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4月30日<br /><br />揺れでふと目が覚めると朝4:30<br /><br />トイレに行くついでに外へ出てみる<br />進行方向右側の扉を開けると<br />遠くで雷がピカピカ光っていた<br /><br />今度は左側のドアを開けてみる<br />が、ドアが重たくて開かない<br />やっと開いたと思えばビュービュー風が吹き込んできた<br /><br />この揺れの原因はこの風だったか<br /><br />原因がわかったあとは、また寝台に戻り、ごろごろ<br />口之島には目安時間より約15〜20分くらい遅れて到着した<br />まだ辺りは薄暗く島の人々の顔をオレンジの外灯が照らす<br /><br />荷卸し、荷積みが終わればいよいよ最初の目的地 中之島に向けて出発だ<br /><br />6:30頃 朝日を浴びるトカラ富士に迎えられ中之島に到着<br />宿のお母さんが宿の看板を持って待っていてくれた<br />もう1人の男性宿泊客とともに宿へ送ってもらう<br /><br />宿は綺麗で、食事処から海と諏訪之瀬島が真正面にみえる素晴らしいロケーションだ<br /><br />朝食を取りながら、今日の行動予定を考える<br /><br />歩いて島を回ろうと思っていたが、思っていたよりも起伏があり<br />どう観光しようか困っていたところ<br />もう1人の宿泊客(aさん)が宿の車を借りるらしく、厚かましくも便乗させていただいた<br /><br />元気な女将さんのおかげだ<br /><br />前日から宿泊していたお姉さん(bさん)も加わり、3人で島内観光をすることになった<br /><br /><br />午前8:30<br />まず、御岳に登ろうと車を走らせる<br />ものすごい急な坂<br />舗装はされてはいるが、大きめの石が転がっていたり、道幅が狭かった<br />最初は下から登ろうと思っていたが、そうしなかった自分の判断をほめてあげたいくらいだ<br /><br />登山口までくるとワゴンが1台止まっていた<br />そこで少し奥のテレビ塔まで車を走らせ駐車することにした<br /><br />登山口まで行き、登ろうと思ったことを少し後悔した<br />階段はあるが、とてつもなく急で、段差もそろっていない<br />おまけに前夜に降った大雨で地面が濡れている<br />ゼーハー言いながら登っていく<br />途中で竹の棒をゲットし、腕の力も借りたが4時間睡眠でこの登山は無謀だったかもしれない<br /><br />休憩を挟みながら登っていくと、下山してくるグループがあった<br />そのグループをみて驚愕した<br />こう言っては失礼だが<br />白髪のご老人たちだったのだ<br /><br />このご老人たちも登ったなら負けちゃいられないと、力がみなぎる<br /><br />しばらくすると階段が終わり、視界が開ける<br /><br />山頂が見えてきた!<br /><br />草と岩の道なき道を登っていくと<br />硫黄の香りがしてきた<br />すると<br />ゴォォオォォォー<br />という轟音が鳴り響く<br /><br />ついに火口に着いたのだ!<br /><br />大きく開いた火口は奥に乳白色の水溜まりがあり<br />向かって左から2つ、右から5つ位ガスが噴出している<br />硫黄を採掘していたという階段状の採掘場が見える<br /><br />穏やかそうに見えるトカラ富士 だが<br />中は急勾配でガスが噴射する激しい山だ<br />5分もしないうちに風向きガスが変わり、ガスがこちらに向かってくる<br />火口も真っ白で見えなくなり、火口からさらに300メートル行ったところにある山頂へ続く道も霧に覆われてきたため<br />下山することにした<br /><br />急いで下山していたためか、途中で滑りしりもちをついた<br />おしりが湿って冷たい<br /><br />土を払いながら降りていくとすぐに登山口に戻ってきた<br /><br />無事生還!