2015/04/11 - 2015/04/11
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ミズ旅撮る人さん
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日本は桜の名所だらけ。今年はどこの桜を見に行こうか。それが春の楽しみです。
今年は善光寺の御開帳があるので、岐阜の桜を見に行くことにしました。
岐阜市から少し北西に行った揖斐川(いびがわ)町。谷汲山(たにぐみさん)の華厳寺(けごんじ)の参道は約1kmに亘り桜並木が続きます。なんと楽しい眺めであることか。
そして、日本三大桜の一つ、根尾の淡墨桜。樹齢千年以上の古木。20年以上昔に訪れたことがありますが、今尚一層の人気を博しているようです。
おかげで大渋滞に嵌まり込み、桜に会えたのは日暮れ後。日の当たっていない桜を撮影するのは空しいです。
それでも、さすがは名木。その風格を持って迎えてくれました。
淡墨桜の特徴はなんといっても、無数の柱に支えられている外観。
これは、二度に亘る大規模な保護・回生の結果です。
ここまでして残って欲しいと願った人々の心が支える桜です。
だからこそ、たった1本の桜に、これだけの人が毎年会いにやって来るのでしょう。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
谷汲山(たにぐみさん)華厳寺(けごんじ)のある揖斐川町へは、東海北陸道の岐阜各務原(かかみがはら)ICから岐阜市内を迂回しながら向かいました。
朝のうちは雨の余韻を残し、雲に覆われていましたが、目的地に近づくに連れて晴れ間が出て来て、この通りの晴天になりました。
お花見には絶好の日和ですが、前日までの風雨で桜は散ってしまいました。
今年のさくらまつりは4月5日、「ふれ愛市」は4〜12日でした。 -
この写真、すっかり葉桜・・・に見えますが、実は緑色なのは紅葉です。
ここは紅葉の名所でもあるので、紅葉の木もたくさんあるのです。 -
とはいえ、散った桜はこの通り。綺麗な桜色で地面を染めています。
-
「華厳寺まで八丁」。「丁」が単位を表すのはわかりますが、いったいどれ位?
調べてみると「1丁=60間=約109メートル」ということがわかりました。
つまりあと約872mということですね。番地の「丁目」も昔はだいたい100m四方を指したのでしょう。「住所を細分化する際の単位で、番地をまとめたもの」だそうです。
調べるということはおもしろいもので、ついつい余分なことも書いてしまいますが、博打で「丁・半」は「偶数・奇数」を表します。また、「丁抹」はデンマークを漢字で表した語です。略して「丁」となります。アメリカ(亜米利加)が「米」なのと同じです。 -
桜並木の参道といえど、伐採の憂き目には合うようで、だいぶ切られていますね。
とはいえ、この木などはなかなか構図的には、いい姿です。 -
「ソメイヨシノ」は終わっても、こちらの「紅枝垂れ」は満開でした。
山梨県身延山久遠寺の枝垂れ桜もいいでしょうね。
同じ紅枝垂れですが、枝の長さは地面に届くほどで、実にみごとです。
長い階段を上る価値が絶対にあります。
見頃は3月末から4月初めで、もう葉桜のようです。 -
ごく緩やかな坂道が続きます。
車道は、ごくたまに地元の車が通るだけの、ほぼ歩行者天国状態です。 -
この辺は「富有柿」の産地だそうで、こうした干し柿も売っています。
(この柿は「富士柿」のようですが) -
「焼き栗」です。手製の道具で栗を焼いています。
かなりの大粒でなかなか美味しかったです。
六丁付近です。上って行くと右側です。 -
5丁付近です。車道と歩道の際に短くて太い竹筒があります。
夜は灯明を灯すのでしょうか。 -
参道には時折こうした古刹がひょこっと現れます。
静かないい佇まいです。時間さえあれば吸い込まれたいのですが、余裕のない旅行者はまっすぐ参道を行きます。 -
ここが満開だったら、頭の上は白く輝いていたんでしょうね。惜しかったです。
紅葉の葉も、もう少し遠慮してくれればよかったのですが。
でも、時折吹く風に散る桜もステキだし、足元はピンクの絨毯。文句を言ってはいけません。 -
この参道のいいところは、こうした古い町並みが残っていること。
門前町の風情満点です。
つい、ふらふらとあちこちの店に立ち寄って、なかなか華厳寺に辿り着きません。 -
お寺の前だというのに、こんなに誘惑が多くては成仏出来そうもありません。
ああ、なんて楽しい参道・・・苦行だなあ。 -
薄紫のこぶしのような花が咲いていました。
古い町並みはこうした素晴らしい花や木を隠し持っています。 -
ようやっと、仁王門に到着しました。門に向かって左側の石柱に「西国第三十三番満願霊場」とあります。
「西国三十三箇所巡礼」の最後の札所で、満願成就の地とされています。
華厳寺のHPによると、霊木を手に入れた大口大領が京都で十一面観音を彫らせ、故郷の会津に帰ろうとすると、観音様は自分で歩いてこの地に来て、居座ったそうです。
なかなか我の強い観音様です。
