e San Gregorio Magno)”
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチ(Givanni Battista Ricci)
1585年以降の作品と言われています。大聖グレゴリオとは”偉大なるグレゴリオ”の意味で、ローマ教皇グレゴリウス1世を指します。この天井画もホントに色合いがキレイ。 -
聖アゴスティーノの礼拝堂(Cappella di Sant'Agostino)
祭壇画を囲む黒大理石の円柱とクーポラの金装飾が、荘厳な雰囲気を醸し出していました。 -
聖アゴスティーノ礼拝堂の祭壇画。
”聖アゴスティーノと洗礼者ヨハネ、エレミータの聖パオロ(Sant'Agostino, San Givanni Battista e San Paolo Eremita)”
グエルチーノ(Guercino)
1636年から1637年にかけて描かれました。中央が聖アゴスティーノ、左が洗礼者ヨハネ、そして右が聖パオロです。 -
聖ペテロの礼拝堂(Cappella di San Pietro)
中央の大理石彫刻は”聖ペテロに鍵を授けるキリスト(Consegna delle chiavi a San Pietro)”1569年コティニョーラ(Cotignola)の作品です。
天の国の鍵をイエスから授けられた聖ペテロはその権威を認められ、初代ローマ教皇となります。 -
聖キアラの礼拝堂(Cappella di Santa Chiara)
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聖キアラ礼拝堂の祭壇画。
作者もタイトルも控えて来なかったのですが、なにやら瀕死の様相のキアラがとても痛々しく、印象に残りました。 -
バラの聖母(Madonna delle rose)
ドメニコ・スパニョーロ(Domenico Spagnolo)
1589年の作品。幼子キリストと戯れる優しい表情の聖母、ベッドの脇にはバラが散らばっています。とても穏かな印象の絵でした。 -
確か右側廊の入口を入ってすぐのあたりにあったと思います。聖母子の美しい像がある礼拝堂。どうやら子宝にまつわる礼拝堂のようで、出産を控えた女性や、子供を授かりたいと望む女性が訪れると言います。
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それもそのはず、中央の聖母子像は”出産の聖母(Madonna del parto)”という名前なのです。フィレンツェ出身の彫刻家・ヤコポ・サンソヴィーノ(Jacopo Sansovino)の作品。母の愛を感じるあたたかな眼差しは、出産直後の人間の母にも通ずるところがあります。見ていて気持ちが安らぐ、美しい彫像でした。
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側廊のアーチの柱には、それぞれ異なるフレスコ画が描かれています。その1つに写真の”預言者イザヤ(Il Profeta Isaia)”があります。ラファエロが描いたフレスコ画です。タッチは繊細でも、迫力満点だなぁと思いながら、しばらく眺めてました。
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他の柱に描かれている人物も、ラファエロっぽいと言えばラファエロっぽい。で、近くにいた教会の人に「ラファエロが描いたのはイザヤだけ?それとも全部彼が描いたの??」って聞いてみたけど、「ん〜、わかんない。そうだと思うんだけど・・・」と超曖昧な返事。
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でも、いろいろ見比べると、やはり迫力とか、作品の持つ煌めきのようなものはイザヤがダントツ。よく見ると天使の描き方もちょっと違うし。やっぱりラファエロが描いたのはイザヤだけなんだろうな。
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とはいえ、どのフレスコ画も素晴らしいものばかりです。
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10:40 教会内をひと通り見終え、大満足でサンタゴスティーノ聖堂を後にしました。
次はここから北へ徒歩3分ほどの”サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会(Chiesa di San Luigi dei Fsarancesi)”へ向かいます。 -
歩きながら、ふと店先の雰囲気のよさに惹かれて撮った1枚。
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まっすぐ目的地に向かおうと思ったんですけどねぇ・・・ちょっと休憩もしたくなったので、遠回りだけど、近くにあるお気に入りのジェラート屋さんに遠回りして寄っちゃったんですよね(^^;)
”デッラ・パルマ(Della Palma)”というお店。ここのジェラートもローマに来ると絶対食べてます。バール デッラ パルマ スイーツ
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とにかくジェラートの種類が豊富!見てるだけで幸せ感じちゃいます。
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どれもこれも美味しそうで、いつも悩む。
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すごく悩む。
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悩むんだけど、結局定番になっちゃうんだな。
2.50ユーロのコーンで2種類選べます。Noce(クルミ)とNocciola(ヘーゼルナッツ)に生クリームちょい乗せ。ただ、いつものヘーゼルナッツとはちょっとだけ変えて、Stracciatella Nocciola(ストラッチャテッラ・ノッチョーラ)という、ヘーゼルナッツベースにチョコレートが混ぜ込んであるものをチョイス。これがウマかったぁ♪ -
10:50 ”サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会(Chiesa di San Luigi dei Fsarancesi)”に到着!