<br /> <br /><br />山を降り今度は灯台を目指す<br /><br /><br />途中、トカラ馬の牧場を通りかかった<br />この春生まれたばかりという子馬ちゃんが3頭いた<br />お母さんにお乳をねだる姿がとてもかわいい<br />雄2グループ、雌と子馬ちゃんという3つのグループに柵を分けて飼育されていた<br />小さいからだに対してフサフサのたてがみが何とも立派だ<br /><br />牧場のある通りは道幅もあり走りやすいが、灯台に向かう道は途中竹が飛び出ていたり落石があったりする<br /><br />またトカラヤギの飛び出しにも充分注意しなければならない<br /><br />灯台を目指す途中にある絶景ポイント<br />七ツ山海岸だ<br />直線的な海岸がなんとも美しい<br /><br />そこからまたしばらく走ると灯台が見えてきた<br />車で進入出来そうだったが<br />上り坂が急勾配で空に続くようになっており<br />その先が見えなかったので路肩に止めて歩いて行くことにした<br /><br />灯台の囲いを抜け、草むらを歩いていくとセリ岬に出られる<br />足がすくむような断崖絶壁だ<br />波が次々に岩にぶつかり轟音を響かせている<br /><br />青い海と白波のコントラストが美しい<br /><br />灯台を後にし、平瀬が見えるところまで行こうとしたが、道が悪く<br />お腹もへってきたので、宿に帰ることにした<br /><br />宿に着いたのは14時<br />用意してもらったお弁当を食べ、少し眠ろうと部屋に戻ると<br />外からかわいい声が聞こえてきた<br /><br />おもわずこんにちはと声をかけると<br /><br />こんにちは<br /><br />と返ってきた<br />宿の息子さんの子供たちだ<br />とっても人懐っこく、一緒にボール遊びをした<br /><br />16時になり温泉に向かう<br />18:30か19:30には掃除が入るらしいので早めに行く<br /><br />宿からは歩いて20分もかからないが<br />3人で車で行くことにした<br /><br />東区温泉<br /><br />乳白色のお湯とシャワーが5台くらい着いている<br />島民の方々も何組かいらっしゃった<br /><br />お金はポストにいれ、入浴<br />少し熱いお湯だったが、とても気持ちがよかった<br />シャワーはプッシュ式だが、水圧も問題ない<br /><br />1時間くらいしてから、また3人でドライブをすることにした<br />今度は集落から離れているヘリポートを目指した<br />ここもすごい山道<br />落石がゴロゴロ<br />草も車道に飛び出し放題だ<br /><br />こんなところにヘリポートを作った意味はあるのか<br />本当にこの先にヘリポートはあるのか<br />不安になりながら車を走らせる<br /><br />そして視界が開けたところにそのヘリポートはあった<br />ヘリポートは難なく着陸出来そうになっていた<br /><br />トカラヤギが予期せぬ訪問者に逃げていく<br /><br />雲の隙間から射す光がきれいに海や山を照らしている<br /><br /><br />日差しも柔らかくなり夕暮れが近づいていたので、宿に戻ることにした<br /><br /><br />14時にお昼を食べたのに、実は温泉から上がる頃にはお腹が減っていた<br /><br />この宿のご飯はとても美味しい<br />お茶と白米はセルフサービスだ<br />主菜が3品、副菜も3品出てきた<br />美味しかったのに食べきれずに残してしまった<br />温泉上がりになかなか開店していない永田商店がやっていたため<br />ついアイスを買って食べてしまったことを後悔した<br /><br />翌日の予定を話ながら食事をする<br /><br />私はどうしても御岳の火口に降りて写真を撮りたかった<br />今回の唯一の情報源の『島へ2012年7月号』の写真の真似っこをしたかったのだ<br /><br />しかし、そこにいた全員が<br /><br />また登るの?!<br /><br />と驚いた<br />しかし、女将さんに今日の御岳の火口の写真を見せたら諦めなさいと言われた<br /><br />この水溜まりのなかにまた穴が空いていて、そこから温泉が出ているそうだ<br />しかしこれだけ水溜まりがあれば見られないし、ガスがいつもよりでているとのこと<br />(通常は段々畑側からしかガスは噴出してないそうだ)<br /><br />そう言いながらも女将さんがどこかに電話をかけ、相談してくれた<br /><br />結果、明日の状況をみて判断ということになった<br /><br />ひとまず、明日の午前中は歴史民族資料館に行くことにする<br />ここは事前の予約をしておいた方が良い<br />歴史民族資料館とトカラ馬の牧場、天文台が隣接しており、そこを1つのご家族で運営しているのだ<br /><br /><br />とりあえずの予定が決まったところで、今日は早々に寝ることにした<br /><br /><br />つづく……

