2015/03/31 - 2015/03/31
6位(同エリア34件中)
昆虫博士さん
ベストシーズンのフロリダで亜熱帯の大自然とディズニーワールドを満喫して来ました。
5日目は、エバーグレーズ国立公園のフラミンゴとシャークバレーを訪れました。
まず、メインパーク道路をフラミンゴまで向かい、途中トレイルを4つ歩きました。トレイルでは、松やマホガニーのハンモック(湿地帯の島状の森)、“草原の川” と呼ばれる湿地帯、マングローブ林などエバーグレーズの変化に富んだ風景を見ることができました。また、“生きた宝石” と言われるカタツムリ、フクロウを含むたくさんの野鳥にも出会うことができました。
フラミンゴではボートに乗り、マングローブ林と野生動物を観察しました。エバーグレーズは、クロコダイルとアリゲーターという2種類のワニが生息する世界で唯一の場所です。このボートツアーでは、たくさんのクロコダイルを見ることができました。
その後、公園の外をぐるっと回ってシャークバレーに行き、水路に沿って歩きました。ここはアリゲーターが路肩や水路にたくさんいて、一見の価値があります。
天候にも恵まれ、エバーグレーズのバラエティに富んだ風景とたくさんの野生動物が見れて、大満足の1日になりました。
■ フロリダ 大自然&ディズニー 9泊11日 ■
1日目) 準備編, ディズニーワールド攻略編, 往路
http://4travel.jp/travelogue/10998573
2日目) エバーグレーズ国立公園 ロイヤルパーム → キーウェスト
http://4travel.jp/travelogue/10998574
3日目) キーウェスト ⇔ “天空の城ラピュタ” ドライ・トートゥガス国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10998579
4日目) キーウェスト → セブンマイル・ブリッジ → ビスケーン国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10998581
★5日目) エバーグレーズ国立公園 フラミンゴ&シャークバレー
http://4travel.jp/travelogue/10998582
6日目) エバーグレーズ国立公園 “1万の島々” &ビッグ・サイプレス保護区 → オーランド
http://4travel.jp/travelogue/10998583
7日目) ディズニーワールド 魔法の王国 マジック・キングダム
http://4travel.jp/travelogue/10998584
8日目) ディズニーワールド 実験未来都市 エプコット
http://4travel.jp/travelogue/10998586
9日目) ディズニーワールド 映画の世界 ハリウッド・スタジオ
http://4travel.jp/travelogue/10998587
10日目) ディズニーワールド 動物の王国 アニマル・キングダム
11日目) 帰路, 総集編(自然保護区, 野生動物)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- レンタカー
PR
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朝6時過ぎに起床です。
“フェアウェイ・イン・フロリダシティ (Fairway Inn Florida City)” は典型的なアメリカの郊外型モーテルで、快適でした。フェアウェイ イン フロリダ シティ ホテル
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このモーテルはセルフサービスの朝食付きなので、時間の節約になります。
朝食コーナーは受付けの横にあり、早朝6時半からオープンしています。
パンケーキとコーヒーにしました。 -
7時半に出発です。
今日は丸1日 エバーグレーズ国立公園を観光します。 -
エバーグレーズ国立公園へのアクセスは3つのルートがありますが、まずは2日目と同じ東側から公園内に入ります。
途中、通行車両にはお構いなく、畑に水を撒いています。
水で車の前が見えないほどです。 -
エバーグレーズに入る手前に、“フロリダパンサー注意” の道路標識があります。
フロリダパンサーはパンサー(豹)ではなく、ピューマ(クーガー、マウンテンライオン)の亜種です。
エバーグレーズ国立公園や明日訪問するビッグ・サイプレス国立保護区などのフロリダ半島南部の限られたエリアに100頭前後しか生息していません。
夜行性なので運転者にとってわかりにくく、車との衝突が重要な死因なので、このような標識があります。
※ フロリダパンサーの生息数は、数十頭〜160頭と資料によって開きがあります。 -
エバーグレーズ国立公園内に入りました。
2日目に訪れたアーネスト・コー・ビジターセンターやロイヤルパームを抜けると、両側に松林が出てきます。