ここが気に入ったという観音様を動かすことも出来ず、そのまま798年に創建。
そのご利益か、掘った穴から油が湧いて灯明の燃料に困ることがなかったといいます。
それにより「谷汲山」の山号がつきました。
霊場めぐりを始めたのは花山法皇で、御詠歌を3首残しました。
過去・現在・未来を現す3つのご朱印は、この歌を現したものです。谷汲山 華厳寺 寺・神社・教会
-
仁王門は、柱・梁、余すところなくお札が貼られています。
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大きな草履が掲げられていました。結願(けちがん)のお礼の意味があるのでしょう。
これは、地元の人たちの寄進のようです。 -
立派な仁王像が安置されています。
この寺は、何度も戦火に合い、堂宇を消失していますが、件(くだん)の観音様が鹿児島にいた上人の夢枕に立ち
「汝は有縁の僧なれば早く来て諸堂を旧観に復せよ」とのたまったのだとか。
なんと押しの強い観音様でしょう。
おかげで1479年に再興したとのことです。 -
慈悲深いはずの観音様ですが、この仁王様より怖いかも・・・
人使いが荒いのは確かだと思います。もはや日本昔話のよう・・
罰当たりな私には結願の日は来ないだろうなあ。 -
華厳寺境内案内図です。一番下が仁王門です。
百度石から本堂までの階段がとても可愛く描かれていますが、それは行ってのお楽しみ。 -
三十三度石から百度石までは、こうした石灯籠が続きます。
足元の苔に桜の花びらが散って、綺麗です。 -
三十三度石。お百度石は有名ですが、これはよくわかりませんでした。
三十三という数字は、観音様が衆生を救う時に、33の姿に変化(へんげ)するということに由来しています。
そのため、巡礼の霊場は33箇所なのです。
西国三十三箇所巡礼での1番は、現在では那智勝浦の那智山青岸渡寺(せいがんとじ)ですが、確立当初は、奈良の長谷寺でした。
霊場はすべて観音様を奉っていますが、観音様は変化するので、十一面観音や如意輪観音、不空羂索観音など7種類の観音様が安置されています。 -
山桜がいい風情でした。
ちょうど日が当たって、とても綺麗です。 -
山桜の花びらは、染井吉野より細長いです。
茶色い葉が一緒に出るので、花を縁取っておしゃれです。 -
並んでいる灯篭は六地蔵のようで可愛いです。
「百八燈」と書かれています。 -
百度石の先にある石段です。この上に本堂があります。
残念ながら時間切れです。もう急いで引き返すしかありません。
煩悩の塊の現代人は、観音様のご利益には一歩届きませんでした。
本堂の向かって右の柱には、鯉の彫り物があり、これに触ると精進落しが出来るそうです。 -
百度石から左側には、朱塗りの橋があり、浮世離れした風景を作っています。
橋の先には明王院があり、そこで「甘茶」をふるまっていました。
4月8日はお釈迦様が生まれた日です。
この日はお釈迦様に甘茶を掛けてあげるので、今週はふるまわれるのかもしれません。 -
境内地図によると「法輪院」の入り口なのかな?
参道の両側には、こうした小さな堂宇が点在していて、「地蔵院」「羅漢堂」「十王堂」などがあります。 -
「地蔵堂」と「方丈池」です。このタイプの造りは少ないですが、京都の桜で有名な醍醐寺に立派な方丈池とお堂があります。
確か橋は朱塗りだったと思います。華やかな京都にぴったりですね。但し、桜の時期には別途入場料が必要です。 -
仁王門の反対側です。
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仁王門の上部には「谷汲山」の扁額(へんがく)があります。
ちょうど光の当たった桜が枝を差し伸べていました。 -
急いでいる時に、この下り坂は助かります。
きっと紅葉の時期も綺麗でしょうね。 -
駐車場の水溜りにも桜の花びらが縁取っていました。
次はメインの淡墨桜に向かいます。 -
その前に1ヶ所、「旧名鉄谷汲駅」にある列車です。
「モ755」と「モ514」が保存されています。奥の車輌の窓は珍しい丸窓です。
丸窓の車両は、長野県の上田電鉄別所線の「モハ5250形」が有名です。
1986年に引退し、5251は上田市のさくら国際高等学校へ、5253は長野計器に譲渡され、5252は別所温泉駅に保存されています。
旧谷汲駅は、大正15年に谷汲鉄道として開業し、昭和19年名鉄に吸収された後、平成13年に全線廃止となりました。
その跡地に、昆虫館と併設する形で現存しています。 -
さて、華厳寺から根尾谷まではそんなに遠くはないのですが、淡墨桜の開花時期は渋滞のため時間が掛かります。しかし、これほどひどいとは。6km手前で渋滞の最後尾に着き、それから1時間45分。
途中、道の狭いところがあり、観光バスがすれ違えないので手間取ることもありましたが、普段はひっそりとした山村に車が大挙して押し寄せるので、たいへんなことになります。
そうした時に慰めになるのが隣を流れる根尾川の眺めです。ちょうど桜が見ごろで、堪能することが出来ました。
普段なら一瞬で通り過ぎるであろうこの桜も、じっくり見ることが出来ました。 -
根尾川の対岸には、根尾谷断層を観察する建物があります。