トカラ列島の旅-中之島編-

16いいね!

2015/04/29 - 2015/05/07

41位(同エリア75件中)

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4

islanderさん

4月30日

揺れでふと目が覚めると朝4:30

トイレに行くついでに外へ出てみる
進行方向右側の扉を開けると
遠くで雷がピカピカ光っていた

今度は左側のドアを開けてみる
が、ドアが重たくて開かない
やっと開いたと思えばビュービュー風が吹き込んできた

この揺れの原因はこの風だったか

原因がわかったあとは、また寝台に戻り、ごろごろ
口之島には目安時間より約15〜20分くらい遅れて到着した
まだ辺りは薄暗く島の人々の顔をオレンジの外灯が照らす

荷卸し、荷積みが終わればいよいよ最初の目的地 中之島に向けて出発だ

6:30頃 朝日を浴びるトカラ富士に迎えられ中之島に到着
宿のお母さんが宿の看板を持って待っていてくれた
もう1人の男性宿泊客とともに宿へ送ってもらう

宿は綺麗で、食事処から海と諏訪之瀬島が真正面にみえる素晴らしいロケーションだ

朝食を取りながら、今日の行動予定を考える

歩いて島を回ろうと思っていたが、思っていたよりも起伏があり
どう観光しようか困っていたところ
もう1人の宿泊客(aさん)が宿の車を借りるらしく、厚かましくも便乗させていただいた

元気な女将さんのおかげだ

前日から宿泊していたお姉さん(bさん)も加わり、3人で島内観光をすることになった


午前8:30
まず、御岳に登ろうと車を走らせる
ものすごい急な坂
舗装はされてはいるが、大きめの石が転がっていたり、道幅が狭かった
最初は下から登ろうと思っていたが、そうしなかった自分の判断をほめてあげたいくらいだ

登山口までくるとワゴンが1台止まっていた
そこで少し奥のテレビ塔まで車を走らせ駐車することにした

登山口まで行き、登ろうと思ったことを少し後悔した
階段はあるが、とてつもなく急で、段差もそろっていない
おまけに前夜に降った大雨で地面が濡れている
ゼーハー言いながら登っていく
途中で竹の棒をゲットし、腕の力も借りたが4時間睡眠でこの登山は無謀だったかもしれない

休憩を挟みながら登っていくと、下山してくるグループがあった
そのグループをみて驚愕した
こう言っては失礼だが
白髪のご老人たちだったのだ

このご老人たちも登ったなら負けちゃいられないと、力がみなぎる

しばらくすると階段が終わり、視界が開ける

山頂が見えてきた!

草と岩の道なき道を登っていくと
硫黄の香りがしてきた
すると
ゴォォオォォォー
という轟音が鳴り響く

ついに火口に着いたのだ!

大きく開いた火口は奥に乳白色の水溜まりがあり
向かって左から2つ、右から5つ位ガスが噴出している
硫黄を採掘していたという階段状の採掘場が見える

穏やかそうに見えるトカラ富士 だが
中は急勾配でガスが噴射する激しい山だ
5分もしないうちに風向きガスが変わり、ガスがこちらに向かってくる
火口も真っ白で見えなくなり、火口からさらに300メートル行ったところにある山頂へ続く道も霧に覆われてきたため
下山することにした

急いで下山していたためか、途中で滑りしりもちをついた
おしりが湿って冷たい

土を払いながら降りていくとすぐに登山口に戻ってきた

無事生還!


