2015/03/02 - 2015/03/02
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たびたびさん
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三日間のひな祭りハシゴ旅も今日で最終日。佐賀市のひな祭りを見るんですが、その前に以前から気になっていた鹿島の街歩きも入れて、また欲張りな一日となりました。
ちなみに、鹿島市の肥前浜宿には、浜中町八本木宿伝統的建造物群保存地区と浜庄津町浜金屋町伝統的建造物群保存地区の二つの地区があります。
特に、浜中町八本木宿伝統的建造物群保存地区の方は、酒蔵通りと呼ばれる酒蔵が集まる地区。売り場を工夫した元気な酒蔵も複数あるし、もうやっていないような酒蔵でも外観を見る建物は見応えがある。街の景観がしっかり保たれていて、豊かな在郷町の名残りを感じながら、気持ちよく散策ができました。
つまり、肥前浜宿というのは、長崎街道の脇街道である多良海道の宿場町だったことに加え、良質な水と佐賀平野の米に恵まれたことで、酒造りが盛んになったということなんですね。
そして、佐賀城下ひなまつりは、はっきり言えば全国的には知名度は今一つだと思いますが、これは実は優れもの。
一番の見どころは徴古館に飾られた鍋島家の雛人形ですが、中でも、明治後期から大正にかけて揃えられたという13代鍋島直泰夫人の有職雛は、実際の公家の装束を忠実に写したもので、たとえようもなく美しい。赤地に白で刺繍された向かい鸚鵡紋は、皇后だけに許された模様で、目を見張るような気品が漂います。小さな道具類も目の覚めるような美しさ。これほどのものは滅多にお目に掛かれるものではないでしょう。
そのほか、旧古賀家、旧三省銀行、旧福田家など。それぞれが個性的に見せる工夫をしていて、これは全国でも有数のひな祭りではないかと思いました。
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前泊した小城温泉を早朝に出発です。せっかくなので、小城のチェックもしてみましょう。
近くの須賀神社は、小城の城下町を見下ろす山の上。ここからさらに登ると千葉城へ続くということでしたが、見上げるとあまりに長い石段。結局、この神社は石段を確認しただけで、千葉城の方へは車で上がってみることにしました。
ここは映画「ソフトボーイ」のロケも行われた場所だということですが、絵になる雰囲気は確かにあると思います。 -
これが小城跡。鎌倉時代末期、千葉宗胤という人物が小城に下向。龍造寺隆信の台頭まで、この地を支配します。
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小城の市街を見下ろす山の上にあって、車で上がれますということで行きましたが、対向車が来ても交差できない細い道が続きます。早朝だったので、大丈夫でしたが、あまりお勧めはできないかもしれません。
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もう一つの小城公園は、城下町小城のシンボルと言った公園。小城藩主、初代の鍋島元茂が茶屋を設けたのが始まりで、二代藩主、直能が池水庭園を造園しました。三代藩主、元武の時代から、小城藩邸として使用されたということですが、今では、桜の名所100選にも選ばれるということです。まだ、冬枯れの時期でしたが、歴史ある庭園の風情ある眺めはけっこう印象に残りました。
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その公園の一角にあるのが岡山神社。初代小城藩主、鍋島元茂とニ代直能が祀られている神社です。
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最近、願いが叶うパワースポットとして有名になっているようです。境内には大きな楠木や有田焼の灯籠があったり。全体として清々しい雰囲気もあって、言われるのもなんとなく分かるような感じでした。
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小城市街のほど近くにあるのは、土生遺跡。主要道の脇を入ると、きちんと整備された公園がありました。国の史跡だそうですが、これは弥生時代前期の遺跡。佐賀平野における中核的な集落だったようで、朝鮮半島系の遺物も出土しているようです。竪穴式住居の復元もされていて、中に入ってみることもできました。
さて、小城はこれでおしまい。鹿島に向かいます。 -
鹿島の一番メジャーなスポットは、この祐徳稲荷神社です。
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京都の伏見、茨城の笠間と並ぶ日本三大稲荷のひとつ。山の斜面を利用して、清水の舞台のように赤い材で組まれた社殿が豪快ですねえ。
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始まりは、肥前鹿島藩主、鍋島直朝の夫人が朝廷の勅願所であった稲荷大神の分霊を勧請したことです。
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イチオシ
山門を入ると斜面に大きく造られた舞台。赤い骨組みが目を引きます。
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こちらでは朝のお掃除ですか。
