2014秋、飯田の元善光寺(1/2)：弓道場、山門、梵鐘、本堂、菊の花、梵鐘

2014/11/15 - 2014/11/15

飯田の元前項異字の紹介です。昼神温泉で一泊した翌日に立寄りました。山号は定額山、本尊は善光寺如来です。「善光寺と元善光寺と両方にお詣りしなければ片詣り」と言われています。随分前のことですが、善光寺にもお参りしたことがあります。

エリア 飯田(長野)

紅葉散策のために昼神温泉に泊まり、その帰り、寄り道をして訪れた飯田の元善光寺の紹介です。山号は定額山です。

定額山元善光寺の境内にある弓道場の建物光景です。その木組みと屋根裏の光景です。

前方に見える赤屋根の建物が、弓道の的が置かれている場所です。

弓道の段と級位を記した額のようですが、はっきりとは読み取れませんでした。その下の札には、4段の方が平成6年に金的を射止めたようなことが記されていました。

定額山元善光寺の境内案内図です。先程の弓道場は、『矢場』と記されていました。

元善光寺の提灯が吊り下がった山門の光景です。仙藤の酒樽も置かれていました。

山門の天井付近の光景です。山門の普請に関わった人達の貼り札で溢れていました。

石段を登って本堂に向かう途中、石段の下から見上げた光景です。常設となっているらしい、提灯列がありました。

石段を上り詰めた辺りにあった庭木です。見事な枝振りの樹が冬木立になっていました。

吹き抜けの造りの鐘楼の光景です。薄く緑青を吹いた梵鐘が吊り下がっていました。戦後に鋳直された鐘のようです。

定額山元善光寺の本堂光景です。推古天皇十年に信州麻績の里（現在の飯田市座光寺）の住人、本多善光卿が難波の堀から一光三尊の御本尊様をお迎えしたのが元善光寺の始まりと伝わります。

境内で咲いていた黄色の菊の花です。皇極天皇元年にその御本尊は現在の長野市へ遷座され、「善光寺」と名付けられました。飯田のこのお寺は、勅命によって木彫りで同じ御尊像が残されました。このことから、「元善光寺」と呼ばれるようになりました。

本堂に懸かった、元善光寺の扁額です。周りがくすんだ中で、金文字が目立っていました。

浄めの水です。清めの水、手水舎（ちょうずや等）、水盤舎（すいばんしゃ）、御水屋(おみずや)等、様々な呼び方があります。

本堂正面の光景です。本尊は善光寺如来です。創建は前述しましたが、伝・推古天皇10年（602年）、開基は伝・本多（本田）善光とされます。

線香立の光景です。金属製の器の中で、種火が小さな炎を上げていました。

日露戦争後30年の弓道大会の弓道大会の番付表です。東西の大関が最高位です。日露戦争が終わったのは1905年ですから、1935年頃の百射大会のようです。東の大関が97当たり、西の大関が96当たりでした。

元善光寺弓道大会の番付表です。東西の大関が最高位です。昭和5年の日付けがありました。

びんずる様です。仏陀の弟子で、『獅子吼第一』と呼ばれた、十六羅漢の一人です。『ピンドーラ・バーラドヴァージャ』の音写とされます。

斜め前から眺めた本堂の光景です。白い垂れ幕に記された、三枚の葉を持つ葵が寺紋のようです。

絵馬が掛けられた光景です。五角形（家型）の物が多いのは、これはかつて、板の上に屋根を付けていた名残とされます。

日夏耿之介(1890〜1971年)の詩を記した立札です。広範な学識と多岐にわたる文学活動で、「学匠詩人」と呼ばれた人です。長野に生まれた詩人で、英文学者です。

石の上に置かれた小さなお地蔵さんと、紅葉の光景です。赤い縁取りが付いた少しお洒落な前掛けです。

境内の建物と、その背後の常緑樹の光景です。同じ時期に植樹されたのでしょうか、高さが揃っていました。

境内に飾ってあった大輪の菊の花です。奥の方は薄い赤色、手前の方が濃い赤色の花でした。秋を代表する花の一つです。

同じく、境内に飾ってあった大輪の菊の花です。一番綺麗な時期は過ぎたかもしれませんが、まだ見応えがありました。

元善光寺の境内光景です。長野善光寺と同じように、『戒壇巡り』が出来ます。本尊の厨子に繋がる柱に触る事が出来たら御利益があると云われています。

補修工事の計画があるのでしょうか、1枚2千円で寄進瓦の受付がありました。願い事などを裏に記した見本が置いてありました。

横から眺めた本堂の建物光景です。この建物屋根は、まだ新しい造りのように見えました。

本堂の破風の光景です。軒下の『元善光寺』の扁額の文字が、はっきりと読み取れました。金文字の効果でした。