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2015/02/16 - 2015/02/17
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2015年の初上京では、サントリー美術館と三菱一号館を訪ねました。
表紙写真:一号館広場で、ミツマタ(ジンチョウゲ科)の蕾を見つけました。
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- カップル・夫婦
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- 新幹線
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いつもの「こだま 634号」で東京へ。久しぶりに「お出かけきっぷ」を利用。GWと盆暮れは不可となると、なかなか使えないもの。品川着10:40 am。 渋谷で用事を足した後、乃木坂へ。駅から少し歩きMidtownへ。サントリー美術館は(火)定休のため、他の美術館が定休となる月曜に訪ねることが多い。
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仁阿弥道八(1783−1855)展の白眉が、こちらの寿老人(色絵寿星立像 江戸時代・野崎家塩業歴史館蔵)。七福神のうちの一人。長寿を示す吉祥図案である桃を持っている。持ち物で人物を表すのは、西洋絵画でもattributeと呼ぶけれど、中国や日本の神様については、自分でも疎いなあと思う。
京焼展は、2014年10月、「仁清・乾山展」@出光美術館にも出かけたものの、旅行記はupしなかった(あまり写真を撮らなかった時はね…)。 -
道八展の彫塑的作品では、色絵宇須女置物(高津古文化会館増蔵)も印象に残った。宇須女命は、天照が岩戸に隠れた時、滑稽な舞で八百万の神々を笑わせ、何だろうと天照が戸を開けることに貢献した、芸能の女神だという。日本の神話も、知らなかった私…
写真は、サントリー美術館前のディスプレイ。今回は、蘭などの花々。 -
色絵桜楓文鉢は、乾山写し。「吉野山の桜は雲かとぞ見え、竜田川の紅葉は錦の如し」という意味で、一つの器に桜と紅葉を描いた文様が雲錦手(うんきんで)、道八が考案したらしい。吉野の桜…見ておいて良かった。日本文化に触れると、関西に住んで良かったと思える。
写真:夕暮れ時、Midtownの窓からは、イルミネーションも見える。 -
Midtown 地下1Fのスーパーマーケット・Precce が東急ストアだと、初めて分かった。そうだったのか。
そして、地下鉄で宿へ。入口のイルミネーションが、まばゆい。 -
今回は、「白鶴」の部屋と命名(笑)。灘の酒蔵めぐりも、したことがある。関西在住だからね。
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ライトアップされた歌舞伎座の前を通って(写真)、築地の寿司屋へ。1Fは満席、お2Fへどうぞと言われ、階上へ行くと、何とそこにもカウンターがあり、職人さんが目の前で握っていた。寒平目が美味♪
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宿に戻り、よく見ると、「白鶴」の部屋から、歌舞伎座も見えていた。
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翌日は、朝10時の開館に合わせて、三菱一号館へ。チケット売り場から続く、長蛇の列。こんなことは初めて。「教育普及プログラム」として、ギャラリートークが開催されたのだ。10:30−11:00の30分間で、無料。ただし、10時の開館から先着15名限定。学芸員の話に耳を傾けていたのは、主に初老の男性達。誰の教育? お話しは、画家が好んだ色から、額縁のデザインに至るまで、多様だった。全部聞いた訳でなく、小耳に挟んだだけだけれど。
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本展は、ワシントン・ナショナル・ギャラリー展〜印象派コレクションから〜題して「私の印象派。」ワシントン・ナショナル・ギャラリー創設者の娘、エイルサ・メロンの集めた絵画が中心。メロンといえば、カーネギーメロン大学が思い浮かぶ。この私大を設立したのも、ナショナル・ギャラリー創設者。メロン財閥…三菱も岩崎家の財閥だから、似ているのかも。
ポスターになった作品は、ルノワール《猫を抱く女性》(1875年頃、日本初出品)。 -
美術館入口に掲げられた作品は、ボナール《革命記念日のパリ、パルマ街》(1890年)。印象派の画家たちは、なぜ貴婦人ばかりを描いたのかしら。作品を観て、鑑賞者が優雅で幸せな気分になれるから?
