2015/01/24 - 2015/01/24
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belleduneさん
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三菱村の四軒長屋の一つ、三菱2号館の跡地に建った明治生命館が週末だけ無料公開していると知り、ちょうど時間があったので、内部を見て来ました。内部は、イタリア産ボティチーノクラシコなど上質の大理石をふんだんに使い、見事な彫刻が施されていて、ただただ見入ってしまいました。すっきりした壁のデザインと調和が取れていて、2階の回廊から階下の事務所を見下ろした時、その空間設計に当時の建築家の意気込みが感じられます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 徒歩
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丸の内地区地所の払い下げを受けた三菱合資会社は、日本最初の貸事務所建築として、第1号館の建設に着手しましたが、三菱第2号館は、主に保険会社の使用するものとして明治25年(1892)に着工し、3年後に竣工しました。
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J.コンドルと曽禰達三が設計したルネッサンス様式の建物で、地下1階、地上2階(一部3階)建ての石造りでした。当初、東京海上火災保険会社、明治火災海上保険会社、明治生命保険会社の本社として使われていましたが、大正4年(1915)7月に三菱から地所・建物を買収しました。大正7年(1918)に東京海上火災が丸の内に自社ビルを建て、退去したため、以後明治生命保険会社が単独で使用することになりました。業務の増加に対応することが出来なくなり、隣接地所に新社屋を増築する計画が立てられたのですが、会社は、新しく1つの建物を建設することにしました。昭和5年(1930)5月に旧社屋は解体されました。
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設計を依頼された建築顧問・曽禰達三は、指名コンペ方式として、8名を推薦し、採用されたのが岡田信一郎の設計でした。昭和9年(1934)3月31日に竣工しましたが、建設中の昭和7年に急逝したため、実弟の岡田捷五郎が後任に就きました。構造設計は、内藤多仲です。古典主義様式の鉄筋コンクリート造、地下2階、地上8階建て。
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古典主義様式の伝統的な壁面分割・三層構成が良く分かります。下層の基壇階・グランドフロア、その上に列柱の主階・ピアノノービレ、その上層の屋階・アティックストーリーとなっています。
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お堀に面した外観は、5層分を通して聳えるコリント式の列柱に圧倒されます。上部へ行く程、細くなっていて、直線的ではなくて、僅かに膨らみを持たせてあります。柱頭部には、アカンサスの葉飾りが施されています。
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1階部分は、粗石積みの基壇階となっています。
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ランタン型の照明器具が並んでいます。
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窓のアイアンワークも素敵です。昭和16年(1941)から金属回収令が始まり、優れた金属製品が供出されました。
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西面正面玄関です。
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玄関外扉には、アカンサスの花をモチーフにした飾りが付けられています。アカンサスとは地中海大アザミのことだそうです。
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玄関を入ったところの風除室の天井にも当初の照明器具があります。
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当初は守衛さんがいた部屋かな?
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1階の見取り図です。
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現在の店頭営業室内にある玄関です。
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これは、当初の玄関の写真です。
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玄関脇のクローク?
