十日町・津南旅行記(ブログ) 一覧に戻る
GW前半、有名観光地はどこも大混雑。そんな混雑を避け、のんびりと残雪残る春の田園風景を撮影しに新潟県十日町へ。十日町の松代地区には、星峠を筆頭に数多くの棚田が見られる地域、松之山には美人林など残雪の中で芽吹く新緑のブナ林がある。そんな南越後の遅い春の美しい自然と田園の風景を求めての一泊ドライブ旅行。<br />行程は、<br />初日 自宅→中子池の桜→竜神ケ窪→美人林→松代地区の棚田の下見→芝峠温泉で日帰り入浴→宿チェックイン→儀明の棚田夕景撮影<br />2日目 夜明け前の星峠撮影→宿チェックアウト→松之山大荒戸集落→大厳寺高原→松之山温泉日帰り入浴→橋結の棚田夕景撮影→帰宅<br /><br />写真枚数が多いので、旅行記は2部構成。前半は、棚田の風景を中心にまとめ、後編では、中子池、龍神ケ窪、美人林、大厳寺高原やその途中の道中の自然風景をまとめました。時系列ではないので、旅行記としてはわかり難いかも知れませんが、ご容赦のほどを!

雪深き南越後の遅い春(1) ~残雪の棚田紀行~

44いいね!

2015/05/01 - 2015/05/02

88位(同エリア467件中)

4

56

玄白

玄白さん

GW前半、有名観光地はどこも大混雑。そんな混雑を避け、のんびりと残雪残る春の田園風景を撮影しに新潟県十日町へ。十日町の松代地区には、星峠を筆頭に数多くの棚田が見られる地域、松之山には美人林など残雪の中で芽吹く新緑のブナ林がある。そんな南越後の遅い春の美しい自然と田園の風景を求めての一泊ドライブ旅行。
行程は、
初日 自宅→中子池の桜→竜神ケ窪→美人林→松代地区の棚田の下見→芝峠温泉で日帰り入浴→宿チェックイン→儀明の棚田夕景撮影
2日目 夜明け前の星峠撮影→宿チェックアウト→松之山大荒戸集落→大厳寺高原→松之山温泉日帰り入浴→橋結の棚田夕景撮影→帰宅

写真枚数が多いので、旅行記は2部構成。前半は、棚田の風景を中心にまとめ、後編では、中子池、龍神ケ窪、美人林、大厳寺高原やその途中の道中の自然風景をまとめました。時系列ではないので、旅行記としてはわかり難いかも知れませんが、ご容赦のほどを!

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車

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  • 夜明け前に自宅を出発し、津南町の中子池や松之山の美人林を回ったあと、松代地区の棚田の下見。<br />この写真は旧松代町と松之山町の境付近の名も無き棚田の風景。この辺りは、あちこちにこんな雪が残る棚田の風景が見られる。<br />国道353号沿いだが、正確な場所は忘れてしまった。

    夜明け前に自宅を出発し、津南町の中子池や松之山の美人林を回ったあと、松代地区の棚田の下見。
    この写真は旧松代町と松之山町の境付近の名も無き棚田の風景。この辺りは、あちこちにこんな雪が残る棚田の風景が見られる。
    国道353号沿いだが、正確な場所は忘れてしまった。

  • 星峠の棚田全景。規模が大きく、早朝には霧が出て幻想的な風景になるので、人気No1の棚田。

    星峠の棚田全景。規模が大きく、早朝には霧が出て幻想的な風景になるので、人気No1の棚田。

    星峠の棚田 自然・景勝地

  • 星峠の棚田の一部。どこにレンズを向けても絵になる。

    星峠の棚田の一部。どこにレンズを向けても絵になる。

  • 星峠の棚田

    星峠の棚田

  • 星峠の棚田。 少し場所を変えたところから撮影。

    星峠の棚田。 少し場所を変えたところから撮影。

  • 棚田を見下ろす眺めの良いところにはトイレと駐車場(4〜5台分)が設置されている。まだ昼前だが、すでに明朝の撮影のために車中泊の準備をしている車3台が駐車している。朝の様子を聞いたところ、今朝は朝霧が出た、明日の朝も期待できそうだとのこと。朝の撮影に来るのだったら、夜中の1時か2時頃までに来ないと駐車スペースがなくなるよ!とアドバイスを受けた。 夜中の2じぃ〜! すさまじい人気ぶりではある。

