2015/04/11 - 2015/04/13
431位(同エリア842件中)
jugiさん
相変わらずテーマは平家物語。
連れが母なので、再訪が多く、他のものも見ていたりするので小抄にて。
4月11日 新大阪~奈良
☆4月12日 吉野山千本桜
☆4月13日 ちょこっと大阪へ
☆旅にあたって読書・メディア追加☆
宿神1~4 夢枕獏
日本地図から歴史を読む方法 1・2 武光誠
袈裟の首 松本徹
今回も予習の読書時間がまったく足りませんでしたー…!
ちなみに基本の平家物語関連についてはコチラ☆
→http://4travel.jp/travelogue/10927270
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
-
朝7時半に奈良の宿泊先を出て、電車で揺られること1時間半。
前回訪れた時(紅葉前)はガラガラで余裕で座れた電車も、さすがに名高い桜の時期は通勤もかくやという混雑模様です。(橿原神宮前駅〜吉野駅間)
特急ももちろん売り切れ…w
吉野駅を出るとすぐに短いケーブルカー。
七曲りを歩いて登ることもできます。
それとは別に観桜期のみ吉野駅から竹林院前(ちょうど真ん中あたり)までのバスがでていました。(普通の時期は確かケーブルの上からだったような気がします)
ちなみにこのへんは下千本。こちらはもうすでに見ごろは終わってしまった模様。今年は暖かくて早いとのこと。
ケーブルをものの数分で上がってそのすぐ前がこちらの銅の鳥居(かねのとりい)
このあたりは前回をご参照w -
道の両側にあるお店を冷やかしながら登っていくとすぐに修験道の総本山、蔵王権現のおわす金峯山寺。
こちらは現在門の修復を行っていて、勧進として秘仏の蔵王権現を御開帳中だそうです。
拝観料は千円とお高めですが、エコバックとお札をくれました(笑) -
蔵王堂からわきにそれて400段くらい階段を降りていくと脳天大神ががあるそうですが、こちらは行かず。
だって400段降りたら400段のぼらなきゃならないんだもの…。
写真は中千本の御所桜。 -
吉水神社の門近くの一目千本。
太閤秀吉の吉野の花見の舞台として有名なこの場所。
昔の人も同じ桜見てたんだよねー。わくわく。
吉水神社の資料館については、義経関係でここまできた身としては大変面白いものがたくさん(義経の鎧やら、弁慶の七つ道具やらなにやらなにやら。そもそもここが義経潜居の間なのだからそれだけでテンションあがるw)あるんですが、前回余計なほどはしゃいで見てたので今回は省略。 -
竹林院前から奥千本までは歩くと結構だらだら長いので、バスに乗り上から歩いて降りてくるコースにしました。
奥千本の降車場から金峯神社までは15分くらいですが見事に坂です。
舗装はされていますが、足腰弱い方はやめたほうがいいです。
※ちなみにこのあたりの桜は別にそこまで感激するほどのものじゃないです。
徒歩で竹林院まで戻る道沿いに、水分(みくまり)神社。 -
境内は写真に写っている場所くらいでそう広くはないのですが、きれいな桜がいました。(しだれなのか…?)
個人的な感想ですが、雰囲気的に業平桜の十輪寺みたい。
ちょっとわびしい雰囲気の社に、見事な桜の木って感じが。 -
さらに下っていくと、花矢倉。
上千本の千本桜です。
ここが一番きれい。これは一生に一度見るべきと思うレベル。 -
『謡曲「忠信」と花矢倉
謡曲「忠信」は、義経が吉野山脱出の折の忠信の勇壮のさまを描いた曲である。
頼朝と不和になり、都落ちして吉野に忍んでいた源義経を、この山の僧兵が今夜夜討にするとの情報を得たので、佐藤忠信とその郎党がとどまって防矢することになり、義経主従は山へ落ち延びた。
義経の鎧を身に着けた忠信は高櫓に上って襲いかかる敵を射散らし空腹を切って谷に飛び下り、なおも追いすがる僧兵を斬り払い九死に一生を得て蝶鳥の如く逃げのびたのであった。
現在この花矢倉は桜の名所であるが、防戦には格好の地形で、忠信が敵将横川覚範を討ち取ったといわれるのはここである。
謡曲史跡保存会』
看板より。
忠信とは、佐藤忠信のこと。
奥州で青年時代を過ごしたのち、頼朝の出兵に呼応して出奔するときに奥州藤原秀衡が頼朝につけた兄弟の内、弟のほうです。
ちなみに兄のほうは屋島の戦いの時に義経を守って亡くなっています。 -
花矢倉の展望台からくねくねとした道を下っていくと、竹林院まで戻れます。
-
奈良まで戻り少しだけ時間があったので、昨日回れなかった興福寺へ。
前回ゆっくりみたので、今回は速足で。 -
で、前回きたとき結構頑張って探したのに見当たらなかった左府のもり探しリベンジ。
たぶん右側の木のことですね。(碑も看板も何もなかったので自信が持てないのですが)
碑も看板もないようなそんな地味なスポット、左府のもりが一体何なのかというと、保元の乱に負けて南都(奈良)へ逃げてきた藤原頼長(=左府・悪左府とも)が逃げ込んだ、と言われる木立のこと。
まー見事に頼長さんキャラがたちすぎてて素敵…。摂関家のトップという身分もあってプライドはだだ高いわ、日本一の大学生(超勉強家・知識人)、そのくせ人望がなさすぎて味方全然いないとかホントかわいそうな子……!
