年末年始パタゴニア 碧い氷河とトレッキングの旅（12） フィッツロイトレック（1/2)　エル・チャルテン到着からカプリ湖まで

2015/01/01 - 2015/01/01

2015年はエル・チャルテンでのトレッキングでスタート。威風堂々、そんな言葉がピッタリのフィッツロイと、鋭く尖った三本の塔のような姿が格好良いセロ・トーレ。どちらの山も足元にはラグーナが広がり、展望スポットになっている。
雲がかかって全貌を現わさないことが多いと言われるフィッツロイだけれど、運良く晴天に恵まれエル・チャルテンに向かうバスの窓からも、その姿がくっきりと見えていた。

初日はフィッツロイが目の前に迫るロス・トレス湖へ。
夜中にホテルを出発し、寒さに耐えて待ち構えた朝焼けフィッツロイ。
ホテルへ戻って少し休憩した後、疲れと寝不足に耐えて歩いた2日目はセロ・トーレ湖へ。

素晴らしい景色が続くトレッキングコース、めいっぱい歩いた1泊2日のエル・チャルテンは、ちょっと小分けにして旅行記作成予定です。

エリア エル・チャルテン(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0

元旦の朝7時、TAQUSA社のバスでエル・カラファテを出発。
バスのチケットは、カラファテに到着した29日に往復で購入していた。

カラファテからチャルテンへは、お得な料金の”宿泊付往復バスチケット”があるようだけどネットからの申し込み方法が見つからなかった。
年末年始で宿が満室になる不安があったから、ホテルだけは早めに予約していた。

バスの窓から、こんなにクッキリとフィッツロイとセロトーレの姿を確認できた。
今日と明日の2日間、きっと良い天気になるだろう。

エル・チャルテンへの道は、ひたすら真っすぐに走り続けることが多かった。
エンジンの調子でも悪いのか、一度バスを降ろされた。確かに、いつぐらいからだったか、やたらスピードが遅いことも気になっていた。結果、チャルテン到着まで3時間半以上かかった。

この山も形状はテーブルみたいだけど、テーブルマウンテンと呼べるのかしら。

この山も、きっと昔は氷河で覆われていたんだろう。

チャルテンに到着すると、必ず国立公園管理局でバスを降ろされ担当者の説明を受ける、そう認識していたけど、バスを降りたら普通に解散だった。
元旦だから職員さん休暇中だったのかも？

ホテルはバスターミナルの近くか、登山口の近くのどちらにしようか迷った末、バスターミナルを優先した。
印刷していた地図を、カラファテのホテルに預けたスーツケースに忘れてきたから、このホテルで道をたずねた。

今日のホテルは、新しくてきれいだったHOSTERIA EL PARAISO。
詳細は別の旅行記で。
荷物を預けて、さっそくトレッキングに出発。

でも、その前にインフォメーションで地図を貰おうとバスターミナルに戻ってきた。
やっぱり、ここで記念撮影は欠かせない。

元旦の朝、バスターミナルは人が少なくてひっそり静か。

この先のオフィスで、お兄さんに地図を貰ってトレッキングコースの説明をお願いすると、かなり眠そうな目で手短に話してくれた。
明らかにニューイヤーパーティー疲れと分かったけど、地図を入手したから良しとしよう。

クチコミサイトで高評価を得ているレストラン、ラ・タペラは今夜宿泊するホテル エル・パライソのすぐ近く。

このスーパーもホテルのすぐ近く。
この日は元旦で営業していなかったけど、翌朝9時にはオープンしていた。
トレッキング中の食料はカラファテから持参していたが、購入日から数日たっているせいもあり、一部のパンやブドウにカビが生えてた。(>_<)
カラファテの宿のストーブが良くなかったと思う。ハムやチーズは冷蔵庫で保管していたから大丈夫だった。

しばしフィッツロイ方面に歩きながら、

右に曲がって、チャルテンのメインストリートと呼べるサン・マルティン通へ入った。

明日歩くラグーナ・トーレコースへの案内板。

レストランやセルべセリーア（ビールの店）が並ぶサン・マルティン通り。

新しそうな店が多かったが、これからまだまだレストランや宿泊施設が増えていきそう。

Pioneros de Valleはドミトリー形式のお安い宿。
Cal Tur社の「往復バス＋宿泊」セットの宿は、こちら。

おそらくセットで予約した場合、バスはここまで送ってくれるだろうけど、通常はバスターミナルで降ろされるから、この辺りまで荷物を持って15〜20分程度歩くことになる。

