2015/04/30 - 2015/05/01
19位(同エリア95件中)
ショコラさん
飯山で菜の花の風景を眺め、小布施で桜の天井を堪能したあと、2泊目のお宿《三水館》へ向かいました。
鹿教湯温泉にある、全7室のこじんまりとしたお宿です。いつか泊まってみたいと前々から思っていたのですが、週末の予約を取るのがとても難しく、なかなか機会がありませんでした。今回はGWはざまの平日だったからか、やっと予約ができました。
ちなみに、予約したときは、宿の公式サイトで予約申し込みをするか(ダイレクト予約ではなく、リクエスト方式)、電話でしか予約方法がありませんでしたが、現在は、ホテル予約サイト「一休.com」でも予約可能です。
★《三水館(さんすいかん)》
http://www.sansuikan.info/index.html
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
お宿は、鹿教湯温泉の中心地から少し離れたところにあります。
小布施で寄り道したので、お宿の到着が予定より遅れ、夕方5時近くになってしまいました。三水館 宿・ホテル
-
お宿は、山や川、田んぼや畑で囲まれた里山の中にあります。
-
建物が緑に覆われて全体が見えませんが、本館の2棟は木曽福島と松本から民家を、離れの客室は松本から蔵を移築したのだそうです。
-
建物は木と土と石だけで造られていて、風景に溶け込んでいる感じがします。
-
到着すると、スタッフの案内で、こちらのロビーに通されました。
写真の右手に写っている長テーブルは、なんと、古い民家の鴨居を再利用したものだそう。 -
ロビーは2方向が全面ガラス張りで、光がたっぷりさしこんでいます。建物の中にいても、緑に囲まれているのが感じられます。
-
お宿のあちこちに、このような木彫の作品が飾られています。
-
これらは木工家の井崎正治氏の作品だそうです。
-
井崎氏は、このような木彫のほか、家具や、木版画、インテリアデザインなど、様々な分野で活躍されているそうです。お宿の家具類も(すべてではないと思いますが)井崎氏が手掛けられたとのこと。
お宿では、年に1度、井崎氏の個展も開かれているのだとか。
井崎氏の作品を見たのはこれが初めてですが、どれも温かみがあって、とても素敵だと思いました(すっかりファンになってしまった)。 -
客室は本館2階に6室、離れに1室あります。
本館の土間の部分は吹き抜けになっています。この写真は2階から下を見たところ。 -
吹き抜けの2階部分の壁には、井崎氏の絵が飾られています。
-
2階に上がる途中の階段上部の棚にも、井崎氏の作品が。
-
その隣りにはねこのオブジェ。これはちょっと作風がちがう感じがするけど、これも井崎氏の作品?
-
わたしたちが泊まるのは、本館にある「休石(やすみいし)」と名付けられた、和洋室のお部屋。
-
こちらが10畳の和室。
シンプルですっきりとしたお部屋です。 -
隅々まで手入れが行き届いていて、綺麗です。
-
床の間には春の花々が飾られています。
-
窓の外は緑がいっぱい。
-
ベッドルームは廊下の向こう側にあります。
廊下の左側には、ミニキッチンと洗面台が設けられています。
アメニティは必要最小限のものだけで、スキンケア用品などはありません。その分、宿泊料金が抑えられていて、通常期間なら週末でも(離れの客室以外は)1万円台と、とてもリーズナブル。予約が取りにくいのもよくわかります。 -