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ここから上に上がるんですね。
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上った先は、こんな具合。
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なるほど、なるほど。
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なかなか楽しませてくれるじゃないですか。これは想像していた以上ですね。
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イチオシ
さて、商店街の方へも行ってみます。
祐徳稲荷の名物と言えば、「糸切り羊羹」。しかし、「糸切り羊羹」は通称で、正式には「稲荷羊羹」。で、その「稲荷羊羹」を作っているのが、門前の商店街にあるこの新油屋なんですね。糸切り羊羹は、他の店でも扱っているし、ここが本家だということはあまり分かっていないかもしれませんが、店の構えはなかなかに目立っています。 -
この糸切り羊羹ですが、筒から羊羹を少しづつ出しながら、それを糸で切って食べます。柔らかいので、これを最中に入れても、かなりいい最中になるんじゃないかなあと思いますね。抜群にうまいです。
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井手商店も、祐徳稲荷の参道にある名物煎餅屋さん。看板商品は、祐徳せんべい。生姜煎餅という別バージョンもありますが、店頭には山と積まれて、次々焼かれる煎餅のいい匂いにも引かれます。いったん食べだすとパリパリ、サクサク。止まりませ〜ん。ほのかに甘い自然な味わいがとってもいいと思います。
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祐徳稲荷から少し移動して、これは鹿島城跡。佐賀藩の支藩である鹿島藩の城だったものです。文化4年(1807年)に完成していますが、佐賀の乱の際に焼失し、今では公園となっています。
石垣が当時の雰囲気をかなりよく留めているような感じですね。 -
公園の名前は、旭ケ岡公園。立派な石垣で囲まれた場所なので、たぶん、かつての二の丸や三の丸に当たるんだと思います。佐賀県三大桜の名所だということですが、確かにそんな雰囲気があります。一角に、歴代藩主の霊を祀る松蔭神社もありました。
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そして、鹿島城の数少ない遺構の一つが赤門です。佐賀の乱で、鹿島城はほとんど焼失したのですが、この門はそれを逃れました。県の重要文化財で、現在は、高校の門。ただ、今は工事中で少し遠くから眺めるしかありませんでした。
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レンタカーを返すのに、肥前鹿島駅の方へ。
と、途中で目に止まったのは山口こうじ屋。もう、肥前鹿島駅の近くです。酒蔵通りは肥前浜駅の方ですが、醸造に適した環境や伝統はこの辺りもそんなに違いはないでしょう。 -
量り売りで味噌をいただきましたが、常温での保存でも大丈夫。時間が経つと色が濃くなってきますけど何の問題もありませんと要領よく説明してくれて、とっても気持ちよく買うことができました。ちょっと甘めの味噌ですが、今でもおいしくいただいております。
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レンタカーを返して、肥前鹿島駅から肥前浜へは電車です。その前に、肥前鹿島駅の観光案内所で酒蔵通りの情報をもらいます。
ちなみに、肥前宿の酒蔵通りは隣り駅の肥前浜駅が最寄なんですが、肥前浜駅では観光案内所はありません。私は、たまたま肥前鹿島駅経由で肥前浜に行ったからうまく情報が取れましたが、どうなんでしょう。こうした関係を知らないと初めての人が利用するのはちょっと難しいのではないかと思いました。 -
肥前浜駅に到着。ここから散策開始です。
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富久千代酒造は、肥前浜駅から酒蔵通りに向かって、すぐ。鍋島という看板が掛かっている酒蔵です。
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店内に入ると、ちょっとしたショールームのような感じ。酒瓶のほかに、ぐい飲みなどの酒器などもきれいに飾られて、見せる工夫がありました。店内ではお茶もいただけます。
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飯盛酒造は、肥前浜駅から酒蔵通りにぶつかって、右折してすぐ。
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もうここでは酒は作っていないということでしたが、
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酒粕で作った漬物が置いてあって、試食させてもらったら、これがめちゃめちゃうまい。奈良漬けの本場も真っ青くらいの出来栄えでした。味をききわける力が伝統になっているということなんだと思います。
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イチオシ