1518年ジャコモ・デッラ・ポルタの設計により着手、1589年にドメニコ・フォンターナの手によって完成されたこの教会は、建設にあたってフランス王アンリ2世に嫁いだカテリーナ・ディ・メディチが土地を提供するなど、財政面で支援を行っています。それもあってか、ローマ在住フランス人の国民教会となっており、高位聖職者やローマ在住のフランス人が埋葬されています。
教会の名前になっている”フランチェージ(Francesi)”というイタリア語は”フランスの”とか”フランス人”のという意味ですからね。サン ルイージ デイ フランチェージ教会 寺院・教会
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ファサードには、フランク王国のカール大帝、聖ルイ(ルイ9世)、フランク王妃聖クロティルダなど、やはりフランスにまつわる人物の像があります。
しかし、この教会を有名にしているものは内部にあるんですよ〜。ウキウキしながら入ります♪ -
内部は三廊式。左右に5つの礼拝堂を有しています。建設当初はルネサンス様式だったのですが、後にバロック様式に改築されました。天井とアーチに施された黄金装飾のまばゆさが印象的です。
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主祭壇のアップ。
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主祭壇の絵は”聖母被昇天(assunzione)”、フランチェスコ・バッサーノ(Francesco Bassano)の作品。無数の天使に支えられながら光に包まれて昇天する聖母が神々しく描かれてます。
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主祭壇の天井。黄金がゴージャスですねぇ。でも白とのコントラストだから嫌味がないかな。
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天井画はフランス人画家シャルル・ジョセフ・ナターリエ(Charles Joseph Nataire)の”聖ルイの栄光(Groria di San Luigi)”。周りの金装飾に負けない存在感でした。
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入口上部のパイプオルガン。これ、とってもキレイでした。
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パイプオルガンを下から健気に支えてる天使たち。
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さて、いよいよこの教会一番の見所です!
コンタレッリ礼拝堂(Cappella Contarelli)。左側廊にあるこの礼拝堂には、なんとカラヴァッジョの初期の3部作が飾られているんです!すご〜い、彼の作品が一度に3つも堪能できる♪
カラヴァッジョが宗教画を初めて提供したのがこの教会。1599年から1600年にかけて、聖マタイの生涯を描きました。 -
まずは礼拝堂の中央祭壇画として描かれた”聖マタイと天使(San Matteo e l'angelo)”
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見易いように画集のものを撮ってみました。
マタイが、出現した天使によってスコラ哲学(11世紀以降にキリスト教神学者や哲学者などによって確立された学問のスタイル)を教えられる場面だそうです。突然現れた天使に驚くマタイの表情、天使が身にまとう衣の流れがリアルに表現されてます。背景なんて何も無く、マタイと天使だけでこんなにドラマチックなシーンが表現できるってスゴイ、さすが!
ちなみに、最初にカラヴァッジョが納品しようとした作品はこれとは別のものだったとか。注文主の気にそぐわなかった為、描き直したのがこの作品。ダメ出しをくらった作品も見てみたいものですが、残念ながら第2次世界大戦中、空襲によって焼失してしまったそうです。 -
”聖マタイの殉教(Martirio di San Matteo)”
礼拝堂右手の壁に配置されています。 -
これも画集のものを撮影しました。
マタイはキリスト昇天後もエチオピアやペルシャで布教活動を続けます。しかし、エチオピア王ヒルタクスの再婚に反対したことで王の怒りを買い、刺客の手によって殺害されます。この絵ではマタイはまだ息があり、刺客が刺した直後の様子が描かれています。突然の出来事に恐れ慄く人々、特に右側の少年の驚きとともにきびすを返す様子は、予期せぬ混乱に包まれた瞬間をよく表しています。
上部の雲に乗った天使は、殉教の象徴であるシュロの葉をマタイに渡そうとしています。
注目すべきは、マタイを迫害している刺客の左後方にチョロっと顔を覗かせるヒゲ面の男。 -
これ、この男です!カラヴァッジョ自身の顔だと言われているんです。ひそかに自分を登場させちゃうのって面白い♪ヴァチカン美術館のラファエロの間に”アテナイの学堂”というフレスコ画がありますが、そこにもラファエロ本人が描かれてますね。しかもめちゃカメラ目線で(笑)
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”聖マタイの召命(Vocazione di San Matteo)”
