【東京散策24-3】東京の悲惨な時代を物語る関東大震災や東京空襲を追悼する横網公園

2015/04/25 - 2015/04/25

パッと見すると横綱（よこづな）公園と見間違えますが、実際は横網（よこあみ）で、両国国技館も両国ではなく横網（よこあみ）にあります。

江戸時代に海苔干場が広がっていて海苔採り網を横に干す風景からこの名前が付いたらしいです。

横網町公園は関東大震災や東京大空襲を追悼する震災と戦災のメモリアルパークとなっています。
http://tokyoireikyoukai.or.jp/

エリア 両国(東京)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• 交通: 3.5

• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

日本庭園、東京都慰霊堂や東京都復興記念館などががあります。

東京以外の人なら横綱（つな）と思っている人が多分多そう(^^ゞ

横網町公園MAP。

横網町公園は、もともとは陸軍被服廠があったところで、1922年当時の東京市が買収し、公園として整備したそうです。
関東大震災の時にも、ここで多くの人が炎に包まれて38000人の方が亡くなり、その後慰霊堂が造られたとあります。

悲しい歴史のある公園内ですが、並木が爽やかさを感じさせます。

東京都慰霊堂は改修中でした。

最近は改修中でも囲った足場に写真や絵を掲示してイメージさあせている演出が多いですね。

関東大震災と東京大空襲の両方の遭難者遺骨が遺骨を納骨するために造られたとあります。

改修中ですが、中には入れました。

東京空襲の写真。

最近の東日本大震災の津波で全て失った景色と被る部分があります。

品川区五反田付近。

東京空襲犠牲者追悼碑です。

花がすり鉢状のコンクリート製慰霊碑に植え込まれています。

復興記念館の屋外展示遺産を見てみます。

大日本麦酒吾妻橋工場の鉄柱が溶解したもの。

かなりの高温だったことが伺えます。

東京商船大学内で焼損した魚雷です。

これも大日本麦酒の電動機？モーターのたぐいかと…

自動車のシャーシー部分だけが焼け残ったもの。

丸の内の内外ビル玄関前にあった鉄筋コンクリートの柱。

現代の電柱みたいなもんです。

丸善ビルの鉄柱が溶解したもの。

どれもこれ以上腐食が進まないよう塗装が施されていました。

これが東京復興記念館、さっそく中を見てみます。

ちなみに入館無料です。

前半は関東大震災の記録展示です。

東京市は現在よりも人口密集地帯だったみたいです。

当時、高さ52ｍの日本一の凌雲閣（りょううんかく）12階建てが8階で折れてしまったので爆破解体したと言う

★凌雲閣★http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%8C%E9%9B%B2%E9%96%A3

焼け落ちた隅田川に架かる永代橋。

原爆ドームみたいになってしまった両国国技館です。

自転車の残骸。

金庫です。

側面に穴があいてます。

右から読んで両国橋の橋梁装飾物。

機関車に大量に乗り込む避難民。

後進国で未だにこれくらい乗る光景って見られる国はありますね。

交番に貼られた行方を知らせる伝言の紙。

通路は天井からの自然採光が取り入れらていて明るいです。

今も都内に残る震災の爪痕MAPです。

ここまでが関東大震災の展示でした。

次は東京空襲の展示です。

世界の戦闘地帯。

1つ1つのパネルに戦争の悲惨な記録が残されています。

本土空襲による戦災都市地図。

当然ですが人口密集地に集中しています。
山間部などは戦争自体の影響を全く受けなかった地域もあったものと思われます。

豊島区要町で見つかった焼夷弾。

実物は初めて見ました。

溶けた硬化。

故郷の岐阜市も空襲したアメリカの爆撃機B29と焼夷弾の構造解説。

不発焼夷弾。

未だに工事現場で時々出てきますね。

焼死体です。

戦争による悲惨さを痛感します。

日本が急成長を遂げれたのは焼け野原にした戦争のお陰と言う捉え方もあります。

しかし、多くの犠牲を出した戦争の記憶が風化されていく中、再び戦争が起こるかもしれない状況に世界は進んでいるように感じます。
今後は核と言う一発で世界を終わりにする近代兵器がありますのでこういった過ちを起こさないように願うばかりです。

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