岐阜訪問2014③(美濃市・紅葉の郡上八幡）

2014/11/21 - 2014/11/23

最近テレビ等で紹介される事の多い、郡上八幡を訪れました。

清流を抱える水の街として有名なので、
暑い時期がベストなのかなと思っていましたが、
郡上八幡城の紅葉は素晴らしい景色でした。

観光案内所で尋ねると、小さな街なので歩いて散策が
お薦めだそうです。
前日、岐阜市近辺を歩きまわった足のダメージが回復せず、
あまり散策出来なかった事が残念。

エリア 郡上八幡(岐阜)

• 旅行の満足度: 5.0

岐阜から美濃太田駅まではJRで移動し、美濃太田からは長良川鉄道に乗って、郡上八幡に向かいます。

長良川 (中流域) 自然・景勝地

車内の座席には、郡上八幡染めの手ぬぐい？が掛っています。

美濃市駅 駅

朝早すぎて郡上八幡行の電車がなかったため、美濃市駅で降りる事にしました。
うだつの上がる町並みを散策しながら、次の電車を待つことにします。

美濃市駅 駅

美濃市駅の駅舎。

美濃市駅 駅

うだつの上がる町並みに向かう途中に、旧名鉄の美濃駅駅舎が残っていました。
平成11年に廃線となったそうですが、大正時代の駅舎の見学が出来ます。
※早朝なので内部には入れず。

当時の車両も残されていて、内部見学出来るみたいですね。

車両止めがあるので、当時はこの駅が終点だったのかな？

うだつの上がる町並みまでやってきました。
角の建物の前に猫の置物が置いてあるので、見てみる事にします。

美濃市古い町並み 名所・史跡

町並みを護る四神として、設置された招き猫だそうです。
こちらは朱雀です。(胸の部分にマークがありますね。）
招き猫というより、ちょっと人面猫みたいな感じかなあ。。。

美濃市古い町並み 名所・史跡

うだつの上がる町並みにやってきました。
早朝なので誰もおらず。店も開いていませんが、天気が良く清々しい朝です。

美濃市古い町並み 名所・史跡

美濃市古い町並み 名所・史跡

郡上八幡でも見かけましたが、この地域の旧家は、2階の軒下に神棚が飾られていました。

美濃市古い町並み 名所・史跡

美濃市のゆるキャラ「うだつくん」です。
頭のうだつにに触ると、うだつが上がる御利益があるそうです。

美濃市古い町並み 名所・史跡

江戸幕府御用達だった美濃和紙は、約1300年の歴史を誇っています。
美濃和紙で作られた多くのアート作品が、町並みの軒下に飾られていました。

美濃市古い町並み 名所・史跡

和紙で出来た精巧な猫のアートですね。
ちょうど2014/11/26に美濃和紙を含む日本の和紙が、ユネスコの無形文化遺産に登録される事が決定しました。

美濃市古い町並み 名所・史跡

海鼠壁と呼ばれる様式の壁です。

美濃市古い町並み 名所・史跡

家と家の間にうだつが設けられているのが判ります。

美濃市古い町並み 名所・史跡

美濃市古い町並み 名所・史跡

今井家住宅です。
江戸時代中期に建てられた市内最大級の住宅だそうです。
まだ開館していないので、見学は断念します。

美濃市古い町並み 名所・史跡

「うだつが上がらない」の語源の元となったと言われているうだつです。
元々の用途は、防火壁ですね。

美濃市古い町並み 名所・史跡

梅山駅から、郡上八幡に向かいます。美濃市駅は複線でしたが、隣の梅山駅からは単線になっていました。

うたた寝して寝ぼけて一つ前の相生駅で下車してしまう大失態。
かなり本数が少ない路線のため、数キロ先の郡上八幡まで歩くはめに。。。
歩いて向かっている最中の橋上からの長良川です。