これは礼拝堂左手の壁に配置されています。 -
この写真も画集から。
舞台は場末の居酒屋のような雰囲気。テーブルについている5人の男は突然入ってきたキリストと聖ペテロに、驚きを隠せない様子。光の射す方に向かって指差しているのがキリスト。後に聖マタイとなる罪深き収税吏レビを、自らの使徒として召そうと指し示している瞬間を描いています。
でも、この絵ではキリストが指差しているのが誰なのか、はっきりわかりませんよね。研究者の間でもキリストが指差すレビはどれなのか、解釈が分かれているようです。一番有力なのは、左端のうつむいている若者が金銭を数えているようなので、収税吏であるレビだろうという説。 -
頭上に細い輪が見えるキリスト。端整な顔立ち。カラヴァッジョの描くキリストや聖母マリアって、とても人間的というか、俗っぽい。天上の人だけど身近に感じてしまうのは、彼の狙いなんでしょうか。
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収税吏レビ(後の聖マタイ)とされる若者。ほんとだ、うつむいてると思ったら、お金数えてますね。
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左のヒゲ男がレビだという説もありますが、キリストに「レビはどれか?」と尋ねられ、「この若者だよ」と指差してると解釈するほうが自然な気がします。
それにしても、この2人のすっとんきょうな表情がちょっとおかしい(笑)
この教会にあるカラヴァッジョ3部作は本当に必見です!私も一度離れては戻り、を繰り返して何度も見ました。でも、何度見ても漏れる溜息。彼のそれは絵ではありません、舞台です。まさに演劇のワンシーンを切り取ったものと言えます。実際に見るとその躍動感に鳥肌がたちますよ。 -
さて、教会の美しさはカラヴァッジョばかりではありません。他にも見所はたくさん。
写真は処女マリアの礼拝堂(Cappella della Santa Vergine)です。
祭壇画は”キリストの誕生”。礼拝堂右側の壁には”受胎告知”、左側には”東方博士の礼拝”のフレスコ画が描かれています。 -
処女マリア礼拝堂の祭壇画。キリストの誕生が神々しく描かれています。
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聖ルイの礼拝堂(Cappella di San Luigi)
この教会が奉る聖ルイ(フランス王ルイ9世)の礼拝堂。フランスの守護聖人でもあります。 -
礼拝堂の祭壇画は”栄光の聖ルイ”です。作者は分からないのですが、明るいタッチで色彩の美しい絵です。王の威厳を前面に押し出さず、穏かな表情で親しみを感じさせる姿だなぁと感じます。
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聖ルイ礼拝堂の美しさもさることながら、礼拝堂手前のアーチの装飾が美しくて、皆写真を撮っていました。
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この布のドレープ!本物みたいです。ブルーグレーに金という気品のある柄も気に入りました。
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聖チェチリアの礼拝堂(cappella di Santa Cecilia)
この礼拝堂の壁には聖チェチリアの生涯が描かれています。ボローニャ出身でバロック最盛期に活躍したドメニキーノ(Domenichino)の作品です。
写真は礼拝堂右側の壁。チェチリアが貧しい民に自身の財を分け与える様子が描かれています。 -
こちらは左側の壁。チェチリアが自宅の温浴室で殉教する様子が描かれています。
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これは聖チェチリア礼拝堂中央の祭壇画。
ラファエロの”聖チェチリアの恍惚(Estasi di Santa Cecilia)”のコピーで、バロック期に活躍したグイド・レーニ(Guido Reni)が描いたもののようです。チェチリアは音楽の守護聖人なので手にハープを持ち、足元にも楽器が描かれています。この写真ではちょっとわかりにくいですが・・・。
周囲を囲むのは聖パオロ、聖ヨハネ、聖アゴスティーノ、マグダラのマリアです。 -
ちなみにこちらがラファエロが描いたオリジナル。ボローニャの国立絵画館に展示されているそうです。う〜ん、やっぱり違いますねぇ、多くは語りませんが・・・。
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名前を控えてきませんでしたが、こんな小さな礼拝堂もありました。左右の壁には記念碑のようなものがたくさんあります。
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木彫りかなぁ・・・とても古そうです。背景のビロードのカーテンは本物ではなく描かれたもの。リアルですね。
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一目で気に入った説教台。
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色といいデザインといい、上質なアンティーク家具のようで(教会のものにこんなこと言ったら失礼ですが)、本当に美しい!