公園名: エバーグレーズ国立公園 (Everglades National Park)
制定年: 1947年
所在地: フロリダ州
他の指定:
① ユネスコ世界遺産 (自然遺産 1979年、危機遺産 1993~2007年&2010年~)
② ユネスコ生物圏保護区 (1976年)
③ ラムサール条約湿地 (1987年)
特徴: アメリカ48州では3番目の広い国立公園、アメリカ最大の亜熱帯の自然が残る
見どころ: ① 湿原と水鳥、② アリゲーターとクロコダイルがともに生息する世界で唯一の場所、③ マングローブ林のボートツアー
■ 関連旅行記 ■
2日目) エバーグレーズ国立公園 ロイヤルパーム → キーウェスト
http://4travel.jp/travelogue/10998574エバーグレーズ国立公園 国立公園
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本日1つ目のトレイル “パインランズ・トレイル (Pinelands Trail)” に到着です。
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その名の通り、松林の中を歩く650メートルのループ・トレイルです。
このような湿地帯の上にある林をハンモック(Hammock)と呼びます。
この松は、スラッシュ松の亜種です。
英名: South Florida slash pine
和名: 南フロリダ・スラッシュ松
学名: Pinus elliottii var. densa
分布: 南フロリダ〜フロリダキーズ
特徴: アメリカ南東部に固有のスラッシュ松(英名:Slash pine、学名:Pinus elliottii)の亜種 -
地面近くにはノコギリヤシ(Saw palmetto)がたくさん生えています。
この松林だけで、200種類の亜熱帯の植物が生えています。 -
このトレイルのもう1つの見どころが “生きた宝石” と呼ばれるカタツムリです。
英名: Liguus Tree Snail
和名: イトヒキマイマイ (糸引マイマイ)
学名: Liguus fasciatus
分布: フロリダ南部、フロリダキーズ、キューバ
特徴: フロリダ南部〜キューバの固有種、ハンモック(Hammock)と呼ばれる湿地帯にできた森に生息する陸貝、カラーバリエーションが豊富で “生きた宝石 (Living Jewels)” と呼ばれる、以前は52種類のカラーバリエーションがあったが 現在4種は絶滅 -
白いカタツムリも見つけました。
元々はカリブ海の西インド諸島が原産で、フロリダ南部に流れ着いて繁殖したと言われています。
昔は52種類のカラーバリエーションが知られていましたが、コレクターが自分の持っているカタツムリの価値を高めるために繁殖地を焼き払い、現在は4種類が絶滅してしまいました。 -
黄色、茶色、白色の縞模様のカタツムリを次から次に見つけました。
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さらに公園の奥に進みます。
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松林からヌマスギに植生が変わります。
パハヨキー展望台の手前では、ヌマスギに黒い鳥がたくさん止まっています。
英名: Bald Cypress
和名: ヌマスギ(沼杉)、ラクウショウ (落羽松)
学名: Taxodium distichum
分布: アメリカ南東部
特徴: アメリカ南東部の固有種、湿地帯で根元が冠水した状態で自生、不安定な土壌に立つため幹の根元が太い -
クロコンドルの集団です。
英名: Black vulture
和名: クロコンドル (黒コンドル)
学名: Coragyps atratus
分布: アメリカ南部〜南米
特徴: 主に屍肉を食べる、群れで生活、羽根を広げて日光浴する(羽根を乾かす、体温を上げる、寄生虫などを殺すため) -
コンドルは動物の死骸しか食べないので、基本的には生きているものを襲うことはありません。
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すぐ下の湿地では、シロトキがエサをついばんでいます。
英名: White ibis
和名: シロトキ (白朱鷺)
学名: Eudocimus albus
分布: アメリカ南東部〜中米
特徴: 羽根の先端は黒色、くちばし〜顔と脚が赤色、動物食(甲殻類、カエル、魚類、昆虫類)、幼鳥は全身が茶色っぽい -
2つ目のトレイル “パハヨキー・トレイル (Pa-Hay-Okee Trail)” に到着です。
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駐車場で鳴き声が聞こえたので、戻って木を見上げるとフクロウが鳴いていました。
野生のフクロウを見たのは生まれて初めてで、大興奮!