ここから、裏手の方に回って、これは旧乗田家住宅。
この建物は、鹿島鍋島藩に仕えた武士の住宅で、武家屋敷の遺構。 -
茅葺屋根の内部に入ると広い土間があって、周囲は畑だし兵農が未分離だった在郷武士の生活状況を伝えるものだそうです。きれいな状態で保存してあるので、気持ちよく見学できました。
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少し離れて、若宮神社は、慶長12年(1607年)、スペインのドミニコ会が肥前で最初の教会を建てた場所。3人のスペイン人宣教師がいて、キリシタンが弾圧されるまでの数年間、ここを拠点にして九州一円で布教活動を行っていたようです。神社の入口に看板があって、説明されていました。
やっぱり、ここは九州です。 -
幸姫酒造は、酒蔵通りからはちょっと外れですね。
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酒蔵見学をやっていて、お願いすると私一人でしたが、係の人がとっても丁寧に説明してくれました。仕込の樽は最近のものはホーローなんだとか。
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説明用のパネルも途中途中に置いてあるし、要理もとてもいいと思いました。気軽に安心して立ち寄れる酒蔵です。ありがとうございました。
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また、酒蔵通りに戻って、これは吉田松月堂。老舗の和菓子屋さんです。巻ようかんというのが名物だそうで、それをいただきました。「ようかんじゃないですからね」としきりにおっしゃっていましたが、羊羹をカステラ生地で巻いたお菓子。その羊羹が鮮やかな茜色で明るい黄色とのコントラストが美しいと思いました。静岡の辺りにあんまきというお菓子がありますが、全体としてはそれと似ているかもしれません。
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それにしても、今日はいい天気。こんないい天気だと心も弾みます。
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これは、継場。
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国の登録有形文化財でもある建物は、中に入ると広い土間に上り框。宿場での人馬の継立てなどの業務が行われていた江戸時代の雰囲気が感じられるようでした。
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観光案内所でもあるようでしたが、係の人とか誰もいない。勝手に見学すると言うことになりました。この時期、ひな人形が飾られていて、心が和みました。
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その向かいにあるのが、峰松工業。板金屋さんのようですが、「自由に見学してください」という案内があったので、ちょっと覗いてみました。
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イチオシ
すると、店内には、仁王さんやだるまさんなどの姿を打ち出した作品がいくつも飾られていて、これは素晴らしい。
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折鶴、テントウムシなど小さな作品は、釘隠し。これも楽しい作品。美術館にでも来たような気分になりました。これは鹿島に来たらぜひ寄ってみるべき場所でしょう。女将さんが気持ちよく応対してくれました。
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さて、先に進んで、これは山口醤油屋。酒蔵通りと言っても、同じ醸造である醤油屋さんもジャンルは同じです。
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雰囲気ある建物が残るだけじゃなくて、現役のお店がたくさん残っているのも酒蔵通りの特徴です。山口?碵油屋も現役なんですが、正直言えば、店内はがらんとした感じ。なので、勝手に見てしまいました。失礼しました。
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街並みはまだまだ続きます。
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中島酒造場は、酒蔵通りの中ほど。
通りを歩いていたら、女将さんに呼び止められて、ちょっと覗いて見ることにしました。 -
君恩という酒が代表銘柄のようですが、日本酒仕立ての梅酒「太閤梅」というのも売出し中。けっこう気になりました。
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さらに先へ進みます。
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続いては、光武酒造場。
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清酒「金波」「光武」に、いも焼酎「魔界への誘い」など、銘柄がいくつもあるようで、店内には賑やかに商品が並んでいました。シャルウィダンスとかのネーミングは、販売意欲旺盛な意気込みを表しているようだし、ちょっとインパクトのある酒蔵です。