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教会内を一通り見て回り、外に出ようとするとこの人だかり!修学旅行風の学生達が、ここで説明を受けてたんです。
-
カラヴァッジョの説明書きがあったから、じっくり見たかったんだけど、人だかりはいつまでも消えず・・・仕方なく断念。
11:40 またまた大満足でサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会を後にしました。さ〜て、次の目的地に向かいますよぉ♪
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この旅行記へのコメント (4)
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- masshyさん 2015/07/14 13:20:06
- もうだめだ〜
- めておら☆さんの旅行記見てたらもう、イタリア行きたくてしょ〜がなくなりました。
いつ休み取れるかな?10月末のモンタルチーノつぐみ祭りに合わせて行こうかな?!
スペインから帰ってきてそうそうイタリア行くって言い辛いなぁ〜
ん〜
takaさんとおっしゃる方の旅行記ではボルゲーゼ写真撮影OKみたいだし!!!!
ん〜
少し冷静になろう!
- めておら☆さん からの返信 2015/07/14 17:57:45
- RE: もうだめだ〜
- masshyさん、毎度どもです!
> めておら☆さんの旅行記見てたらもう、イタリア
> 行きたくてしょ〜がなくなりました。
わかりますぅ〜!その居てもたってもいられない気持ち!
私なんて、”イタ”って言葉聞いただけで、病的にその
症状が発生します!
> いつ休み取れるかな?10月末のモンタルチーノつぐみ
> 祭りに合わせて行こうかな?!
いいですねぇ!中世の雰囲気の中、焼き鳥!(←焼き鳥
って言うな)
> スペインから帰ってきてそうそうイタリア行くって
> 言い辛いなぁ〜
お仕事休めないですか、やっぱり?
私は年1度のイタリア旅行も言い辛い・・・とほほ。
つくづく日本ってせちがらいですよね(T_T)
> 少し冷静になろう!
ははは、イタリア熱にうかされると、冷静さ失います
からねぇ(笑)
でも、masshyさんもホントにイタリアがお好きなんで
すね。私も大好き〜!
またまた楽しいコメント、ありがとうございました♪
めておら☆
-
- spumamiさん 2015/07/02 17:34:29
- 定番
- こんにちは〜。
そうなんだよね〜ジェラート・・・悩むんだけど結局定番になっちゃう。
ピスタッキオは外せないし、となると合わせる味はクリーミー系になっちゃう。
冒険も嫌いじゃないんだけど、悩めば悩むほど面倒になって
私もいつも同じ物を食べてます(^^;
サンタ・アゴスティーノ教会の内部をみて
「えっ?!こんなに素晴らしい教会だったの???」って驚きました。
カラヴァッジョの絵しか見てない(汗)
盲目って怖いね〜〜もっと視野を広く持たなきゃって反省しました。
まぁローマはいつかのんびり行くつもりなので、その時にじっくりと
教会を楽しんできますよ!!
だからまだまだ有料にはしないでねっ(神様!!)
spumami
- めておら☆さん からの返信 2015/07/02 20:46:15
- RE: 定番
- spumamiさん、毎度どもどもです!
”定番”てタイトルついてるから何事かと思ったら、ジェラート
のことでしたね。いつもタイトルで笑える(^^)
> そうなんだよね〜ジェラート・・・悩むんだけど結局定番になっ
> ちゃう。
> ピスタッキオは外せないし、となると合わせる味はクリーミー
> 系になっちゃう。
そう!今日こそは違うもの食べようって思うんだけど、私はナッツ
系が好きなので、やはりピスタッキオかノッチョーラか、ノーチェ
あたりになってしまう・・・
組み合わせ大事で、フルーツのシャーベット系にいきなりチョコ系
なんてのもどうかと思うしねぇ。そうなると私も絶対クリーム系
に偏るんだなぁ。
あ〜、ジェラートの話してたら、食べたくなってきちゃった。
> サンタ・アゴスティーノ教会の内部
> カラヴァッジョの絵しか見てない(汗)
> 盲目って怖いね〜〜もっと視野を広く持たなきゃって反省しま
> した。
いや、spumamiさんは好きなことに一筋なタイプなのかな?私は
欲張りであれこれ見たいもんだから、いつも時間に追われて旅し
てる感じで。それはそれで反省する・・・。
でもね、やっぱりこの不景気のご時世だから、教会もいつ有料に
なるかわかんないし、見れる時にガッツリ見ておかないとね!
それにしてもカラヴァッジョいいねぇ〜〜!見れば見るほどハマ
るね。
てなわけで、今夜も読みにくい旅行記にお付合いいただき、
ありがとうございましたぁ〜(^^)/
めておら☆
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