2010/08/23 - 2010/09/02
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Zebraさん
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仕事で海外に行くことが多いと言いつつ、そのほとんどがヨーロッパだったのだが、
この10年ほどは国際会議をアジアで行うことも多く、
中国や韓国の大都市には足を運ぶようになった。
そして思うこと、「中国の料理は美味だ」
高い店も、安い店も、歴史的な価値のある店も、みんな、美味しい。
1軒目:孔乙己酒店
2軒目:(八達嶺長城から遠くなかったけど店名不明)
3軒目:白家大院 (写真は白家大院の店員さん)
おまけ:北京国際会議センターのケータリング
おまけ:北京五州大酒店のモーニング
――仕事での訪問なので、旅程は会議会議会食会議ちょっと遊び……
くらいなので、レストラン情報をメインに書きます――
位置情報を入れるついでに、少し書き足しました@2015年
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北京の街は、東京よりもほんのちょっと道が混んでいて、大阪よりもほんのちょっと運転が粗っぽくて、道行く人の話す言葉が聞き取れないのを除いて、限りなく日本に似通って見える。
昔の同僚(中国人)が、北京の大学で偉くなっている。
彼は学会で北京来ている元同僚たちに声をかけまくって、古い友人たちを10人近く集めた。 -
元同僚は、会食のお店に、孔乙己酒店 (コンイージージゥディェン)を選んで連れて行ってくれた。孔乙己酒店は魯迅の小説の冒頭に出てくるお店で、内緒話にも便利、だということだ。
孔乙己酒店 (コンイージージゥディェン) 中華
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店の中に池が作ってあって、橋があったり、蓮の花が飾ってあったり、一般客席は大衆レストランのようにざわついているのだが、長い廊下の奥に個室がいくつも並び、大事な話のある接待に使うのにも信用が置ける店だという。なるほど、それで内緒話ね―――
内緒話があるわけではないが、大人数なので奥にある個室に向かう。 -
メニュウはこんな感じ。
中国人の元同僚がいるので、苦も無く注文したが、英語メニュウがあるのかどうか不明だ。「味はハズレはないけど、思いがけない食材があるよ」とのこと。
何でも料理する中国料理、怖くて細かなことは聞けない(苦笑)
50皿(50種類)近く注文したので、一口ずつでも満腹 (暗かったので写真は略)。味は何度も中国で接待されている日本人が、「これまでで一番」と、太鼓判押していた。 -
本の石像(?)。魯迅の小説の一文なのかな。
元同僚は、「中国のしきたりだ」と、我々には一銭も払わせてくれなかった。彼の若い頃を知る私は、「大丈夫か?」と、思ってしまう。確かに彼が日本に来た時は我々が支払うが、職場近くの居酒屋ばかりなので申し訳なく思う。 -
別の日。
北京在住の知人(元同僚とは別の人)は万里の長城に案内してくれた。
これは初めから「割り勘ね」と念を押しておいた。
「白タクはぼられるからダメ」と、ガイドブックにはあるのだが、地元で会社経営をする彼が言うには、契約者とその紹介しか乗せないタクシーがあり、値段が安く、綺麗で信頼できるから、接待には使うのはそんな白タクなんだそうだ。
ちょうど複数会社の共有ドライバーみたいだが、もちろん観光客に手配できるもんではない。八達嶺/万里の長城 城・宮殿
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ドライバーに、「近くでおいしい餃子のお店」と頼み、案内してもらう。
残念ながら店名がわからないが、3階まである大きなお店で騒がしく混んで……要は地元のおじちゃんたちで賑わっていた。観光客は皆無だ。
まずは、スターター。鶉のピータンと、地元産だというビーフン。
麺の表面に布目がついているのがこの地域のオリジナルだそうだ。 -
私が一番おいしいと思ったのは、セロリの餃子。皮もとてもおいしい。
4元……15個で4元……て、日本円で50円! 一個3円っ! ←2010の為替レート。
右は穏やかな味の、ナメコとニンニクの芽、ベーコンの炒め物。 -
左はニラと卵の餃子。シャクシャク感が美味で、これも4元か5元。
右は一番高かった海鮮の餃子。ホタテやらエビやら、たくさん入っていて、
皮は厚手で弾力がある(高いと言っても20元、一つ16.7円)。
肉に餃子の皮は薄く、海鮮餃子の皮は厚く作ると美味しいそうだ。 -
小松菜みたいな葉っぱの炒め物とか、結局お米やお茶、ビールもいただいて、
全部でいくらだったのだろう、5人で150元もしなかった。
