2014/12/06 - 2014/12/12
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nobunyさん
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いつかクリスマスの時期のヨーロッパに行きたいな、と以前から漠然と考えていました。
14年にJALグローバルクラブのステイタスを取ろうと決めて、こつこつポイントを貯めていましたが、少々足りない。
これは今年中にもう一度旅に出るしかない、そうだドイツのクリスマスマーケットを見に行こう、と決心。
上司を口説き落として有休をもらい、今年2度目のベルリンに旅立ちました。
この時期、クリスマスの飾りつけで街はキラキラ、バレエにコーラス、オーケストラとステージもキラキラ。
寒いけど思い出深い旅になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エア・ベルリン (運航停止) JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
12月9日
朝ごはんは昨日スーパーマーケットで手に入れたトロピカルフルーツ。
スターフルーツとパッションフルーツです。
日本よりずっと寒いドイツなのに、日本よりずっと安いのが不思議ですが、ブラジルから輸入しているようです。 -
今日はここだけは絶対行こうと思っていたバウムシューレンヴェクのクレマトリウムを見に行くことにしました。
SバーンのOstkreuz駅で乗り換えてBaumschulenweg駅へ。
そこから徒歩で向かいます。
途中またお花屋さんがありました。
うーん、欲しい。
ホテルに持って帰って灯してみようか。 -
10分ほど歩くと見えてきました。
この門をくぐると、がらりと変わった建物が見えます。 -
モダンな建物。
クレマトリウムとは火葬場のこと。
以前ストックホルムの森の墓地でスウェーデンでも火葬するんだと知って驚きましたが、前世紀初頭くらいからヨーロッパ各地でも墓地や公衆衛生の問題で火葬が行われるようになっているのだとか。 -
特に観光地ではない火葬場だけあって、Webサイトもドイツ語のみで全く読めず、見学ができるのかどうかわからなかったのです。
建物の中を覗き込むとゴーっという低い音がして、重そうな自動ドアがゆっくりと開き驚きました。 -
ドアから入るとホールとなっていて、まるで森の中にいるように天井まで続く柱が不規則に並んでいます。
柱の上からは光が降り注ぎ、厳かで安らいだ気持ちになりました。
日本人が亡くなると土に還ると考えるように、スウェーデンでは人は亡くなると森に還るのだという死生観を教わりました。
ドイツでも人は亡くなると森に還るのかしら。 -
柱が切り取られているように見えますが、このように一部が天井とつながっています。
-
ホールの両端にはアルコーブ、下には白砂が敷き詰めてありました。
実はクレマトリウムに入ってすぐに写真撮影禁止の看板が立っており、撮影には2ユーロ必要と書いてありました。
しかし、ホールには誰もいないしオフィスも見つからなくて料金が払えない。
しばらく探しました。
このアルコーブの中央に、アルコーブと見せかけて奥のオフィスとつながっているくぼみがあったんです。
オフィスをノックして開けると、大音量でオペラがかかっていて、おじさま職員が一人でお仕事していました。
オフィスの中にはクリスマスツリーも飾られて、優雅でしたよ。 -
アルコーブの砂の上には何かの象徴のような模様がかたどられていました。
-
ホールの中心には丸い水盤、中心に分銅が吊るされていました。
きっと一つ一つ意味があるのだろうな。 -
最後のお別れをするのであろうお部屋が手前と奥に2つずつ。
ここ数年親戚の葬儀に出席することが何度かありましたが、変に明るい日本の火葬場よりも焼かれるんならこんなところがいいなと、つくづく思った美しい空間でした。 -
周辺は墓地公園のようになっていました。
まるでマンションのような墓石がありましたよ。 -
クレマトリウムを後にして再びSバーンの駅に戻りました。
Baumschulenweg駅からはNeukölln駅まで2つ、ノイケルンで降りてリックスドルフという可愛らしい街並みを見ていくことにします。
