2012/04/14 - 2012/04/15
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ケロケロマニアさん
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2015年4月24日現在、冬季は「雪崩の恐れのため」、ということでずっと運休していた留萌本線の留萌〜増毛間。いつの間にか「土砂崩れの恐れのため」と理由が変化しつつ、いまだに運行が再開されていません。もうそろそろ、と思いつつも、なかなか再開されないことに苛立ちを感じつつ、今回は約3年前の同じ時期に、鉄道と自転車とを組み合わせて旅をした時の様子を旅行記として記させて頂くことにしました。
正直この区間は、江差線無き今となっては、北海道内でも一二を争う代表的な赤字区間であることは明らかですし、JR北海道も本音のところでは運行を止めたがっているのでしょうね。でも、やはり増毛という町はとても旅情があって、ある意味、近代化してしまった稚内等よりは、鉄道旅の終着駅としての味わいがずっと楽しめるので、いつまでも頑張って欲しく思っています。
因みに表紙の画像は、この旅の際に使用した「道北一日散歩きっぷ」ですが、この時は旭川駅では新駅舎開業の記念デザインで発売されていました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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さて、この旅の10日程前、旭川駅前の某ホテルにて宿泊しましたが、これが今となっては貴重な画像なので、本旅には直接関係はありませんがUPさせて頂くことにしました。
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某ホテル、とは、「旭川ターミナルホテル」です。
長らくの間、旭川駅前の象徴的なホテルとして、エスタと共に存在感を示していましたが、まさかその僅か3年後にイオンがオープンするとは…。 -
3年前の旭川駅前の様子。
まだ、病院の前には何も出来ていなかったんですね。
ターミナルホテル客室からの画像も、今となっては貴重です。 -
少し角度をずらすと、このように旭川駅舎も望むことが出来ました。
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この時は蜂屋でラーメンも食べていたらしい…。
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そして約10日後…。
本旅の開始ですが、実は14日は自転車を輪行して比布まで移動して、そこから少し自転車で走っていたようです。(あまり記憶になかったのですが、手帳にそう記されていた…。)
そして旭川環状通り沿いのマクドナルド(ここも今はなくなった)店舗で夜明かしした後、15日の始発ローカル列車に乗るために旭川駅を目指したようです。
同じ日にもう一度鉄道で通過することになる石北本線上の跨線橋を越える頃、遠くに朝焼けの大雪連峰が美しく望めました。天気は良さそうです。 -
そして、新、というのは名ばかりの、今となっては旭川駅よりもずっと昔ながらの味わい深い駅舎が残る新旭川駅に立ち寄ってみます。
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新旭川駅付近にある製紙工場の煤煙を脇目に、日の出を拝みます。
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牛朱別川から見る朝日の景観も美しかった…。
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そして旭川四条駅にも立ち寄ります。
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駅近くにいらっしゃる、七福神さん。
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こんな味わい深い川柳も発見(笑)。
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そして旭川駅に到着し、自転車を折り畳んで収納した後、表紙にUPしました道北一日散歩きっぷを購入して出発です。
この日のメインは留萌本線ですので、勿論深川駅にて乗りカエルます。 -
本当なら、深川駅前にあるアートホールに立ち寄りたい所ですが、朝早いのでまだ開館していません。
ちょっと暇潰しに、深川駅を挟んで南北に続く自由通路に立ち寄ってみます。
「ふ・ルート」という名前が付いていました。 -
通路沿いには、子供達の絵が沢山飾られていました。
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「ふ・ルート」の由来に関してはこちらで。
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そして留萌本線の旅の開始です。
まずは北一已駅。 -
この辺りはまだまだ冬の風景が続いていました。
この年は雪が多かったんですね…。 -
秩父別駅。
留萌本線沿いには、渋い駅舎が多く残されていますね! -
「すずらん」で有名になった恵比島駅。
この辺りも雪が多いんですね。 -
峠下駅にて対向列車とすれ違います。
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留萌本線の旅は、所要時間的にはあっという間という感じですね。
留萌川を渡ると、間もなく沿線最大の都市の中心駅、留萌駅に到着です。 -
旭川からの始発で乗り継げる留萌本線の一番列車は、留萌駅が終点となり9時頃に到着します。
ここから増毛方面へは3時間以上待たなければならないので、今回は自転車を携えて時間を有効に使おうと思った訳です。
留萌〜増毛間はJRの営業キロで16.7キロ。まあ、多めに20キロあるとして、自転車で時速10キロで走って2時間。折り返しの増毛発深川行きが13時頃の発車ですので、4時間あれば観光や食事の時間も含めて、十分に間に合うという判断でした。途中の自転車トラブルが怖いので、パンクとかしないよう、自転車に優しい走り方を心掛けました。 -
留萌駅構内には、色々と渋い展示がありますよね!
