2015/05/03 - 2015/05/04
18位(同エリア89件中)
れいろんさん
アビラは旧市街を取り囲む城壁と、城壁の内外に多く存するカトリックの教会(聖堂)で有名な町です。
「アビラの旧市街と城壁外の聖堂」として、世界遺産に登録されています。
そして、この町の教会、修道院といえば聖女テレサです。
イタリア、ローマのサンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会にある、ベルニーニの彫刻「聖女テレサの法悦」のテレサ、その人。
彼女が生まれ、修道院に暮らし、自ら修道院を創設し、厳冬のアビラで靴下を履かないなど、厳しい戒律の中で過ごした町。
キリスト教の信仰を持たない私ですが、いろいろ思うところがありました。
写真はベルニーニの彫刻「聖女テレサの法悦」です。2013年にローマで撮影しました。
(表紙を見て「アビラの写真じゃないよなぁ。変だなぁ」と思った人・・・正解!)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
表題は「城壁を歩き、聖女の足跡に触れる」ですが、城壁歩きが中心な旅行記です。
アビラの旧市街を取り囲む城壁の上から、バシリカ・サン・ヴィセンテ方面。 -
城壁に登るには5ユーロ支払います。
まず、アルカサルの北側から東面、北面、西面と歩いてみましょう。 -
振り返ってカテドラルです。
カテドラルの後陣は城壁と一体となっています。 -
サン・ヴィセンテ門の真上から、城壁の外側。
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バシリカ・サン・ヴィセンテ
バシリカとはキリスト教が公認される以前の「教会」を意味すると聞いています。
ここは、4世紀に殉教したヴィセンテ兄妹をまつった「教会」。 -
城壁の上は歩きやすく整えられています。
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先ほど潜ったフエンテ・デル・ソル広場の門の上に来ました。
六角形(八角形?)の建物はCapilla de Mosén Rubí。 -
緑の庭園はパラドールのもの。
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石でできた動物の像(ベラッコ、ベロコ)が置かれていました。
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カルメル門です。
あの教会のファサードみたいな建造物は何なのだろうか。 -
アビラの町はカテドラルのある東側から西側に緩く下っています。
(西の城壁の外は、もう少し下って川が流れています。)
この辺りの街並みは意外と平凡で、アパートも目につきます。 -
北側〜西側の屈曲部分にて。
町の外側の城壁を撮影しました。ライトアップ用のライトが当間隔で配置してあります。 -
北側の城壁を振り返って。
歩きやすい様子が判りますか? -
西側のプエンテ門の上で、こちら側の終点。
写っているのはプエンテ門のチケット売り場。 -
降りてきました。旧市街西側のプエンテ門です。
残念なことに、雨が降り出してしまいました。
城壁の外のクワトロ・ポステスへ行こうと思っていましたが、予定変更、戻ります。 -
プエンテ門から南側部分は、城壁の上を歩くことはできません。
それならば・・・と、内側の壁に沿って歩いてみました。 -
途中、こんな歩行者用の門もありました。
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その門から外側を見れば、思いのほか荒々しい城壁。
自然の岩盤の上に築かれたみたいですね。 -
サンタ・テレサ修道院、彼女の生家のあった所に建てられたものです。
内部も見学させていただきました。 -
Plaza Corral de las Campanas。重厚な建物に囲まれた広場でした。
塔のある建物はアビラ州の議会みたいです。 -
ラストロ通りの門から城壁の外へ。
それぞれの門に違う趣があって素敵です。 -
城壁に沿って遊歩道(パセオ・ラストロ)です。
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雨は本降り。私は全身びしょ濡れです。
早くホテルに戻って着替えたいなあ。 -
アルカサル門の側にはテレサの像がありました。
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アルカサル門から城壁の中に入ります。
やっと戻ってきました。 -
ホテル到着。カテドラル広場にも誰もいません。
雨は夜になっても止まず、結局。ホテルの外には出ませんでした。
城壁のライトアップを見たくて、アビラに泊まったのに。
(なので、夜景の写真が一枚もありません。)
今、思えば、頑張って出かけるべきでした。 -
翌日も怪しい空模様。
とりあえず雨は落ちていないので、朝の散歩に行ってみます。 -
朝のクルス・ビエッハ通り。人通りもなく静かです。
左はカテドラルの塀。 -
ベラッコ(Verraco)(ベロコとも言うようです。)
紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけて、この地に住んでいたベトン族の残した「家畜の石像」。 -
