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5月18日から新築工事に入るブリジストン美術館<br />収蔵作品の選りすぐりを展示しています<br />題して<br />Bridgestone museum of Art<br />Best of the best<br /><br />係員の女性に質問しましたら<br />2020年の東京オリンピック迄にはリニューアルオープンしたいと言うことです<br />工事中は何処かに作品展示をする場所は作らないそうです<br />各美術館からご依頼があれば作品の貸し出しはするそうです<br /><br />ここは<br />作品及び内部の撮影は出来ません<br />文字だけのアップです<br /><br />ーーーーーーーーーーーーーーー<br />大昔、高校時代に良く来ました<br /><br />今回、気になった作品の個人的コメントです<br />鑑賞は個人的なもの、勝手な意見ですがお許し下さい<br /><br />エミールアントワーヌブルーデル<br />ベネロープ1909ブロンズ<br />ハワイのホノルル美術館を入った突き当たりの所に同じ主題の大きな作品があった<br /><br />コンスタンチンベラクーシ<br />接吻1907石膏<br />近代彫刻、抽象彫刻はベラクーシから始まった<br />パリのポンピドーセンターの広場の手前にベラクーシのアトリエをモンパルナスから移設した個人美術館があります<br />イサムノグチもベラクーシのアトリエで働いた事がある<br />イサムノグチの作品にベラクーシの影響を強く感じるものがある<br /><br /><br />クロードモネ<br />睡蓮1903<br />同じく<br />睡蓮の池1907<br />モネは200点以上の睡蓮をテーマに制作しています<br />ブリジストンには2点の睡蓮があります<br />視力が衰える前の初期1903〜7年の作品で、一連の睡蓮の作品のなかでもレベルが高いと個人的に思います<br />ジャポニズムの影響で日本の屏風にインスパイアされたモネは超横長超大型の睡蓮作品を3点残しています<br />ニューヨークのMOMA<br />パリのオランジェリー<br />瀬戸内海の直島の地中美術館<br />です<br />画面を見ると<br />個人的ですが<br />視力が弱くなった作家モネが哀しいです<br /><br />ギュスターヴモロー<br />化粧1885<br />印象派全盛の時期に古風な画法で神話の世界を描いた<br />パリの美術学校で教授を務め、教え子に色彩の魔術師マチスや宗教画の画家ルオーがいる<br />パリの自宅はモローの強い要望で寄附され国立ギュスターヴモロー美術館となり、初代館長はルオーが務めました<br /><br />青木繁<br />天平時代1904<br />青木繁は九州福岡生まれの天才画家<br />ブリジストンの創業と同郷です<br />青木繁は早く亡くなったので作品数が少ない画家です<br />上野の芸大の卒業制作の自画像はブリジストンにはありません(この自画像は青木繁の天才を感じさせてくれます)<br />高校時代に大好きな作品でした<br />海景<br />天平時代<br />海の幸<br />わだつみのいろこの宮<br />の4点が収蔵されています<br />中でも、わだつみのいろこの宮は<br />夏目漱石の小説にも登場し<br />主人公をしてこの絵のような落ち着いた気持ちになりたいと呟く場面があるのを高校時代読みました<br />この絵の下絵を何処かで見た記憶があります<br />(天平時代以外は3月31日より展示です)<br /><br />佐伯祐三<br />テラスの広告1927<br />モーリスユトリロの影響を強く受けた日本人画家<br />渡仏しユトリロ風にパリの街並みを描く<br />生活態度もユトリロ的になり、その後食事も取れなくなり、一年程でパリで死去<br />パリのポンピドーにある国立近代美術館には佐伯祐三、荻須高徳、藤田嗣治の3人の作品が常設展示されている<br />京橋の近代美術館にあるパリの広告の文字が踊る作品はユトリロを超え、鬼気迫る傑作だと思います<br /><br />ポールセザンヌ<br />サントビィクトワール山1904<br />同じく<br />帽子を被った自画像1890<br />高校時代に美術で教わった<br />「全ては球と円筒と円錐で表現できる」というセザンヌの言葉を確認しにこの山の絵を見に来たものです<br />印象派と言うより、キュビズムの始祖と言えると思います<br /><br />アンリルソー<br />牧場1910<br />パリの税関吏時代から日曜画家だったルソー、1893年の退職後から本格的に作品制作を始めている<br /><br />ーーーーーーーーーーーーーー<br />以上の様に素晴らしい作品が揃っています<br /><br />お時間があったら<br />ブリジストン美術館<br />一度たずねてみる価値あると思います<br />5月17日までです

個人的感想記ーブリジストン美術館ベストオブザベスト 2015年2月

103いいね!

