2014/12/27 - 2014/12/29
1453位(同エリア2654件中)
歩さん
以前、宮本輝氏の「ここに地終わり海始まる」を読んだときから、行ってみたいと思っていたロカ岬。
今回は、ユーラシア大陸の最西端に位置するこの地を訪れることにしました。
しかしながら、旅行期間が限られており、ゆっくり堪能するとまではいきません。
しかも、冬のポルトガルは雨期になるらしく、天気の心配もあります。
でも、弾丸トラベラー歩は少々のことではへこたれません。
大陸の西の果てを短期間で満喫するべく、年末の慌ただしい中、日本を飛び立ったのでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
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往路は成田発ロンドンのヒースロー空港経由でリスボンに向かいます。
ポルトガル航空はTAPといいます。タップと読むのかな?
写真は機内食です。
3時間程度の飛行で、夜の7時位(現地時刻)に出てきましたので、あっさり目です。
しかし、右側のボトルに入ったものにちょっと驚きました。
ストロベリーと書いてあったようで、飲んでみるとイチゴの味がしました。
味は…好きな人は好きでしょうね、きっと…。 -
リスボンの上空です。
空港は中心地からさほど離れていないため、この後まもなく着陸となりました。
真ん中あたりに写っている橋は、『4月25日橋』かな? -
リスボンの公共交通機関では、「ヴィヴァ・ヴィアジェン」というカードを使います。
カードを新規に購入する際には、0.5ユーロが必要ですが、その後はチャージして繰り返し使うことができます。また、乗り放題券としても使えます。もちろん、その際には、用途に応じてお金が必要ですが…。
メトロの乗り場をはじめ、至る所に購入機械があります。
画面をタッチして必要項目から選択していきます。
日本語案内はありませんが、英語の案内がありますので、あっという間に購入できます。 -
改札には扉があり、写真のようにヴィヴァ・ヴィアジェンを置いて、ランプが緑になると通過可能です。
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空港からはメトロを使って市の中心に行けます。
ホテルがある『ポンパル侯爵広場』まで、空港からメトロのレッドラインに乗り、サンセバスティアン駅でメトロのブルーラインに乗り換えます。
リスボンの地下鉄はレッド、ブルー、グリーン、イエローの4種類があり、これらをうまく使うと主要な所には行くことができます。
夜の10時過ぎとあって、ポンパル侯爵広場の車は少なかったです。
広場はライトアップされていてきれいでした。 -
メトロの各乗り場に行くには案内表示板に従っていきます。
写真の左がブルーラインの乗り場、右がレッドラインの乗り場を示しています。
行先をよく確認してあとは表示に従えばいいので楽です。
とは言っても、最初は混乱しましたが…。 -
メトロから下りて、荷物を転がしながら、エレベーターもしくはエスカレーターを探していたら、親切な男性が右往左往する姿を見てか、親切に教えてくれました。
現地の方の親切が身に染みたリスボン到着後の夜10時でした。 -
写真はメトロの中の様子です。
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翌日。
この旅の最大の目的であるロカ岬まで出かけます。
町が世界遺産となっているシントラからロカ岬までいく旅となるので、早朝から活動開始です。
シントラまではロシオ駅から出ている列車に乗っていきます。
ロシオ駅のながーい階段には遠くから見ると岩山のような絵が描かれていてちょっときれいでした。
試しに階段を上ってみましたが、かなり長いのできつかったです。 -
日本の人はシントラ経由でロカ岬に行く人が多いらしく(地球の歩き方の教示か?)数名の日本の人々がチケットを購入していました。
周遊券を買うと、シントラまでの列車およびシントラの町のバスの乗車、さらにはロカ岬までのバスの乗車が自由にできます。
ちょうど列車が到着したので、予定より30分ほど早い出発となりました。 -
シントラまでは40分ほどで到着です。
駅で列車を下りると、列車の後方に『ムーアの城跡』らしき城壁が見えました。
駅を出て右方向に行くと、434番のバス乗り場があります。
この434番は駅前からシントラの主要な名所を巡回してくれます。
フリーパスを使うと、乗り降りも自由にできるので、とても楽でした。 -
まずは『ペーナ宮殿』へ。
本当は『ムーアの城跡』に行く予定でしたが、町全体を見渡すことが目的でしたので、今回はペーナ宮殿がある公園を散策することにしました。 -
公園の前のチケット売り場です。
ペーナパークのみのチケットは6ユーロです。
園内に入ると、園内周遊バスが停まっていました。
ほとんどの人が乗り込んでいましたが、お金もかかるし、歩くのが好きなので、私は「ゆっくり徒歩見学コース」を選択しました。 -
