年末年始パタゴニア 碧い氷河とトレッキングの旅（１３） フィッツロイトレック（2/2)　最後の坂を登り切ればロス・トレス湖

2015/01/01 - 2015/01/01

2015年はエル・チャルテンでのトレッキングでスタート。威風堂々、そんな言葉がピッタリのフィッツロイと、鋭く尖った三本の塔のような姿が格好良いセロ・トーレ。どちらの山も足元にはラグーナが広がり、展望スポットになっている。
雲がかかって全貌を現わさないことが多いと言われるフィッツロイだけれど、運良く晴天に恵まれエル・チャルテンに向かうバスの窓からも、その姿がくっきりと見えていた。

初日はフィッツロイが目の前に迫るロス・トレス湖へ。
夜中にホテルを出発し、寒さに耐えて待ち構えた朝焼けフィッツロイ。
ホテルへ戻って少し休憩した後、疲れと寝不足に耐えて歩いた2日目はセロ・トーレ湖へ。

この旅行記は初日のフィッツロイ・トレックの後編です。
前編はこちら http://4travel.jp/travelogue/10984487

エリア エル・チャルテン(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0

カプリ湖でランチを済ませた後、再び歩き始めた。

カプリ湖からキャンプ場を越えてしばらく進んで行くと、視界が開けて眺望が素晴らしい場所に出てくる。
ロス・トレス湖を目指す時間がなく（往復約8時間）カプリ湖をゴールに設定する場合でも、時間が許すならカプリ湖の先へ15分ほど歩いてみると良い、とチャルテンのHPでも推奨している。

コースの大半は急な坂道などなく、道も間違いにくい。

この日は日差しが強くて暑かったから、すごく喉が渇いた。
ザックのポケットにペットボトル2本入れて歩いていたけど、もう少しあっても良いぐらいだった。

たまに木陰に入ると、身体が涼んで歩きやすい。

そして時々フィッツロイが姿を現す。

この透き通った川の流れは、リオ・ブランコ。

何度見ても素晴らしい眺め。

ギリギリのところで、転げ落ちずに頑張ってた。

登山口を11時頃に出発して、6km地点に到着したのは14時頃だった。

ずっと遠くに見えてた青い氷河が、少しずつ近くに見えてきた。

フィッツロイの姿だけじゃなく、この辺りの広々とした風景も好きだった。

LAGUNA DE LOS TRESの方向へ進めば、コースアウトの心配は無し。

このまま真っすぐ進みましょ。

確かこの辺りがPoincenotのキャンプ場だったと思う。
トイレはカプリ湖のキャンプ場とポインセノーの2ヶ所。

最後の約１時間、ここから高低差約400mの坂道が始まる。

実は、こんなに坂を登るコースだとは知らなかった私。

この時だけは、登山気分で歩いた。

Laguna Madre(母)と Laguna Hija(娘)、大小二つの湖が仲良く並んでいる。

その奥の小さく見えるのが、カプリ湖。

フィッツロイが目の前に現れた。

「あともう少しだよ！」と、山を降りていく人が声を掛けてくれる。

ただただ必死に頂上を目指す気分で登っていて、この時、大事なことをすっかり忘れていた。

そう、この坂を登り切ったら、

「おっ〜、なんてきれいな湖なの！」
すっごい景色が現れて、最高の感動の一瞬だった。

最後にロス・トレス湖があることを忘れていたから(笑)、この時の感動はすごかった。

ロス・トレス湖到着は15:50頃。
ちょうど太陽の光が湖面を照らして、とんでもなく美しい光景だった。

しばらく無言で、湖を眺めていた。

昼寝してる人の中には、半袖姿の寒さ知らずな人もチラホラ。

ひととおり写真を撮った後は、リンゴを食べて休憩。
昨日のペリトモレノ展望台と、今日のトレックでずいぶんと顔が日に焼けてしまった。

中を覗き込んでみたくなるような美しい色。

天使の階段が降りてきそうなほど、晴れ渡った空。

あともう少し歩けば、「汚い湖」という名前を持つ美しい湖 Laguna Suciaもあるけれど、友人の疲れ具合も考慮してロス・トレス湖をゴールとした。

では、そろそろ下山としよう。

帰りもカプリ湖コースを歩くつもりが、ついフィッツロイ展望台コースに入ってしまった。

展望台からの写真は、なぜか水色のヴェールをかぶせたかのような色。

どうしてだろう。夕方は影になってしまうのかな。

薄っすら小さく煙を吐くフィッツロイ。

くねくね曲がったRio de Las Vueltasが見えてきた。
朝よりも空が明るい。

エル・チャルテンの北部にあるデシエルト湖ではチリとアルゼンチンが国境を接し、国境線の位置決めに関して両国間で対立が起きていた。
チャルテンはそういった事情を背景に誕生したようで、町の歴史自体はまだ浅い。

