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※この旅行記には多少暴力的な場面が含まれますのでご留意ください。<br /><br />サン・フェルナンドの磔儀式を見ようと思った。これは、単に旅程がイースターと重なったからというのと、あとは宗教に対する個人的興味から、これがキリスト教の模範だとは多くの人から思われないとはいえ、これが信仰のあり方の一つの極例であるには違いないと思ったから。<br /><br />とはいえ、この儀式を見る方法に関しては日本語での情報が少なく、ついに出発日まで見つからなかった。とりあえず行き当たりばったりになることを覚悟で、早起きしてジプニーでドロテオ・ホセ駅に向かい、そこからバスでサン・フェルナンドへ向かう。サン・フェルナンドはラ・ウニオン州に同名の街があるが、今回向かうのはパンパンガ州の方。<br /><br />0715 マニラ発<br />0845 サン・フェルナンド着<br />チケット代は102ペソ。<br /><br />バスを降り、サン・フェルナンドの路上、マックやジョリビーのある交差点からかなり西寄りでバスを降りた。ここから先は皆目見当もつかないが、そこで停まっていたトライシクルに東の教会まで乗せてもらうことにすると、「クルシフィクション・サイトに行きたいのか?」と聞かれたのでその申し出に身を委ねることにした。バイクはそのまま村の奥の路地に入って行き、路上の村人に道を尋ねながら右往左往していたが、観念したのか適当なところで降ろされた。料金は言い値で300ペソ。

San Fernando, Pampanga -Holy week in Luzon-

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2015/04/03 - 2015/04/03

180位(同エリア444件中)

旅行記グループ Holy week in Luzon

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※この旅行記には多少暴力的な場面が含まれますのでご留意ください。

サン・フェルナンドの磔儀式を見ようと思った。これは、単に旅程がイースターと重なったからというのと、あとは宗教に対する個人的興味から、これがキリスト教の模範だとは多くの人から思われないとはいえ、これが信仰のあり方の一つの極例であるには違いないと思ったから。

とはいえ、この儀式を見る方法に関しては日本語での情報が少なく、ついに出発日まで見つからなかった。とりあえず行き当たりばったりになることを覚悟で、早起きしてジプニーでドロテオ・ホセ駅に向かい、そこからバスでサン・フェルナンドへ向かう。サン・フェルナンドはラ・ウニオン州に同名の街があるが、今回向かうのはパンパンガ州の方。

0715 マニラ発
0845 サン・フェルナンド着
チケット代は102ペソ。

バスを降り、サン・フェルナンドの路上、マックやジョリビーのある交差点からかなり西寄りでバスを降りた。ここから先は皆目見当もつかないが、そこで停まっていたトライシクルに東の教会まで乗せてもらうことにすると、「クルシフィクション・サイトに行きたいのか?」と聞かれたのでその申し出に身を委ねることにした。バイクはそのまま村の奥の路地に入って行き、路上の村人に道を尋ねながら右往左往していたが、観念したのか適当なところで降ろされた。料金は言い値で300ペソ。

旅行の満足度
3.5
観光
4.0
交通
2.0

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  • 頭部を布で覆い隠した男達が、自らを竹の鞭で打ちながら進む異様な光景。

    頭部を布で覆い隠した男達が、自らを竹の鞭で打ちながら進む異様な光景。

  • 痛そうだ・・・

    痛そうだ・・・

  • この「鞭打ち」の行進はこの人達だけではない。<br />同じような行列に周囲で何組も出会ったので、数えたわけではないが何十人も参加しているいるのかもしれない。

    この「鞭打ち」の行進はこの人達だけではない。
    同じような行列に周囲で何組も出会ったので、数えたわけではないが何十人も参加しているいるのかもしれない。

  • 「鞭打ち」は必然的に周囲に血潮を撒き散らす。<br />旗も、車も、人も赤く染められていく。

    「鞭打ち」は必然的に周囲に血潮を撒き散らす。
    旗も、車も、人も赤く染められていく。

  • サンタ・ルチア・パリッシュ教会

    サンタ・ルチア・パリッシュ教会

  • 十字架

    十字架

  • 十字架を背負う人。<br />ついていけば展開があるのかと思ったが、教会止まり。<br />次の流れが読めない・・・

    十字架を背負う人。
    ついていけば展開があるのかと思ったが、教会止まり。
    次の流れが読めない・・・

  • 返り血を受ける<br />そして匂いを嗅ぎつけた蝿がその血を舐める<br />・・・そんな祭。

    返り血を受ける
    そして匂いを嗅ぎつけた蝿がその血を舐める
    ・・・そんな祭。

  • ピラト登場<br />この後ろにイエス受難のスキットを演じながら進んでいく人達がおり、最後尾に音楽を流す街宣車が続く。

    ピラト登場
    この後ろにイエス受難のスキットを演じながら進んでいく人達がおり、最後尾に音楽を流す街宣車が続く。

  • スキット見ながらついて行こうとしても人混みに揉まれるので、比較的空いている前方のローマ兵士についていくことにする。<br />二千年前のエルサレムでも、馬は路上でも構わず糞をしていたのだろうと思う。