    棚田を見下ろす眺めの良いところにはトイレと駐車場(4〜5台分)が設置されている。まだ昼前だが、すでに明朝の撮影のために車中泊の準備をしている車3台が駐車している。朝の様子を聞いたところ、今朝は朝霧が出た、明日の朝も期待できそうだとのこと。朝の撮影に来るのだったら、夜中の1時か2時頃までに来ないと駐車スペースがなくなるよ!とアドバイスを受けた。 夜中の2じぃ〜! すさまじい人気ぶりではある。

  • 棚田を見下ろす高台に、カタクリが自生していた。

    棚田を見下ろす高台に、カタクリが自生していた。

  • 星峠の棚田の下見を終えて儀明の棚田に移動。ここは、棚田の畦に3本の桜が植えられていて、開花すると棚田に満開の桜が映り込んでとてもフォトジェニックな情景になることで知られている。<br />今回はそれを狙って訪れたのだが、先週の7月上旬の陽気のせいで、桜は一気に開ききり、手前の桜は完全に葉桜になっていた。奥の桜はかろうじてまだ花が残っているが、田んぼの水面に散った桜の花びらが浮かんでいる。

    星峠の棚田の下見を終えて儀明の棚田に移動。ここは、棚田の畦に3本の桜が植えられていて、開花すると棚田に満開の桜が映り込んでとてもフォトジェニックな情景になることで知られている。
    今回はそれを狙って訪れたのだが、先週の7月上旬の陽気のせいで、桜は一気に開ききり、手前の桜は完全に葉桜になっていた。奥の桜はかろうじてまだ花が残っているが、田んぼの水面に散った桜の花びらが浮かんでいる。

  • 一週間前に十日町観光協会まつだい支部に電話で確認したところ、今年は雪が多いので開花は遅れそうだということだったが、完全に予測が外れてしまった。地元の人でも開花の予想は難しいものだ。<br />満開になったら、翌日には散り始めたそうだ。今年のこの地区の桜は極端に見頃の時期が短かったそうだ。

    一週間前に十日町観光協会まつだい支部に電話で確認したところ、今年は雪が多いので開花は遅れそうだということだったが、完全に予測が外れてしまった。地元の人でも開花の予想は難しいものだ。
    満開になったら、翌日には散り始めたそうだ。今年のこの地区の桜は極端に見頃の時期が短かったそうだ。

  • 儀明の棚田のビューポイントは西向きなので、、夕焼けのシーンの撮影にしよう。うまい具合に夕焼けになってくれると良いのだが・・・<br />桜はあきらめ!

    儀明の棚田のビューポイントは西向きなので、、夕焼けのシーンの撮影にしよう。うまい具合に夕焼けになってくれると良いのだが・・・
    桜はあきらめ!

  • 次に向かったのは蒲生の棚田。ここも星峠と同様、朝日と霧の情景が美しい棚田でかつては人気が高い撮影スポットだったが、田んぼの真ん中に立っている杉の木が立ち枯れてしまい、人気が衰えてしまったそうである。

    次に向かったのは蒲生の棚田。ここも星峠と同様、朝日と霧の情景が美しい棚田でかつては人気が高い撮影スポットだったが、田んぼの真ん中に立っている杉の木が立ち枯れてしまい、人気が衰えてしまったそうである。