2015/02/20 - 2015/02/20

142位(同エリア4439件中)

旅行記グループ アーティゾン美術館

3

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norio2bo

norio2boさん

5月18日から新築工事に入るブリジストン美術館
収蔵作品の選りすぐりを展示しています
題して
Bridgestone museum of Art
Best of the best

係員の女性に質問しましたら
2020年の東京オリンピック迄にはリニューアルオープンしたいと言うことです
工事中は何処かに作品展示をする場所は作らないそうです
各美術館からご依頼があれば作品の貸し出しはするそうです

ここは
作品及び内部の撮影は出来ません
文字だけのアップです

ーーーーーーーーーーーーーーー
大昔、高校時代に良く来ました

今回、気になった作品の個人的コメントです
鑑賞は個人的なもの、勝手な意見ですがお許し下さい

エミールアントワーヌブルーデル
ベネロープ1909ブロンズ
ハワイのホノルル美術館を入った突き当たりの所に同じ主題の大きな作品があった

コンスタンチンベラクーシ
接吻1907石膏
近代彫刻、抽象彫刻はベラクーシから始まった
パリのポンピドーセンターの広場の手前にベラクーシのアトリエをモンパルナスから移設した個人美術館があります
イサムノグチもベラクーシのアトリエで働いた事がある
イサムノグチの作品にベラクーシの影響を強く感じるものがある


クロードモネ
睡蓮1903
同じく
睡蓮の池1907
モネは200点以上の睡蓮をテーマに制作しています
ブリジストンには2点の睡蓮があります
視力が衰える前の初期1903〜7年の作品で、一連の睡蓮の作品のなかでもレベルが高いと個人的に思います
ジャポニズムの影響で日本の屏風にインスパイアされたモネは超横長超大型の睡蓮作品を3点残しています
ニューヨークのMOMA
パリのオランジェリー
瀬戸内海の直島の地中美術館
です
画面を見ると
個人的ですが
視力が弱くなった作家モネが哀しいです

ギュスターヴモロー
化粧1885
印象派全盛の時期に古風な画法で神話の世界を描いた
パリの美術学校で教授を務め、教え子に色彩の魔術師マチスや宗教画の画家ルオーがいる
パリの自宅はモローの強い要望で寄附され国立ギュスターヴモロー美術館となり、初代館長はルオーが務めました

青木繁
天平時代1904
青木繁は九州福岡生まれの天才画家
ブリジストンの創業と同郷です
青木繁は早く亡くなったので作品数が少ない画家です
上野の芸大の卒業制作の自画像はブリジストンにはありません(この自画像は青木繁の天才を感じさせてくれます)
高校時代に大好きな作品でした
海景
天平時代
海の幸
わだつみのいろこの宮
の4点が収蔵されています
中でも、わだつみのいろこの宮は
夏目漱石の小説にも登場し
主人公をしてこの絵のような落ち着いた気持ちになりたいと呟く場面があるのを高校時代読みました
この絵の下絵を何処かで見た記憶があります
(天平時代以外は3月31日より展示です)

佐伯祐三
テラスの広告1927
モーリスユトリロの影響を強く受けた日本人画家
渡仏しユトリロ風にパリの街並みを描く
生活態度もユトリロ的になり、その後食事も取れなくなり、一年程でパリで死去
パリのポンピドーにある国立近代美術館には佐伯祐三、荻須高徳、藤田嗣治の3人の作品が常設展示されている
京橋の近代美術館にあるパリの広告の文字が踊る作品はユトリロを超え、鬼気迫る傑作だと思います

ポールセザンヌ
サントビィクトワール山1904
同じく
帽子を被った自画像1890
高校時代に美術で教わった
「全ては球と円筒と円錐で表現できる」というセザンヌの言葉を確認しにこの山の絵を見に来たものです
印象派と言うより、キュビズムの始祖と言えると思います