アルカサル門の側のカルボ・ソテロ広場にあります。
-
アルカサル門の外、サン・ペドロ教会。
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おはよう、テレサ。
ローマのサンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会で貴女の姿(ベルニーニの彫刻「聖女テレサの法悦」)を見た時、こんな若い女性が天使に心を射貫かれて、ただ信仰のみに生きるなんて「可哀相というか痛ましい!」と思ってしまいました。 -
だけど、貴女は、この町のエンカルナシオン修道院で27年の信仰生活を送りながら、修道院改革に努め、サン・ホセ修道院を設立し・・・
仕事ができる、やり手の女性で、「テレサ女史」というような姿。(テレサはサラマンカの近郊で町で67歳の生涯を閉じました。)
そして、今はアビラの町を守っているようですね。 -
旧市街の外の街並みと丘陵。
稜線には多くの風力発電のプロペラが見えます。 -
この時期には。いつも子育て中のコウノトリ(シグエニャ)に出くわすなぁ。
後ろの丘陵に、白い風力発電のプロペラが並んでいます。 -
南の城壁に沿って歩きます。
昨日、雨に濡れながら歩いたパセオ・ラストロです。 -
城壁の中に入り、サンタ・テレサ修道院を撮影。
この修道院は、テレサが幼少期を過ごした家の跡地に建てられたもの。 -
仕事のできる、テレサ女史。
信念をもち、素晴らしい一生を送った尊敬できる女性。 -
旧市街の中を、どんどん西へ降りて・・・
-
プエンテ・アダッハ門から外に出ます。
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城壁の西の部分です。
アダッハ川を渡って・・・ -
クワトロ・ポステスにやってきました。
ローマ帝国時代の遺跡です。(当然、中央の十字架は後の時代に設置されたものです。) -
ここからは、アビラの旧市街の全景が見渡せます。
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ぐるりと城壁に囲まれたアビラの旧市街。
この日は雲が多くて残念でした。 -
北西側の城壁です。
中央右の高い建物はカテドラル。 -
南西側。アダッハ川に架かる橋も写っています。
ここまで歩いてきたけれど、帰りは登りになるのでバスに乗って(1ユーロ)、駅のそばまで行きました。 -
駅から城壁までの街歩きもしてみたかったのです。
Plaza de San Jerónimo 同名の修道院の遺構です。 -
Deanesの家。貴族の家なのでしょうか?
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こんな紋章がドアの両側に飾ってあるんです。
アビラは城壁の外にも教会や、修道院、貴族の館がありますね。 -
Plaza de Italia.
なかなか雰囲気の良い広場です。 -
広場に面してサント・トメ教会があります。
-
残念ながら閉まっていました。(月曜休館)
入口にベラッコ(ベロコ)がたたずんでいました。 -
Plaza de Italia.
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広場に面したこのBARで朝ご飯にします。
-
朝ご飯セットは、なんと13時まで頼むことができます。
サンドウィッチ、トースト、甘いパンと飲みのもで、1.90ユーロ。 -
コーヒーと生ハム+サルモレッホソースのトースト。
オレンジジュースがサービスで付いて、1.90ユーロ。安いです。
地元の人たちで賑わっていました。 -
プラザ・デ・イタリアからは1ブロックで城壁です。
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城壁です。右側のドアは城壁の登り口。
観光インフォメーションも入っています。 -
城壁を一体となったカテドラル。
見えている門んを潜って・・・ -
カテドラル広場が見えます。
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左側のカテドラル。
信者用の側門が開いていたので・・・ -
ちょっと門扉の内側に入れていただき、外側を撮影。
正面の素敵な建物は図書館です。 -
図書館に並んでいる重厚な建物は郵便局です。
通りを挟んだ塔のある建物は、ベラダ家の館(宮殿)。 -
元貴族の館で今はホテルになっています。
ここにも泊まってみたかったな。 -
もう少しお散歩を続けましょう。
メルカード・チコ広場に向かっていたら、なんとメルカード(市場)があるじゃないですか! -
明るく新しい市場の中に、魚屋さん、お肉屋さんなどが入っていましたが、全般的に寂しい感じ。
私は果物屋さんで、杏子と、 -
桃を買いました。
スペインの市場。多くの果物は1kgで○円と表示されており、少量の購入でも対応してくれます。 -
私は杏子を5個と桃を2個買いました。
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購入した果物を下げて、メルカード・チコ広場に向かいます。
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昨日はイベントで全体の様子が良くわかりませんでしたが、今日はばっちり!