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留萌は以北の日本海側諸町村への入口の街でもありますね。
苫前のヒグマ事件は、三浦綾子の小説などにもよく登場していて、個人的に非常に思い入れがある歴史的事実なので、いつかはこちらにも足を運んでみたく思っています。 -
駅構内でこんなものも発見。
留萌駅は1910年開業ですので、その時から飾られているのかな???
因みに増毛まで開通したのは1921年ですので、まだ現行の留萌本線としては100年は経過していません。 -
留萌駅構内の駅そば。
まだあるのかな??? -
熊さんの剥製の動向も気になります。
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留萌の観光用にはこちらのイラストマップがお勧めです。
とても詳細に判り易く描かれていて、秀逸のデザインだと思います。 -
同じ仕様で、増毛バージョンもありますので、留萌本線の旅では必携です!
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留萌のマンホールはこんなデザインでした。
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さて、その後のスケジュールをかんガエルと、あまりのんびりしてもいられませんので、急いで自転車を組み立てて走り始めます。
青空に恵まれて、絶好のサイクリング日和となりました。 -
行く手には暑寒別連峰の山並みも見えてきました。
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発電風車も元気よく回っていましたが、風はこの時期としてはそれ程冷たいという感じではありませんでした。
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浜辺は完全に雪もなくなっていました。
もう泳げるかな(笑)? -
途中の公衆トイレはまだ冬籠り中…zzz。
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そして留萌海岸部の最南端地区、礼受に入ります。
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ここには北海道遺産としても指定されている「ニシン街道」の旧佐賀家漁場の母屋が保存されていて、大変見応えがありました。
ただ、この時はまだ時期尚早で、内部見学できなかったのが残念でした。 -
礼受駅はこんな感じです。
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ホームの様子。
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そしていよいよ増毛町域へと入りました。
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暑寒別の山並みもますます近づいてきます。
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音的に素敵なお名前の駅ですね(笑)。
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板張りの片面ホームです。
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ホームと待合所の位置関係はこんな感じ。
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線路沿いを走る自転車旅。鉄道遺構を楽しむような、トンネルにも注目しながらの旅です。(まだ現役ですが…(^^;)。)
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信砂川を渡ります。
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川名の由来に関してはこちらで。
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留萌本線上には、微妙に読み辛い駅名が多いですね。短い路線ですが、個性的な駅名が多いので、駅名を耳にするだけで旅情を掻き立てられるのも良いですね。
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ホームに至る途中の通路も、利用者が少ないので、除雪がままなりません…(-_-;)。
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この地名も気に入っています。
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舎熊駅前にて、愛車と記念撮影。
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ホームはこんな感じです。この辺りの駅としてはちょっと大きめの駅かな?
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続いては朱文別駅へ。
足元が緑色をしている、ちょっとお洒落さんな駅です。 -
道路側から見た、朱文別駅の遠景。
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そして終点の一つ手前、箸別駅へ。
ありゃ?ホームへの登り口が除雪されてない…(;´・ω・)。 -
難儀してツボ足でホームまで登りました。
でもよく見ると、待合所がホームからかなり離れた左手(留萌側)にあって、利用者はここから線路沿いを歩いてホームに向かっているようですね。
幾ら利用者が少ない駅とは言っても、ホームまでの踏み跡が全くないことへの謎が漸く解けた(?)瞬間でした。 -
ホームからは少し遠いですが日本海も望めます。
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こうして留萌本線沿線のローカル駅を巡りながらのサイクリング旅のフィナーレ、増毛の市街地が見えてきました。
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増毛と言えば、やはり日本最北の酒蔵として知られる国稀酒造ですよね!
