2014/11/13 - 2014/11/25
1722位(同エリア5333件中)
ゆうさん
空を見上げるとそこには言葉を失うほどの星空があった。
ただただ星空。いちめんの星空。見たことのない無数の星。
星ってこんなにあったんだな。
そんな星空を見上げていると初めて俺は今 孤独だと感じた。
嫁の顔を思い出し、この星空を見せてやりたいと思った。
一緒に見たいと思った。
俺はどうしても嫁の声が聞きたくなった。たまらず何も考えずに電話していた
(写真はどちらも実際の場所ではなく、ナチュラルブリッジス国立公園というモニュメントバレー近くにある場所です)。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
-
Photo:National Park Service
電話には出てくれないだろうと思っていたが あっけなく電話は繋がった。
しかし嫁は無言だった、俺も頭では謝らなければと思いつつ「もしもし」さえ言えなかった。
無言の時間が続き、1秒ごとに事態が悪化していくような、そんな気がした。
どんどん空気が重くなって、ますます声を出すことが出来なくなる。このままではいけない。
目の前の無数の星を見つめ、意を決して「ごめん」と言おうと思ったその時、嫁が話し始めた。
「反省したのか?」
その声は予想に反して、いつもの優しい嫁の茶目っ気たっぷりな言い方だった。
突然のことに俺は言葉につまった。早く、早く「ごめん」そう言わなければ。
「反省したんだろ?」
「もう、しないんだろ?」
目の前の無数の星がにじんだ。突然俺の耳にBBクィーンズのしゃがれた歌声が響く。
しょげないでよBaby 眠ればなおる
ママのわがままは心配するなよ
しょげないでよBaby さんぽへ出よう
おみやげの花束探してお家に帰ろう
やめろ、やめてくれ、俺に今その曲だけはだめなんだ。
「よしっおまえを許ーすっ!(笑)」
完全に星はにじみ、無数のイルミネーションに変化していた。
声をだしたら嗚咽になりそうなのをこらえつつ、俺はなんとか声をしぼりだした。
「ごめん・・・・お土産・・いっぱい・・買って」
「いいよっ!もうもらったから!!」「??」
「もうもらったから、何もいらないよ!!」「え?」
「ええと、私の手には来年の私の誕生日に合わせたと思われる The Wave のインターネット当選通知があります。申込者は、いつものごとく詰めの甘い誰かさんの名前ですねー」
「ああああ!!」
「こういうサプライズは徹底しないとねー!!しかし、よく当てたね。逆転ホームランてことで、今回だけはこれで許してやるっ、ありがたく思え(笑)」
「・・・・・うん、ごめん。本当は他の子とこっそり行くためだったんだけど」
「おまえ、この期に及んで死にたいか?(笑)」
俺はいい嫁をもらったと思う。
来年のあなたの誕生日にここで一緒に星空を眺めてください。
と言っても、この旅行記の存在など絶対知らないだろうけど(笑)
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