大自然に囲まれ時間がゆったり流れるエル・チャルテン。
この町が大好きになった。

登山口に降りてきたのは19時〜19:30頃。とにかく一度休憩がしたい。
私は何か食べようと思っていたが、かなり疲れていた友人は歩きすぎて、疲労で食べれないと言う。
とりあえずレストランらしき店を見つけたから、迷わずドアを開けてみた。

店内は客で埋まっていたが、運良くテーブルが一つ空いていた。
カウンターじゃなく、テーブル席でゆっくりできるのはラッキー。
とにかく喉が乾いていたから生ビールを注文。
生ビールは、ルビー・黒・何だったかな？ の3種類で、キルメスは置いてなかった。

友人が食欲がないと言うので、軽くつまめるようにナチョス。
もう少し食べたかった私はコロッケも注文した。

その後、2人とも生ビールをおかわり。

レストランの外観は、木材のデコボコ感が良い味出してる。
写真は翌朝、朝焼けフィッツロイを見に行った帰りに撮ったから6時頃かな？
見ての通り、外周工事が終わっていない。

カラファテほど観光地化していない点が魅力だけど、ホテル・カフェ・レストランでクレジットカードは使えないと思っておいた方が良い。
チャルテンに入る前にペソのご準備を。

ようやくホテルに戻ってきた。
今夜は2:30頃に起きて朝焼けを見に行く予定。早くシャワーを浴びて、なるべく早く寝て身体を休めないと。

この旅行記へのコメント （6）

• bettyさん 2015/03/05 21:04:40

  すごいよ〜\(◎o◎)／！

  みらちゃん、こんばんは〜♪
  行きたくても行けない場所。。。
  
  だけど、この景色、感激どころではないじゃないですかあ〜〜
  この景色を目の前にしたら私だったらもうこのまま死んでもいいかもって
  思い日本に帰るのを忘れそうです。
  
  こんな景色を見ることができたみらちゃんが羨ましい〜
  ホントに行動力あります！
  
  こんな素晴らしい写真は私だったら年賀状でみんなに
  出しまくるわ(^_^;)
  
  美しい写真を見せてくれてありがとう〜♪
  
  
  
  betty
  
  

  Mirabellaさん からの返信 2015/03/07 08:49:23

  RE: すごいよ〜\(◎o◎)／！

  bettyさん、おはようございます。
  
  > みらちゃん、こんばんは〜♪
  > 行きたくても行けない場所。。。
  >
  パタゴニアは遠いから私も行く日がくるなんて思ってなかったけど、行ってみたらとっても旅しやすい所でした。
  できればチリ側のパタゴニアにも行ってみたいものです。
  
  > だけど、この景色、感激どころではないじゃないですかあ〜〜
  > この景色を目の前にしたら私だったらもうこのまま死んでもいいかもって
  > 思い日本に帰るのを忘れそうです。
  > こんな景色を見ることができたみらちゃんが羨ましい〜
  > ホントに行動力あります！
  >
  本当に感激の景色、登りきった時に眼下に広がるあの湖を見た時は思わず「すごい〜」って声出してしまいます。
  そうそう、このトレッキングコースでは何度も何度も日本人に出会ったんです。こんな遠くの小さな町に、こんなに日本人が来てるなんてすごいなって思ってました。山が好きになったらフィッツロイ見に行きたくなるんでしょうね。
  
  > こんな素晴らしい写真は私だったら年賀状でみんなに
  > 出しまくるわ(^_^;)
  > 美しい写真を見せてくれてありがとう〜♪
  >
  bettyさんの年賀状は北海道の写真ですか？お正月にきれいな景色の写真が届いたら、受け取る人も気分良いと思います。
  いつも旅行記読んでいただいて、ありがとうございます。
  返事遅れましたがコメントもありがとうございました。
  