ドライバーにも同席してもらったが、盗難を警戒して食事中も路駐した車を何度も見に行き、
万里の長城でも、携帯連絡で下山箇所に迎えに来てくれたし、さすが白タク。
4人で1日付き合ってもらって、500元弱。
学会会場から万里の長城ツアー料金が、一人550元だったから、思いっきりお得だ。 -
壁に「清潔第一」との意味合いの字が書いてあって、みんな手袋をしていた。
写真を撮っていいかと聞いたら、ニコニコして、手を振ってくれた。
観光用の高級店もいいけど、普段の食事はこんな風にもできるんだな。
どっちも美味しいのが、やっぱり食文化の国ってことなのか。
科学調味料や異物混入など、日本では中国産の食品は評判が落ちてしまっているが、
せっかくの味を、安心して食べられるよう、信用を回復してもらいものである。
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これは中国人の現役同僚(日本で働いている)が連れて行ってくれた店。
せっかくだから宮廷料理を食べよう、と。
白家大院(バイジャダーユェン)という、繁華街の中の店……白家大院 (バイジャダーユェン) 中華
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繁華街の中の店……と思ったのだが、
門をくぐると長くと道が続き、かなりの格の高さが予想される。
招待してくれた同僚は「奢るつもりだから、気にしないで」、というのだが、
普段のお礼だろうが中国のしきたりだろうが、気が引けるので、割り勘を約束させる。
(中国人の接待癖は、日本人には時々めんどくさい) -
最後の門をくぐると、パッと別世界。タイムスリップしたようだ。
宮廷の服装の女性が行き来し、凝った庭園や回廊が続く。
清太祖ヌルハチの次男、礼親王の邸宅を改装したものだそうで、築300年とか。
店の人は英語を話さないので、通訳をしてくれている同僚に感謝だ。 -
中国料理は皿にこだわらない、と、聞いていたのに、ここの皿は美しい。
この会食(部屋)はすべてこの模様の皿、と、決まっているようだ。
メニュウは難解。
同じ料理でもグレードがたくさんあって、
皇帝が食べるもの (食べた料理)、皇帝の家族が食べるのも (食べた料理)、
○○の際の貴賓が食べた料理、と、調理法と値段が異なる。 -
さて、宮廷料理と言えば燕の巣(左)。皇帝が食べたという料理を選んだ。
蜂蜜とココナツミルクをつけていただく。
上品なお味だけれど、美味♪というよりは健康にいい感じでどことなく薬っぽい。
これが一番高かったのかな、一品で1000元以上!
右も宮廷料理の代表格の一つ、フカヒレのスープ。
(誰かが飼ったり育てたのではなく)野生の地鶏の肉で出汁をとり、煮付けるそうだ。
目の前で温め、取り分けてもらう。
うあああ、という上品なお味。文句なく好きだ。 -
我々についてくれていた接待係の女性たち。このほかに一人いる。
ピンクの服は、料理を取り分けてくれたり、お茶を入れてくれる係、
黄色の服の人はマネージャー、青や紺はそれぞれ料理や酒の運び係だそうで、
細かく決まっているようだ。
ピンクのお姉さんが説明も担当で、あれこれと聞きながら、食事をいただいた。
(少しだけ英単語はわかるようだが、中国語しか話せません) -
左は豆腐料理。一見マーボ豆腐のように見えるが
ホタテ貝やエビが入った複雑な味だ。
炒め物なのに、しつこくなくてさっぱりして美味だった。
右はシカの肉。
北海道大学の人と一緒だったのだが、普通はもっと臭みがあって歯ごたえもあるそうだ。
むしろ、ドイツでよく食べるラムに近いか。 -
左は、ふくろ茸と筍とさっぱりした赤身肉のスープなのだが、
これも、赤身肉が脂を落とした鳥皮 (?) で包んであって、手がこんでいる。
少しとろみがついていて、とてもおなかにたまる。
右は、いろんな食材の盛り合わせ。アワビや各種きのこ、エビやクラゲや、
どれも、これまで食べた同じ食材から予測する味を軽〜るく超えている。
特にクラゲが美味しかった。クラゲって、こんなに柔らかいんだ〜
(アワビはもう少し歯ごたえがあるほうが好きだが)
エビも柔らかいし、シイタケも美味しいし、言うことがない。
満腹状態で食べてもこんなにおいしいんだから、
やっぱり食文化、他の国と全然違う(笑) -
デザートの果物も、洒落た切り方がされていて、手が込んでるなあ……と。
右の写真は左から、求肥に黄な粉をまぶしたような甘みを抑えたお菓子、
胡麻と、ココナツを巻いたようなすごく甘いお菓子、
さわやかな甘さの餡を包み込んだお菓子、
羊羹のような歯ごたえの、豆で作ったというお菓子。
皇帝のお母さんの好みのものを、集めたのだそうで、
4種の味が全部違い、一緒に出されても楽しめるというのはさすがだ。
以上にビールだのお茶だの付けて、(4人で)およそ2000元。