1891年10月28日に起きた濃尾地震はM8.0という大地震でした。
そのときに出来た断層は上下差6mもあり、国の天然記念物に指定されています。
この断層は、ピラミッド形の建物の向こうの畑の中にあります。 -
畑の中に、実に枝振りのいい桜が立っています。その後ろには、樽見鉄道の駅があります。
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樽見鉄道の列車が来ました。左が「ハイモ295−315」。車体には「TARUMI RAILWAY」の文字と何かの絵が描かれているのですが、大写しにしてもわかりませんでした。
青い車両が「ハイモ295−516」。「薬草列車」「しし鍋列車」などのイベント列車になります。 -
これが大渋滞の様子です。根尾谷断層からは淡墨桜まで2kmあります。
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渋滞中の憂さ晴らしは、様々な桜が担ってくれます。
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これも桜なんでしょうか。葉が出るのが早いです。それにしても綺麗です。
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赤い橋に「←淡墨桜」と看板が付いています。
桜の開花時期には、交通規制があり、この「桜橋」は対岸へ行く一方通行、帰りは別の「淡墨橋」を渡って来ます。 -
さあ「根尾谷淡墨桜」です。樹齢千年以上の古木。
昭和24年に山桜の若根を238本も根継ぎして回生を図りました。その後も伊勢湾台風で傷み、詩人宇野千代の訴えもあって保護されることになりました。
大正時代の内務省指定天然記念物第1号です。
「エドヒガン」という種類で、ピンクから白になり、やがて淡墨
色を呈してくるという珍しい桜です。 -
まずはみんな、ここに集まって写真を撮ります。
それから左右に分かれて思い思いに歩き回って鑑賞するのです。 -
淡墨桜の後ろには、後継桜と「淡墨観音」の社があります。
-
みんなこの石柱と写真を撮りたくて、ここに集まります。
あちこちに何本も立てれば、分散するのにな・・・ -
淡墨桜正面です。もう日が落ちてしまったので、桜が輝かないですね。
根尾谷淡墨桜 花見
-
淡墨桜はたくさんの支柱に支えられています。
台風でたくさんの枝が折れたり弱ったりしたため、自力で枝を広げることが困難になったのです。
いわば、足腰の弱ったよぼよぼのおじいさん。
それでもこんなにたくさんの花を咲かせる稀有な桜です。 -
太い枝を下から支える支柱たち。もう桜本体と一体化しています。
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これらの支柱たちも、ちゃんと褒めてあげなければいけません。
今年もどうもありがとう。 -
こちら側が一番格好いいかな。
午前中なら、正面から日が差していたのかしら。 -
中心部は良い加減の色合いで撮ることが出来ました。
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淡墨桜目線だと、この方向かな。
遠くの山がよく見えます。 -
中央の芯柱。左右の枝がくの字に囲んで線対称になっています。
活け花のように決まったね。 -
盛りを過ぎたので、葉が出ています。
エドヒガンなので、花の中心部は赤いです。 -
幹はあんなに太い(9.9m)のに、先端はこんなにも細くて繊細です。
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満開の真っ白な時よりも、少し葉の緑が入った今の時期の方が、好きかもしれません。
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ああ、本当に細い。
若い桜の力強さではなく、老境の幽玄の世界です。 -
ここは、珍しく支柱が遮らないで幹を見ることが出来ます。
太いです。先端の枝のあの細さからは信じられないくらい太いです。
真ん中の本幹部分が失われたのは、大正時代初期に大雪で亀裂が入ってからだということです。
「芸術は爆発だ」という岡本太郎氏の作品のように、弾け飛んでいるように見えます。 -
淡墨桜の由緒来歴を記した碑です。桜の種類が「ウバヒガン」となっています。
本巣市観光協会が発行したパンフには「エドヒガン」とあります。どちらなんでしょうね。 -
いきなりの桜餅で、ごめんなさい。みごとでしょ?
駐車場から急な坂道を上ってくると両側に店が並んでいて、その中にこの大量の桜餅を発見しました。
桜餅、大好きです。しかも、この店の桜餅の重いこと!
ちょっと信じられないくらい重いです。正真正銘の桜餅。
もちろんとっても美味しかったです。是非ご賞味あれ。
それでは、今回はここまで。
次回は、翌日に行った飛騨高山と善光寺参詣です。
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