  • 田んぼの中の立木の新芽が残雪の白を背景に映えている。遠くて木の種類は判らない。

    田んぼの中の立木の新芽が残雪の白を背景に映えている。遠くて木の種類は判らない。

  • 一通り、めぼしい棚田の場所、状況は確認できたので、芝峠温泉「雲海」で昼食と日帰り入浴。今宵の宿は、温泉がない安宿なので、昼間、温泉を楽しむ。<br /><br />平日は、昼食付き入浴券が\1000で、とてもお得。昼食を単品で注文すると\800なので、\200で温泉に入れるという勘定になる。

    一通り、めぼしい棚田の場所、状況は確認できたので、芝峠温泉「雲海」で昼食と日帰り入浴。今宵の宿は、温泉がない安宿なので、昼間、温泉を楽しむ。

    平日は、昼食付き入浴券が\1000で、とてもお得。昼食を単品で注文すると\800なので、\200で温泉に入れるという勘定になる。

  • 芝峠温泉「雲海」の一番のセールスポイントは、露天風呂からのこの眺望である。目の前に残雪の棚田が広がっている。<br />棚田の撮影に来ている人が多いためか、露天風呂にカメラを持ち込んで撮影する人が多い。マナーを守って人物を写さなければ露天風呂にカメラを持ち込むことは、禁止されていない。

    芝峠温泉「雲海」の一番のセールスポイントは、露天風呂からのこの眺望である。目の前に残雪の棚田が広がっている。
    棚田の撮影に来ている人が多いためか、露天風呂にカメラを持ち込んで撮影する人が多い。マナーを守って人物を写さなければ露天風呂にカメラを持ち込むことは、禁止されていない。

    まつだい芝峠温泉 雲海 宿・ホテル

  • 露天風呂からの眺め。春や特に秋には早朝、この棚田は雲海に覆われる。この絶景を求めて泊まる人が多い人気の宿である。3ヶ月前に宿泊予約をしようとしたが、すでに満室だった。

    露天風呂からの眺め。春や特に秋には早朝、この棚田は雲海に覆われる。この絶景を求めて泊まる人が多い人気の宿である。3ヶ月前に宿泊予約をしようとしたが、すでに満室だった。

  • 今宵の宿は、「旭堂旅館」という年季が入ったこじんまりした宿。まだ若そうな夫婦二人で切り盛りしているアットホームな民宿のような宿。昔は、新潟と関東を行き来する旅人でにぎわったそうだが、今は季節を問わず棚田の風景を撮影しに来るカメラマンが多いという。

    今宵の宿は、「旭堂旅館」という年季が入ったこじんまりした宿。まだ若そうな夫婦二人で切り盛りしているアットホームな民宿のような宿。昔は、新潟と関東を行き来する旅人でにぎわったそうだが、今は季節を問わず棚田の風景を撮影しに来るカメラマンが多いという。

  • まさしく、旅籠の雰囲気

    まさしく、旅籠の雰囲気

  • 宿の食事。上段は夕食、下段は朝食。<br />山間部の宿なので、季節の山菜料理が多い。豚しゃぶの肉の上の細長い器の緑色の山菜は、あけびの新芽におひたし。素朴だが、こういうところでしか味わえない一品。<br />何といっても、一番のご馳走は米である。十日町の隣りは、最高級の折り紙つきのコシヒカリの産地、南魚沼なのである。

    宿の食事。上段は夕食、下段は朝食。
    山間部の宿なので、季節の山菜料理が多い。豚しゃぶの肉の上の細長い器の緑色の山菜は、あけびの新芽におひたし。素朴だが、こういうところでしか味わえない一品。
    何といっても、一番のご馳走は米である。十日町の隣りは、最高級の折り紙つきのコシヒカリの産地、南魚沼なのである。

  • 宿のおかみさんにお願いして夕食の時間を8時に遅らせてもらい、儀明の棚田の夕景撮影に出掛ける。<br />下見をしておいた国道253号沿いの撮影ポイントに着くと、日の入り一時間前なのに、すでにこんなに大勢のカメラマンが集結。昼間下見に来たときは2〜3人の観光客がいただけだったのだが・・・<br />ここは、道路沿いに広い駐車スペースがあるので、駐車場所確保に苦労することはない。