ノイケルン駅からカール・マルクス通りを北上すること数分。
左手にはまるで、チェコのキュビズム建築のようなカッコイイ建物がありました。 -
右手に曲がってさらに進むと背の低い可愛らしい建物にかこまれた広場が見えてきました。
-
広場の向こうにはベツレヘム教会という趣のある教会。
-
広場には17世紀から続いているという鍛冶屋さんがあります。
いまでも営業しているそうで、日曜日は見学もできるそうです。 -
ちょっとここで腹ごしらえ。
広場のお向かいのLouisというレストランに入ってみました。
ガイドブックにベルリンで一番大きいというウィンナーシュニッツェルが人気と書いてあったのです。
いや、大きくなくていいのですがシュニッツェル、好きなんですよね。
ランチの時間からずれていたので店内はすいていました。
クリスマス前なのでポインセチアの赤とグリーンのナプキンが素敵です。 -
まずはお約束の生ビール。
生はドイツ、チェコ、オーストリアものの3種類から選べました。
チェコビールが好きですが、せっかくドイツにいるのでドイツビールにしましたよ。
泡がこんもーり。 -
ガイドブックで大きいと書いてあったので、リトル・シュニッツェルというのを注文したんですが、それでも顔よりデカいものが届きました。
ナイフとフォークから大きさを察していただけるでしょうか。
お肉の下にこんがり炒めたジャガイモが敷いてあります。
さすがに1/3も食べられたかどうか怪しいです。
お会計を頼んだら、何も言っていないのにアルミホイルをくれましたが、持って帰っても食べられないです。
隣のテーブルのお客さんが普通のシュニッツェル頼んでしましたが、さらに倍はありました。
恐るべし。 -
リックスドルフ散策。
この辺りは18世紀に国を追われたボヘミア地方の新教徒を時の皇帝が受け入れて、住む場所を与えた土地なんだそうです。 -
コルメニウス庭園という柵にかこまれた庭がありました。
柵の開け方がわからなくてウロウロしていたら、通りすがりの人が開けてくれました。 -
中を一通り歩いてみてさて出ようとしたら、出られない。
教えられように右手の小さなボタンを押すとブザーがなるのですが、解錠されない。
悪いことに誰も通りかからず、困ってしまいました。
試行錯誤の末、右のボタンを押しながらノブを回さなくては開かないことがようやくわかりました。
ほっ、出られて良かった。 -
Sバーンの駅に戻りつつ、次はどこに行こうかなと考えました。
ノイケルンからさらに2駅でテンペルホーフ駅に着きます。
旧テンペルホーフ空港の跡地の公園に来てみました。
すごく広いです。
凧揚げをしたり、ラジコンヘリを飛ばしたり、スポーツに興じたりと人々が思い思いに楽しんでいましたよ。 -
カラス、こっちのカラスは真っ黒じゃないんですね。
上司に「カラスは白い」と言われたら賛同しろというのが日本の処世術ということですが、こんなカラスを見るとあながち間違ってはいないと思えてしまいます。 -
テンペルホーフからさらに環状線で2駅、S1に乗り換えて3つ目のラートハウスシュテイグリッツで降りて10分ほど歩くと、私がベルリン一だと思うバームクーヘンのお店、コンディトライ・ラビーンがあります。
営業しながら改装中だったので写真が見苦しくてすみません。 -
昨夏お土産に購入して、最初食べた時は思ったよりしっとりしていなくて重いなーと思ったのですが、ここのバウムクーヘンは焼いて間もないより、少し寝かせた方がしっとりおいしくなるようです。
賞味期限ギリギリまで寝かせたらしっとりして口どけがよく、とても美味しかったのです。
お土産用にバウムクーヘンとシュトーレンを買い求めました。
クリスマスバージョン星の模様の包装紙に包んでくれました。 -
ついでにホテルでお茶にしようと思ってシュワルツヴァルター・キルシュトルテを一切れ買ってみました。
1切れだけじゃ申し訳ないと思ってもう一つ頼もうと思っていたのですが、頼んだ途端にさっとカットされ紙トレイに乗せて包んでくれたので、他のを注文する暇がなかったんです。
でも結構大きくて食べきれなかったので、一切れにしておいて良かったです。
というわけで、一切れだけでも注文できますよー! -
お味の方は、うーん、甘さは控えめなのですが、スポンジが結構シロップに浸っていて、あまり私の好みではなかったです。
-