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こちらは、呉竹酒造。江戸時代後期から昭和初期にかけての建物が多く残っている中で、それぞれ販売所などに工夫を凝らした現役のお店が多いのですが、ここはちょっとしんとしていて、現役ではないような雰囲気。それでも、建物の大きさなどもあって、入母屋造、桟瓦葺、妻入の2階建の建物は圧倒的な存在感がありました。
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昔の魚市場。これも、かつてを偲ぶ建物の一つです。
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出口の辺りにあるのは、峰松一清酒造場。ただ、峰松一清酒造場と言うよりも肥前屋と言った方が分かりやすいでしょう。
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醸造所の見学が基本でしょうが、土蔵を使って展示された昭和レトロの部屋が面白い。
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勝手に入って見れるんですが、まさかこんな場所があるとは想像もしていなかったので、けっこうなサプライズ。面白い酒蔵です。
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続いて向かった泰智寺は、旧肥前浜宿の外れ。楼門が美しい曹洞宗の寺です。
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ここは、鹿島藩の初代藩主忠成が亡くなった夫人の霊を弔うために創建。忠成公の遺骨と三代以降の藩主の遺髪が納められてるそうで、鹿島藩主の菩提寺と言った位置づけの寺ではないかと思います。
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そこから、さらに向かったのは事比羅神社。妙な石段を登ります。「城の上の金毘羅さん」と呼ばれるようですが、ここは鎌倉時代に臥竜城という城があった場所です。
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四国の琴平大権現を歓請し、舟津地区の船乗りが信仰していた神社とのことですが、小さな祠のような神社ですね。
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奥に整備されているのは臥竜ケ岡公園。旧肥前浜宿を見下ろす山の上です。
花見をするにはちょうどいいような感じの公園でしたが、一方で、アクセスがよく分からない。来た道の石段以外の道はとんでもない回り道だったりして、帰りはかなり遠回りしてしまいました。 -
事比羅神社のふもとは、浜庄津町浜金屋町伝統的建造物群保存地区。酒蔵通りからすると、川向こうに渡った場所になります。入口には有名な峰松うなぎ屋があって、いい匂いがたち込めていました。
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イチオシ
とにかく、峰松うなぎ屋は、肥前浜宿の超有名店。同じ名前のうなぎ屋さんが肥前浜駅のそばにもあるようですが、こことは兄弟なんだそうです。
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店先ではガンガンうなぎを焼いていました。すごいテカりで、艶艶ですねえ。ここは、持ち帰りか、店内でも食べれますということでしたが、いずれにしてもご飯はなし。つまり、ご飯はなくてもこのうなぎの味を存分に楽しんでくださいということでしょう。
結局、持ち帰りにして、列車の中でいただきました。うーん。なんてうまいんでしょう。確かに、ご飯なんかいりませんねえ。うなぎってこんな味だったんだなあという新鮮な思いがこみ上げます。ふっくら加減や焦げ加減。骨の固さの残り加減などなど、まさに絶品。大満足のうなぎでした。 -
夷三郎の碑は、浜庄津町浜金屋町伝統的建造物群保存地区の一角。夷というのは「恵比寿様」のことで、本来は鯛を抱えた像なのだそうですが、「夷三郎」と彫られただけの祠。佐賀市内にはえびす像がたくさんありますが、古い恵比寿様はこうした祠のタイプだったのかもしれません。
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庄金の町並み庄金は、その奥の方。
庄金は、庄津町と金屋町の頭をとった名前ですが、庄津は船頭などが住む港町、金屋は鍛冶屋などが住む職人町。少し曲がった街道沿いにかつては茅葺だった建物が並んでいました。 -
イチオシ
これは南舟津の街並み。これも、浜庄津町浜金屋町伝統的建造物群保存地区を代表する景観の一つです。
この辺りは、鹿島藩の港町として、賑わった場所。路地を少し裏に入った場所なんですが、茅葺の建物が三つ並んで、特徴的な眺め。在郷町としての地割の特徴をよく残したものなんだそうです。 -
けっこう時間が経ったかも。急いで駅に戻りましょう。
と思ったら、これはたぞう。肥前浜駅から市街中心部に向かってすぐのところにある漬物屋さん。あまりにも近いし、ちょっと奥まった場所にあるので、逆に、見過ごしてしまっていたようです。こうして、帰りにやっとそれと気が付きました。 -
体育館のような大きな建物は薄暗いんですが、それがいかにもいい感じ。