英名: Barred Owl
和名: アメリカフクロウ (アメリカ梟)
学名: Strix varia
分布: カナダ、アメリカ、メキシコ
特徴: 動物食(小型哺乳類、鳥類、両生類、甲殻類、昆虫)、夜行性、鳴き声は “Who cooks for you? Who cooks for you-all?” -
鳴き声が特徴的です。
本当に “Who cooks for you? Who cooks for you-all?” と何回も鳴いてくれました。
この鳴き声の動画をYouTubeで見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=fppKGJD3Y6c -
パハヨキー展望台(Pahayokee Overlook)からの眺めです。
草原のように見えますが、幅8マイル(13km)の巨大な “川” なのです! -
フロリダ最大の湖 オキーチョビー湖(Lake Okeechobee)からメキシコ湾に注ぐシャーク・リバー・スルー(Shark River Slough)です。
水深が数センチで、一見草原のようなので、“草原の川 (River of Grass)” という表現もあります。 -
ここは、エバーグレーズ国立公園を代表する風景です。
今は乾季なので、水はない もしくは とても浅いです。 -
3つ目のトレイル “ウェスト湖トレイル (West Lake Trail)” に到着。
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マングローブ林の中にボードウォークが作られています。
今は乾季だからか、干上がっています。 -
マングローブの芽がたくさん出ています。
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マングローブ林を抜けて、ウェスト湖に到着です。
2羽のヒメコンドルが欄干で羽根を乾かしています。
英名: Turkey vulture
和名: ヒメコンドル (姫コンドル)
学名: Cathartes aura
分布: アメリカ南部〜南米全域
特徴: 屍肉を食べる、羽根を広げて日光浴をする(羽根を乾かす、体温を上げる、寄生虫などを殺すため) -
湖の上にもボードウォークが続きます。
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マングローブ林付近の水は、葉に含まれるタンニンのために 濁った緑色をしています。
汚れているわけではありません。 -
駐車場まで戻ると、車の近くにアメリカカラスが止まっています。
英名: American Crow
和名: アメリカガラス (アメリカ烏)
学名: Corvus brachyrhynchos
分布: アメリカ〜カナダ
特徴: 全身が黒色、ワタリガラスよりも小さい、ウオガラスよりも尾が短い -
フロリダシロチョウのオスが花の蜜を吸っています。
英名: Florida White, Tropical White
和名: フロリダシロチョウ (フロリダ白蝶) [私の命名]
学名: Appias drusilla
分布: フロリダ〜南米
特徴: オスは羽全体が白色、メスは茶色や黄色が混じる -
終点のフラミンゴに到着です。
駐車場の木にスパニッシュ・モスが垂れ下がっています。
フロリダの木には、このようなスパニッシュ・モスがよく垂れ下がっていました。
英名: Spanish moss
和名: スパニッシュ・モス
学名: Tillandsia usneoides
分布: アメリカ南東部
特徴: エアプラントの1種、空気と雨水から水分・養分を得る -
シロトキの幼鳥がエサをついばんでいます。
幼鳥なので、まだ白色ではありません。
英名: White ibis
和名: シロトキ (白朱鷺)
学名: Eudocimus albus
分布: アメリカ南東部〜中米
特徴: 羽根の先端は黒色、くちばし〜顔と脚が赤色、動物食(甲殻類、カエル、魚類、昆虫類)、幼鳥は全身が茶色っぽい -
フラミンゴ・ビジターセンターに立ち寄ります。
2005年のハリケーン・ウィルマによる高潮で壊滅的な被害を受けるまで、フラミンゴには103室を有するロッジもありました。
現在は、ビジターセンターとマリーナのみが再開しています。 -
ハリケーンによる高潮の被害を抑えるため、ビジターセンターは2階にあります。