    宿のおかみさんにお願いして夕食の時間を8時に遅らせてもらい、儀明の棚田の夕景撮影に出掛ける。
    下見をしておいた国道253号沿いの撮影ポイントに着くと、日の入り一時間前なのに、すでにこんなに大勢のカメラマンが集結。昼間下見に来たときは2〜3人の観光客がいただけだったのだが・・・
    ここは、道路沿いに広い駐車スペースがあるので、駐車場所確保に苦労することはない。

  • 田んぼの水に浮かんでいた残雪は溶けていた。昼間来たときより雪解けが目に見えて進んでいる。<br />日が傾き、棚田の水面に陽が映り込んできた。

    田んぼの水に浮かんでいた残雪は溶けていた。昼間来たときより雪解けが目に見えて進んでいる。
    日が傾き、棚田の水面に陽が映り込んできた。

  • 日が沈むまでまだ少し時間があるので、国道沿いから下に降りて棚田に近づいてみたが、手前の桜は葉桜になっていて、あまり良い絵になりそうもないので、直ぐに引き返す。

    日が沈むまでまだ少し時間があるので、国道沿いから下に降りて棚田に近づいてみたが、手前の桜は葉桜になっていて、あまり良い絵になりそうもないので、直ぐに引き返す。

  • 山の端に太陽がかかるまでしばし待機して、隣で待機している人達と雑談。

    山の端に太陽がかかるまでしばし待機して、隣で待機している人達と雑談。

  • 日の入り間近で、空が朱に染まってきた。遠方の棚田の一枚に夕日が写り込み、強烈に輝いている。

    日の入り間近で、空が朱に染まってきた。遠方の棚田の一枚に夕日が写り込み、強烈に輝いている。

  • 夕日を望遠にて撮影

    夕日を望遠にて撮影

  • 棚田の水面に浮いている散り桜が夕日を受けて金色に輝いている。肉眼では、とてもきれいだったのだが、写真ではうまく表現できていない。

    棚田の水面に浮いている散り桜が夕日を受けて金色に輝いている。肉眼では、とてもきれいだったのだが、写真ではうまく表現できていない。

  • 日は沈み、夕焼け空になった。

    日は沈み、夕焼け空になった。

  • 夕焼けと葉桜の棚田への写り込み

    夕焼けと葉桜の棚田への写り込み

  • イチオシ

  • そろそろ引き上げ、宿に戻り遅い夕食。<br />明日は早いので、9時に就寝。

    そろそろ引き上げ、宿に戻り遅い夕食。
    明日は早いので、9時に就寝。

  • 星峠で車中泊している人のアドバイスにしたがって、翌朝午前2時半に起き、星峠に向かう。連れ合いは、まだ夢の中。<br /><br />途中、儀明の棚田に立ち寄り、月明かりの下の棚田を撮影してみたが、あまりきれいに撮れなかった。残雪が緑っぽくなってしまい、WBをいじっても緑かぶりが取れない。

    星峠で車中泊している人のアドバイスにしたがって、翌朝午前2時半に起き、星峠に向かう。連れ合いは、まだ夢の中。

    途中、儀明の棚田に立ち寄り、月明かりの下の棚田を撮影してみたが、あまりきれいに撮れなかった。残雪が緑っぽくなってしまい、WBをいじっても緑かぶりが取れない。

  • 午前3時に星峠に到着。すでに駐車場だけでなく、路上駐車の車が100台ほど並んでいる。ようやく、スペースを見つけて車を停め、撮影準備。<br />すでに棚田の奥に霧が立ち込め始めている。

    午前3時に星峠に到着。すでに駐車場だけでなく、路上駐車の車が100台ほど並んでいる。ようやく、スペースを見つけて車を停め、撮影準備。
    すでに棚田の奥に霧が立ち込め始めている。