パパに溺愛された割に最後は火の粉がふりかかるのを恐れて、お前なんかしらないとかわれちゃうのほんとかわいそう…!
平家物語の中ではどうみてもちょっとかわいそうな扱いだけどわたしは好きよー!
おっと…つい暴走してしまいました。閑話休題。
ちなみにここに逃れた時点で首を射られているはずなので、たぶん本当はこんなところに逃げ込めるような体力はなかったと思う。
般若野(京都から奈良へ向かう道の、奈良の入り口のあたり)で亡くなったといわれています。墓ではないけど、般若寺には供養塔もあります。 -
奈良の駅近くをプラプラと歩いていたら、本願寺系のお寺の門があいていて奥には見事な枝垂れ桜。
こそっと写真を撮らせていただきました。 -
翌日の天気予報がどうがんばっても雨天だったので、京都行をあっさりヤメにして大阪まで戻り、文楽を見てみることに。
文楽は上方が元祖だもんね。
三浦しをんの小説「仏果を得ず」で少し気になっていた芸能でありました。
文楽、またの名を人形浄瑠璃。
近松門左衛門とか教科書で習いましたよねー。
演目は歌舞伎と同様のものが多く、おりしもこの日は人形遣いの方の襲名披露公演、しかもその演目は一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)。
題名の通り一ノ谷の戦いの熊谷直実と敦盛の話を題材にしたお話です。
☆一の谷の戦い をかんたんに。
清盛の亡くなった後、木曽(源)義仲の入京に伴い京都を守ることができなくなった平家一門は、地盤のある九州まで下ります。(都落ち)
なんやかんや源氏とは小競り合いをしている間に義仲も源氏同士の争いで討死し、土着の豪族を従わせて勢いを取り戻した平家は再び京都を目指して一の谷(須磨のあたり)で源氏と再戦します。
そんとき後白河法皇を挟んで、和議をするだのしないだのという策略が廻ったり、搦め手の義経の鵯越の奇襲作戦が成功する(斜度のきつい崖の上から馬で降りて背後をつく、逆落し)とか色々あって、結果平家はあっさりボロ負けします。
で、浜にあった陣から船へ逃げようとした敦盛と、それを呼び止めた熊谷直実…の話が敦盛最期に関わるこの話。
ちなみに平家物語の中で、敦盛ってここの敦盛最期にしかでてこないんですよー。
…ちなみにその時大手(メインの軍)の大将だった重衡はこのとき乳母子の裏切りによって鎌倉方に捕えられちゃったりとか、知章(子)が知盛(親)をかばって死んじゃって、マジ知盛(親)凹→からの壇ノ浦の大将とか、とかとか、、、一の谷には色々ドラマがあるんですよおおおお。
…で、わたしの思う(多分一般的な)平家物語のなかの敦盛最期は、
一の谷の戦で敗色濃厚の平家が舟へと逃げていく中、源氏方の熊谷直実は一人逃げていく敦盛と戦って組み落とし、首をきろうと兜を外したらあんまりに年若くて自分の息子と同い年くらい、でも戦で味方も見ていて逃がすことは許されず、その時武士として生まれた自分を呪った。名を名乗らなかったけど、腰に差していた青葉の笛を見て、さらに大後悔して出家、敦盛の菩提を弔いましたとさ。
※実際彼が出家した理由は褒賞が少なかったからストライキ!みたいなことだそうですが…
平家物語自体もフィクションではないですが、文楽ではさらにお話としてふくらみをもたせた内容になっています。伏線はりまくり。
ちなみにこの時上演されたのは一の谷のなかでも三段目の熊谷陣屋のみだったのでこれだけで内容を理解するのはほぼ無理です。
成立が江戸なので、なんというのか、、、当時の感覚では平家物語を現代(江戸)劇にした感じなのかな?
今までわたしのなかでは時代は違えど、古典の括りで一握一絡げだったもので、それに気づいた点でかなり新鮮でした。
少なくとも文楽って平安〜鎌倉時代の常識を忠実に表現したい、と思ったわけではなさそう。
正直言うと個人的には、人形が裃着てたり、一途=貞操みたいな感覚を前面に押し出してくる感じに違和感でした。
なんていうんだろう、空気感が違うのー!
でも、文楽鑑賞はいい経験でした。
もしわたしが歌舞伎とか文楽とかにハマる日が来るとすれば多分そのときは江戸時代に興味を持った時なんだろうなー。
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