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鳥の大群がきれいに飛んでいました。
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ビジターセンターには、フラミンゴ博物館(Flamingo Museum)という小さい展示場があります。
このあたりの生態系が勉強できます。 -
売店もあります。
エバーグレーズ国立公園のレトロな絵葉書です。 -
フラミンゴ・ビジターセンターの国立公園スタンプです。
ボーナス・スタンプが2つあり、フラミンゴとクロコダイルです。
フラミンゴはここの地名になっていますが、今はこの辺りでは滅多に見れません。
ワニのスタンプは、下顎の歯が出ていること、口先が細いことから、フラミンゴにたくさんいるクロコダイルとわかります。 -
マリーナの売店に車で移動します。
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軽食やお土産などが購入できます。
写真は、お土産物の交通標識です。
ボートツアーのチケットもここで販売されています。
12時からのバックカントリー・ツアーのチケットを購入しました。
大人32.25ドル、小人16.13ドルです。
他には、海に出るツアーもあります。 -
残り物で昼食を取った後、ツアーの時間まで散策します。
冬羽のワライカモメです。
英名: Laughing Gull
和名: ワライカモメ (笑鴎)
学名: Larus atricilla
分布: アメリカ東海岸〜カリブ海で繁殖、中米〜南米で越冬
特徴: 鳴き声が人間の笑い声に似る、夏羽では頭部が黒色 -
下を見ると、フロリダガーが泳いでいます。
英名: Florida Gar
和名: フロリダガー
学名: Lepisosteus platyrhincus
分布: フロリダ半島
特徴: フロリダ半島の固有種、現生魚類として最も原始的、口吻が長い、肉食(水生昆虫、甲殻類、魚類) -
高い木の上にキツツキも発見。
英名: Red-bellied Woodpecker
和名: シマセガラ (縞背啄木鳥)
学名: Melanerpes carolinus
分布: カナダ南部〜アメリカ南東部
特徴: 背中と羽根が白黒の縞模様、首から腹は白色、オスは頭頂部が赤色、メスは頭頂部が灰色 -
シロトキがV字型になって、上空を飛んでいます。
シロトキは羽根の先端だけ黒色です。
日本の朱鷺は絶滅しましたが、エバーグレーズには たくさんの朱鷺がいます。
英名: White ibis
和名: シロトキ (白朱鷺)
学名: Eudocimus albus
分布: アメリカ南東部〜中米
特徴: 羽根の先端は黒色、くちばし〜顔と脚が赤色、動物食(甲殻類、カエル、魚類、昆虫類)、幼鳥は全身が茶色っぽい -
このボートでバックカントリー・ツアー(Backcountry Tour)に出発です。
1時間45分のツアーです。
ハイシーズンの乾季なので、1時間ごとにツアーが出ています。 -
マリーナの中にも、クロコダイルが泳いでいます。
キャプテン兼ガイドに言われるまで気付きませんでした。 -
ボートやカヤックを水路に下ろす場所で、2匹のクロコダイルが日光浴しています。
英名: American Crocodile
和名: アメリカワニ (アメリカ鰐)
学名: Crocodylus acutus
分布: フロリダ、中米、南米の北部
特徴: 絶滅危惧種(VU)、クロコダイル属、熱帯のワニ(アリゲーターは温帯の動物)、口吻の形がV型(アリゲーターはU型)、体色が白っぽい(アリゲーターは黒っぽい)、口を閉じたときに下顎の4番目の歯が出る -
このボートツアーでは運河を北上します。
往路はキャプテン兼ガイドが、クロコダイル、マングローブ林など、この辺りの自然について説明してくれます。 -
運河の脇では、次から次へとクロコダイルが日光浴しています。
エバーグレーズ国立公園はアリゲーターとクロコダイルの両方が生息している世界で唯一の場所です。
フロリダには、2,000匹のクロコダイル、100万匹のアリゲーターが生息しています。
※ クロコダイル vs. アリゲーターの違い
【気候】 クロコダイル:熱帯のワニ(寒さに弱い)、アリゲーター:温帯のワニ(寒さに比較的強い)