  • 撮影ポイントに登ってくる車のヘッドライトで、霧が照らし出されている。

    イチオシ

    撮影ポイントに登ってくる車のヘッドライトで、霧が照らし出されている。

  • 東の空が明るくなり始め、ほのかに朱色に染まり始めた。

    東の空が明るくなり始め、ほのかに朱色に染まり始めた。

  • 霧がいい感じで、期待通りのフォトジェニックな情景になってきた。同じようなシーンだが、夢中でシャッターを切り続ける。

    霧がいい感じで、期待通りのフォトジェニックな情景になってきた。同じようなシーンだが、夢中でシャッターを切り続ける。

  • 周りでも、バシャバシャとシャッター音が鳴り続けている。ここに並んでいるカメラマンは、ほんの一部。全体を見渡すと200人以上集まっていそうだ。

    周りでも、バシャバシャとシャッター音が鳴り続けている。ここに並んでいるカメラマンは、ほんの一部。全体を見渡すと200人以上集まっていそうだ。

  • 朝焼けになってきた。刻々と光の状態が変わっていく。

    朝焼けになってきた。刻々と光の状態が変わっていく。

  • 棚田の水面が、朝焼けの茜色に染まっている。眠い目をこすりながら早起きして来た甲斐があった。

    イチオシ

    棚田の水面が、朝焼けの茜色に染まっている。眠い目をこすりながら早起きして来た甲斐があった。

  • イチオシ

  • 朝霧も空の朱色に染められてきた。

    朝霧も空の朱色に染められてきた。

  • 日の出。地平線の薄雲の中から太陽が顔を出した。

    日の出。地平線の薄雲の中から太陽が顔を出した。

  • 大きく見える朝日と、棚田にたなびく霧。一幅の水墨画を見るようだ。

    大きく見える朝日と、棚田にたなびく霧。一幅の水墨画を見るようだ。

  • 山の端から太陽はどんどん離れ、明るさを増していく。

    イチオシ

    山の端から太陽はどんどん離れ、明るさを増していく。

  • 朝霧も朱色に染まってきた。

    朝霧も朱色に染まってきた。

  • やがて、日の光が強くなり、棚田の境界の林から光芒が射し込み始めた。

    イチオシ

    やがて、日の光が強くなり、棚田の境界の林から光芒が射し込み始めた。

  • 日が高く登り、皆さん引き上げ始めたが、まだ粘っているカメラマン達もいる。

    日が高く登り、皆さん引き上げ始めたが、まだ粘っているカメラマン達もいる。

  • 宿に戻る途中、蒲生の棚田にも立ち寄ってみた。ここも、まだ少し霧が残っているが、こちらにはカメラマンの車は2台しか止まっていない。もう撤収してしまったのか、星峠に集まってしまったのか?

    宿に戻る途中、蒲生の棚田にも立ち寄ってみた。ここも、まだ少し霧が残っているが、こちらにはカメラマンの車は2台しか止まっていない。もう撤収してしまったのか、星峠に集まってしまったのか?

  • 宿に戻り、朝食を摂り8時半にチェックアウト。松之山地区の大荒戸という集落に通じる細い路を走りながら、松之山温泉、大厳寺高原方面に向かう。この集落の様子は後編にて。<br />途中、松之山温泉近くの、十日町観光協会の棚田マップにも乗っていない棚田の畦に春を告げるふきのとうがたくさん咲いていた。<br />

    宿に戻り、朝食を摂り8時半にチェックアウト。松之山地区の大荒戸という集落に通じる細い路を走りながら、松之山温泉、大厳寺高原方面に向かう。この集落の様子は後編にて。
    途中、松之山温泉近くの、十日町観光協会の棚田マップにも乗っていない棚田の畦に春を告げるふきのとうがたくさん咲いていた。