北側の建物は市庁舎です。 -
南側はサン・フォアン教会。
広場を囲む建物や回廊のアーチが素敵。 -
西側は城壁の外の緑の丘が見えます。
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東側。市場のある通りです。
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カテドラルが高く見えます。
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回廊のアーチ部分。
この広場、小さいですが、可愛らしく素敵でした。
左に回ってロス・レイジェス・カトリコス通りをホテルに戻ります。 -
ロス・レイジェス・カトリコス通り。お土産屋さんが多い通りです。
アビラは白インゲン豆も名物だそうです。 -
ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラス・ニエべス礼拝堂。
-
アレマニア通りとぶつかりました。
正面に見えているのが私の泊まったホテルです。
優雅なバルコニーがある部分ではなく、その隣の黄色い壁の部分が私のお部屋でした。 -
大聖堂はまだミサの時間?
正面の扉は閉まっています。 -
部屋に戻ってゆっくり荷造りし、チェックアウト時間までのんびりしました。
チェックアウトは12時。朝のお散歩を堪能できます。 -
快適な滞在でした。
また、利用したいな。アスタラ・ビスタ! -
サン・ビセンテ停留所から市内バスに乗ってアビラ駅へ。
切符は昨日到着した時に購入済みです。 -
20番線はレジョナーレが発着するホーム。
マドリードのチャマルティン駅へ1本で行くことができます。 -
私はMDに乗ってサラマンカへ向かいます。
また、1歩、西へ。 -
電車がホームに入って来ると、嬉しいのはどうしてなのかな。
-
乗車したら、私の指定席の隣に男性の乗客が座っていて、車掌さんとおしゃべりしていました。
車窓さんが、私に対し「この電車は空いているから、貴女はここにでも座ったら?」と、通路を挟んだ席を指さす。
「そうですね」と座ったら、「そこは僕の席です(英語)」と東洋人(たぶん日本人)の男性に言われてしまいました。
私の指定席の男性が「ごめん!」と、私に。
「にんぐん・ぷろぐれま! 席はいっぱい空いているので、向こうに座るね〜。」
やはり、日本人は「指定席にこだわる」というか、「指定を守る」というエピソードでした。 -
お天気は良くなる様子。
車窓の景色を楽しめて嬉しい。 -
サラマンカまでは1時間とちょっとの電車旅です。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ジョ-ジ・ジョン・ポ-ルさん 2015/06/05 02:15:16
- 旅行記、読みましたよ〜。
- れいろんさん
こんばんは。今回の旅行記、凄くボリュームが有ったので、何日かに分けて
読んでました。
これ、書くのが凄く大変だったんじゃないんですか?本当に、お疲れ様ですm(__)m
城壁の上でも、手摺が設置されて歩きやすかったり、アイトアップの照明が
付いてたりして、観光としての体制は整ってそうですね。
天気に苦労してましたが、この時期は雨季か何かだったんですか?
それとも普通に低気圧?びしょ濡れで観光は、キツイものです(>_<)
風邪とか大丈夫でしたか?
クワトロ・ポステムの遺跡を始め、数々の協会や取り囲む城壁・・・日本史専攻の
ウチが行くなら、少し世界史を勉強して行ったほうが、より楽しめそうですね。
当時は、どこの国も、国政と宗教は切っても切れない関係が多い時代だったので、
その辺りも込みで予習すると、なお楽しめるかも・・・世界史を専攻しとけば良かったなぁ。
次は、サラマンカですね^^アップを楽しみにしときます。
ジョージ・ジョン・ポール
先日は、コメありがとうございます。丁寧に読んでくれて本当に嬉しいです。
『違和感』の部分は、後半に出てきますよ。
日本人の『旅の恥は・・・』的な文化を目の当たりにしたので・・・
その時にでも書こうと思ってます。愚痴にならないように、気を付けて書かなきゃ!!
- れいろんさん からの返信 2015/06/07 18:26:22
- いつもありがとう〜。
- ジョージ・ジョン・ポールさん、こんにちは。
いつも読んでくださって、コメントもありがとうございます。
アヴィラの城壁、歩きやすく整備されていました。
1周できると、もっといいのですが。
ジョージ・ジョン・ポールさんが「手すり」を思われた所、木のものだったら「目隠し」のようです。
高い所を歩くので、個人のお家の庭はもちろん、窓から家の中なんかも見えちゃう場所もあるのです。
私もキリスト教については、今一つ理解していないので、ヨーロッパに行くたび、もう少し「勉強」したいなと思います。
歴史を理解するうえで切り離せないので。
れいろん
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