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滞在中、毎日、雨が降った。<br /><br />表紙写真:通称Toro Farnese ファルネーゼ家の雄牛(ナポリ国立考古学博物館にて)。正式名Il supplizio di Dirce(ディルケーの拷問)。紀元前2世紀頃の作品。双子の男子が、実母を虐待された復讐のため、雄牛に王妃ディルケーを縛りつけている(ギリシャ神話より)。カメオの画題にもなっている話。1546年、ローマのカラカラ浴場付近で出土。彫刻の高さは3.7m。長年の修復を終え、2009年に当館でお披露目。

イタリアで初ホームステイ 2:Ercolano, Torre del Greco, Napoli.

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2015/01/30 - 2015/02/01

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Fluegel

Fluegelさん

滞在中、毎日、雨が降った。

表紙写真:通称Toro Farnese ファルネーゼ家の雄牛(ナポリ国立考古学博物館にて)。正式名Il supplizio di Dirce(ディルケーの拷問)。紀元前2世紀頃の作品。双子の男子が、実母を虐待された復讐のため、雄牛に王妃ディルケーを縛りつけている(ギリシャ神話より)。カメオの画題にもなっている話。1546年、ローマのカラカラ浴場付近で出土。彫刻の高さは3.7m。長年の修復を終え、2009年に当館でお披露目。

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  • ホームステイ先に到着した翌日、1月30日(金)には、ソレント市内を歩いてみた。Chiesa di S. Annaを後ろから見ると、こんな感じ。

    ホームステイ先に到着した翌日、1月30日(金)には、ソレント市内を歩いてみた。Chiesa di S. Annaを後ろから見ると、こんな感じ。

  • 同じ教会を、正面(海側)から眺めると、印象が異なる。この日は、ドアに鍵がかかっていた。今まで、教会が開いているかどうか確かめるため、ドアを押してみていた。でも、今回、TANDEMという制度により、語学学校で友達を紹介してもらったら、彼女はドアを見ただけで、&quot;Chiusa.&quot;と言った。そう、開いていれば、必ず鍵だけでなくドアそのものが開け放されているので、見れば分かるのだった…<br /><br />ところで、S.Anna(聖アンナ)とは、誰のことか、ご存知?

    同じ教会を、正面(海側)から眺めると、印象が異なる。この日は、ドアに鍵がかかっていた。今まで、教会が開いているかどうか確かめるため、ドアを押してみていた。でも、今回、TANDEMという制度により、語学学校で友達を紹介してもらったら、彼女はドアを見ただけで、"Chiusa."と言った。そう、開いていれば、必ず鍵だけでなくドアそのものが開け放されているので、見れば分かるのだった…

    ところで、S.Anna(聖アンナ)とは、誰のことか、ご存知?

  • 聖アンナ(別の言語では、ハンナ)は、聖母マリアの母。こちらは、l&#39;immacolata concezione(聖母マリアの無原罪の御宿り)。<br /><br />S. Anna Instituteという学校に通うのに、ソレントに来るまで、S.Annaが誰なのか知らなかった私…ソレントで、S.Anna信仰が厚い理由は、いまだに分からないまま。

    聖アンナ(別の言語では、ハンナ)は、聖母マリアの母。こちらは、l'immacolata concezione(聖母マリアの無原罪の御宿り)。

    S. Anna Instituteという学校に通うのに、ソレントに来るまで、S.Annaが誰なのか知らなかった私…ソレントで、S.Anna信仰が厚い理由は、いまだに分からないまま。

  • 1月31日(土)。翌週(土)に帰国するので、唯一の週末。この日は長い一日となった。ホームステイ先で朝食を摂り、ソレントから電車に乗った。FBページで写真を見たことのある男性を、同じ車両に発見。思い切って話しかけた。&quot;Domani partecipero&#39; a hiking ad Amalfi.&quot; &quot;No. Secondo il meteo e&#39; deciso di smettere. Tomorrow is the 1st Sunday and all the museums in Italy are free for entrance. You can go to Napoli.&quot;と言われた。電車でばったり会わなかったら、翌朝、集合場所に出かけるところだった。写真によると、Ercolano駅に着いたのは、午前10時。