チャルテントラべル社の「往復バス＋宿泊」セットの宿は、ランデョ・グランデ。
ここまでくれば、フィッツロイへの登山口はすぐそこ。

私が宿泊したエル・パライソから登山口まで、徒歩10〜15分程度。

山から降りてきた日本人女子2人組が、満足顔で「最高っすよ」って声をかけてくれた。

ロス・トレス湖まで約10.2kmのフィッツロイ・コースを確認。
現在、時刻は11時すぎ。

今歩いてきたサン・マルティン通りの眺め。
エル・チャルテンは本当に小さな町だけど、フィッツロイを目指して多くの旅人が世界中からやってくる。
今日から2日間のトレッキング中、何度も日本人とすれ違った。こんなに多くの日本人がチャルテンにきているのかと正直驚いた。

Rio de Las Vueltas
名前通りクネクネ曲がってるラス・ブエルタス川の水源は、チリと国境を接するデシエルト湖。

嬉しい、少しずつ青空が見えてきた。

遠くにフィッツロイの頂。

緩やかな坂道だから、歩くのは楽。

すごく良い天気で、どんどん暑くなってきた。
上着を脱いで、袖まくり。ニットキャップなんてかぶっていられない。
夏山用の帽子も持ってくればよかった。

登山口からカプリ湖までは高低差200mの約90分コース。

フィッツロイ、最高の眺め。

フィッツロイが写り込むカプリ湖。本当にきれい。

湖で泳いでるグループがいたけど、水温はかなり低いだろう。

水着姿のグループが泳いでいたカプリ湖の左側に向かっていたら、枝が邪魔して急に歩きにくくなった。
これは変だと思い、彼らに道を聞いたら間違っていた。
フィッツロイへのトレックコースは湖に沿って右側へ進むのが正解。

ちょうどお昼時だったから、ランチはカプリ湖畔で。周囲もお昼御飯の人達が多かった。
今日も相変わらずパン・チーズ・ハム・リンゴ。
チーズとハムの密封包装が手で切れなくて、いつも持ち歩いている眉毛カット用の小さなハサミが役立った。

あと、友人は機内食のカトラリーやジップロックを持ってくるなど準備バッチリ。
私も割り箸やスプーンは日本から持参していた。

ただ、思ったほど食が進まない。
これがツナサンドだとか、ハム卵なんかだったら、もっと食べれたかもな。

この景色を眺めながら、おにぎり食べれたら最高なんだけどな。
これはウシュアイアのティエラ・デル・フエゴ国立公園のトレック中にも思ったこと。

フィッツロイはペリトモレノ氷河と同じロス・グラシアレス国立公園内にあり、ずっと北側の端の方に位置している。
ただ国立公園の入園料が必要となるペリトモレノ氷河と違い、ここエル・チャルテンでは無料でトレッキングを楽しむことができる。

まだコースの半分も歩いてないけど、早くも美しいフィッツロイに感動。

トイレはカプリ湖付近のキャンプ場にあったけど、クオリティは(>_<)。
もちろん水洗じゃない。
もしもトイレから滑って落ちたらどうしようと不安でドキドキするような。
キャンプして夜このトイレを使うことを想像したら、ゾゾーっ。

きれいな景色で気分転換。

ぶ厚く積もった雪

少し青みがかった氷河も見える。

ロス・トレス湖へのトレック、続きは次の旅行記で。

この旅行記へのコメント （4）

• れいろんさん 2015/02/28 21:57:04

  最高のトレッキング

  みらべえ、こんばんは！
  
  最高のトレッキング日和。
  フィッツロイ、すごく綺麗に見えたんだね。
  
  一緒に行ったお友達も山歩きやハイキングが好きな人なんだね。
  やはり、一緒に「凄いね〜、綺麗だね〜」って言い合う人が一緒だと嬉しいと思う。
  
  良い同行者に恵まれて、お天気に恵まれて。
  素敵な初パタゴニアになって、本当によかったですね。
  
  トレッキング編、続編、楽しみにしています。
  
  　　　　　　　　　　　　　　れいろん

  Mirabellaさん からの返信 2015/03/01 23:34:15

  RE: 最高のトレッキング

  れいろんさん
  
  旅行記読んで下さって、ありがとうございます。
  
  > 最高のトレッキング日和。
  > フィッツロイ、すごく綺麗に見えたんだね。
  >
  バスの窓からもクッキリとフィッツロイの頭まで見えてたんで、これはイケる！って感じでラッキーでした。
  翌日の午後からは雲が出始め、セロトーレが隠れてましたが、それまでに十分美しい姿を見てたんで、大満足の1泊2日でした。
  