燕の巣がいかに高かったか、という……(笑) -
食事が終わってから、庭園を案内してもらう。
食材を選別する建物や、調味料を作る建物、昔は来賓の寝室に使われた建物、
偉い家臣の家族が住んだ建物、など、いろいろ。
左は忘れたが、右は中国の宮廷料理にはつきものの、お薬屋さんだそうだ。
繭(?)漢廊、というのかな。
池の真ん中に出島のような形に座席が作ってあって
その座席だとチャージ料だけで4000元(?)だとか。ホントに料亭、って感じだ。
オーダーなどが日本人だけでは大変かもしれないが、
北京に行くのなら、絶対にお勧めのお店だ。
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国際会議の出張だったので、バンケットの夕食はもちろん、昼食などはついていることが多かった。
この時は北京国際会議中心(ベイジン・インターナショナルコンベンションセンター)が会場で、バンケットでは京劇を見ながら、昼食も広い会場でビュッフェスタイルで中国料理をいただいた。 -
さて、ビュッフェに並ぶ中国料理には、中国語と英語での料理の説明があるのだが、漢字が読めると面白い時がある。「怪」、などの漢字書かれると、意味の分かる日本人としては、手を伸ばすのがはばかられる。
なお、左の怪しい味、とはマリネの意味で、
俺の肉……と、一瞬空目したのはベーコンのようだ。
同席するヨーロッパ人に笑いの理由を聞かれ、説明するのに苦労した。 -
せっかくなので、おまけにホテル情報をつけておく。
北京国際会議中心の並びには、ホテルが連なっていて、会議参加者の宿泊にも苦労がない。(少し価格が高いので、学生さんたちは離れたホテルをBookした人たちもいたようだ)
会議場から、複数のホテルの中が、渡り廊下みたいな細い通路で繋がっている。(ところどころホテルスタッフ専用通路みたいだったが、たぶんフロアによって通路の様子が違うのだと思う)
似たような名前なので、外国人たちはエントランスの両側にいる石像で、竜の方のホテルとか、ライオンのホテル、と話していた。
(なお、正確にはこれらの石像は麒麟に、獅子である) -
北京五洲皇冠假日酒店(クラウンプラザ パークビュー ウーツォウ)に宿泊した。上のエントランスの像で言えば、ライオンの方だ。部屋は広く、明るく、居心地も悪くない。また、コンセントもインターナショナルで、どの国のプラグにも対応できるようになっていて、さすが5つ星ホテルと、思う。
ただ―――
①北京五洲皇冠假日酒店(クラウンプラザ パークビュー ウーツォウ)
②北京五洲大酒店(ベイジン コンチネンタル グランド ホテル)
③北京五洲皇冠國際酒店(V コンチネント ベイジン パークビュー ウーツォウ)、
と似たような名前のホテルがあり、①,②は、タクシー運転手が同じホテルだと言ってみたり、(たしかに、①,②は内部が渡り廊下で通り抜けていくこともできる)パークビューというと③に連れて行かれたり、と、トラブルが多かったようだ。タクシーの場合は、漢字で書かれたものを運転手に見せる方が安全だそうだ。V-Continent Beijing Parkview Wuzhou Hotel ホテル
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ホテルのモーニング。どこが朝食? と思うくらいに重い朝ごはんにもできてしまうのだが、下手にウエスタンタイプのスクランブルエッグやソーセージ類を選ぶよりも、中華っぽい料理の方が美味しかった。
珈琲は言わずもがな。
中国茶は美味しいので、いろいろ購入して帰りました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Bonheurさん 2015/01/14 00:20:32
- 美味しそう〜♪
- 美味しそうな写真、楽しませて頂きました。
私 中国にはパンダと万里の長城が見れたらいいと思っていたのですが
美しい器と料理、食べやすそうな料理・・行きたくなりました♪
- Zebraさん からの返信 2015/01/19 12:05:10
- RE: 美味しそう〜♪
- いつもコメントありがとうございます。
万里の長城はやっぱり雄大で素晴らしかったです。
混雑もすごかったけど。
中華料理については、「油が濃い、味が濃い、香りがきつい、でも美味しい」
だったのが、美味しい部分だけを抽出して、しかも健康に良いことを目指しているようで、
衝撃でした。
チャンスがあったら、また宮廷料理を食べてみたいと思うのですが、
他の国だと、ばかばかしく高価になりそう……
ところで今頃、何を召し上がっているかなあ♪
Zebra
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