長良川 (中流域) 自然・景勝地

約40分で市内に着きました。相生駅からは、約4kmぐらいでしょうか。

新町通りです。この辺りは、飲食店などが並んでいる商店街です。

やなか水のこみちです。
界隈に美術館や民芸館があるため、別名美術館通りとも言われているそうです。

やなか水のこみち 公園・植物園

銀行のシャッターに郡上踊りの絵が描かれていました。

郡上八幡旧庁舎記念館です。
現在は、観光案内所兼お土産＆軽食何処になっています。

郡上八幡旧庁舎記念館 名所・史跡

郡上八幡旧庁舎記念館の横には、吉田川が流れています。

吉田川 自然・景勝地

いがわこみちです。用水脇に小道が続いています。
防火用水兼生活用水として、今でも使用されているそうです。

街灯も郡上踊りの装飾が施されています。

用水には、洗い場が設けられています。

マンホールは鮎？ヤマメかな？

町名も風情のある看板です。

素晴らしい庭園があるという、慈恩護国禅寺を訪れました。
八幡城主：遠藤慶隆が開基となり、京都の妙心寺から円明国師の高弟半山禅師を迎えて創建したそうです。

何て書いてあるか読めないですが、青字の看板はあまり見ないですね。

境内に安置されている鳥枢沙摩明王の御堂です。

寺内のもみじも真っ赤に色づいています。

寺門と鐘楼が並んでいます。

庭園は残念ながら、撮影禁止でした。
開け放たれた部屋から、大きな池と水量豊かな滝を中心とした、紅葉に彩られた美しい庭を見る事が出来ました。

本堂です。

勅使岩の標識が建っています。
明治の水害で寺が大きな被害を受けた際に、明治天皇の勅使である片岡侍従が、この岩の上に立って被害状況を確認したそうです。

水の街を流れる吉田川です。

吉田川 自然・景勝地

散策中にこのような看板を見かけました。
郡上出身の岩崎瀧三氏が、食品サンプルの生みの親だそうです。
現在は、食品サンプルが郡上の重要産業となっていて、全国シェアの6割を占めているそうです。

郡上八幡城の登り口に到着しました。

郡上八幡城 名所・史跡

登り坂の途中からの眺めも素晴らしいですね。

山の上のお城が見えてきました。頂上まで登り坂を20分程登っていく必要があります。

郡上八幡城 名所・史跡

登り坂の途中に公園と駐車場がありますが、そこに山内一豊と妻の像があります。
良妻賢母の鑑として有名な千代(名前は諸説あり不明）は、近江出身とされてきましたが、美濃郡上八幡城主の遠藤氏家系図に載っているのが見つかり、美濃出身説も有力になってきているそうです。

郡上八幡城 名所・史跡

郡上一円を支配していた遠藤氏が、砦を築いたのが郡上八幡城の起源だそうです。
その後城主となった稲葉氏により、天守台まで築かれましたが、天守自体は建造されませんでした。現在の天守は、昭和8年に大垣城天守を参考にして、木造で建築された模擬天守です。

大垣城 名所・史跡

司馬遼太郎氏が、「日本で最も美しい山城」と称賛した白亜の天守と紅葉のコントラストの美しさが、山登りの疲れを忘れさせてくれます。

郡上八幡城 名所・史跡

いい時期に来たもんだなあ。

郡上八幡城 名所・史跡

郡上八幡の町並みも紅葉のアクセントが入って、より美しく見えます。

郡上八幡城 名所・史跡

お城の紹介写真は、この角度の写真が多いですね。

郡上八幡城 名所・史跡

本丸に入城します。

郡上八幡城 名所・史跡

確かに大垣城によく似ています。

大垣城 名所・史跡

当時の城下町を再現したジオラマです。(当時は天守はありませんでしたが。）

郡上八幡城 名所・史跡

天守に登って本丸を眺めました。敷地としては、小さな本丸です。

郡上八幡城 名所・史跡

兜のような建物が見えますね。郡上市総合スポーツセンターだそうです。

郡上八幡城 名所・史跡

郡上八幡城 名所・史跡

郡上八幡の町並みです。山間部の間を川が流れていて、その両端の小さな平野部に建物がぎっしりと詰まっていますね。

郡上八幡城 名所・史跡

天守閣内部は、上階まで吹き抜けの造りになっています。

郡上八幡城 名所・史跡

明治からの老舗：桜間見屋です。
肉桂玉と呼ばれる飴を売っています。肉桂とは、ニッキの事だそうです。

桜間見屋 グルメ・レストラン

桜間見屋さんの横の道には、宗祇水の提灯が飾られています。

宗祇水(白雲水）です。「日本名水百選」第１号に指定された湧水です。
1471年に連歌の宗匠である飯尾宗祇が、郡上領主の東常縁から古今伝授を受けて京へ戻るとき、二人で歌を詠み交わした由緒ある史跡だそうです。

宗祇水のすぐ横には、小駄良川が流れています。

宗祇水に向かう路地にて。

酒屋さんもかなり年季の入った建物のようです。

郡上八幡駅から、宿まで移動します。

郡上八幡駅 駅