    1月31日(土)。翌週(土)に帰国するので、唯一の週末。この日は長い一日となった。ホームステイ先で朝食を摂り、ソレントから電車に乗った。FBページで写真を見たことのある男性を、同じ車両に発見。思い切って話しかけた。"Domani partecipero' a hiking ad Amalfi." "No. Secondo il meteo e' deciso di smettere. Tomorrow is the 1st Sunday and all the museums in Italy are free for entrance. You can go to Napoli."と言われた。電車でばったり会わなかったら、翌朝、集合場所に出かけるところだった。写真によると、Ercolano駅に着いたのは、午前10時。

  • 世界遺産・エルコラーノは、帝政ローマ時代の初期である西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火により廃墟となった街。明日来れば、無料だったのね…ギリシャ人がつくった古代都市で、ギリシャ神話のヘラクレスにちなんだ名前を、イタリア語読みすると、Ercolano。ヨーロッパを語るには、聖書とギリシャ・ローマ神話が不可欠と言われるけれど、どちらも苦手…ヘラクレスはゼウスの息子で、ヴェスヴィオ火山を創造したらしい。

    世界遺産・エルコラーノは、帝政ローマ時代の初期である西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火により廃墟となった街。明日来れば、無料だったのね…ギリシャ人がつくった古代都市で、ギリシャ神話のヘラクレスにちなんだ名前を、イタリア語読みすると、Ercolano。ヨーロッパを語るには、聖書とギリシャ・ローマ神話が不可欠と言われるけれど、どちらも苦手…ヘラクレスはゼウスの息子で、ヴェスヴィオ火山を創造したらしい。

  • ネプチューン(ローマ神話の海の神)と、その妻アンフィトリーテは、色ガラスのモザイク。エルコラーノ遺跡の中に本物(レプリカでなく)がある。彼女が持つ杖(王笏)が、この海の女王のアトリビュート。ちなみに、彼らの息子はトリトン。

    ネプチューン(ローマ神話の海の神)と、その妻アンフィトリーテは、色ガラスのモザイク。エルコラーノ遺跡の中に本物(レプリカでなく)がある。彼女が持つ杖(王笏)が、この海の女王のアトリビュート。ちなみに、彼らの息子はトリトン。

  • 色ガラスのモザイク。狩猟の絵らしい。1,900年以上前のものだとは…

    色ガラスのモザイク。狩猟の絵らしい。1,900年以上前のものだとは…

  • 狩猟の絵の上には、このような頭が。この彫刻のモザイク版を、翌日、ナポリで見ることに。

    狩猟の絵の上には、このような頭が。この彫刻のモザイク版を、翌日、ナポリで見ることに。

  • 壁画(フレスコ)。これから訪ねるTorre del Grecoも名前の通り、ギリシャ人のつくった町で、この地域は、どこでも掘れば、ギリシャ人の遺跡が出て来るらしい。

    壁画(フレスコ)。これから訪ねるTorre del Grecoも名前の通り、ギリシャ人のつくった町で、この地域は、どこでも掘れば、ギリシャ人の遺跡が出て来るらしい。

  • エルコラーノ遺跡の中央浴場・女性更衣室の床モザイク。トリトンと蛸や烏賊。

    エルコラーノ遺跡の中央浴場・女性更衣室の床モザイク。トリトンと蛸や烏賊。

  • Ercolanoから電車でTorre del Grecoへ。駅から歩く。写真は、通りすがりのS. Maria del Carmine(カルメル会修道院教会)にあった聖母子。この教会を過ぎたところで、通行中の父子に声をかけて、道を尋ねた。小学生くらいの息子さんが、Ciao, signora!と挨拶してくれた。

    Ercolanoから電車でTorre del Grecoへ。駅から歩く。写真は、通りすがりのS. Maria del Carmine(カルメル会修道院教会)にあった聖母子。この教会を過ぎたところで、通行中の父子に声をかけて、道を尋ねた。小学生くらいの息子さんが、Ciao, signora!と挨拶してくれた。

  • 目当てのカメオ店に到着。駅から1.5kmの道のりは、初めて歩くと、30分かかる。こちらは、展示品のPrimavera(ボッティチェリ)。有名な絵画や彫刻を象ったカメオに、ため息。日本女性が出て来て、接客してくれた。「お一人?」「はい。」「明日は、どちらへ?」「実は、ナポリの博物館が無料だと、今朝聞きまして。」「では、ご一緒に。」でも、私は携帯を持っていない…電車の時刻表を持っていたので、明朝乗る電車を二人で決めた。