アンリルソー
牧場1910
パリの税関吏時代から日曜画家だったルソー、1893年の退職後から本格的に作品制作を始めている

ーーーーーーーーーーーーーー
以上の様に素晴らしい作品が揃っています

お時間があったら
ブリジストン美術館
一度たずねてみる価値あると思います
5月17日までです

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  • iPhoneによる横パノラマ撮影です

    iPhoneによる横パノラマ撮影です

    アーティゾン美術館 美術館・博物館

  • オープンの10時前<br />並んでいる人が5人くらいいました<br /><br />iPhoneの縦パノラマの撮影です

    オープンの10時前
    並んでいる人が5人くらいいました

    iPhoneの縦パノラマの撮影です

  • コート<br />バッグ<br />はコインロッカーへ預けると<br />鑑賞が数段楽しめます<br />ここもそうですがコインは返却されます

    コート
    バッグ
    はコインロッカーへ預けると
    鑑賞が数段楽しめます
    ここもそうですがコインは返却されます

  • 係員の女性に<br />リニューアルオープンの予定とか<br />いろいろ質問しました<br /><br />この後は<br />撮影禁止です

    係員の女性に
    リニューアルオープンの予定とか
    いろいろ質問しました

    この後は
    撮影禁止です

  • 入場料は800円シニア600円中学生以下無料です<br /><br />チケットは取って置いています<br />リピーター割引ということで<br />次回は半額です<br /><br />この後<br />ルーブル美術館展をまわりました<br />個人的感想ですが玉石混交のルーブル美術館展より<br />ベストの作品が揃ったブリジストン美術館<br />ベストオブザベスト<br />の方が得るものが多かったです

    入場料は800円シニア600円中学生以下無料です

    チケットは取って置いています
    リピーター割引ということで
    次回は半額です

    この後
    ルーブル美術館展をまわりました
    個人的感想ですが玉石混交のルーブル美術館展より
    ベストの作品が揃ったブリジストン美術館
    ベストオブザベスト
    の方が得るものが多かったです

103いいね!

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この旅行記へのコメント (3)

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  • yunさん 2015/03/08 17:17:16
    行ってみようと思います
    norio2boさん

    yunと申します。
    ご訪問、いいねっをありがとうございました。

    実は、ブリジストン美術館から徒歩数分の会社に通勤しております。
    ・・・が、情報収集能力欠如で新築工事の件を知りませんでした。
    時間をつくり、是非観にいこうと思います。

    パリでの「機内モード+Wi-Fiオン」、中心部ならかなり使えるのですね。

    ピカソ美術館リニューアル後、もう訪問されたのですね。いいなっ。
    ギュスターヴモロー美術館未訪にて、螺旋階段に興味津々。
    ルーブル美術館で「この絵」と狙いを絞ると、辿りつき難い建物構造・・・とのコメント等々、思わず「同じ感想です!」とつぶやいてしまいました。

    これからもどうぞよろしく。

    yun

    norio2bo

    norio2boさん からの返信 2022/05/24 23:25:59
    Re: 行ってみようと思います
    Yumさん

    7年ぶりの返信をお許しください
    巡礼旅行記
    尊敬の気持ちで拝読しています

    新しいオープンした
    アルティゾン美術館の旅行記を書いていて
    この旅行記とグループを作成しています

    その作業中に
    メッセージを頂いている事に
    気がつきました

    旅行はひとり旅にかぎる
    という持論です

    yunさんの巡礼旅行には脱帽しています

    yun

    yunさん からの返信 2022/05/25 17:45:10
    Re: 行ってみようと思います
    norio2boさん

    懐かしい記憶を楽しく辿っています。
    この旅行記をきっかけに、会社を半休して鑑賞にいきゆっくりした時間を過ごしました。
    もう仕事も引退し、美術館も新しくなり…。時は確実に流れますね。

    だからCOVIDになんか邪魔させないぞと、強がりがちな私です。

    七夕の日にはゴールしている予定です。
    時を遡っての嬉しいメールにお礼。

    ひとり旅の集中力が好きなyunより

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