【生息域】 クロコダイル:汽水域(海水と淡水が混じる場所)、アリゲーター:淡水域
【体色】 クロコダイル:白っぽい、アリゲーター:黒っぽい
【口先の形】 クロコダイル:V型、アリゲーター:U型
【口を閉じたときの歯】 クロコダイル:下の4番目の歯が出る、アリゲーター:出ない
【獰猛さ】 クロコダイル:獰猛、アリゲーター:おとなしい -
カヤックも気持ちよさそうです。
時間があれば、挑戦したかったです。 -
赤ちゃんクロコダイルが、マングローブの根にしがみついています。
どこにいるかわかりますか?
保護色になっているのか、わかりにくいです。 -
開けたところに出ました。
クート湾(Coot Bay)です。
その名の通り、クート(Coot, オオバン)がたくさんいます。
英名: American Coot
和名: アメリカオオバン (アメリカ大鷭)
学名: Fulica americana
分布: 北米〜中米
特徴: アヒルではなくクイナの仲間、雑食 -
クート湾を縦断します。
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ホワイトウォーター湾に抜ける水路にアンヒンガのメスがいます。
その名の通り、蛇のように長い首です。
英名: Anhinga
和名: アメリカヘビウ (アメリカ蛇鵜)
学名: Anhinga anhinga
分布: アメリカ南部〜ブラジル
特徴: 首が蛇のように長い、羽根に脂腺がないので潜水後の濡れた羽根を広げて乾かす、オスは首が黒色、メスは首が茶色 -
ホワイトウォーター湾(Whitewater Bay)に到着です。
ここでボートは折り返して、来た道を戻ります。 -
ミサゴ(オスプレイ)が水路のマングローブに止まっています。
英名: Osprey, Fish Hawk
和名: ミサゴ (鶚)、ウオタカ(魚鷹)
学名: Pandion haliaetus
分布: 極地を除く全世界
特徴: 肉食、急降下して魚類を捕る、背中〜翼上面は黒褐色、首〜腹部と翼下面は白色 -
猛禽類は、飛ぶとかっこいいです。
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マリーナに戻ってきました。
車のすぐ横に、コウウチョウがたくさん集まっていました。
写真はオスです。
英名: Brown-headed Cowbird
和名: コウウチョウ (香雨鳥)
学名: Molothrus ater
分布: カナダ南部〜アメリカで繁殖、アメリカ南部〜メキシコで越冬
特徴: ムクドリモドキの一種、托卵する、オスは頭部が茶色で羽根〜胴が光沢のある黒色、メスは全体が灰色 -
写真の左が、コウウチョウのメスです。
写真の右は、わかりにくいのですが、オスだと思います。
オスと違って、メスは茶色〜灰色の地味な体色です。 -
往路で行かなかった “マホガニー・ハンモック・トレイル (Mahogany Hammock Trail)” に帰路に立ち寄ります。
800メートルのループ状トレイルです。
本日、4つ目のトレイルです。
アメリカフクロウの写真が使われています。
午前中に別の場所でこのフクロウを見ましたが、この辺りでもよくいるのでしょう。 -
まずは湿地帯の上のボードウォークを歩きます。
乾季ですが、ここは水が少しあり エバーグレーズという感じがします。 -
シロトキが餌をついばんでいます。
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ハンモックに入ります。
ハンモック(Hammock)とは、湿地帯にある島状の森のことです。 -
トレイル名は、このハンモックにマホガニーの木が多いことから名付けられています。
この木が最高級木材として有名なマホガニーです。
英名: Cuban Mahogany
和名: キューバン・マホガニー
学名: Swietenia mahogani
分布: キューバ、フロリダ半島南部
特徴: キューバ〜フロリダ南部の固有種、最高級の木材、ハワイでも植林 -
マホガニーの実です。
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駐車場の木もマホガニーでした。
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いったんエバーグレーズ国立公園の外に出て、シャークベイを目指します。