こちらが8畳のベッドルーム。
-
屋根が傾斜していて、ちょっと屋根裏風。
置かれている椅子の座り心地がとてもよかった。
ベッドも枕もほどよい硬さで、この夜、ぐっすり眠れました。
ちなみに、寝具類はオーガニックのものを使っているそうです。 -
お部屋に案内してくださったスタッフの方(たぶんお宿の奥様)が、お茶とお菓子を用意してくださいました。
写真は手作りのウェルカムスイーツ。なんのタルトだったかなぁ? フルーツのタルトだったことはたしかだけど。 -
夕食は午後6時からなので、その前にちょっと急いでお風呂へ。
大浴場は本館から渡り廊下でつながっています。 -
渡り廊下から本館を振り返ったところ。
-
大浴場は2つあり(どちらも露天風呂付き)、夜8時に男女入れ替えになります。
こちらは夕方の女湯の内湯。木のお風呂です。
浴槽の縁は栗、浴槽は桧葉が使われているそうです。あまり広くはありませんが、客室数が少ないので、これで十分。ほとんど貸切状態でした。
お湯は無色透明でやわらか。木のお風呂は肌触りがやさしくて、心地いい。 -
こちらは露天風呂。
真ん中の柱から、お湯がこんこんとわき出しています。
柵で囲われているので景色は眺められませんが、湯船から緑がたくさん見えるので、閉塞感はあまりなく、くつろげます。 -
お風呂から上がったら、すぐ夕食の時間になりました(到着が遅かったので、ちょっとバタバタ)。
食事処は、数テーブルある掘りごたつのお部屋、半個室、椅子席の個室など何か所かあるようですが、わたしたちは和室の個室に案内されました。 -
床の間に飾られている絵は井崎氏の作品のようです。
-
まず、夫はビール。
-
テーブルに用意されていた、季節の前菜。
(お品書きがなかったので、以下は記憶に頼ってコメントしています。間違いがあったらすみません)
右側は、菜の花のお寿司、ニラと野菜?の春巻き、山菜?の天ぷら。
真ん中は、小鮎の南蛮漬けだったかな。
左手前は、山菜のとろろかけ。 -
左奥は、なばなの辛子和え。
バラエティーに富んだ前菜で、いろいろ食べれてうれしい。
ただ、前菜の揚げ物は席に着いてから持ってきてもらえたらよかったな。揚げたてだと、もっとおいしいと思うので。 -
たぶん信濃雪鱒の昆布締め。
ぷりぷりとした歯ごたえで、昆布の旨みがしみていておいしい。 -
筍とフキの炊き合わせ。
春らしい一皿。ふわりと立ち上る香りに、食材の新鮮さを感じます。 -
出汁巻き卵。中に入っている緑のものはなんだったか思い出せない……。
-
見た目は鮭の塩焼きのようですが、これは信州サーモンの幽庵焼き。
ちょっとお皿が寂しげだけど、ほくほくの身はとても美味。 -
サラダ。
山菜を素揚げしたものがトッピングされていて、これがすごくおいしい♪ シャキシャキしたサラダとサクサクの山菜がベストマッチ! -
ささみとふきのとう?の和え物。
大根おろしがからんで、とてもさっぱり。 -
お宿の名物の〈草鍋〉。
緑野菜のてんこ盛り〜。
カンゾウ、ニラ、セリ、あさつき、クレソン、三つ葉、ネギなどだったと思うけど、ちょっと自信なし。
お豆腐もたっぷり。 -
鶏のひき肉と鶏もも肉。
ひき肉には生姜が入っているみたい。 -
出汁がたぎってきたところで、鶏もも肉を入れ、ひき肉をスプーンですくいながら投入し、つみれにします。
そして鶏に火が通ったところで、野菜を一斉に入れました。
野趣あふれるお鍋。シンプルだけど、とてもおいしい!