朝から歩き回ったのでホテルで一休みしてから、今夜もクリスマスマーケットを回ります。
今日は西の郊外シュパンダウのクリスマスマーケット。
ここは以前は独立した町でベルリンより歴史があるのだそうで、クラシカルなマーケットが美しいのだとか。
駅を出ると、ライトアップされた市庁舎と観覧車が見えました。 -
大きなくるみ割り人形。
周りはとても賑わっています。 -
揃いの三角屋根の屋台が並んでいます。
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市庁舎のある広場には光のテントが。
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屋台に沿って歩いていくとニコライ教会が見えてきました。
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教会の周辺は市庁舎周辺と比べて落ち着いた賑わい。
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こちらの広場には食べ物の屋台が多く、クラシカルなツリーも飾られていました。
一通り見ましたが、マーケットで欲しいものが何もない!
グリューワインは好きではないし、さっきケーキを食べてお腹も空いていない。
それに2日めに夢のように美しかったジャンダルメンマルクトのマーケットを見てしまったためか、いまひとつ感動に欠けました。
クリスマスマーケットを巡る予定なら、本命は最後にとっておいたほうがいいかもしれませんね。 -
ベルリン中心部に戻って、今日はシュターツオパーでバレエ「ドン・ファン」のチケットを取ってあります。
稀代の女ったらしのお話だとなんとなく知っていましたが、このステージの衣装には驚かされました。
狂言回しの悪魔は体にぴったりした黒のトップにファーの短いズボン、くるりと振り返るとお尻が丸くくり抜かれて見えていました。
ヒロインのチュールのロングスカートは真ん中で割れていて、レオタードに網タイツ履いているし、みんなセクシー!です。 -
ステージを撮るわけにはいかないので終演後にポスターを撮影。
こんな感じですっごくセクシーステージでした。 -
12月10日
朝から雨が降っています。
昨日はかなり歩き回ったので、朝はホテルで少しゆっくりしま てからKaDeWeまでショッピングに向かいました。
グラウンドフロアのメインのクリスマスツリー。
毎年テーマカラーが変わるそうですが、今年は白と金色でした。 -
キッチンとインテリアのフロアでいくつかお買い物。
それから食料品売り場でデリをテイクアウトしました。
おいしそうなものが沢山あって選ぶのに苦労しましたよ。
ハム売り場で数枚ずつ詰め合わせて欲しかったのですが、そんな頼み方をしている人はいないので、あきらめて小さくなったサラミの塊をお願いしました。 -
ホテルに戻って、今日のランチはお部屋で一人宴会。
ドイツ産の赤ワインに、トマトソースのペンネ、ベルリン風きゅうりのサラダと人参のサラダ、パルメザンチーズ入りのサラミを自分でナイフでスライスして。
きゅうりは刻んだディルが入っていてさっぱりして美味しい、人参の方はチーズが入っていてこってりとしたおいしさです。
こんなご飯も楽しいですね。 -
今夜は最後のステージ、ドイツ座でのバレエ「くるみ割り人形」です。
昨日のドン・ファンは度肝を抜かれましたが、今日のは正統派。 -
これまでのステージは割とお安い席を購入していましたが、今日のは奮発していい席を取りました。
クララが金平糖も踊るバージョンで、とっても素敵でしたよ。
さすがベルリン国立バレエです。 -
イサム・ノグチ風ぼんぼりランプがいい感じのホワイエのバー。
しかし、何も飲まずに帰ってきました。
この日、ドイツオパー駅とエルンスト・ロイター・プラッツ駅間はなぜか夜間は地下鉄が止まっていましたが代替バスに乗って事なきをえました。 -
12月11日
残念なことにベルリン最終日。
午後の便で帰路につきます。
この日はしっかり食べようと思って、ホテルの朝食をいただきました。
今回の予約は朝食なしのお安いプラン、オプションでつけるより食べる時だけこちらで頼んだ方が安かったんです。
Hotel OTTOの朝食は素晴らしいんですが、この朝食を食べると夕方までお腹がすかないので今日まで我慢していたんですよね。