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酒造見学を前に、まずは腹ごしらえ。
国稀のすぐ向かいにあるラーメン店にて、酒蔵ラーメンを頂きます。 -
味噌・塩・醤油のどれにしようか悩みますが、今回は味噌にしました。
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そして食後、まだ留萌本線の発車時間まで1時間位ありましたので、ゆっくりと酒蔵見学することが出来ました。
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〆は勿論、試飲を楽しみます。
あんた自転車旅やろ、と、飲酒運転にクレームが付きそうですが、そこはカエルりがJR利用できる強みなのです(;'∀')。 -
スタッフの方に色々と話を伺いつつ、数種類の日本酒を堪能します。うーん、うまかった!中でもこれが貴重な限定品とのことでしたが、こちらも無料で試飲させて頂けるとは太っ腹です。
増毛に来る度、国稀では酒粕(板粕)を購入してカエルのですが、この日もこれを手土産に駅へと向かいます。 -
増毛駅前の市街地案内板。
今度は、上記にて取り上げさせて頂いたイラストマップなどを活用しながら、ゆったりと市街地を巡ってみたいものです。 -
増毛駅構内。
このお蕎麦屋さん、今はもうないのかな? -
3年前も、通常は営業していない風情でしたが…。
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終着駅の風情が満喫できる増毛駅ホームの様子。
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駅名標も、勿論、片側しか記されていませんよ(笑)。
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いつまでも、遺産としてではなく現役として頑張って欲しい増毛駅。
早く再訪したいなあ。勿論鉄道で! -
こうして発車約20分前にホームへと移動し、自転車をパッキングします。
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折り畳み自転車は、輪行時間が少なくて済むので助かります(笑)。
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自転車パッキング完了の数分後、列車がやって来ました。
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ほろ酔い気分に浸りながら、カエルりは、往路で具に見ていった各駅を車窓から楽しみながら、至福の時を過ごしました。
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そして、約1時間半で深川に到着。
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さて、この日は一日散歩きっぷ利用です。時間もまだ早いことですし、このまま和寒に戻るのも勿体ないなと思い、旭川からは石北本線に乗りカエルて、上川まで車窓を楽しむ旅に出かけました。
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やっぱり今年(2015年)とは全然違う雪の量です。
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桜の花びらがデザインされた、ちょっと小洒落た雰囲気の桜岡駅。
ここまでが石北本線上の旭川市域駅となります。 -
快晴の一日でしたので、この日で結構融雪が進んだ筈ですが、まだまだ雪原がメインの車窓が広がっていました。
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そして再び、真っ白に神々しく輝く大雪の山並みを望みます。
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こちらは、この辺りの車窓からはちょっと目立つ山容ですよね。
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その山が、そのまま駅名にもなっています(笑)。
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夕暮れの時間帯となり、融雪間近の雪原が一番西日に輝く美しさを見せてくれるようになりました。
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途中、列車待ち合わせで停車時間が長かった伊香牛駅にて外に出てみます。
ここは新しい木造駅舎で、思わず泊まりたくなる(?)素敵な駅です。 -
ホームからも大雪山系が望めます。
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その後も暫く雪原と夕暮れとが美しくコラボした景観が続きます。
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こんな景色を見ながら、人生の斜陽に思いを馳せる時間も悪くないかな…(^^;)。
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青い三角屋根がお洒落な中愛別駅。
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素朴な風情の愛山駅を経て…。
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いよいよ日没の時間帯となりました。
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前回は工事中で十分に見られなかった安足間駅。
この時は丁度ここで列車交換があって、停車時間が長めにあったので、ゆっくりとリニューアル完成した駅舎を楽しむことが出来ました。 -
この辺りはまだまだ雪が深いですね。今年はどうだったのかな???
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この駅付近からは、見える山並みが東大雪山系へと移行します。
これを見ると、道東が近づいてきた、と実感するんですよね…。 -
対向の「オホーツク」を見送ってから、取り急ぎ車内に戻ります。
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まだ明るさが残る中で、その先も暫く東大雪の山並みを楽しみながら過ごします。
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地形の関係からか、上川到着の直前から、その後再び日の入り前の太陽さんと束の間の再開です(笑)。
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駅に到着する頃が、上川の日没のタイミングと丁度重なりました。
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上川駅構内の様子。石北本線上の普通列車の旅としては、この駅から先が劇的に列車本数が減少して、敷居が高くなります。
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上川と言えば、以前は原田のイメージでしたが、今はやっぱりこの方ですよね。
3年前はまだまだ全国的な知名度は低かったような…。 -
層雲峡への入口駅としても知られる上川。
山までの目視距離も近く感じますね。 -
上川はラーメンの町としても知られているので、〆は再びラーメンで。
昼間に増毛で頂いた酒蔵ラーメンは味噌味でしたので、ここでは醤油をチョイスしました。 -
石北本線上の普通列車は、宗谷本線と比較すると上川までも本数が少ないんですよね。和寒→旭川なら終電が22時半頃なのに対して、上川→旭川の普通列車の終電は何と19時前(遠軽始発;2015年4月現在)、特急も20時台ですので、それを考えると宗谷本線沿いは恵まれているなと感じます。やはり、士別・名寄という大都市(?)の存在が大きいようですね。
という訳で、旭川で宗谷本線に乗りカエルて、和寒まで戻りこの旅は終了となりました。一日も早い留萌本線の全線開通を祈りつつ、本旅行記を終了させて頂きます。最後までご閲覧下さり、どうも有難うございました。
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