  • こんなにたくさんのふきのとう。<br />しかし、これらは地元の人達のもの。我々観光客が勝手に採ってはいけない。撮っていいのは写真だけである。

    こんなにたくさんのふきのとう。
    しかし、これらは地元の人達のもの。我々観光客が勝手に採ってはいけない。撮っていいのは写真だけである。

  • 土筆もいっぱい。

    土筆もいっぱい。

  • 松之山温泉は、帰りに立ち寄ることにして、大厳寺高原に向かう。<br />松之山温泉から上越市方面に向かう国道405号、周辺の林道は、まだ雪のため、通行止めだが、大厳寺高原までは除雪されているので、通行可能。<br />大厳寺高原までの道沿いにも棚田がある。このあたり一帯の棚田は「天水越の棚田」という名前が付いている。

    松之山温泉は、帰りに立ち寄ることにして、大厳寺高原に向かう。
    松之山温泉から上越市方面に向かう国道405号、周辺の林道は、まだ雪のため、通行止めだが、大厳寺高原までは除雪されているので、通行可能。
    大厳寺高原までの道沿いにも棚田がある。このあたり一帯の棚田は「天水越の棚田」という名前が付いている。

  • きれいに四角く整地された棚田もある。小型の農耕機械が使えるようにしたのだろうか?<br />棚田というと不規則な幾何学模様になっていて、見る分にはとても美しい日本の原風景なのだが、実際に農作業する農家にとっては、機械化が出来ず、耕作や維持管理が大変なのである。そのため、全国の棚田も休耕田が増えているという。

    きれいに四角く整地された棚田もある。小型の農耕機械が使えるようにしたのだろうか?
    棚田というと不規則な幾何学模様になっていて、見る分にはとても美しい日本の原風景なのだが、実際に農作業する農家にとっては、機械化が出来ず、耕作や維持管理が大変なのである。そのため、全国の棚田も休耕田が増えているという。

  • 大厳寺高原の雪の中を歩き、天水越のブナ林に行ってみる。美人林のブナ琳とは違うブナの古木を見たりしてから、松之山温泉に戻る。<br />「ナステビュウ湯の山」という日帰り温泉施設で、昼食と温泉を楽しみ、しばしの仮眠を摂る。なにしろ、2日連続で夜中の2時半に起きで若干、寝不足なのである。<br />(大厳寺高原の様子は、旅行記後編にて)<br /><br />夕方5時に「ナステビュウ湯の山」を出発、帰宅の途に着く。途中、国道353号の高舘トンネル入り口付近の「橋詰の棚田」で棚田の夕景写真の撮影。星峠や儀明の棚田ほど有名ではないし、フォトジェニックでもないので、誰も撮影している人はいない。

    大厳寺高原の雪の中を歩き、天水越のブナ林に行ってみる。美人林のブナ琳とは違うブナの古木を見たりしてから、松之山温泉に戻る。
    「ナステビュウ湯の山」という日帰り温泉施設で、昼食と温泉を楽しみ、しばしの仮眠を摂る。なにしろ、2日連続で夜中の2時半に起きで若干、寝不足なのである。
    (大厳寺高原の様子は、旅行記後編にて)

    夕方5時に「ナステビュウ湯の山」を出発、帰宅の途に着く。途中、国道353号の高舘トンネル入り口付近の「橋詰の棚田」で棚田の夕景写真の撮影。星峠や儀明の棚田ほど有名ではないし、フォトジェニックでもないので、誰も撮影している人はいない。

  • 自宅近くの栃木県茂木にも「棚田百選」に選ばれている小規模な棚田があるが、十日町の棚田は、規模や数が桁違いのスケールだ。全国から棚田の風景を撮影するために訪れる人がいるというのが納得できるすばらしい風景だった。<br />棚田は、生産効率が悪く、ほうっておけばいずれ消滅してしまう恐れがある。しかし、豪雪地域の棚田はブナ林に蓄えられた豊富な雪解け水で潤い、鉄砲水を防ぎ、多様な里山の生きものを育んでいる。単に稲作生産場所としての役割に留まらない多様な役割を果たしているし、何より心和む日本人の心のふるさとのような原風景なのである。いつまでも残って欲しいものである。<br />