山を降り今度は灯台を目指す


途中、トカラ馬の牧場を通りかかった
この春生まれたばかりという子馬ちゃんが3頭いた
お母さんにお乳をねだる姿がとてもかわいい
雄2グループ、雌と子馬ちゃんという3つのグループに柵を分けて飼育されていた
小さいからだに対してフサフサのたてがみが何とも立派だ

牧場のある通りは道幅もあり走りやすいが、灯台に向かう道は途中竹が飛び出ていたり落石があったりする

またトカラヤギの飛び出しにも充分注意しなければならない

灯台を目指す途中にある絶景ポイント
七ツ山海岸だ
直線的な海岸がなんとも美しい

そこからまたしばらく走ると灯台が見えてきた
車で進入出来そうだったが
上り坂が急勾配で空に続くようになっており
その先が見えなかったので路肩に止めて歩いて行くことにした

灯台の囲いを抜け、草むらを歩いていくとセリ岬に出られる
足がすくむような断崖絶壁だ
波が次々に岩にぶつかり轟音を響かせている

青い海と白波のコントラストが美しい

灯台を後にし、平瀬が見えるところまで行こうとしたが、道が悪く
お腹もへってきたので、宿に帰ることにした

宿に着いたのは14時
用意してもらったお弁当を食べ、少し眠ろうと部屋に戻ると
外からかわいい声が聞こえてきた

おもわずこんにちはと声をかけると

こんにちは

と返ってきた
宿の息子さんの子供たちだ
とっても人懐っこく、一緒にボール遊びをした

16時になり温泉に向かう
18:30か19:30には掃除が入るらしいので早めに行く

宿からは歩いて20分もかからないが
3人で車で行くことにした

東区温泉

乳白色のお湯とシャワーが5台くらい着いている
島民の方々も何組かいらっしゃった

お金はポストにいれ、入浴
少し熱いお湯だったが、とても気持ちがよかった
シャワーはプッシュ式だが、水圧も問題ない

1時間くらいしてから、また3人でドライブをすることにした
今度は集落から離れているヘリポートを目指した
ここもすごい山道
落石がゴロゴロ
草も車道に飛び出し放題だ

こんなところにヘリポートを作った意味はあるのか
本当にこの先にヘリポートはあるのか
不安になりながら車を走らせる

そして視界が開けたところにそのヘリポートはあった
ヘリポートは難なく着陸出来そうになっていた

トカラヤギが予期せぬ訪問者に逃げていく

雲の隙間から射す光がきれいに海や山を照らしている


日差しも柔らかくなり夕暮れが近づいていたので、宿に戻ることにした


14時にお昼を食べたのに、実は温泉から上がる頃にはお腹が減っていた

この宿のご飯はとても美味しい
お茶と白米はセルフサービスだ
主菜が3品、副菜も3品出てきた
美味しかったのに食べきれずに残してしまった
温泉上がりになかなか開店していない永田商店がやっていたため
ついアイスを買って食べてしまったことを後悔した

翌日の予定を話ながら食事をする

私はどうしても御岳の火口に降りて写真を撮りたかった
今回の唯一の情報源の『島へ2012年7月号』の写真の真似っこをしたかったのだ

しかし、そこにいた全員が

また登るの?!

と驚いた
しかし、女将さんに今日の御岳の火口の写真を見せたら諦めなさいと言われた

この水溜まりのなかにまた穴が空いていて、そこから温泉が出ているそうだ
しかしこれだけ水溜まりがあれば見られないし、ガスがいつもよりでているとのこと
(通常は段々畑側からしかガスは噴出してないそうだ)

そう言いながらも女将さんがどこかに電話をかけ、相談してくれた

結果、明日の状況をみて判断ということになった

ひとまず、明日の午前中は歴史民族資料館に行くことにする
ここは事前の予約をしておいた方が良い
歴史民族資料館とトカラ馬の牧場、天文台が隣接しており、そこを1つのご家族で運営しているのだ


とりあえずの予定が決まったところで、今日は早々に寝ることにした


つづく……

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  • フェリーとしまからのトカラ富士

    フェリーとしまからのトカラ富士

  • トカラ馬の赤ちゃん

    トカラ馬の赤ちゃん

  • セリ岬

    セリ岬

  • ヘリポートからの夕日

    ヘリポートからの夕日

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