  > 一緒に行ったお友達も山歩きやハイキングが好きな人なんだね。
  > やはり、一緒に「凄いね〜、綺麗だね〜」って言い合う人が一緒だと嬉しいと思う。
  > 良い同行者に恵まれて、お天気に恵まれて。
  > 素敵な初パタゴニアになって、本当によかったですね。
  >
  こういうトレッキングの旅を一緒に楽しめる友達がいて本当に良かったです。山好きな友達でも、休みの都合で同じ日程で海外旅行できなかったりしますから。
  初めてのパタゴニアは、ほぼパタゴニアの風を感じない穏やかな天気の毎日でした。唯一感じた強い風は、ラグーナ・トーレぐらいでした。
  また後日、旅行記で触れます。
  
  > トレッキング編、続編、楽しみにしています。
  >
  今日、ロス・トレス湖の写真アップしました。本当に感動の景色でした。
  
  みらべえ

• 天星さん 2015/02/25 12:37:42

  大自然の中にいると

  海外で登山やトレッキングなどで
  大自然の中歩くと、やっぱりおにぎりが
  食べたくなるのはオイラだけではないようだぁ〜（笑）
  そんな山見ながら、食べるおにぎりは最高だよね......
  機会があれば、米と味付け海苔だけでも
  たくわんにおかか、梅干し.....荷物が増えてしまう（笑）
  
  海外では多機能ナイフ（スイス製のアーミーナイフ）を
  よく持ち歩いてましたよ。今でも、持ち歩いてます〜
  ハサミや缶切り、ワインのコルク抜きなどの機能が
  ついた万能ナイフです〜ビクトリノックス社製
  最近はいろんな機能がついてますよ〜
  価格もピンからキリまで、いろいろです。
  ぜひ、オススメです。今なら、プレゼントがもらえるチャンスあり〜
  さらに、先着1000名様だけ特別価格！..........なんて通販CMになってるよ（笑）
  旅に万能ナイフは便利なアイテムです！
  
  天
  
  
  
  
  

  Mirabellaさん からの返信 2015/02/26 00:38:47

  RE: 大自然の中にいると

  天さん、こんばんは〜。
  
  > 海外で登山やトレッキングなどで
  > 大自然の中歩くと、やっぱりおにぎりが
  > 食べたくなるのはオイラだけではないようだぁ〜（笑）
  > そんな山見ながら、食べるおにぎりは最高だよね......
  > 機会があれば、米と味付け海苔だけでも
  > たくわんにおかか、梅干し.....荷物が増えてしまう（笑）
  >
  もっとちゃんとしたサンドイッチを作れば美味しさは向上するけど、おにぎりほど胃腸は満たされない。パンはパサパサしてるし食が進まず、チーズもワインがないとなぁ。(笑)
  しかもスーパーで買ってから数日経ってるから、一部のパンとブドウはカビが生えてましたし。(苦笑) 結局、食べきれずに捨てた食材が多かったです。
  日本人宿に泊まれば、おにぎり弁当持たせてくれたり、ドミトリーだと自分たちで料理できるけど、その選択は当初からなかった。
  やっぱり遠足・登山・トレッキング中に一番食べたいものは、おにぎり。これさえあれば、他は何もなくても心身共に満たされる。
  
  
  > 海外では多機能ナイフ（スイス製のアーミーナイフ）を
  > よく持ち歩いてましたよ。今でも、持ち歩いてます〜
  > ハサミや缶切り、ワインのコルク抜きなどの機能が
  > ついた万能ナイフです〜ビクトリノックス社製
  > 最近はいろんな機能がついてますよ〜
  > 価格もピンからキリまで、いろいろです。
  > ぜひ、オススメです。今なら、プレゼントがもらえるチャンスあり〜
  > さらに、先着1000名様だけ特別価格！..........なんて通販CMになってるよ（笑）
  > 旅に万能ナイフは便利なアイテムです！
  >
  そうですね、便利みたいですね。これがあれば、チリのアパートメントホテルで栓抜きが見つからず飲むのを諦めた瓶ビールも問題なく開けることができた。色んな機能って、最近はWIFIでも付いてるんですか？(笑)
  あまり鋭利なナイフは持ち歩きたくないんだけど、いざって時に役立つのは間違いなさそう。
  今度アマゾン探検に出掛ける時は(笑)、用意したいと思います。
  
  貴重なアドバイスをありがとうございます。
  
  みらべえ