2015/04/29 - 2015/04/30
30位(同エリア231件中)
ショコラさん
旅の1日目は、海野宿にある唯一のお宿《海野宿 ふる里館》に泊まりました。全2室の小さなお宿です。
ここは、東御市(とうみし)が海野宿滞在型交流施設として、文化財である古民家を改修・整備し、管理・運営を民間に委託して、去年の7月に開業したのだそうです。委託されたのは、美ヶ原高原で〈ふる里館〉の宿を経営している会社で、市の入札によって決まったとのこと。
ここに泊まって、海野宿の昼、夜、朝の風景に身を置き、宿場町の風情と文化財の歴史を肌で感じることができました。
★《海野宿 ふる里館》
http://www.furusatokan-unno.jp/
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
こちらが交流施設の入口。海野宿の通りに面して建っています。
施設は4つの建物(玄関棟、宿泊棟、休憩棟、飲食棟)から成っていて、この正面の漆喰造りの建物は宿泊棟。かつては母屋として使われていた、昭和4年築のものだそう。
休憩棟と飲食棟は、誰でも利用することができます。 -
交流施設の名称は《うんのわ》。
《うんのわ》は、フランス語で市の特産「くるみ」を意味する「une noix」の発音をひらがな表記したもので、「海野(うんの)に人と人との輪や交流が生まれるように」との願いが込められているそうです。 -
この建物の左半分が客室になっています。
90年近く経っているとは思えないほど、見事に改修されています。 -
暖簾をくぐると、昔ながらの土間が。
右の木の枝には繭で作った飾りがつけられています。 -
ここはかつては台所だったところだそう。
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調度品や着物、玩具などが展示されています。
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イチオシ
窓辺には人形が飾られていました。着物のはぎれで作られたものでしょうか。古民家にしっくりなじんでいます。
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土間を抜けた向こうは中庭。
中庭を囲んで、ロの字型に建物が配されています。 -
正面の建物は飲食棟。
明治39年に建てられた蚕室だったところで、戦時下にはアパートとして貸し出されたこともあったそう。現在は〈Dining 楽〉という食事処になっています。宿泊者も夕食と朝食はここでいただきます。
この飲食棟の裏側に駐車場があるのですが、進入口がわからず、だいぶ付近をさまよってしまいました。 -
右手の建物は休憩棟で、かつては納屋だったそう。現在は〈喫茶いっぷく〉となっていて、こちらの中庭でもお茶できるようです。4月末までお休みとのことで、このときは営業していませんでしたが。
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左手の土蔵は玄関棟で、宿のレセプションとレストランの受付になっています。大正2年築だそう。
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こちらは宿泊棟の裏手で、中庭から渡り廊下が見えます。
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2室あるうちの1室はキャンセルが入ったそうで、この日の宿泊はわたしたちだけでした。レセプションで名前を告げる前に、若い男性スタッフの方(支配人さんのようです)のほうから「○○さんですね」と言ってくださいました。
支配人さんの案内で、宿泊棟にあるロビーへ。
上の写真の廊下側から中庭を見たところ。 -
こちらがロビー。ここでチェックイン手続きをしました。
左の箪笥には、コーヒーのカセットなどのお茶類のほか、入浴剤(ものすごくたくさんの種類あり)やグルーミングセット、歯ブラシなどが用意されていて、自由に持って行けるようになっています。お部屋に基本のアメニティは置かれていますが、足りないものは必要なだけこの箪笥から調達するシステムは無駄がなくていいかも。宿のアメニティって、人によって不要なものもあるもからな。
ちなみに、入浴剤が多種多様用意されているのは、お宿のお風呂が温泉ではないため、せめてお好みの入浴剤でお風呂を楽しんでもらいたいという宿の気持ちからだそうです。 -
このロビーは宿泊者の共用スペースですが、この日泊まるのはわたしたちだけなので、貸切というか、客室の1部のように使わせていただくことができました。
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わたしたちが泊まるのは〈胡桃(くるみ)〉というお部屋(定員4名)。ロビーの隣りです。ちなみに、もう1室は〈山桑(やまくわ)〉というお部屋(定員2名)。
2室ともメゾネットになっていて、間取りはそれぞれちがいます。
予約時に、お部屋の指定ができました。〈胡桃〉は1階の和室が広めだったので、こちらにしました。 -
こちらが客室1階の和室(10畳)。縁側と大きな窓のある広々とした間取りです。
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東御市は胡桃の産地ということで、床や調度品はウォールナットを主とした設えになっているとのこと。