  みらべえ

• れいろんさん 2015/03/04 21:24:35

  本当に良いねぇ。

  みらべえ、こんばんは！
  
  お天気に恵まれ、パートナーに恵まれ・・・。
  
  このコースは良く整備されていて、途中の景色も素晴らしくて。
  言葉が出てこないね。体験した人にしか空気感もわからないし。
  
  私も自由になって、ゆっくり南米に行く時が来たら、行ってみたいな。
  
  充実のトレッキング旅行記。最後の犬君も良い感じだ！
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん

  Mirabellaさん からの返信 2015/03/07 08:31:27

  RE: 本当に良いねぇ。

  れいろんさん、おはようございます。
  
  いつもコメントありがとうございます。返事が遅くなってすいません。
  
  > お天気に恵まれ、パートナーに恵まれ・・・。
  > このコースは良く整備されていて、途中の景色も素晴らしくて。
  > 言葉が出てこないね。体験した人にしか空気感もわからないし。
  >
  フィッツロイを眺めながらロス・トレスまでの道のり、ずっと景色が良いんですよね。れいろんさんのおっしゃる通りで、あの空気感、歩いてる時の気分は実際に歩いてみないと分からないものだと思います。
  
  > 私も自由になって、ゆっくり南米に行く時が来たら、行ってみたいな。
  > 充実のトレッキング旅行記。最後の犬君も良い感じだ！
  >
  リタイア後はゆっくりと南米の旅ですか？リッチだな〜。私そんな余裕ないだろうから今のうちに行っておかないと、って思ってます。
  最後の犬は、私もお気に入りなんです。
  
  また旅行記、お邪魔しますね♪
  
  みらべえ

• 天星さん 2015/03/03 22:23:39

  凄いね〜

  ロス・トレス湖まで行ったのですね
  チョーきれいだよね
  
  感動もんですね
  素晴らしいですよ〜
  あんな風景には、なかなか
  お目にかかれませんね〜
  天使の階段はどこ〜（ハハ）
  
  うらやましいなぁ〜
  阿蘇よりも凄いよ（←比較すること自体おかしい、笑）
  森の中も独特な感じだぁ〜
  
  ギリで頑張ってる岩、がまんの岩は
  みらべえさんおススメスポットですか〜
  
  フィッツロイは朝日に染まると凄いらしい
  オレンジ色に染まってだんよね
  
  みらべえさん、ロス・トレス湖
  最高でしたよ〜
  キャンプしてみたい
  
  万能ナイフ、どこにいったぁ〜（笑）
  
  天
  

  Mirabellaさん からの返信 2015/03/05 00:01:38

  RE: 凄いね〜

  天星さん、こんばんは。
  
  > ロス・トレス湖まで行ったのですね
  > チョーきれいだよね
  > 感動もんですね
  > 素晴らしいですよ〜
  > あんな風景には、なかなか
  > お目にかかれませんね〜
  > 天使の階段はどこ〜（ハハ）
  >
  素晴らしい景色の中を何時間も歩いて、ただひたすら歩いて。
  遠い外国まできて、ただただ山の中を歩き続ける。美味しいランチは食べてないけど、ある意味とっても贅沢な旅でした。こういう旅、いつまで続けられるかな？　南米のラグーナ巡りね。(笑)
  
  > うらやましいなぁ〜
  > 阿蘇よりも凄いよ（←比較すること自体おかしい、笑）
  > 森の中も独特な感じだぁ〜
  >
  フィッツロイが見えなくても、森の中がこれまた良いんですよね。
  森の中も広々で、心が伸び伸びします。
  阿蘇も歩いてみたいな〜。
  
  > ギリで頑張ってる岩、がまんの岩は
  > みらべえさんおススメスポットですか〜
  >
  我慢大会スポットですから。
  
  > フィッツロイは朝日に染まると凄いらしい
  > オレンジ色に染まってだんよね
  >
  凄いというから行ってみたんですけど、燃えるような赤？ 輝くオレンジはどこ？　染まってなかったですけど？ (>_<)　
  もうすぐ旅行記完成です。(T_T)
  
  > みらべえさん、ロス・トレス湖
  > 最高でしたよ〜
  > キャンプしてみたい
  > 万能ナイフ、どこにいったぁ〜（笑）
  >
  そうなんです。やっぱ最高☆☆☆
  あれこれ荷物持って歩くのが嫌でテント泊やめました。（汗）
  やぱりセレブはホテル泊じゃないと。(笑)
  
  いつもありがとうございます。
  
  みらべえ