    目当てのカメオ店に到着。駅から1.5kmの道のりは、初めて歩くと、30分かかる。こちらは、展示品のPrimavera(ボッティチェリ)。有名な絵画や彫刻を象ったカメオに、ため息。日本女性が出て来て、接客してくれた。「お一人?」「はい。」「明日は、どちらへ?」「実は、ナポリの博物館が無料だと、今朝聞きまして。」「では、ご一緒に。」でも、私は携帯を持っていない…電車の時刻表を持っていたので、明朝乗る電車を二人で決めた。

  • ソレントに帰宅後、入場無料なのに遅出では、大混雑するのではと思い直した。翌朝、家で電話を借り、彼女に連絡するも応答なし。早く出発してソレント駅のtabaccheriaで切符を買い、近くに公衆電話がないか尋ねると、Non c&#39;e&#39;.と言われ、店を出ると、目の前に公衆電話があった(笑)。1ユーロ入れて試みるも、不通の上、コインが戻って来ない。早い便の電車に乗り、座って考えた末、ポンペイで降りることに。ここも今日は、無料なのだ。<br /><br />写真:ポンペイ。

    ソレントに帰宅後、入場無料なのに遅出では、大混雑するのではと思い直した。翌朝、家で電話を借り、彼女に連絡するも応答なし。早く出発してソレント駅のtabaccheriaで切符を買い、近くに公衆電話がないか尋ねると、Non c'e'.と言われ、店を出ると、目の前に公衆電話があった(笑)。1ユーロ入れて試みるも、不通の上、コインが戻って来ない。早い便の電車に乗り、座って考えた末、ポンペイで降りることに。ここも今日は、無料なのだ。

    写真:ポンペイ。

  • ほぼ開園と同時に入場。朝9時、人もまばらなポンペイで野鳥を撮った。一時間後に駅に戻り、昨日決めた便に乗らなければ、彼女と出会えない。広い遺跡内で、道に迷わないよう心がけた。ポンペイは、20数年前に訪ねている。世界遺産となった今、園内には開店前ではあったものの、立派なカフェもあり、格段に整備された感じ。

    ほぼ開園と同時に入場。朝9時、人もまばらなポンペイで野鳥を撮った。一時間後に駅に戻り、昨日決めた便に乗らなければ、彼女と出会えない。広い遺跡内で、道に迷わないよう心がけた。ポンペイは、20数年前に訪ねている。世界遺産となった今、園内には開店前ではあったものの、立派なカフェもあり、格段に整備された感じ。

  • 朝10時、ポンペイ駅のホームに立っていると、続々と観光バスが到着するのが見える。朝一番に入場して、正解だった。雨が降り出した。屋根のある階段付近で雨宿り。電車が入って来ると、小走りで最後尾に乗り込んだ。彼女との約束は、先頭車両。車内を前へ歩き、行き止まりに運転席が見えた。そこに座り、果たしてTorre del Greco. 彼女は乗って来ない。座って考えた末、次の駅でドアから一歩、ホームに踏み出して前を見た。何と、前にも車両があった(笑)。その次の駅でホームに降りて前の車両に移り、車内を本当の先頭まで歩くと、彼女が乗っていた。

    朝10時、ポンペイ駅のホームに立っていると、続々と観光バスが到着するのが見える。朝一番に入場して、正解だった。雨が降り出した。屋根のある階段付近で雨宿り。電車が入って来ると、小走りで最後尾に乗り込んだ。彼女との約束は、先頭車両。車内を前へ歩き、行き止まりに運転席が見えた。そこに座り、果たしてTorre del Greco. 彼女は乗って来ない。座って考えた末、次の駅でドアから一歩、ホームに踏み出して前を見た。何と、前にも車両があった(笑)。その次の駅でホームに降りて前の車両に移り、車内を本当の先頭まで歩くと、彼女が乗っていた。

  • ナポリ。GaribaldiからMuseoまで、地下鉄Linea 1(黄色)に乗車、乗り換えなしで国立考古学博物館に行ける。思った通り、長蛇の列。一時間並び、入場。彫刻を見てから、モザイクの展示室に行くと、目の前で扉が施錠された。博物館にもシエスタがあったとは。2時間待って(館内にカフェはない)、開錠と共に展示室に入場。

    ナポリ。GaribaldiからMuseoまで、地下鉄Linea 1(黄色)に乗車、乗り換えなしで国立考古学博物館に行ける。思った通り、長蛇の列。一時間並び、入場。彫刻を見てから、モザイクの展示室に行くと、目の前で扉が施錠された。博物館にもシエスタがあったとは。2時間待って(館内にカフェはない)、開錠と共に展示室に入場。