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植え込みの向こうは海野宿の街道で、まさしく宿場町のまんなかにある宿。昼間は通りを観光客やときには車も通りますが、夜はひっそりとして、とても静かでした。
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コーヒーメーカーがあるのがうれしい。これで夜と朝、コーヒーを淹れました。
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ベッドルームは2階です。
階段を上って―― -
ベッドルームへ。
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ベッドルームは和モダンな設え。広さは22平米あります。
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梁がむき出しになった天井と漆喰の壁。古民家好きにはたまりません♪
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太い梁に名前が墨書きされています。これは棟梁や当時の主の名前だそうで、当時、このように名前を記すのが流行りだったのだとか。
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窓際には素敵なテーブルセットが。
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窓からのぞくと、海野宿の町並みが見えます。
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ぼうっと眺めていたくなる。
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窓側から部屋を見たところ。
奥の小窓から外をのぞくと、 -
中庭が見えました。
部屋の両側の窓を開けると、爽やかな風が通り抜けていきます。 -
パウダールーム。
スキンケア用品も備えられています。
バスピローがあるのがうれしい♪ -
バスルーム。
ユニットバスですが、壁と天井には檜が張られていて、寛げる雰囲気。
夕食後、好きな香りのバスソルトを選び、バスピローに頭ののせて、ゆっくりバスタイムを楽しみました。 -
トイレ
木がふんだんに使われています。
建物を改修してオープンしたばかりのお宿なので、どこもとても綺麗ですごく気持ちがいい♪ -
夕食の時間になったので、飲食棟にあるダイニングへ。
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この写真ではちょっとわかりにくいですが、かつては蚕室だったので、天井近くに煙出しと温度調節のための気抜きがあります。
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窓際の席から中庭が見えます。すでに明かりが灯っています。
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今夜の夕食のお品書き
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飲み物は、夫は地元の白ワイン(左)、わたしはノンアルコールの白ワイン(右)にしました。
ノンアルコールの白ワインって、葡萄ジュースと同じかなと思いましたが、ジュースみたいに甘ったるくなく、ワインっぽい味わいで気に入りました♪ これならお料理の味の邪魔をしないのでいいな〜。 -
☆食前酒:井筒ワイン(赤)
長野県塩尻のワイナリーのもの。ふくよかでフルーティーな味でした。おちょこでワインをいただいたのは初めてかも。こういう使い方もおもしろいな。 -
☆前菜:信州サーモンの前菜 3品
刺身、もち米クレープ、チーズロール
信州サーモンはくせがなくて、いろいろな食材と合わせやすそう。バリエーションがあって楽しい前菜。 -
この蓋付きのお椀に入っているのは、
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☆蕎麦:ひとくち十割蕎麦
このお蕎麦、とってもおいしかった! 味はもちろん、コシといい、舌触りといい、喉ごしといい、ほんとにパーフェクト。つゆもちょうどいい濃さ。ここ数年で食べたお蕎麦で一番かも。 -
☆冷物:自家製のお豆腐 鱒の子のいくら
大豆の味がちゃんとするお豆腐でした。 -
☆焼き物:岩魚の塩焼き 3枚おろし
レモンと塩だけでおいしい。骨はカリカリに焼かれていて、香ばしくて、ガリガリ食べちゃいました。この骨、オーブンで時間をかけて焼いているのだそうです。3枚におろしてあるので、食べやすいのもいい♪ -
☆温物:信州米豚・信州牛の豆乳しゃぶしゃぶ
支配人さんが、お料理の合間に何種類かの地酒をおちょこでサービスしてくださいました。わたしはアルコールに弱いので、ほとんど夫がいただきました。 -
しゃぶしゃぶのタレはくるみダレ(だったと思う)。
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右が信州米豚、左が信州牛。