もくもくと黒煙が上がってます。
消防車が待機していたので、野焼きだと思います。 -
マイアミとネイプルズを結ぶ国道41号線を西に走ります。
この道路は “タミアミ・トレイル (Tamiami Trail)” と呼ばれています。
インディアン保留地が目立ちます。
この道路は湿地帯を貫いて東西に走っています。
道路の下を水が流れるように対策はなされていますが、フロリダ南部の水流や生態系を分断している悪名高い道路です。
フロリダパンサーの生息域もこの道路により分断され、近親交配が進んでいます。 -
エバーグレーズ国立公園の北からの入口 シャークバレー(Shark Valley)に夕方5時前に到着です。
シャーク バレー サファリ・動物観察
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ビジターセンターは5時までで、ぎりぎりセーフでした。
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シャークバレー・ビジターセンターの国立公園スタンプです。
ここにもボーナス・スタンプがあり、アリゲーターです。 -
ここではトラムで湿地帯の中を走るツアーが有名ですが、この時間は終了しています。
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トラムは終了していも、ビジターセンターの近くにトレイルがあるので、歩きます。
歩き始めてすぐに、小さいアリゲーターが日光浴しています。
柵がないので、恐る恐る横を通ります。
英名: American Alligator
和名: アメリカアリゲーター (ミシシッピワニ)
学名: Alligator mississippiensis
分布: アメリカ南東部
特徴: アメリカ南部の固有種、動物食(魚類、甲殻類、両生類など)、温帯のワニ(クロコダイルは熱帯のワニ)、口吻の形がU型(クロコダイルはV型)、体色が黒っぽい(クロコダイルは白っぽい) -
“ボブキャット・トレイル (Bobcat Trail)” を歩きます。
足元には仮面ライダーに出てきそうなバッタが何匹もいます。
英名: Southeastern Lubber Grasshopper
和名: カタハダバッタ?
学名: Romalea guttata (Romalea microptera)
分布: アメリカ南東部
特徴: 幼虫は黒色に黄色〜赤色のストライプ、成虫は幼虫の配色のまま大きくなるか 全体的にオレンジ色に変化 -
木の上にはアメリカガラスが止まっています。
英名: American Crow
和名: アメリカガラス (アメリカ烏)
学名: Corvus brachyrhynchos
分布: アメリカ〜カナダ
特徴: 全身が黒色、ワタリガラスよりも小さい、ウオガラスよりも尾が短い -
ブラウン・アノールが日陰にいます。
英名: Brown anole
和名: ブラウン・アノール
学名: Anolis sagrei
分布: キューバ、バハマ諸島
特徴: 外来種としてフロリダ、ハワイ、台湾などに移入 -
シャークバレー・ループ道路(Sharl Valley Roop Road)に出てきました。
この道が1周24kmあり、先ほどのトラムが通ります。
レンタル自転車で回ることもできます。 -
たくさんのアリゲーターが路肩で日光浴しています。
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道路ぎりぎりで寝ている大胆なアリゲーターもいます。
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こんなことは危険です。
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水路を泳いでいるアリゲーターもたくさんいます。
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カメも日光浴しています。
フロリダアカハラガメでしょうか、同定は困難です。 -
アンヒンガのオスがいます。
英名: Anhinga
和名: アメリカヘビウ (アメリカ蛇鵜)
学名: Anhinga anhinga
分布: アメリカ南部〜ブラジル