宮殿に向かって歩いていると、ムーアの城跡が望めました。
7世紀頃に、ムーア人によってつくられた城です。
北西アフリカのイスラム教徒(ベルベル人)をムーア人と言ったそうですが、当時は、こんな高台に築くなんて大変な作業だっただろうなと思いました。
今から1000年以上も前の所業に驚きです。 -
坂を上っていくと、ペーナ宮殿が見えてきました。
この宮殿、非常にちぐはぐな造りになっています。
いろんな建築様式が混在しているらしく、美しさという観点から評価すると、とても高い評価はつけられません。
しかし、ここを気に入って過ごしていた高貴な方々もいたということで、隠れた魅力があるのかもしれませんね。 -
今回は宮殿に入るチケットは購入しませんでしたので、外観のみの撮影です。
私の評価は低めでしたが、この宮殿が好きな人もきっといるでしょうし、違った角度から評価してみると、こんな珍しい宮殿は世界に2つとないかもしれず、大層貴重です。 -
公園内は広く、坂道が多かったです。
ほとんどの人が宮殿を見ているらしく、公園内を歩いている人はまばらでした。
ずーっと高台の方にいくと「クルスアルタ」はこちらとの表示がありました。
ここが、最高地点だと思われます。
青空に十字架が際立っています。
かのフェルディナンド2世さんが、529mあるシントラの丘の最高地点に設置したそうですが、落雷により壊されたそうです。それが2008年にレプリカとして再び蘇った…というようなことが、途中の表示板に書かれていました。 -
その529m地点から周囲を見渡してみると、気持ちのよくなる展望を目にすることができました。
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高台から見ると、ペーナ宮殿の全景も見ることができます。
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坂の途中には女の子の像がありました。
公園内は結構広く、しかも坂が多いので、よい運動になりました。
さて、再び434番のバスを待ち、今度はシントラの中心街『レプブリカ広場』に向かいます。 -
レプブリカ広場は王宮の前にある広場です。
この界隈には、お土産さんや飲食店が数多くあり、とても賑わっています。
『シントラ・ヴィラ』と呼ばれる地域です。 -
広場から歩くこと10分少々、奥に『レガレイラ宮殿』が見えてきました。
シントラは、世界遺産になっていますが、有名なのは王宮やムーアの城跡、ペーナ宮殿です。
しかし、ここで私が最も楽しみにしていたのはレガレイラ宮殿です。
シントラについて調べている時に、突如現れた謎めいた建物。ミステリアスな本の世界に出てきそうなちょっと気味が悪い建物。雨でも降っていたら、尻込みしそうになるようなお化けのお城。他の遺産からすると、知名度が低い、そんなレガレイラ宮殿に興味を覚えたのでした。 -
あいにくなのか幸いになのか、この日は天気がよく、本来はちょっと怖そうな宮殿も、魅力ある建物に見えます。
17世紀に王族の別荘として建てられたそうですが、20世紀に改装され、現在に至っています。 -
宮殿を横から見ています。
さっそく中に入ってみます。 -
写真は宮殿下の通路です。
一体どこに続いて行くのか? -
何と、宮殿から離れたところにある教会の中に辿り着きました。
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写真のようならせん階段があります。
このような階段が、宮殿の中だけではなく、敷地内のいろんなところにあります。
そして、思いもしなかったところにつながっているのです。
迷路のような感じです。
入り口で地図を渡されますが、園内を歩くときには誰もが地図を片手に、さながら探検モードで歩いています。
思いもよらない驚きが随所に隠されているのです。 -
敷地内から目線をあげると、ムーアの城跡が見られます。
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写真のようなちょっとした展望台もあなどれません。
らせん階段で上り下りしますが、思いもしないドキドキが隠されている場所が至る所にあります。 -
敷地内から見下ろすと、シントラ・ヴィラの街並が見られます。
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ちょっと歩くと、展望所のような場所がありました。
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入り口らしきものは細かく見ていかないと、ワクワクポイントを見逃してしまいます。
ここにもらせん階段がありました。
昇った先に何があるのか興味津々です。 -
草に覆われた岩のようなものがありました。
見過ごしてしまいそうなこの建物。
園内マップで確認すると、深さ(高さ)27mの巨大な穴。
ここが探し求めていた場所でした。 -
入ってみると驚きです。
外からは想像もつかない巨大な穴がありました。