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漬物があれこれおいてあって、試食もできる。醸造の街の老舗だし、とにかくどれもこれもめちゃめちゃうまいです。いやあ、ここもとってもいいお店ですよ〜
さて、これで鹿島はおしまい。今日のメインである佐賀市に向かいます。 -
佐賀市に到着して、最初にやって来たのは、佐賀市歴史民俗館。
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ここでは、ひな祭りの会場がいくつかあるんです。
まずは、旧古賀銀行に入ってみましょう。 -
銀行だっただけに、この一階の吹き抜けが特徴です。
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イチオシ
佐賀はお菓子処。全国お菓子博覧会にでも出せそうな、立派なお菓子の展示です。鯛に
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めでたい恵比寿のお菓子です。
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お菓子博だと撮影禁止なんですが、ここではOK。うれしいですね。
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二階にあったのは、陶器の小物。ほ〜
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雛人形の雛は、雛型などと同じで、小さいという意味もあって、
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イチオシ
こうして、小さいけどちゃんとできた陶器っていうのは、独特の見応えがあるんですよね。
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美しいだけじゃなくてこっちの気持ちを癒してくれる力が備わっていて、こんなの見たら、一気にテンションあがります。
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これも、ひな祭りに合わせたバージョン。
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貝合わせに似た形の皿に、
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平安絵巻よろしくの
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デザインが光ります。
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代々の柿右衛門が競った作品のようです。
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続いて、古賀家です。
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ちなみに、こちらは、古賀銀行を創設した古賀善平の住宅で、明治17年に建てられたもの。住宅は門から玄関などはちょっと武家屋敷のような感じ。
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玄関先には生花の雛段があって、
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入ってすぐの50畳の大広間が展示会場です。
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小さなひな人形ですが、
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大事に伝えられてきた感じがする
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雛人形ですねえ。
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こうして少し小さいくらいが、やっぱりいい感じ。
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傍らでは、琴の演奏もやっています。
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そしてというか、実は真っ先に目に入っていたのは、こちらの展示。
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コバルトブルーの小川を中心に曲水の宴を開いて楽しむ人形たちです。
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イチオシ
これはすごいじゃないですかあ。
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大勢で楽しむ雰囲気が見事に表現されていて、こちらの心もウキウキしてくるような。
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創作ひな人形ということでしょうが、ドンピシャツボにはまった感じですね。こういう発想ができること自体、佐賀市の文化や歴史の積み重ねがただならないことを表しているのではないかと感心するしかないでしょう。
