2015/02/23 - 2015/02/26
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belleduneさん
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然別湖の2日目は、このところの気温の上昇で湖上を横断して、東雲湖ヘ行く予定が中止となりました。その代わりに、朝9時から白樺峠へ行き、そこからスノーシューを履いて、駒止湖へ下りて行きました。参加者は私一人でしたので、ちょっと割高になってしまいましたが、それはそれで、私の色んな質問に答えて頂き、Boreal center の方にお世話になりました。車を停めた辺りは、白樺が生えていますが、進んで行くと、次第にダケカンバだけの林になって行きます。トドマツも多く見られるのは、火山噴火で飛んできた溶岩が辺り一面を覆っているため、根を地中深く張ることが出来ません。そのため、強風で倒れている大木が多く見られました。表紙の写真は、風が色んな方向から吹いてきて、その度に高い木の枝から雪が舞い落ちて、辺り一面真っ白霞んでしまう程でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 高速・路線バス JALグループ
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然別湖から車で白樺峠へ来ました。
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ここで、スノーシューを履いて、駒止湖へと林の中を下りて行きます。正面に見える山は、東ヌプカウシヌプリ(1252,5m)です。ヌプカウシヌプリとは、アイヌ語で「原野に聳える山」という意味です。
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今日は、風が強くて、色んな方向から吹いて来ます。
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雲も風が強いために、刻一刻と姿を変えます。晴れたかと思うと、次の瞬間に、曇り、雪が舞って来るという具合でした。他の方の旅行記を拝見すると雪がない季節だと
この辺りは、千畳なだれと言って、岩がごろごろして、笹が繁っているところでした。冬は雪で全てが覆われていて、綺麗ですね。 -
ここは、笹が繁っているところなので、スノーシューを履いていても、足がかなり潜ってしまいます。然別湖と同じで、この駒止湖(オッチントウ)も、火山の噴火による溶岩流で塞き止められて出来た湖です。オッチントウの意味は、アイヌ語で「女のすすり泣きが聞こえるような沼」だそうです。
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反対側に見えるが、西ヌプカウシヌプリ(1251m)です。
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アップで見ると、雪が積もっていて綺麗な山です。
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どうして雪はこうも全てを芸術的に見せるのでしょうか?
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東ヌプカウシヌプリの山に白く見えるところは、風で雪が、煙のように舞い上がっているところです。
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この写真だと雪煙が舞っているのが、よく分かると思います。
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ヤマブドウが木に巻き付いています。
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アカエゾマツ
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アカエゾマツやトドマツの幹に苔や地衣類が付いています。この辺りの林の地盤は、溶岩や噴火の際に飛んで来た岩があるため、木の根が深く脹れず、強風で倒れ易いとのことです。国立公園なので、伐採や植栽は一切されていません。
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ちょっと曇って来て、雪が降って来ましたが、暫くすると、雲の間から陽が射して来ます。本当に目紛しい天気でした。
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注意して歩かないと、時々頭上の枝からどさっと雪が落ちて来ます。
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エゾムラサキツツジ
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ムラサキヤシオ?の葉が寒さに耐えるため、丸まっています。葉の上にある蕾のようなものが尖っているのが、葉になるもので、丸いものが花になるそうです。
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これは、凍裂と言われるもので、冬に幹の水分が凍結して、樹皮が避けることだそうです。−25℃位で起こる現象なので、それほど多くの木に見られるものではありません。
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幹の右側に付いている猿の腰掛は、担子菌類ヒダナシタケ目に属していますが、サルノコシカケという和名の「種」は存在せず、暫定的にサルノコシカケ科としているとのことです。大部分は、木材を分解して、栄養源とする白色腐朽菌や褐色腐朽菌で、通常は外生菌根は形成しないそうです。漢方薬として仕様されているものもありますね。
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駒止湖畔に下りて来ました。向こうの山は、西ヌプカウシヌプリです。
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湖上を歩くことは危険なので、湖畔を少し歩いて、お昼ご飯を作る場所を探します。今年は1月末から例年になく暖かかったので、仕方ありません。
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ガイドさんが何かを見つけたようです。
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行って見ると、ナキウサギの足跡でした。こういう風穴には、よく居るそうです。所々にある風穴は、岩塊斜面の隙間を冷気が循環することで、氷が溜まり、その下の土が冷やされて、夏でも溶けない永久凍土が出来るそうです。岩塊斜面は、噴火に因って地表に出たマグマが急激に冷えて、割れながら斜面を下って出来たものです。冷えた風穴の周辺では、氷河期の遺存種を見ることが出来るそうですよ。氷河期の海面低下で、大陸からやって来た動植物が地球温暖化で、高山へ追われました。エゾナキウサギや高山植物などがこれに当たるということです。
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アップで見ると、少し前なので、足跡が薄れていますが、ちゃんと見えました。
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駒止湖の景色です。
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冬以外の季節には、赤雪がないので、踏み荒らすと下の植物が被害を受けるので、ここへは下りて来られません。遊歩道にはロープが張ってあるので、そこを乗り越えて下りるようなことは禁止されています。植物保護を第一に考えましょう。
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またまたサルノコシカケ発見。
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トドマツには、色んな菌類、地衣類が付いていました。
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ダケカンバの樹皮が?がれているのは、成長している証で、鹿に食べられてはいません。
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湖の真ん中から写真を撮りたかったのですが、危険なので、止めました。
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湖畔にある岩の後で、バーナーの風除けに良さそうな場所です。今日は風が強いので、開けたところでは無理でした。ガイドさんがスコップでバーナーの設置場所を均してから、今日のメニューである煮込みうどんを調理します。彼女の故郷である栃木からお母さんの手作り味噌を使って、美味しく頂きました。今日は私1人でしたが、2日前は4人だったので、材料、お湯、水などが結構な重さだったらしい。水は重いですからね。良く見て、3月に戦場ヶ原で自分でラーメンを作ろうと思っています。
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向こうの空は晴れていますが、頭上は曇っていて、風と共に雪粒が舞ってきます。
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岩に色んな苔や地衣類が付いています。
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トドマツの葉は、知床で教えて貰ったように、柑橘系の匂いがします。
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雪の上に散らばっているのは、モモンガの糞です。
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アカマツに苔や少し長い草のような地衣類が付いています。
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時々風が吹き、あっという間に雪がどさっと落ちて来ます。辺りは雪が舞ってそこへ光が射すと、何とも言えない美しい光景でした。
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この雪の上に空いた穴は、枝から落ちた雪によるもので、動物の足跡ではありません。
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ガイドの方が、少し登ったところにある倒れた大木を見せてくれました。この大木が倒れ、その枝が上に伸びて、成長していました。
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この雪に埋もれたところが根元です。
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そして、左に枝が上に伸びているのが見えます。
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木が沢山あるので、なかなか良いアングルから撮れません。
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周りの木と比べても、幹の太さが全然違いますね。
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下に潜って見てみると、こんな感じになっていました。
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