2011年6月 マレー鉄道 最後のシンガポール駅とイースタン＆オリエント・エクスプレス

2011/06/03 - 2011/06/06

今回の旅は、なにげに見ていた新聞の記事から始まりました。
その記事とは鉄道写真家桜井寛氏の記事で、マレー鉄道のシンガポール区間とシンガポール駅が廃止になるという記事です。廃止の噂は聞いていましたが、こんなに早いとは思ってなかったので我ながら情報収集能力のないことにへこんでしまいました。マレーシア領だったシンガポール内の駅や路線がシンガポールに返還され2011年7月1日に廃止される事となったのです。

タイ/バンコクのフアランポーン駅からマレーシアのクアラルンプールを経由してシンガポールのシンガポール駅までマレー半島を縦断するタイ・マレー鉄道。マレー鉄道のシンガポール区間が無くなってしまうのは本当に残念な事でした。
今回は７月に廃止されるシンガポール区間の乗車。そして、最後にこのシンガポール駅を出発する（E＆0）イースタン＆オリエンタル・エクスプレス・・・
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できれば「イースタン＆オリエンタル・エクスプレス」で行くマレーシア・シンガポール鉄道の旅　最後のシンガポール駅編」のような題で旅行記を紹介したかったのですが、時間とお金がないのでシンガポール駅を出発する最後のE＆Oエクスプレスをお見送りする旅です。

いかにもイースタン＆オリエンタル・エクスプレスに乗ったような思わせぶりな題ですが、E＆Oエクスプレスに乗れなくても最後にシンガポール国内のマレー鉄道を乗車する事ができたので幸せな旅行でした。
　　　　　　　　　　　
日程　
2011年6月3日（金）
福岡　7:15分発　　JAL3052　成田　9:00分着
成田　11:35分発　（JAL723）クアラルンプール　17:55分着

6月4日（土）
（予定では
クアラルンプール 9:00分発　マレー鉄道　シンガポール16:41分着）
実際はクアラルンプール～シンガポールはバスを使用　

6月5日（日）
シンガポール/タンジョン・パガー駅からマレーシア/ジョホール・バル駅
を往復。最初で最後の乗車です。
シンガポール 21:55分発 JAL036

6月6日（月） 羽田5:50分着
羽田 7:30分発　JAL1643　山口宇部　9:10分着　　

写真はシンガポール・タンジョン・パガー駅を最後に出発するイースタン＆オリエンタル・エクスプレス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

エリア シンガポール(シンガポール)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

2011年 1月23日（日）朝日新聞朝刊　鉄道写真家桜井寛氏の記事。
見ていた新聞に衝撃的な記事が・・・

マレー鉄道のシンガポール区間の鉄路とシンガポール タンジョン・パガー駅が廃止になるという記事でした。元々、シンガポール国内はマレー鉄道の所有だったのがシンガポールに返還する事になり一気に今回の事態に進んでしまったと思われます。

それで、急きょマレー鉄道・シンガポール区間に乗車する旅を計画しました。当初はあまり混まない３月に予定しましたが、イースタン＆オリエント・エクスプレスが最後にシンガポール駅を発車する６月に変更しました。