出品作品は、僅か68点。それでも、この混雑。展示室が狭いだけなのか、それとも三菱一号館が人気のある美術館なのか… -
展示室の一角、小部屋に古伊万里が展示されていた。私、好きなんです。もちろん、伊万里の地も既訪。今回の展示9点の中では、色絵孔雀牡丹文輪違透小鉢(柿右衛門様式、江戸時代)がよかった。三菱・岩崎家のコレクション。道八展でも、色絵桜楓文鉢の中に、透かしの入った鉢があった。
写真:一号館広場。 -
お昼時、一号館広場のベンチで、前日に渋谷のJoel Robuchonで求めたフォカッチャをつまむ。フォカッチャは渋谷店限定らしく、店頭で好きな大きさにスライスしてくれる。Robuchonはフレンチで、フォカッチャはイタリアンだけど、美味しすぎるので、つい買ってしまう。
写真:私のパンを狙うヒヨドリ。鳥の目は横についているので、相手を見る時、体も横向きになる。上は、ヘンリー・ムーア《腰掛ける女 1957》(箱根彫刻の森美術館蔵)。広場に置く彫刻も、展示替えがあるらしい。 -
三菱一号館の煉瓦造の建物は、1894(明治27)年築のものを、2009(平成21)年に復元したレプリカ。昔、1900年に創立されたredbrick(赤煉瓦) univ.に在学していた私には、懐かしさもあり、落ち着ける建物だ。
サクラ咲く。え?早くない? -
十月桜らしい。それにしても、花期が長い。今年は、もう花見も済ませたぞ♪
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さて、駅に向かうため、有楽町をお散歩。こちらは、農林中金ビル。農協改革のニュースは、連日流れているけれど、それとは無縁であるかのような、立派な建物。1933(昭和8)年竣工の農林中央金庫有楽町ビルを、解体・建て替えた際、部分保存された箇所。歴史的な建造物を保存すると容積率が有利になるらしい。この新しいビルは、2004(平成16)年、 東京都選定歴史的建造物に指定された。
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旧ビルは終戦直後の1945(昭和20)年、隣の第一生命館と共に占領軍に接収され、返還されたのは1956(昭和31)年だった。写真は、イオニア式の柱頭部分。
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地下鉄を降りて恵比寿から歩き、山種美術館へ。途中、駒沢通り沿いで、一軒家を改装したカフェを見かけた。大阪では古民家カフェが珍しくないけれど。東京都心は、空襲で古民家など残っていないだろうし、近代的な鉄筋戸建にみえた。
さて本展は、「花と鳥の万華鏡ー春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥」。展示室に入るとすぐ、速水御舟「牡丹花(墨牡丹)」(1934・昭和9年)があり、しばし見とれる。墨の濃淡だけで、花びらを表現できるとは。
写真:荒木十畝《四季花鳥》から「春(花陰鳥語)」。 -
この「春(花陰鳥語)」を気に入ったのは、コブシにとまるウソ(アトリ科)が描かれているから。日本画に描かれる花や鳥は、全て今の日本で見られ、名前を知っているものばかり。
また、横山大観《叭呵鳥》を観ると、同じ中国産外来種の画眉鳥を思い出す。ハッカチョウは実物を見たことがないけれど、ガビチョウなら近所に沢山いる。 -
57点の出品のうち、1点を除いた全てが、山種所蔵品。一体、どれだけの所蔵品があるのだろう。昔の証券会社は、羽振りが良かったのね。
観賞後、cafe 椿 に立ち寄った。こちらの菓子(青山の菓匠「菊家」製)は、「華とみどり」(こしあん)。御舟《翠苔緑芝》から命名。 -
こちらは、「富貴草」(柚子あん)。富貴草は牡丹の異名。白牡丹を象っていて、食べてしまうのが、もったいないくらい。
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恵比寿に歩いて戻る時、見たことのある名前が。Leonidasのプラリーネは、一週間前、ローマ〜アテネのエーゲ航空で、機内販売にて求めた。機内パンフの説明がギリシャ文字のみで書かれていたので、ギリシャのチョコレートだと思っていた。でも、この三色旗は…ベルギーのチョコだったのか。
いろいろ学んだ1泊2日の旅だった。
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