2014年春の帰国　その④　日光へぶらっと日帰り

2014/04/02 - 2014/04/02

日光は日本の中で大好きな場所の一つ。ずっと昔に、外国人のお客さんや友人などを連れては何度も訪れて案内した場所です。今度の帰国の時に、一人でその懐かしい場所を歩いてみました。

エリア 日光(栃木)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JR特急 私鉄 徒歩

新宿駅から日光号に乗ります。電車で日光に行くのはたぶん初めて。なんだかワクワクします。

この列車はJRですが、途中から東武日光線内に入るので、JRパスでもその分の追加料金がかかってしまいます。が、日光に行くにはそれしか方法がないですね。車体の色が独特で、日光の華やかな感じが出ています。

日光駅についてから、テクテクと歩きはじめました。この建物はお土産屋、飲食店のようですが、文化遺産にも指定されているとのことです。さすが日光ですね。

坂を少し上って東照宮に着きました。こんもりとした森の中の雰囲気が大好きです。

日光号の色のような豪華な色づかいの五重塔です。東照宮の中は、右を見ても左を見ても見事なものばかりで、目も心も奪われてしまいます。

このおみこしは一体何に使うのでしょうか？無知な私・・・。だけど見てるだけで飽きません。

こんな立派な建物の中に置かれています。

さて、東照宮を一通り参拝したら、お昼になりましたので、おいしいものを求めて…。
「暁心停（ぎょうしんてい）」という、精進料理のお店に行ってみました。ちょっと奥まったところにある、見つけにくいお店ですが、20年以上前に人を連れて来た、思い出の店なのです。

店の入り口はこんなふうになっています。ちょっと入りにくい雰囲気ですけど、大丈夫。

座敷から見える庭園です。観光客が多い日光では、ガチャガチャした店が多いですが、ここは静かで落ち着いています。

中はこんなふうです。20年前に来たときは、畳の上に座っていただきましたが、今はテーブルと椅子が並んでいます。お年寄りなどは、このほうが楽なので、つい最近変えたのだそうです。何となく雰囲気が損なわれている気がしますが、まあ仕方がありません。

でも、こんなふうな床の間があって掛け軸がかかっているところは、まだ情緒を残しています。

お昼はお弁当もやっているみたいですが、精進料理のコースをいただきました。お魚などがつく懐石料理もあるようです。20年前の当時3,000円くらいだったので、それからするとほとんど値上がりしていません。

先付の3品。着物を着た女中さんが、ひとつづつ運んできてくれます。この日は平日だったし、11時半頃だったので、予約なしで飛び込んでも全然大丈夫でした。もう1組しかお客さんもいなくて、大変静かでした。
どれも上品な薄味でおいしいです。

湯葉のお刺身です。この後焼き物とか煮物とか、一つずつ出てきます。どれも一口か二口で食べられてしまうような量ですけど、それをじっくり味わってゆっくり食べるところで、時間が止まっているような世界を味わうことができる空間という感じでしょうか。

最後に、ごはんとお吸い物、天ぷらとお新香がまとめて出てきました。がっつり食べたい人には向かないかもしれませんが、お昼としては自分にはこれで十分でしたし、自然の味わいを楽しめたと思います。ほんのひと時の贅沢でした。

デザートにお餅とお茶が出てきて終わりです。

お昼を食べたあとは、またテクテクと歩いて、二荒山神社に向かいました。

家康を祭ってある東照宮と基本的に同じ造りですが、家光を祭っている二荒山神社は東照宮よりも地味な感じにできています。

日光駅までまたブラブラと歩いて戻り、帰りは下今市で乗り換えて、「スペーシアきぬがわ号」に乗ってみました。これは東武線の車両ですが、JRの新宿まで乗り入れています。浅草は不便でしたけど、新宿から日光に行けるのは便利になりましたね。

入線した後、最後部から撮った写真です。そして慌てて走って乗り込みました。
1週間した滞在日数がない帰国の貴重な一日、とても楽しく過ごせました。