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事務所で多少落ち着きを取り戻し、予定通り、カーブルを離れて西部の山間地に行くことになった。市内が通れないことなどもあり、自動車がかなり遅れたが、8:15に出発。<br />何もない砂漠のような山道を延々と走り、16:15。やっとタイラシャック村に到着した。標高3700m。<br />だるいような眠気と軽い頭痛がするが、おそらく軽度の高山病だろう。荷物を降ろしたりするうちにいつの間にかなくなったが、軽い作業でも息が上がる。<br />アフガン農村部の村長のうちには、だいたいゲストハウスがあり、私たちもここを借りた。<br />この付近には約3万人が暮らしており、農業と牧畜で生計をたてている。かつて作った「カレーズ」と呼ばれる横堀の井戸の多くが枯れてしまったため、新たなカレーズを掘る必要があるのだが、肝心の道具がないため、SORAではその道具を援助する活動を行っていた。<br />夕食はお客さんが来たということで、羊を一頭つぶし、振る舞われた。こうして現地を訪れると受け入れる側には過大な負担を強いることにもなる。この辺りでは羊1頭35ドルほど。ちょっとした財産だ。当然、食費などは支払うが、家畜はなくなったから次の物と簡単にはいかない。<br />さて、料理は羊を脂で煮た物を中心にかなりたくさん出る。そして客人が食べる様子を受け入れ側は主人以外は絶対に口にせず、黙って見ている。それがこちらのマナーなのだが、じーっと見られるとなんとなく食べづらい。また、食事はなるだけたくさん残すようあらかじめ言われている。それはマナーというだけでなく、その残りを家族が食べるからだ。お皿を片づける子どもたちはにこにこしていた。<br /><br />5時起床。まだ、他の人は寝ているようなので、そっと外に出た。朝起きて何もせずに空を眺めているなんて、初めてかもしれない。<br />6時頃、やっと太陽が姿を現しはじめた。

アフガンは歌わない(7) タイラシャック村の夜明け

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2002/09/02 - 2002/09/13

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エスペラ

エスペラさん

事務所で多少落ち着きを取り戻し、予定通り、カーブルを離れて西部の山間地に行くことになった。市内が通れないことなどもあり、自動車がかなり遅れたが、8:15に出発。
何もない砂漠のような山道を延々と走り、16:15。やっとタイラシャック村に到着した。標高3700m。
だるいような眠気と軽い頭痛がするが、おそらく軽度の高山病だろう。荷物を降ろしたりするうちにいつの間にかなくなったが、軽い作業でも息が上がる。
アフガン農村部の村長のうちには、だいたいゲストハウスがあり、私たちもここを借りた。
この付近には約3万人が暮らしており、農業と牧畜で生計をたてている。かつて作った「カレーズ」と呼ばれる横堀の井戸の多くが枯れてしまったため、新たなカレーズを掘る必要があるのだが、肝心の道具がないため、SORAではその道具を援助する活動を行っていた。
夕食はお客さんが来たということで、羊を一頭つぶし、振る舞われた。こうして現地を訪れると受け入れる側には過大な負担を強いることにもなる。この辺りでは羊1頭35ドルほど。ちょっとした財産だ。当然、食費などは支払うが、家畜はなくなったから次の物と簡単にはいかない。
さて、料理は羊を脂で煮た物を中心にかなりたくさん出る。そして客人が食べる様子を受け入れ側は主人以外は絶対に口にせず、黙って見ている。それがこちらのマナーなのだが、じーっと見られるとなんとなく食べづらい。また、食事はなるだけたくさん残すようあらかじめ言われている。それはマナーというだけでなく、その残りを家族が食べるからだ。お皿を片づける子どもたちはにこにこしていた。

5時起床。まだ、他の人は寝ているようなので、そっと外に出た。朝起きて何もせずに空を眺めているなんて、初めてかもしれない。
6時頃、やっと太陽が姿を現しはじめた。

旅行の満足度
5.0
同行者
社員・団体旅行
旅行の手配内容
団体旅行
  • カブールも乾燥していたが、郊外に出るとさらにカサカサ。<br />11時頃、休憩のついでにパンクしたタイヤを交換するが、新しくなるのか古くなるのかよく分からない感じだった。

    カブールも乾燥していたが、郊外に出るとさらにカサカサ。
    11時頃、休憩のついでにパンクしたタイヤを交換するが、新しくなるのか古くなるのかよく分からない感じだった。