（新聞社へ投稿の許可を得ていないので画像はぼかしてます）

2011年6月3日（金）
福岡から乗り継いで成田空港に到着。

日本航空でクアラルンプール行きJL723便に搭乗。

JL723便　機材はB767

クアラルンプール空港に到着

バスで市内に移動します。

空港からチャイナタウンのホテルまでバスで移動。

ホテルはチャイナタウンにある東方酒店（ORIENTAL INN）

オリエンタルという今回の旅にふさわしい名前で決めたホテル。

ホテルの窓から。
外は激しい雨とカミナリです。

シャッターを切った瞬間ピカッ！と光ってこんなに明るい写真が取れました。

カミナリ、大嫌いです！

雨がやんだので、チャイナタウンを散策。

☆スリ・マハ・マリアマン寺院
クアラルンプール最古のヒンドゥー教寺院です。

ゴプラム（塔門）の下が礼拝堂の入り口。

礼拝堂

ゴプラム（塔門）

☆ペトロナス・ツインタワー
クアラルンプールに来たら、夜は必ずココへ来ます

☆ペトロナス・ツインタワー

世界の高層ビルの中でモスクをイメージしたこのツインタワー。
世界の高層ビルの中でこのペトロナス・ツインタワーが一番美しい建物と思ってます。

近未来的なデザインで上を見上げると圧倒的な迫力があります。

本当に美しいビルです。

現在は白っぽい色のライトアップ、何年か前は青色のライトアップだったので青色の方が良かったと思います。

2011年6月4日（土）
今日はマレー鉄道でシンガポールに向かう日。
時間があったのでまたペトロナス・ツインタワーに来てしまいました。

このビルは昼と夜では大きくイメージが違い、昼は金属的な感じがとてもいい。

シンガポール・セントラル駅に移動。
ここからは乗り鉄の旅です・・・・・・・

発車30分前のホーム

だれもいないホーム？なんか嫌な雰囲気と思っていたらそれが的中しました。
９時出発予定が２時間遅れの11時出発に変更とのアナウンスが流れます。

2時間も駅で待てないので街に出かけることに・・・

これが後で、たいへんな事になるとは夢にも思っておりませんでした。

それで、またツインタワーに来てしまいました。

この後とんでもない悲劇が・・・

この写真はバスターミナルです。
な！なんとマレー鉄道に乗り遅れてしまいました（涙）
頭が真っ白でこの間の写真は撮っていないので有りません。
（昔、マラッカ往復した時の）プドゥラヤ・バス・ターミナルに行ったらシンガポール行きのバスはありませんでした。
思考能力がなくなったままタクシーで来たのがこの新しいこのバスターミナル。
プドゥラヤのような雑踏の中にあるターミナルとは違って綺麗なバスターミナルでした。

で、バスでシンガポールに行く事に！残念ですが今日マレー鉄道のシンガポール区間とシンガポール タンジョン・パガー駅に行く事はできませんでした。

シンガポール行きでも良かったのですが、直行便では面白くないのでシンガポールの手前国境の町ジョホール・バル行きにしました。
シンガポールまでボーダー越えは、バスか鉄道か徒歩かはその時に決めようと考えました。

このバスでジョホール・バルに行きます。

マレー鉄道に乗る予定がまさかバスに乗るとは思っておりませんでした。
今までいろいろと海外の鉄道に乗りましたが、乗遅れてしまった３大ミスを恥ずかしいのを覚悟で紹介します。
第３位　
ミラノからローマへウエロスター・イタリア（現・フレッチャロッサ）に乗遅れる。理由スイスからミラノでの乗り替え時間30分あったのですがその列車が25分遅れでミラノに到着。5分しか乗換え時間がないのに遅れていたことに気が付かず駅で撮り鉄をしていたらローマ行きが発車してしまった。
第２位
（今回）クアラルンプールからシンガポールまでマレー鉄道に乗遅れる。
第１位　
ニューヨークからカナダ側ナイアガラフォールズまでアムトラック・メイプルリーフ号に乗遅れる。理由はニューヨーク・ペンステーションで何故か出発時間を間違えて駅をうろうろ。気が付いた時にはメイプルリーフ号は出発してしまいました。
　　　

クアラルンプールを出発！
駅の出発シーンがこのような絵になるとは思いもよりませんでした。

KLIAエクスプレスの車両が走行していたので、KLIAエクスプレスの駅にあるバスターミナルだった事がわかりました。

車内、３列シートで豪華な室内。
でも、マレー鉄道に乗れなかったショックは大きく途中の写真はあまり撮ってません。

マレーシア　ジョホール・バルのバス・ステーションに到着しました。
結局、ボーダーまで連絡バスに乗り換えシンガポールに行く事になりました。

シンガポールのホテル（客室）

2011年6月5日（日）
マレー鉄道・シンガポール/タンジョン・パガー駅

この駅がまもなく廃止されると思うと寂しい気がします。
この景色を目に焼き付きたい心境でした。

マレー鉄道・タンジョン・パガー駅

マレー鉄道　シンガポール・タンジョン・パガー駅

マレー鉄道　シンガポール・タンジョン・パガー駅

マレー鉄道・シンガポール駅
駅舎を望む方向から撮影。

マレー鉄道・シンガポール駅
駅構内の売店で食事もできます。

駅構内の売店で昼食

マレー鉄道・タンジョン・パガー駅構内

別な角度から

シンガポール タンジョン・パガー駅、目に焼き付けたいと思います。

それでは最後のシンガポール発、E＆Oのオリエントエクスプレスにチェックインします。

・・・・

憧れのオリエント急行！

・・・
これは夢か幻か！

・・・

幻です、最後のE＆Oのオリエントエクスプレスに乗れるはず有りません（笑）ん（涙）
この駅で見送るだけです。それでもシンガポール発最後のオリエント急行を見送る事が出来て幸せです。