    自宅近くの栃木県茂木にも「棚田百選」に選ばれている小規模な棚田があるが、十日町の棚田は、規模や数が桁違いのスケールだ。全国から棚田の風景を撮影するために訪れる人がいるというのが納得できるすばらしい風景だった。
    棚田は、生産効率が悪く、ほうっておけばいずれ消滅してしまう恐れがある。しかし、豪雪地域の棚田はブナ林に蓄えられた豊富な雪解け水で潤い、鉄砲水を防ぎ、多様な里山の生きものを育んでいる。単に稲作生産場所としての役割に留まらない多様な役割を果たしているし、何より心和む日本人の心のふるさとのような原風景なのである。いつまでも残って欲しいものである。

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  • こあひるさん 2015/05/12 13:19:29
    すごい・・・
    師匠、こんにちは。

    なんと・・・美しすぎる風景なのでしょう。

    まだ雪が残っているんですねぇ。

    残雪と棚田と朝霧と朝日に赤く染まる水田・・・これだけ揃ったところを狙って写真を撮りに行く・・・師匠も、ほかのカメラマンさんたちも凄い・・・。

    いちおし写真を始め、ほんとにすごい・・・としか言いようがないです。

    こあひる

    玄白

    玄白さん からの返信 2015/05/13 07:46:10
    RE: すごい・・・
    こあひるさん、おはようございます。
    星峠の棚田は、初めて行ったのですが、運良く霧と朝焼けの両方が出て、とてもラッキーでした。それにしても日ノ出2時間前から、狭い農道が車で埋め尽くされていたのは、驚きでした。
    地元の農家の人達は、嫌な顔もせず、撮影に訪れたカメラマンをおおらかに迎え入れ、私有地の棚田付近の道を使わせてくれます。我々も農家の方の迷惑にならぬよう、マナーを守らなくてはなりませんが、ごく一部の人達は眉をひそめるような行為をしていたのが、残念でした。

    今年のこあひるさんの海外旅行記はルーマニアですか。また一年がかりの大作になるんでしょうね。全部拝見させていただきます。

    玄白
  • 旅人隊長さん 2015/05/10 08:46:01
    素晴らしい棚田
    玄白さん

    おはようございます。旅人隊長です。
    いつも私の拙い旅行記に投票頂きありがとうございます。

    星峠の朝焼け素晴らしいですね。
    景色も写真も…ただただため息です。
    私も先月の19日に星峠と儀明に行きましたが、一面の雪景色でした、でも玄白さんの旅行記拝見すると、かなり雪解けてる様子、私もうずうずします。
    しかし星峠の細い道ねあれだけの車が停まっている状況が想像つきませんね。
    先月行ったときは、雪の壁で他には3人ほどしかいませんぜした。
    儀明も似たり寄ったりだったのですが…さすがはゴールデンウイーク。
    田植えの時期に行く予定ですが、前日の夕方から車中泊しないとダメみたいですね。
    後編も楽しみにしてます。
    これからも宜しくお願いします。
    旅人隊長

    玄白

    玄白さん からの返信 2015/05/10 17:21:37
    RE: 素晴らしい棚田
    旅人隊長さん、こんにちは

    玄白の旅行記訪問といいね投票、こちらこそ多謝であります。

    旅人隊長さんも松代の棚田に行かれたんですか。4月中頃だとまだ雪は深かったんでしょうね。地元の人も、今年は雪が多いと言ってました。
    4月下旬に暖かい日が続き、どんどん雪解けが進んだようです。
    星峠は人気があるようなので、田植えの頃はまた混雑すると思います。
    田植え時期の棚田の様子、行かれたらぜひ4traにアップお願いします。楽しみにしています。

    玄白

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