  • 商店街的な。

    商店街的な。

  • 羊の肉らしきものを洗っていた。<br />そばの川では用を足していたり、油も流れていたりとそんな場所でこうして調理している。

    羊の肉らしきものを洗っていた。
    そばの川では用を足していたり、油も流れていたりとそんな場所でこうして調理している。

  • 遠くの方から何か近づいてくるのでずうっと見ていると、二人の子どもだった。水を汲みに来たのだろうか。つらそうにも思えるが、にこにこと笑いながら歩いてきた。

    遠くの方から何か近づいてくるのでずうっと見ていると、二人の子どもだった。水を汲みに来たのだろうか。つらそうにも思えるが、にこにこと笑いながら歩いてきた。

  • 道はどこまでも続く。向こうに見えている山のさらに向こうまで行くのだそうな。

    道はどこまでも続く。向こうに見えている山のさらに向こうまで行くのだそうな。

  • とにかくすごい砂煙。窓を開けているのは写真を撮るためではなく、エアコンが使えないから。これくらいひどいと開けても閉めてもほとんど変わらない。<br />ちなみに、このカメラは帰国後オーバーホールに出す羽目になった。

    とにかくすごい砂煙。窓を開けているのは写真を撮るためではなく、エアコンが使えないから。これくらいひどいと開けても閉めてもほとんど変わらない。
    ちなみに、このカメラは帰国後オーバーホールに出す羽目になった。

  • 相変わらず現地のドライバーはがんがんとばす。一方、途中で追い越したトラックはのろのろ。たぶん、買い付けた小麦を運んでいるのだろう。のろのろとしか走れないので、数日かかるということだった。

    相変わらず現地のドライバーはがんがんとばす。一方、途中で追い越したトラックはのろのろ。たぶん、買い付けた小麦を運んでいるのだろう。のろのろとしか走れないので、数日かかるということだった。

  • 16:15。ついにタイラシャック村に到着。標高3700m。<br />車はこんな風になってしまった。

    16:15。ついにタイラシャック村に到着。標高3700m。
    車はこんな風になってしまった。

  • 17時頃、カレーズの水門が開かれた。湧出量が少ないのでずっと水を出し続けるのではなく、ため池を造り、昼間はそこに貯め、朝、夕、決まった時間だけ水を流すということだった。<br />冷たい水で顔を洗い、すっかり生き返った気分になり、近くの小高い丘に登ってみた。富士山の頂上ぐらいの高さなので、息切れがひどく、結構時間がかかった。<br />夕暮れが近く、放牧されていた羊たちが村へと戻っていた。

    17時頃、カレーズの水門が開かれた。湧出量が少ないのでずっと水を出し続けるのではなく、ため池を造り、昼間はそこに貯め、朝、夕、決まった時間だけ水を流すということだった。
    冷たい水で顔を洗い、すっかり生き返った気分になり、近くの小高い丘に登ってみた。富士山の頂上ぐらいの高さなので、息切れがひどく、結構時間がかかった。
    夕暮れが近く、放牧されていた羊たちが村へと戻っていた。

  • 羊たちは小屋に帰ったのだろうか?二人の子どもが楽しそうに笑いあっていた。<br /><br />食後、ふと窓を見ると、満天の星空。屋根の上に登ってみると、天の川はまさにミルクを空に流したように真っ白に横たわっていた。しばし時間を忘れ、空を見上げた。<br />22時頃、みな眠りについた。

    羊たちは小屋に帰ったのだろうか?二人の子どもが楽しそうに笑いあっていた。

    食後、ふと窓を見ると、満天の星空。屋根の上に登ってみると、天の川はまさにミルクを空に流したように真っ白に横たわっていた。しばし時間を忘れ、空を見上げた。
    22時頃、みな眠りについた。

  • 翌朝5時過ぎ。<br />カレーズのある場所。<br />水があると緑が育つ。

    翌朝5時過ぎ。
    カレーズのある場所。
    水があると緑が育つ。

  • 赤い山肌を朝日が染め始める。

    赤い山肌を朝日が染め始める。

  • 早速放牧に出かけている。

    早速放牧に出かけている。

  • 私たちが泊まっている村長の家。

    私たちが泊まっている村長の家。

  • 牛が一頭。売られていくのか。

    牛が一頭。売られていくのか。

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