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玄関脇の第六応接室
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現在の店頭営業室は、贅沢な空間で、贅沢にイタリア産大理石が使われています。
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当初の営業室を2階の回廊から撮影したもの。
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2階への階段も大理石です。
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階段フェチの私は、ここでも見蕩れていました。
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2階の見取り図です。吹き抜けの営業室を2階の回廊が取り囲んでいる贅沢な造りです。
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大切な顧客のための応接間かな。
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窓の外は、日比谷交差点から右手に皇居があります。
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応接間の暖炉上部にある時計は正確な時刻を表しています。ここの時計は全て現役で、正確な時刻を示していました。
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各部屋にある空調の吹き出し口の統一されたアイアンワークとそのスイッチが下にあります。
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隣の応接間が続いています。
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こちらの応接間は、衝立越しに何組かの客の対応に使われていたらしい。
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絨毯にも紅葉、松、梅などの模様が素晴らしい。
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中央の張りの両脇に空調の吹き出し口がありました。
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執務室ですが、下の当初の執務室には暖炉脇に扉がありません。後で付けたものでしょうか。扉の高さが低いので、金庫か、書類庫かな。
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当初の執務室
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これが暖炉脇の扉です。
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隣のスペイン風の応接室で、入り口天井部分はカーブを描いています。
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空調の吹き出し口は下にあり、スイッチは上に付いています。
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暖炉もスペイン風に仕上げてあります。ここにある家具もスペイン調。
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照明器具の模様もなかなか木の梁にマッチしています。
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当初の部屋の写真です。
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木梁を使った天井や凸凹のある白塗り壁がやはりスペイン風。カーテンレールも凝っています。
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窓に菱格子のステンドグラスが施されて、スパニッシュ様式風となっています。
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2階の回廊から1階の店頭営業室を見たところです。
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2階の回廊にある照明器具です。
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郵便物を入れる扉にはちゃんと鍵が付いています。
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CUTLER MAILING SYSTEM と書いてありますが、ここから郵便を入れて、下に落とし、1階で集めるという当時流行ったシステムですね。空気圧を使った物凄い早さで落ちたり、上がったりするシュートシステムをどこだったか、確か新聞社で見たことがあります。
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各部屋の出入り口・扉部分の床には、金属板が付いています。僅かな段差があるため、ワゴンなどがスムーズに通れるようにか、または保護のためでしょうか。こういうものをよく見ます。
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2階の大食堂の床は、寄木のモザイク仕上げです。
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暖炉には立派な紋が付いています。
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番いの孔雀が水を飲んでいるところ?でしょうか。
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この大食堂のテーブルと革張りの椅子
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黒い革張りの椅子は、背凭れの両脇の木製支柱の上部が凝っています。携帯で撮ったので、暈けています。またカメラを持って行って来ます。
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天井も葡萄の模様の漆喰仕上げが凝っています。
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中央の梁部分にも葡萄の模様が施されています。
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大食堂の隣は、地下の厨房から食べ物を上に持って来て、この食堂へと運ばれます。
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大人数での対応となると、控え室はこの位のスペースが必要なのでしょう。
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ずらっと並んだダム・ウェーター(昇降機)です。
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5台あります。
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2階の回廊の天井部分も凝っていますね。
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回廊の廊下にある大理石の壁にも、幾何学的なデザインが施されています。
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当初の2階の回廊です。
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2階回廊の内側の手摺にあるアカンサス模様のアイアンワーク
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奥の応接室前の廊下にある照明は、小振です。
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2階の小応接室
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腰板にも所々に彫刻が施されています。
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入り口横にある空調の吹き出し口と下にあるスイッチ
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隣は、大会議室です。
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大会議室入り口部分
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入り口床部分
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モザイク仕上げの床
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明治生命館が、アメリカ極東空軍司令部(FEAF) として使用するため、接収されました。その期間中、最高司令官の諮問機関として米・英・中・ロの4カ国代表による対日理事会(ACJ) が設置され、その第1回会議が、この大会議室で、昭和21年(1946)4月5日に開催されました。この会議は、2週間に1度開かれ、GHQが廃止された昭和27年(1952)まで合計164回になりました。
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壁の中央辺りにある空調の吹き出し口。
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天井もアカンサスだらけですね。
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回廊の天井もアカンサスをモチーフにしたものでいっぱいです。
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エレベーターホール
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ベランダが設けられています。ここから皇居のお堀が眺められます。
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上げ下げ窓は、二重サッシになっています。
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2階エレベーター前ですが、ホールの内装は復元されています。
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エレベーターの内部も出来るだけ復元してあるそうです。
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なかなか趣のあるエレベーター内部です。
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1階エレベーターホール前にも竣工当時のものが、機能していませんが、そのまま付けてありました。
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1階エレベーター
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1階へ下りてから、このドアを通って、手前のラウンジへ
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こちらは、現在ラウンジとして使われています。
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以前は金庫だったようですね。
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先程見て来た2階の回廊が見えます。
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建物内ですが、パサージュ(通路)になっていて、右側が2004年に完成した明治安田生命ビルです。この奥に明治安田生命ビルの中に、丸の内MY PLAZA が入っています。その地下2階から地上3階までが複合施設となっています。
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右が明治安田生命ビル、左が明治生命館です。大地震のための耐震も勿論考えられているのでしょうが、この2つのビルの間のポールとアクリル屋根が気になります。
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こちらは、馬場先通り側です。
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こちらの玄関は、土・日は閉まっているのだと思います。先程、1階内部で閉まっていた玄関部分です。
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こちら側の列柱も同じです。
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