E＆Oのオリエントエクスプレス・チェックインカウンター

ひとり旅では乗りたいと思う列車（料金も含めて）ではないが
今回だけは乗れたらいいなと少しだけ思いました。

ウッドランズ・トレイン・チェックポイントに受付、ラウンジが設置できないことから、ラッフルズ・ホテル内に受付、ラウンジを移転し、バスで移動する方法に変更された。

ウッドランズ・トレイン・チェックポイントに受付、ラウンジが設置できないことから、ラッフルズ・ホテル内に受付、ラウンジを移転し、バスで移動する方法に変更された。

現在（2019年8月）ウッドランズ・トレイン・チェックポイントにラウンジが置けない事からラッフルズホテルで受付し、バスで移動するようです。

イースタン＆オリエンタル・エクスプレスが入線してきました。
急に土砂降りの雨が降ってきました。

イースタン＆オリエンタル・エクスプレス。今日がシンガポール駅を出発する最後の列車です、涙の雨かな。
この雄姿を見るだけでも幸せです。

イースタン＆オリエンタル・エクスプレス全景。

この雄姿をシンガポール駅で見送る事が出来て幸せです。

ここから先は、乗車する人しか先に行く事はできません。

シンガポール駅を出発する最後のイースタン＆オリエンタル・エクスプレス！
みんなで見送ります。
日本だったら鉄道ファンがホームにあふれたいへんな状態になっていると思います。

シンガポール タンジョン・パガー駅を出発する最後のイースタン＆オリエンタル・エクスプレスを見送る事ができたので最後の目的はマレー鉄道のシンガポール区間を乗車するだけです

豪華列車もいいけど、時間があればローカル（普通列車）でマレー半島縦断の旅をしたいです。

イースタン＆オリエンタル・エクスプレスの後を追うようにジョホール・バル駅まで往復をします。

クアラルンプールからマレー鉄道でシンガポールまで（乗遅れて）乗車することができなくても、今回廃止される区間のみ乗車する事が出来て良かったと思うようになりました。

ジョホール・バル駅まで小旅行の始まります。
短い区間ですがずーと思い出に残る乗り鉄の始まりです。

反対側のホームからこの風景を目に焼き付けます。

最後のシンガポール区間、マレー鉄道に乗車します。

それでは、シンガポール タンジョン・パガー駅からウッドランズ・トレイン・チェックポイント（駅）を通過してマレーシア ジョホール・バル駅までを最後尾から撮影した写真で紹介します！

写真はシンガポール駅を出発したところ。イースタン＆オリエンタル・エクスプレス最後尾の展望車に乗った気分でご乗車下さい！

マレーシア・ジョホール・バル駅まで最後のマレー鉄道・シンガポール内の景色です。
ジョホール・バル駅までほとんど解説はありませんが最後までお付き合いください。

ウッドランズ・トレイン・チェックポイント（駅）に停車。
この駅は国境検問所があり撮影禁止なので注意が必要。

ふたたび、マレーシア・ジョホール・バル駅に向けて出発！

まもなくシンガポールからマレーシアに国境越えとなります。

ジョホール水道を通過中。真ん中ぐらいが国境なので、この瞬間マレーシアに入ったのかもしれません。

新しいホームが見えてきました。
新しいのもいいけど、昔のジョホール・バル駅のような旅の情緒は味わえません。

綺麗になったマレーシアJB Sentral駅（旧ジョホール・バル駅）　　　　
昔の駅を知っているので改装前の方が情緒があって懐かしく思います。

マレーシア JB Sentral駅（旧ジョホール・バル駅）に到着しました。

何の解説もない写真をを見ていただきまして
ありがとうございました。

今回の旅行クアランプール→シンガポール間の大チョンボがありましたが、シンガポール国内廃線間近の区間を往復できて思い出の旅となりました。

この後、シンガポールまでマレー鉄道で戻りました。

鉄分が多く、一般の方から見れば醜い旅行記ですが最後までご覧いただき
本当にありがとうございました。

タイ・バンコクからクアラルンプールを通過してシンガポールまでマレー半島を縦断したタイ鉄道・マレー鉄道の旅、そして逆方向、シンガポールからタイ・バンコクまでマレー鉄道、バス、タイ鉄道の旅。機会があれば投稿したいと思います。

2019年8月22日 投稿