今日は解禁、しっかり食べます、しゅわしゅわスパークリングワインも朝から飲みます。 -
ソーセージ、キッシュ、クスクス、ポテト。
さすがに食べ過ぎて、ヨーグルトは入りませんでした。 -
荷物をまとめてチェックアウト後のホテルに預けて出発。
今日はもう荷物を増やせないので何も買えません。
観光に徹します。
ドイツ連邦議会まで来てみました。
こちらにもクリスマスツリーが。 -
お隣の議員会館と、シュプレー川の手前にある追悼碑。
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東西分断時代にこの川を越えて西に逃れようとして射殺された人のメモリアルです。
今もキャンドルやお花が供えられていました。 -
テレビ塔方向を望むとシュプレー川を水上バスが走っていました。
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ウンター・デン・リンデンをブランデンブルク門の手前から望む。
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パリ広場にはドイツがポーランドに侵攻して始まった第一次世界大戦から100年目のメモリアルが展示されていました。
ベルリンは街のあちこちにこのような資料の展示があり、またそれを熱心に読んで着る人たちが沢山います。 -
ブランデンブルク門側。
大きなクリスマスツリー。 -
野外授業のようです。
ベルリンだけでなく、ドイツの街では野外授業らしい子供達の集団をよく見ます。 -
ナチスの犠牲になった少数民族シンティ・ロマの記念碑。
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中に入ると敷石に名前が彫ってありました。
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水盤の上にはバラが一輪。
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観光の最後にジーゲス・ゾイレ。
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去年初めてベルリンに来た時には時間の節約で朝来たためにまだ登れなかったんです。
今回は勇んで登ってみましたよ。
残念な天気で見晴らしはいまひとつですが。 -
女神ヴィクトリアのスカート。
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展望台部分は足元が網になっていて下が見えるのがちょっと怖いです。
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ホテルで荷物をピックアップして、バスでティーゲル空港に向かいました。
空港の書店に小川洋子さんの本が沢山積んでありました。
帰りはエアベルリンでフランクフルトまで飛び、JALで成田に向かいます。
おそらくみんなウェブチェックインしてくるんだと思うのですが、カウンターに人がほとんどいなくて地上係員が親切に席は窓側か通路側どちらがいいか聞いてくれたのです。
フランクフルトからは通路側指定済みですが、フランクフルトまでの1時間は景色を見るのも悪くないかと思い窓側を指定したのですが、親切にもJAL便の座席まで窓側に変えられていました。
長距離路線はトイレに行きやすい通路側が好きなのですが、おかげでトイレを控えるために大好きなビールも我慢しましたよ、あーあ。 -
エアベルリンで出たスナック。
カリーヴルスト味のポテトチップス。
これなかなかナイスでした。
今度行ったらスーパーで探してみよう。 -
久しぶりの窓側だったので、外の風景など撮ってみました。
多分、これからもあんまり窓側に乗ることはないでしょう。 -
成田空港着。
私が尊敬している立体造形家、森井ユカさん監修のスカイリウムのクリスマスデコ。
出国時はまだなかったので、帰国時にスーツケースを引っ張りつつ忘れずに見てきました。
2014年の旅はこれでおしまい、来年も沢山の知らない所に行けますように。
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