信州牛のほうが高級なのはまちがいないですが、米豚は数倍おいしかった! 米豚は文字通り、お米を食べて育った豚だそうですが、とろけそうなほど柔らかくて、ほどよく脂があり、甘みがあって、もうめちゃウマ〜〜。うちの近所で売っているのを見たことがないけど、今後見かけたら即買いしよう。 -
このかわいい蓋付きの器は、
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☆蒸し物:ハーブ鶏の蒸し物
素材を生かしたやさしい味。 -
☆天婦羅:田舎の味覚盛り合わせ
カラリと揚がった天婦羅はサクサク。 -
☆ご飯:韃靼(だったん)そば茶飯(八重原米)
食感が楽しいご飯。ほのかな香りも。 -
☆汁もの:岩魚の吸い物
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☆香もの
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☆デザート:自家製の手作りあんみつ
きなこのアイス(だったかな)、ラズベリー、ブルーベリー、あずき、白玉、抹茶の寒天(だったような)。
甘さを控えた大人のあんみつ。おなかいっぱいだったのにペロリ。
地元の食材を生かし、素材の味を大切にしたお料理でした。
ごちそうさまでした! -
お夜食に、そば茶飯をおにぎりにしてくださいました。
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イチオシ
夕食後、風に当たりに、ちょっと外に出てみました。
ライトアップされた中庭。 -
土蔵も昼とはちょっとちがう雰囲気。
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お宿から夜のお楽しみとして線香花火を用意してくださいました。
国産、外国産など数種類あります。
せっかくの機会なので、縁側で花火をすることに。 -
線香花火なんて何年振りかな。
国産の一番品質がいいと教えてもらった花火が、やはり一番綺麗な火花を散らし、長く火が続きました。 -
虫の声を聞きながら、こんなふうに縁側でゆったり過ごす夜っていいなぁ。
そうして、気持ちのいいベッドでぐっすり眠りました。 -
翌朝、目が覚めて窓を開けると、外はとてもいいお天気。
通りには人もなく、まだ町は目覚めていないようです。ひんやりとした空気が気持ちいい。 -
お宿には、宿泊客対象で朝の海野宿案内(約30分)のサービスがあります。
希望者は朝7時にお宿の中庭に行くと、支配人さんが朝の散歩をしながら、海野宿の案内をしてくださるとのこと。
せっかくの機会なので、身支度をして中庭へ向かいました。この日の宿泊客はわたしたちだけなので、支配人さんを独り占め(笑)
*朝のお散歩の様子は以下の旅行記の後半にまとめています。
http://4travel.jp/travelogue/11006595
静けさに包まれた朝の海野宿もとてもいいものでした。
こういうサービスは小さな宿ならではの素敵なおもてなしだと思いました。海野宿にまつわるこぼれ話もお聞きすることができて、楽しい時間でした。 -
朝のお散歩をして、頭もすっきり目覚めました。しっかりおなかもすいて、モリモリ食べれそう。
朝食も昨夜と同じダイニングで。 -
朝日が中庭に差し込んでいます。
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☆飲み物:八重原産ラズベリーとブルーベリーの豆乳スムージー
ふんわりとした口当たりのスムージー。ごくごくと一気飲み。 -
彩りも盛り付けも綺麗で、見ただけで食欲がわいてきます(って、すでにお腹すいてるけど)。
☆冷菜
・東御市産の野菜サラダ
・信州産ベーコン、生ハム
・豆腐の惣菜3品(白和え、照り炒め、豆腐入り卵焼き)
・キノコの酢のもの
☆焼き物
・あゆの一夜干し
☆飯もの
・八重原米お焼きおにぎり
☆果物
・信州産のフルーツ(いちご) -
こちらは汁もの
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☆汁もの:海野宿郷土の味 ほうとう
具だくさん〜。もっちりとしたほうとうも、おつゆも美味。ほっこり♪ -
☆温もの:できたてのお豆腐
テーブルに運ばれてきてから火をつけ、にがりを加えて作ったお豆腐です。
できたてあつあつのお豆腐は、とってもおいしい。 -
食後のコーヒーを待つ間、スタッフがくるみを持ってきてくださいました。
くるみはここ東御市の名産で、日本一の生産量だそうです。
右のくりみ割り器で殻を割っていただきました。香ばしくておいしい。 -
☆食後のコーヒー:丸山珈琲(プレス式)
カフェオレ並みにたっぷりとコーヒーが入っています。カップも素敵。
有名な丸山珈琲ですが、飲むのはこれが初めて。
香りがよくて、とてもおいしいコーヒーでした。 -
コーヒーに添えられていた小菓子。くるみ菓子だったような(すみません、忘れました)。
このお宿は公共系の宿としては少し高めの料金設定だと思いますが、文化財の維持に費用がかかるでしょうし、お部屋やお料理、サービスがとても満足のいくものだったので、この料金は大いに納得。とっても居心地のいいお宿でした。
スタッフのみなさんに感謝です。
「春の花々を巡る2泊3日の旅(4)」につづく。。。
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