「イニシエーションの井戸」と言われているそうです。
ダンテの神曲を題材にしてつくられたそうです。
らせん状になっている通路を下りていきます。 -
ダンテは神曲の地獄篇の中で、地上からすり鉢状の大きな空洞を地球の中心(最深部)に向かって様々な地獄絵図を見ながら下りていくのだそうです。
私に至っては、そんなことは頭の片隅もよぎらず、ただひたすら、探検隊のような気分で最深部まで感嘆の声をあげながら、下りて行ったのでした。 -
最深部から見上げるとこんな感じです。
実に面白いです。
さらに、地下道のような道があり、どこかに続いているようです。
親切に灯りもついています。 -
光の差す方へ歩いて行ってみます、
-
行きついた先には池がありました。
といっても滝の裏側にいて、外界を見ているような感じです。 -
地下道は道が分かれていたので、もう一方の方に歩いて行ってみます。
これまた別の出口へとたどり着きました。
先ほどいた場所から27m下りたところに来たわけで、坂道の多い敷地内の下の方に下りて来ていました。 -
レガレイラ宮殿は、実に楽しいところです。
これは入り口付近の写真ですが、入ってすぐのところにも面白い橋があります。
子ども連れのファミリーも多かったです。
みんなが、地図を片手に興味津々顔でウロウロしている様も、面白かったです。
私の「シントラで是非いってみてくださいランキング1位」の『レガレイラ宮殿』でした。
さて、時刻も2時近くなったので、ロカ岬に向けて出発です! -
シントラの駅前から403番のバスに乗り、40分近く揺られてやってきましたロカ岬。
バスは観光案内所前に停まります。
海の方に向かって歩いて行くと、すぐに写真の石碑が目に入ってきます。 -
石碑にはカモンイスの詩が刻まれています。
風は結構強いですが、雲の切れ間から青空が見え、姿は見えませんが今にも太陽が顔を出しそうな感じです。
しかし、海風で寒いです。 -
目の前に広がるのは大西洋。
かのカモンイスが「ここに地果て、海始まる」と詠んだ場所です。
広大なユーラシア大陸がここで果てるのです。
感無量! -
今日は雲のいずこかにある太陽。
時折り陽が差しますが、今は姿が見えません。
この大海原の水平線に太陽が沈んでいくのです。 -
訪れる人々は絶えませんが、寒風で次々に入れかわっていきます。
しかし、立ち去りがたく、何枚も同じ写真を撮ってしまいました。
落日には時刻が早いので、夕日を見ることはできませんでしたが、おそらく、ここに沈むであろうと思われる海の向こうをずーっと眺めていました。
しっかりと目に焼き付けます。 -
ショップがありましたが、そこに写真のような絵が飾られていました。
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立ち去り難いですが、バスは1時間に1本。
岬を後にします。
いつか再び訪れる日が来ることを願いながら…。 -
観光案内所前からバスに乗り、来た道を引き返してシントラの駅に戻ってリスボンに帰る方法もありますが、そのままカスカイスまでやってきました。
ここからも、列車でリスボンに戻ることができます。
リゾート地だそうで、大きなショッピングセンターもありました。
ここでお世話になった見ず知らずのポルトガルのおじいさんに「オブリガーダ」とお礼を言ったら、握手を求められました。
やはり自分の国の言葉を使われると嬉しいのでしょうか。
母国語を愛しているポルトガルの人々なのでした。 -
さて、カスカイスから出発した列車は、40分弱でリスボンの「カイス・ド・ソドレ駅」に到着しました。
リスボンには、大きな駅が4つあります。
その1つが、朝シントラ行の出発地点となった「ロシオ駅」です。
他にも、「サンタ・アポローニア駅」と「オリエンテ駅」があります。
明日はそこも訪れてみましょう。
さて、列車がカイス・ド・ソドレ駅に近づくと、なにやら沿道が騒がしい。
一体、何が起きているのか? -
驚きました。
マラソン大会です。
一般市民が、リスボンの街中を大勢走っているではありませんか!
しかも、暮れも押し迫った12月の27日に…。 -
そしてそのあとの街中は、多くの人でごった返していました。
多くのランナーがメトロに短パン姿で乗り込んで来ました。
寒さ対策(?)のビニールの風呂敷をマント替わりにしたランナーも多くいました。
写真は、多くの人でにぎわっている「ロシオ駅」の前です。 -
広場にも、ランナーを含め多くの人がいました。
ホテルに戻る途中では、まだ走り足りないジョギング中のランナーとも出会いました。
もはやマラソンは全世界的に流行っているようです。 -
クリスマスはすでに終わっていましたが、町の至る所ではクリスマスツリーが夜景に彩りを添えていました。
左から、サン・ロケ教会の前、空港の中、レスタウラドーレス広場のクリスマスツリーです。
さて、明日は、世界遺産の『エヴォラ旧市街』を訪れることにしましょう。
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