特徴: 首が蛇のように長い、羽根に脂腺がないので潜水後の濡れた羽根を広げて乾かす、オスは首が黒色、メスは首が茶色 -
オオアオサギがじっとして、魚を狙っています。
英名: Great Blue Heron
和名: オオアオサギ (大青鷺)
学名: Ardea herodias
分布: カナダ〜中米全域
特徴: 肉食(魚、甲殻類、昆虫) -
毒蝶が飛び交っています。
この蝶は、フロリダ州の州蝶です。
英名: Zebra Longwing (Zebra Heliconian)
和名: キジマドクチョウ (黄縞毒蝶)
学名: Heliconius charithonia
分布: フロリダ、テキサス〜南米
特徴: フロリダ州の州蝶 -
水辺なのでトンボもたくさん飛んでいます。
中でも、このハロウィン・ペナントはたくさん飛んでいました。
英名: Halloween Pennant
和名: ハロウィントンボ [私の命名]
学名: Celithemis eponina
分布: アメリカ東部〜中米
特徴: 羽がオレンジ色に茶色のストライプ(ハロウィーンのカボチャに似る) -
シオカラトンボのような水色のトンボもいます。
種の同定はできませんでしたが、Blue Corporal, Great Bue Skimmer, Blue Dasher などが鑑別に挙がります。 -
夕方6時に駐車場が閉まるので、急いで撤収します。
駐車場に小鳥がいました。
英名: Northern Waterthrush
和名: キタミズツグミ (北水鶫)
学名: Parkesia noveboracensis
分布: 北米の北部で繁殖、中米〜南米の北部で越冬
特徴: アメリカムシクイ科、背面は暗褐色、下面は白色+黒色の縦縞模様 -
本日の宿泊地 エバーグレーズ・シティ(Everglades City)に夕方6時半に到着です。
エバーグレーズ国立公園のすぐ西側にある、こじんまりとした町です。 -
本日の宿 “キャプテンズ・テーブル・ロッジ (Captain's Table Lodge)”。
ロッジ部分の他に長期滞在者向けのビラがありました。
モーテルですが、1泊159.5ドル(145ドル+税14.5ドル)と結構な値段です。
観光シーズン(冬)のフロリダは、とにかく宿代が高いです。Captain's Table Lodge and Villas ホテル
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キーホルダーはアメリカでたまにある古いタイプのものです。
鍵を返却し忘れても郵便ポストに入れると、ホテルまで無料で届けてくれるというキーホルダーです。 -
ドライヤーがなかったので、持参したドライヤーが役立ちました。
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部屋からのエバーグレーズ・シティの眺めです。
退職後の人がたくさんいるような田舎町です。 -
“アイランド・カフェ (Island Cafe)” という、典型的なアメリカ料理店で夕食にします。
地元の人でいっぱいでした。
ホテルの鍵を見せると、すべての料理が10%引きです。 -
アリゲーターの剥製がお出迎えです。
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“本日のスープ (Soup of the Day)” のつもりで注文したら、チリ(Chilli, 4.99ドル)が出てきました。
英語が聞き取れていませんでした。 -
ニューヨーク・ストリップ 14オンス・ステーキ(NY Strip 14oz Steak, 18.99ドル)。
焼き加減がよく、美味しかったです。 -
フェットチーネ・アルフレッド(Fettuccine Alfredo, 14.99ドル)。
このパスタはイタリア発祥ですが、現在ではアメリカ料理と言っても過言ではありません。
エバーグレーズ国立公園にはたくさんの歩きやすいトレイルがありますが、変化に富んでいて飽きませんでした。
たくさんの野生動物にも出会え、大満足の1日になりました。
翌日は、エバーグレーズ国立公園の海のクルーズ、ビッグ・サイプレス国立保護区の後に、オーランドのディズニーワールドまで移動しました。
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