  • La Battaglia di Isso(イッソスの戦い:紀元前333年の戦争)。写真は、ペルシャに勝利したアレクサンダー大王。このモザイクは、ポンペイの「ファウノの家」の床装飾だった。

    La Battaglia di Isso(イッソスの戦い:紀元前333年の戦争)。写真は、ペルシャに勝利したアレクサンダー大王。このモザイクは、ポンペイの「ファウノの家」の床装飾だった。

  • Dioscuride作: musici per strada(辻音楽師?).ポンペイの「キケロの家」にあった。

    Dioscuride作: musici per strada(辻音楽師?).ポンペイの「キケロの家」にあった。

  • Maschera tragica.前日、エルコラーノで彫刻版も見たけれど、古代ギリシャ悲劇の仮面だった。仮面には悲劇用と喜劇用があったようだ。

    Maschera tragica.前日、エルコラーノで彫刻版も見たけれど、古代ギリシャ悲劇の仮面だった。仮面には悲劇用と喜劇用があったようだ。

  • L&#39;Accademia di Platone プラトンのアカデミア(紀元前387年、プラトンが開設した学園)。左から3人目がプラトン。ポンペイのVilla di T. Siminius Stephanus(セミニウス・ステファヌス荘)で出土。

    L'Accademia di Platone プラトンのアカデミア(紀元前387年、プラトンが開設した学園)。左から3人目がプラトン。ポンペイのVilla di T. Siminius Stephanus(セミニウス・ステファヌス荘)で出土。

  • 博物館から歩いてvia dei Tribunali(トリブナリ通り)へ。その突き当たりにあるのが、Castello Capuano(カプアーノ城)。ナポリに現存する城の中で、最古のもの。12世紀にシチリア王によって建てられ、1484年アラゴン人が王の住居とし、1540年にスペイン王代理の下で司法裁判所となり、近年まで裁判所として使われた。壁には、スタッコ装飾(化粧しっくい)がほどこされている。via dei Tribunaliでは、日曜だというのに、多くの魚屋が開いていた。<br /><br />Dal Presidenteに立ち寄った後、歩いてナポリ駅へ。彼女とお別れし、電車でソレントへ。予定していた電車が、時刻表より5分早く発車?!慌てて飛び乗った。発進と同時に車内アナウンスが…per Salerno...え?思わず、乗客のご婦人に尋ねた。Per Sorrento?  No, Salerno.慌てた私を見て、彼女が乗り換える駅を教えてくれた。<br /><br />Barraで降りると、ホームが沢山あった。乗るはずだったソレント行き電車は5分後のはず。でも、何番線?地下道を歩いて改札へ…無人。表示なし。別のホームに乗客男性を一人発見。そのホームまで行き、彼に尋ねると、そこがソレント行きのホームだった。<br /><br />Napoli Garibaldiはホームが少なく、別の行先の電車が同じホームから、5分違いで発車する駅だった。長い週末だった。

    博物館から歩いてvia dei Tribunali(トリブナリ通り)へ。その突き当たりにあるのが、Castello Capuano(カプアーノ城)。ナポリに現存する城の中で、最古のもの。12世紀にシチリア王によって建てられ、1484年アラゴン人が王の住居とし、1540年にスペイン王代理の下で司法裁判所となり、近年まで裁判所として使われた。壁には、スタッコ装飾(化粧しっくい)がほどこされている。via dei Tribunaliでは、日曜だというのに、多くの魚屋が開いていた。

    Dal Presidenteに立ち寄った後、歩いてナポリ駅へ。彼女とお別れし、電車でソレントへ。予定していた電車が、時刻表より5分早く発車?!慌てて飛び乗った。発進と同時に車内アナウンスが…per Salerno...え?思わず、乗客のご婦人に尋ねた。Per Sorrento? No, Salerno.慌てた私を見て、彼女が乗り換える駅を教えてくれた。

    Barraで降りると、ホームが沢山あった。乗るはずだったソレント行き電車は5分後のはず。でも、何番線?地下道を歩いて改札へ…無人。表示なし。別のホームに乗客男性を一人発見。そのホームまで行き、彼に尋ねると、そこがソレント行きのホームだった。

    Napoli Garibaldiはホームが少なく、別の行先の電車が同じホームから、5分違いで発車する駅だった。長い週末だった。

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