鶏肉とさまざまな野菜の味わいが絶妙。あの山盛りの野菜が、あっという間になくなりました。
最後の〆は雑炊。スタッフの方に出汁をつぎたしてもらい、ごはを入れて、溶き卵を回しかけ、さっとまぜてすぐに火を止めました。
雑炊も胃にしみわたるやさしい味で、とってもおいしい♪ -
食後のデザートは場所を変えてロビーで。
ここにも井崎氏の作品が。 -
鯉のぼりの作品も発見。
-
デザートは柑橘のゼリー寄せ。
地のものを使った野菜中心の素朴な郷土料理で、手作りの温かさを感じるおいしい夕食でした。
お部屋にもどってくつろいでから、寝る前にまたお風呂へ。
体がぽかぽかと温まり、夜はぐっすり。 -
朝です。
朝風呂に入るため、ちょっと早めに起きました。
いつもなら寝るほうを選ぶ夫も、この日はめずらしく起きたので、一緒に大浴場へ。 -
庭には朝日がさんさんと降り注いでいます。今日もいいお天気になりそう。
-
大浴場の入り口。
-
朝の女湯の内風呂。石造りのお風呂です。
長野県で採石される柴石で造られものだそう。 -
露天風呂は木造り。
内湯、露天風呂とも、昨日入ったもう一方のお風呂のほうが好きかな。夫も同意見でした。もう一方のほうが日当たりもよかった気がします。
このときも貸切状態で、ゆっくり朝風呂を楽しみました。 -
朝食の時間になりました。
昨夜と同じお部屋へ案内されました。 -
家庭的な雰囲気の朝ごはん。
-
特別なものはありませんが、地のものを取り入れた、体によさそうなものばかり。
-
カレイの干物だったかな。
-
ごはんは塗り物のおひつに入っています。
-
木の枝の箸置きが素敵。
-
ふだんはご飯は一膳しか食べないのに、ごはんが進んでおかわり。
-
朝食後、ラウンジでちょっと一休み。
お宿には看板猫(この猫は2代目らしい)がいます。抱き上げて膝に乗せたら、しばらく座っててくれました(というか、寝ていた)。 -
セルフサービスで食後のコーヒー。
-
〈三水館〉さんは、シンプルながらセンスのいい、ゆったりくつろげるお宿でした。リーズナブルなのも◎。リピーターが多いのも納得です。
「春の花々を巡る2泊3日の旅(6)」につづく。。。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅
-
前の旅行記
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(4)~一面の菜の花畑@飯山菜の花公園と、桜の天井@千曲川河川公園
2015/04/30~
飯山・栄村
-
次の旅行記
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(6)~山村の桃源郷〈一里花桃の里〉@信州武石余里
2015/05/01~
上田
-
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(1)~八重桜に彩られた〈妙義山 森林公園さくらの里〉
2015/04/29~
下仁田
-
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(2)~江戸時代の町並みが残る、北国街道の宿場町〈海野宿〉
2015/04/29~
真田・東御
-
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(3)~宿場にたたずむ古民家の宿 《海野宿 ふる里館》
2015/04/29~
真田・東御
-
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(4)~一面の菜の花畑@飯山菜の花公園と、桜の天井@千曲川河川公園
2015/04/30~
飯山・栄村
-
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(5)~静かな里山に建つ小さなお宿 《三水館》@鹿教湯温泉
2015/04/30~
鹿教湯温泉
-
[花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅(6)~山村の桃源郷〈一里花桃の里〉@信州武石余里
2015/05/01~
上田
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- oneonekukikoさん 2018/11/09 08:03:10
- 山水館 懐かしいです
- ショコラさん
すっかりご無沙汰しています。
久しぶりにゆったりした時間がとれて4トラをグルグルしております。
10年も昔に訪れましたが
その時と変わらぬ風景に出会えて
懐かしさでいっぱいです。
名物「野菜鍋」
山菜いっぱいで、それでもスッとお腹におさまりました。
そして、コタツとベッドのお部屋。
コーナーにさりげなくある陶器の数々。
どれもこれも時間の経過の中に鮮烈な映像として残っています。
ありがとうございました。
oneonekukiko
- ショコラさん からの返信 2018/11/10 17:00:11
- RE: 山水館 懐かしいです
- oneonekukikoさん、こんにちは!
こちらこそご無沙汰しています。
「山水館」の旅行記、見てくださってありがとうございます。
oneonekukikoさんもお泊りになっていたのですね!
娘さんご家族とのご旅行だったとのことで、思い出もひとしおでしょう。
山奥で、決してアクセスのいい場所ではないのに、とても人気のあるお宿のようで、予約をとるのが大変でした。
あの野菜鍋、おいしかった〜。
からだが喜ぶお料理という感じで、とても印象に残っています。
自然に囲まれた雰囲気もいいですよね。
秋深まる今の季節もきっといいんだろうなぁ。
oneonekukikoさんのおかげで記憶がよみがえり、また訪れたくなりました。
ショコラ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ [花旅♪]春の花々を巡る2泊3日の旅
2
58