    スキット見ながらついて行こうとしても人混みに揉まれるので、比較的空いている前方のローマ兵士についていくことにする。
    二千年前のエルサレムでも、馬は路上でも構わず糞をしていたのだろうと思う。

  • イエスの女達。<br />私も罪深い人間の一人なので、正直いって血だらけの男達よりは美女の方を見ていたい。

    イエスの女達。
    私も罪深い人間の一人なので、正直いって血だらけの男達よりは美女の方を見ていたい。

  • 白人の観光客はパラパラといるが、東洋系の外国人は見た限り自分だけ。<br />村人は結構話しかけてくる。<br />「お前は韓国人か?」「日本人です」<br />「クリスチャンか?」「YES」<br />「よし、そうか」(といって頷く。)<br />異教徒はダメということはないのだろうが、<br />やはり同じ野次馬でもキリスト教徒の方が気分は良いものらしい。<br /><br />そんな感じで「クルシフィクション・サイト」へ到着。<br />暑いのでコーラを買う。<br />二千年前もこうして野次馬のために水を売り出したりしたのだろうか?<br />んなわきゃないか・・・

    白人の観光客はパラパラといるが、東洋系の外国人は見た限り自分だけ。
    村人は結構話しかけてくる。
    「お前は韓国人か?」「日本人です」
    「クリスチャンか?」「YES」
    「よし、そうか」(といって頷く。)
    異教徒はダメということはないのだろうが、
    やはり同じ野次馬でもキリスト教徒の方が気分は良いものらしい。

    そんな感じで「クルシフィクション・サイト」へ到着。
    暑いのでコーラを買う。
    二千年前もこうして野次馬のために水を売り出したりしたのだろうか?
    んなわきゃないか・・・

  • 最初に向かって右側に磔にされた人。<br />一番涼しい顔で飄々としている。<br /><br />釘は、昔は手首に打ち込まれたものと信じられてきたが、その後親指の付け根近くの骨に打ち込まないと体重を支えられない、ということがわかった。<br />しかしこの場合は、手のひらの肉に打ち込んでいるように見える。<br />まあ、予後からいって当前だが・・・

    最初に向かって右側に磔にされた人。
    一番涼しい顔で飄々としている。

    釘は、昔は手首に打ち込まれたものと信じられてきたが、その後親指の付け根近くの骨に打ち込まないと体重を支えられない、ということがわかった。
    しかしこの場合は、手のひらの肉に打ち込んでいるように見える。
    まあ、予後からいって当前だが・・・

  • 帰り道。<br />とりあえず流れに沿って白人達や村人と一緒に歩いていたら、<br />一人の青年が話しかけてきた。<br />まあ、バスターミナルにでも行くかな、というと、<br />それには教会(街の中心部にある大きい方の教会)の前からジープ(現地の人は結構ジプニーといわずにジープという)がでていて、それに乗ればいいと教えてくれた。<br />それで近くのトライシクルに話までつけてくれたので、礼をいってその好意に甘えることにした。<br />まあ、ちょっとサン・フェルナンド中心部の教会やら市場やらを覗いてみたかった気もするが、これも好意だから・・・<br /><br />この儀式自体はとても痛々しく、まるで集団的自傷ともいえるものなのだが、<br />そこで暮らす人々自身はその青年を筆頭にとても親切で、明るく健康的、フレンドリーそのものなのであった。

    帰り道。
    とりあえず流れに沿って白人達や村人と一緒に歩いていたら、
    一人の青年が話しかけてきた。
    まあ、バスターミナルにでも行くかな、というと、
    それには教会(街の中心部にある大きい方の教会)の前からジープ(現地の人は結構ジプニーといわずにジープという)がでていて、それに乗ればいいと教えてくれた。
    それで近くのトライシクルに話までつけてくれたので、礼をいってその好意に甘えることにした。
    まあ、ちょっとサン・フェルナンド中心部の教会やら市場やらを覗いてみたかった気もするが、これも好意だから・・・

    この儀式自体はとても痛々しく、まるで集団的自傷ともいえるものなのだが、
    そこで暮らす人々自身はその青年を筆頭にとても親切で、明るく健康的、フレンドリーそのものなのであった。

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