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続いて、旧三省銀行へ。
こちらは、漆喰の壁に緑の銅板の窓がとても美しくて、印象的な建物。明治15年に建てられたもののようです。 -
こちらは、鍋島緞通の展示が中心。
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春らしい明るくて大胆なデザインにうっとりですね。
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こんな作品もかわいらしいでしょう。
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続いて、福田家。
ちなみに、この邸宅の始まりは明治初期。ただ、現在の母屋は佐賀を代表する実業家、福田慶四郎が大正7年に建てたものです。
旧牛島家や旧古賀家などと比べると、規模も一回り大きような気がします。 -
玄関を入って、
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ここは、佐賀錦のひな人形です。
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イチオシ
金糸、銀糸のキラキラ感がすごくて、確かに雛人形の豪華さがアップはしているんですが、私的にはどうでしょうか。ちょっと微妙かも。。
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佐賀錦自体が見応えがあるので、佐賀錦の使われた着物の方が存在感のある主役になってしまう。その分だけ、人形の顔の魅力を消しているきらいがないではないような。
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着物の一部に佐賀錦を使うとか。少し抑えめに使う方が面白いかもしれません。まあ、あくまで個人的な感想です。。
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そして、最後になりましたが、これが徴古館。佐賀市のひな祭りでは、これが最大の見どころ。鍋島家の雛人形を拝見します。
展示された鍋島家11代直大、12代直映、13代直泰各夫人所用の雛人形・雛道具は、幕末から明治・大正・昭和初期の時代にしつらえられたもの。13代鍋島直泰夫人の有職雛は、大正時代の初め。公家の装束を忠実に写したもので、向かい鸚鵡という皇后しか使うことを許されなかったという文様が入って、目の覚めるような美しさでした。まったくもって、ちょっと格が違うなあというひな人形です。 -
最後に、鍋島家のひな人形で最高のイメージが残りました。もうこれで、他は見る必要がないでしょう。
ということで、前から気になっていた「しるこ一平」へ行って、締めたいと思います。
こちらは、佐賀市内のメインストリートから龍造寺八幡宮に向かう途中。外観からして、レトロでいい雰囲気のお店です。 -
名物は、このあわぜん。粟のお餅にどろんとした柔らか餡子がたっぷりかかっているおぜんざいです。
浅草の梅園のあわぜんざいもありますが、同じような感じ。どちらかと言えば、地味な味わいかもしれませんが、お店の空気感と一体となった時にその価値があるような。。五感で味わう食べ物だと思います。
さて、これで三日間の旅は終了。佐賀空港から東京に帰ります。お疲れ様でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ろこままさん 2015/05/29 01:55:35
- ありがとうございます
- たびたびさん、こんばんは。
佐賀の旅行記へのご訪問、投票をありがとうございます。
九年庵、仁比山神社と新緑に包まれ、素敵な時間でした〜
たびたびさんも佐賀に旅行されてたんですね。
ひな祭りハシゴ旅って、粋でございます〜
曲水の宴を楽しむ人形たち。。。これは見てみたいですねぇ〜
佐賀錦のひな人形も。。。
それに、鍋島家のひな人形ですか。。。
魅力にはまった佐賀。。。次回はひな祭りの時期に行ければと思います。
祐徳稲荷神社も行かれたんですね。
おんなじだぁ〜と嬉しくなりました〜
見応え充分でしたよね〜
次回は稲荷羊羹も、峰松うなぎもたべてみたいです。
たくさんの素晴らしいお写真と情報、楽しませていただきました〜
ありがとうございました。
。。ろこまま。。
- たびたびさん からの返信 2015/05/29 10:16:55
- RE: ありがとうございます
- 随分昔ですが、九年庵は秋の紅葉の時期に行ったことがあります。JRがかなり宣伝していたこともあって、ものすごい人でした。整理券を渡されて、順番にスピーカーで呼び出されるのを待つといったやり方でちょっと面食らいました。一方で、紅葉の方は、京都と比べたりするとイマイチ。九州の紅葉は、耶馬渓なんかも含めて、イマイチかなあという印象がまだ消えていませんね。
一方で、ろこままさんの旅行記では新緑の美しさが伝わってきて、ちょっとイメージが変わったかなと思いました。どっちにしても、佐賀は長崎と福岡に挟まれて、観光的には注目度が低くなってしまいます。もう少し見直されてもいいと思うのですが、やっぱり長崎と福岡の存在があまりにも大きいですからねえ。難しいところかもしれません。
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